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【日本ゲーム大賞2026】桜井政博さん、17年間ありがとうございました! ラストイヤーとなるゲームデザイナーズ大賞感想レポ

文:ことめぐ

公開日時:

 2026年9月15日(火)ヒューリックホール東京にて“日本ゲーム大賞 2026”が開催されました。

   

 本記事では、ライターになる前からゲーム大賞に参加している筆者が、“大賞”受賞の様子、本年で幕を閉じた“ゲームデザイナーズ大賞”についての感想を語ります。

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“ポケモン”関連タイトルが初受賞!【年間作品部門 大賞】


 年間を代表するにふさわしい、ゲームタイトルを選考・表彰する“日本ゲーム大賞 2026”の大賞が
『ぽこ あ ポケモン』に決まりました!


 発表前にハラミちゃんによるピアノ演奏がありました。

 素敵な音楽を演奏するハラミちゃん。

 笑顔で演奏を一度終えると……聴き覚えのある曲が!?

 あの瞬間は、本当に鳥肌が立ちました……。(アーカイブでもその様子を見られますのでぜひご覧ください!)

 本作の開発を手掛けるゲームフリーク・大森滋さんがXでおっしゃっていたように、今まで『ポケモン』関連ゲームは“優秀賞”をたくさん獲っていたものの、“大賞”の受賞には至っていませんでした。(毎回優秀賞を獲っていらっしゃるだけで十分すごいことなのですが……!)
※1996年に日本ゲーム大賞の前身である第1回CESA大賞では『ポケットモンスター 赤・緑』が大賞を受賞していますが、日本ゲーム大賞としては初となります。


 『ポケモン』関連ゲームを長年プレイしてきた筆者も、本当に嬉しく、現地でも涙が出るほど嬉しかったですし、今アーカイブを見ても泣いてしまいました……。

 本当に受賞おめでとうございます!

 Kis-My-Ft2の宮田俊哉さん、本作に投票したユーザーのご家族が同賞のプレゼンターとして登壇しました。

▲宮田さんから花束を贈呈!
▲ご家族のコメントが本当に作品への愛が溢れていて素敵でした。

 改めて、受賞おめでとうございます!

17年の歴史に幕。ラストイヤーに選ばれたのは……【ゲームデザイナーズ大賞】


 “ゲームデザイナーズ大賞”は、17回目を迎える今年度の“日本ゲーム大賞2026”での発表を最後に、その役割を終えることに。

 ゲーム業界を代表するトップクリエイターがプロの視点から“創造性”や“斬新性”を基準に評価し、最も優れた作品を1つ表彰してきた同賞。今年度をもってその歴史に幕を閉じました。

 ラストイヤーとなった本年度の“ゲームデザイナーズ大賞”は、

 Team9さんの
“文字遊戯”に決定!! 


 おめでとうございます。

 ゲームデザイナーズ大賞審査員長の桜井政博氏(有限会社ソラ代表)からの授賞理由は以下の通りです。

●ゲームデザイナーズ大賞 受賞理由(※公式より)

 『文字遊戯』は、登場人物や背景なども含めてすべて文字で構成されており、昔のノーマルキャラクターで遊ぶPCゲームを彷彿とさせる作品です。

 読み物として単純に文字列が並ぶのではなく、配置が情景やフィールドを表し、キャラクターのように動きます。その中で主人公である”我”はテキストの意味や文脈、展開を改変して進みます。独創性を第一に考えるゲームデザイナーズ大賞において明らかに他には見られない、一目で違いが判るこの作品は、タイトルを絞って行う第二次審査の得票数も圧倒的でした。

 さらに驚くべきことは、日本語でしか成立しない内容に見えて、繁体字中国語からのローカライズ作品です。移植にも高度な技術と工夫を要したことと思います。生まれ難く、真似できない本作は、最後のゲームデザイナーズ大賞授賞にふさわしい作品だと考えます。

 ここからは、桜井さんが受賞作品を実況しながらプレイ。

 このプレイも見納めかと思うと……寂しい。

▲“我”の文字を操作して、“門”の文字を開く! やばい。これは面白い。
▲“道”でできた道を歩く我。道中、犬とか鳥がいてきゃわいい。犬、「、」の部分がヒョコヒョコ動くんです!
▲町へ到着。“鍛冶屋”に“食堂”。文字だけなのにそれだと分かるのすごい。“門”を開けると入れます。

 あったようでなかった、“独創性”が光る作品で、桜井さんが進めていくごとに、会場からも「おーーーーー!」という声が上がっていました。

 私も腕を組みながら、「ほお」「ほお〜!(そうなってるのか!)」と、何度も頷いてしまったほど。

 筆者は今“中国語”の勉強をしていることもあり、ローカライズ作品としても非常に興味深い作品でした。

 日本語版はもちろん、元の繁体字版もプレイしてみたい……!

 桜井さんの選考理由にもある通り、良い意味で普通のゲームではないので、とてもローカライズが大変だったと思います。お疲れ様でした。

 そして、受賞おめでとうございます!

 最後に、今回で幕を閉じる“デザイナーズ大賞”について、桜井さんよりコメントがありました。

●桜井政博氏 ゲームデザイナーズ大賞 統括コメント(※公式より)

 「独創性をテーマにして賞を与えることができるという点において、ゲームデザイナーズ大賞は人気票になりがちなゲーム大賞において別の評価軸を与えることができたと思っています。残酷なことを言うと、独創性というものは売上には直接繋がりにくいこともありますが、独創性を失った業界というものは、ゆっくりと消えていくだけなのです。

 今までも新しい発明があって、開拓をした人がいたからこそ今の業界が成り立っていると思います。ゲームデザイナーズ大賞は、一度幕引きとなりますが、新しさや独創性、その作品にしかないものに目を向けていただけたら幸いです。今までどうもありがとうございました。」


 桜井さん、17年間お疲れ様でした。

 以下、今年度の受賞作品一覧です。

“日本ゲーム大賞2026”受賞作品

年間作品部門 各賞

(※プレスリリースより引用)
●大賞

・ぽこ あ ポケモン
(株式会社ポケモン/株式会社ゲームフリーク/株式会社コーエーテクモゲームス、Nintendo Switch 2)


【受賞理由】
 ポケモン初のスローライフサンドボックスゲーム。トレーナー視点、バトルといったポケモンならではのゲームシステムから離れ、スローライフ、サンドボックスという視点から、ポケモンの新たな遊び方を提示。出会ったポケモンのわざを使って街を開拓したり、野菜を育てて料理をしたり、ポケモンと一緒に遊ぶのもすべてはプレイヤーの自由。

 現実の時間と連動する世界で、さまざまなポケモンとの交流を楽しみながら過ごす自由気ままなスローライフ体験に、ポケモンファンのみならず多くのゲームユーザーから「癒された」「やめられない」などの声と共に、圧倒的支持が寄せられての大賞受賞となりました。なお、一般投票では5歳から79歳までの方からの投票を獲得しております。

●ゲームデザイナーズ大賞

・『文字遊戯』
(Team9、Steam / Nintendo Switch / PlayStation5)

●優秀賞

・イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード
(株式会社レベルファイブ、Nintendo Switch 2 / Nintendo Switch / PlayStation5 / PlayStation4 / XBOX Series X|S / Steam)


・カービィのエアライダー
(任天堂株式会社、Nintendo Switch 2)


・Ghost of Yōtei
(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント/PlayStation5)


・SILENT HILL f
(株式会社コナミデジタルエンタテインメント、PlayStation5 / Xbox Series X|S / Steam / Epic Games / Microsoft Store(Windows) / GOG.com)


・デジモンストーリー タイムストレンジャー
(株式会社バンダイナムコエンターテインメント、Nintendo Switch 2 / Nintendo Switch / PlayStation5 / Xbox Series X|S / Steam)


・DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH
(株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント、PlayStation5 / PC)


・ドンキーコング バナンザ
(任天堂株式会社、Nintendo Switch 2)


・バイオハザード レクイエム
(株式会社カプコン、PlayStation5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch 2 / PC)


・パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語
(株式会社スクウェア・エニックス、Nintendo Switch / Steam / iOS / Android)


・PRAGMATA
(株式会社カプコン、PlayStation5 / Xbox Series X|S / Steam / Nintendo Switch 2)


・ぽこ あ ポケモン
(株式会社ポケモン、Nintendo Switch 2)


・魔法少女ノ魔女裁判
(合同会社Re,AER、Steam / Windows / macOS / Nintendo Switch / Nintendo Switch 2)

●ブレイクスルー賞

・「PRAGMATA」


【受賞理由】
 パズルとアクションが融合した、新感覚SFアクションアドベンチャーゲーム。月面で遭難した調査員ヒューと、アンドロイドの少女ディアナが力を合わせて地球への帰還を目指す作品。本作最大の特徴は、パズルと戦闘をリアルタイムで組み合わせた独自のバトルシステム。

 ディアナが「ハッキング」で敵ボットの装甲を解析・解除し、ヒューが多彩な武器で弱点を攻撃するという、二人を同時に操作する新たな戦闘体験を提供。戦闘中にパズルで敵の防御を崩しながら、同時に攻撃や回避の判断も求められるなど、従来のアクションゲームにはないマルチタスクの慌ただしさと戦略性が生む独特の緊張感と達成感。

 パズルとアクションを融合させた、独創的なゲームデザインが選考委員会で評価されての受賞となりました。

●ムーブメント賞

・「めっちゃカメレオン」


【受賞理由】
 自分の体にペイントを施し、周囲に溶け込むかくれんぼゲーム。プレイヤーはハンターとカメレオンに分かれて対戦。カメレオンは周囲の色や物体に似せたボディペイントを施し、ハンターから身を隠します。

 一方、ハンターは、制限時間内に隠れたカメレオンを見つけ出し、銃で倒さなければなりません。隠れる場所やポーズだけでなく、上手くステージに溶け込むためのペイントの工夫も重要。逆に目立つ場所に隠れると高得点を狙え、時には大胆な発想が求められることも。

 誰でも理解できるシンプルなルールと、隠れる側・探す側それぞれに生まれる駆け引きの楽しさでリリースから約2カ月で全世界での販売本数が2000万本を突破。瞬く間に一大ムーブメントを巻き起こした点が、選考委員会で評価されての受賞となりました。

●特別賞

・「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」


【受賞理由】
 2007年に発売されたゲームソフト『スーパーマリオギャラクシー』の世界観を基にしたアニメーション映画。2023年に公開され全世界で13億ドル以上の興行収入を記録した前作「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」に続いて大ヒットを記録。

 映画単体での収入はもとより、ゲームを起点としたIP展開により、これまでゲームをプレイすることのなかった層に対してゲームに触れるきっかけを作り、新たなファン層を獲得した点、日本発の人気コンテンツとして世界的に高い評価を得た点が、選考委員会で評価されての受賞となりました。

●経済産業大臣賞

・「ポケットモンスター」


【受賞理由】
 1996年、株式会社ゲームフリークによって開発されたゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』が発売され、交換や対戦、コレクション要素など、それまでにない遊びが生まれました。同社の卓越した創造性と情熱により、現在に至るまで、時代やライフスタイルの変化に応じた新たな体験が、続々と創り出されています。

 1997年には日本国内で、翌1998年には北米でテレビアニメの放映が開始されるとともに、ゲームの発売が始まりました。日本国内では「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」が公開され、世界中で爆発的な人気を博し、日本のみならず世界でも人気の高いコンテンツへと成長しました。

 ポケモンは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズを起点に、カードゲーム、アニメ、映画、ライセンス商品など多彩な分野へ展開し、世代や国・地域を越えて共有、支持される一つの文化を築き上げてきました。

 2016年に配信を開始した『Pokémon GO』は、ARゲーム、位置情報ゲームをライトユーザー層にまで広く普及させるきっかけとなり、近年においても『Pokémon Sleep』や『Pokémon Trading Card Game Pocket』、更には『ぽこ あ ポケモン』『Pokémon Champions』などの数々の派生コンテンツが大きな話題となっています。

 また、地方創生、アートや工芸、スポーツなどといった多様な業界との取り組みが展開されるなど、ゲーム産業にとどまらず、幅広い産業や地域の活性化にも貢献。

 『ポケットモンスター 赤・緑』の発売から30年という長きにわたり、ビデオゲームを基盤に革新的な遊びを創出し、世代を超えて人々と遊びを結び付けるとともに、世界のゲーム文化および産業の発展に多大な貢献を果たしてきた点が高く評価され、今回の受賞となりました。

アーカイブはこちら


 本会の様子は、YouTubeにてアーカイブがご覧になれます。

日本ゲーム大賞2026 年間作品部門 発表授賞式 開催概要

■名称
日本ゲーム大賞2026年間作品部門 発表授賞式

■主催
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)

■後援
経済産業省

■日程
2026年9月15日(火)

■会場
ヒューリックホール東京
(東京都千代田区有楽町2丁目-5-1 有楽町マリオン11F 阪急メンズ東京側)

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