2025年3月6日にPS5、PS4、Nintedo Switch、XBOX SERIES X|S XBOX ONE、PC(Steam)で発売が決定した、『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』。TGS2024の28日にコナミデジタルエンタテイメントブースで開催されたステージでは、HD版の主要メンバーとしてプロデューサーの内藤塁氏、シリーズディレクターの崎山高博氏、ディレクターの大串達也の3人と、オリジナル版でキャラクターデザインを手掛けた河野純子氏が登壇。
リマスター版の魅力や限定版を紹介、そしてオリジナル版制作時の想い出などを約40分にわたってトーク。以下ではそんなステージイベントの注目ポイントを抜粋してお届けします。
※なお、画面はすべて配信からのキャプチャーです。
リマスター版の魅力や限定版を紹介、そしてオリジナル版制作時の想い出などを約40分にわたってトーク。以下ではそんなステージイベントの注目ポイントを抜粋してお届けします。
※なお、画面はすべて配信からのキャプチャーです。
単なるリメイクでは終わらない進化ポイントが山盛りなリマスター版
まずはMCの森一丁氏と内藤氏が本作のリメイクポイントを紹介。フィールドを3Dで作り直したことや、原作の雰囲気を壊さないように街中やダンジョンを忠実にHDで描き直したことを、実機動画と合わせて解説しました。
それ以外にも現代に合わせたUIの変更や倍速機能(条件を満たせば4倍速も可能)の追加など、シリーズファンだけでなく新規のRPGファンでも手に取りやすいように進化ポイントをアピール。発表から発売日の決定まで時間がかかったぶん、相当力を入れてHDリマスターに向き合ったことが伝わってきました。河野氏も「せっかく生まれ変わったので、ここからどんどん新しいファンの方が増えてくれるといいな」と笑顔で答えていました。
そして豪華予約特典を紹介するコーナーでは、TGSの会場にも展示されている店舗特典を紹介。なかでもエビテンの予約特典の“108星アクリルスタンド”は、崎山氏も順番を間違えないように配置して見ごたえがあると語っていました。ぜひ会場に足を運んでその目でチェックしましょう!
また、幼いぼっちゃん(『I』の主人公)と戸惑うテッドが手を取り合い、それを少し怖い顔をした主人公の父・テオが見守るという、描き下ろしイラストを使った特典について問われた河野氏は、「崎山さんからこういう絵を描いて欲しいという熱いオーダーがあり、それならこのシチュエーションだよなと思って割と細かいところもあれこれ思い出しながら描かせていただいた」と解説。そんな河野氏の言葉に続いて崎山氏も「私がこの絵を見たかったからです」と、開発者というよりファン目線でのオーダーだったことを力を込めてアピールしていました。
『幻想水滸伝』ファンの“想い出補正”を上回るリマスターを目指した
ステージの後半ではリマスター版の開発秘話についてのトークへ。本作ではキャラクターの顔イラストがすべて描き直されていますが、河野氏にオファーをした理由を問われた崎山氏は「30年前に村山(吉隆)さんと河野さんなど、当時の先輩方が作り上げた『幻想水滸伝』をもう一度楽しみたいと期待してお待ちいただいているファンの思い出補正を上回ること。そしてシリーズを知らないいまの時代のゲームファンに『幻想水滸伝』に興味を持っていただくためには絵の力がまず必要だと思い、背景だけでなくキャラクターも描き直すべきだと考え、河野さんのお力をお借りした」と語っていました。
それに対して河野さんも「正直なところ、当時はあまりにもスケジュールが押しすぎていて、若干雑になってしまっていたところが何点かあって後悔していたので、やっと描き直すチャンスをいただけた」と、リマスター版の制作に参加できたことに喜びのコメントを述べていました。
また、オリジナル版の企画書など、KONAMIブースではオリジナル版開発当時の貴重な資料が展示されていることに触れると、河野氏も開発当時を思い出しながら、あらためて30年という『幻想水滸伝』シリーズの長い歴史に想いを馳せていました。
ステージのラストではコナミスタイルで発売予定の限定版の内容紹介、12月14日に開催される『幻想水滸伝』アコースティックライブ“古楽器の調べ”の告知、ファミ通(kADOKAWA Game Linkage)から発売予定の完全攻略本に使われる河野氏描き下ろしイラストのラフを公開など、関連情報も手広くカバーしています。
発売を待つファンはアーカイブの動画で、今後のシリーズの動向を確認しておきましょう。
KONAMIブースでは貴重な資料の展示も!
本日が最終日となるTGS。KONAMIブースには幻想水滸伝のコーナーもあり、なかなか見られない貴重な開発資料などが展示されています。
リマスター版の店舗特典なども実物を見ることができるので、現地にいる方はぜひ立ち寄ってみてください。