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『九魂の久遠』はアクション苦手な方にも遊んでもらいたい!先行プレイしたライターが冥界の探索を進めやすくする2つのシステムについて詳しく紹介

文:電撃オンライン

公開日時:

 インティ・クリエイツが贈る、5月30日に発売予定の『九魂の久遠 (くこんのクオン)』は、冥界で目覚めたネコ“クオン”が冥界を旅する2D横スクロールアクションゲームです。

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 本記事では、重要なシステムである“久遠強化”と“冥界図鑑”の解説を、先行プレイしたライター・sexy隊長がお届けします。

※本記事はインティ・クリエイツの提供でお送りします。[IMAGE]
このように“ネコの手帖(メニュー画面)”から“冥界図鑑”と“久遠強化”が開けます。

妖魔の情報を記録する“冥界図鑑”

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 “冥界図鑑”は、その名の通りクオンと対峙した妖魔の情報が記録されていく図鑑です。ザコ妖魔はもちろん、中ボスや大ボスといった強力な妖魔の情報も記されるので、定期的に見返したくなりますね。

しかも、冥界図鑑にはその敵の特徴や攻撃パターン、対処法などの記述も! 攻撃パターンはテキスト表記だけではなく、ムービーでも確認できるので、「あー! あのときはこういう攻撃をしてきていたのか!」となることも。コレクション感覚のシステムより、攻略に近いシステムになっています。

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その性質上、アクションが苦手な方や、ステージに行き詰まった方の大きな助けになるはず。難しいな、と感じたら忘れずに冥界図鑑をチェックしてみてください! 突破口が見つけられるのではないでしょうか。

また、冥界図鑑には、殺された時に発動しやすい“動物スキル”の情報も妖魔ごとに記載されています。お気に入りの動物スキルがどの妖魔から入手できるのかが分かるので、九つしかない貴重な魂を無駄にしないで済みます……済みますけど……なるべく命は捨てたくないですよね。死を繰り返してクオンが猫から離れてしまうと、なんだか怖い予感がしますから……!

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 この実質攻略システムと言っても過言ではない冥界図鑑ですが、実はひとつ弱点がありまして……クオンの命を奪った妖魔の情報が記されるというシステムになっています……そうです、一度命を落とさないと妖魔の情報が取得できません!

 クオンを一度も死なせない、丁寧なプレイをしていると妖魔の情報が得られず、常に「こいつは何をしてくるんだ……?」「どう動くんだろう、アレ……」と、常に緊張感のあるプレイを強いられることになります。アクションが得意な方こそ難易度が上がり、アクションが苦手な方は難易度が下がるようなシステムになっている印象ですね。

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 筆者は先行プレイ中、そのシステムを知らずに「あれ、図鑑が増えないぞ。敵の情報が分からない!」と困惑しながら最初の姿のネコちゃんでプレイし続けたのですが、ザコ妖魔にすら怖くて近づけませんでした(笑)。

死ななくても強くなれる“久遠強化”

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 死ねば死ぬほど強くなり、力を得て蘇るというユニークなゲームシステムが本作の特徴で、魂の数は最大で九つ。そんなに蘇ってクオンは本当に平気なのかな? という(ストーリー的な)不安もあります。

 実際にプレイした方なら分かると思いますが、動物スキルが使えないただのネコちゃんクオンは戦う力を持たないため、そのままで進む場合はアクションゲームをこなせるスキルが問われます。その状態で攻略するのは、筆者含めたインティ・クリエイツファンやアクションゲーム好きなら喜ばしいゲームバランスですが、アクションが苦手な方にとっては悩ましいゲームバランスかもしれません。

 しかしご心配なく! あまりアクションはやらないけど、クオンの可愛さに惹かれて手に取るという方でも、ゲームを進めやすくすることができるシステムが本作にはあります。

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 そこで紹介したいのが、“久遠強化”の“九魂石強化”というシステム! 冥界のあらゆるところで手に入る九魂石とホープポイントを消費して、クオンの様々な能力を強化できるというありがた~いシステムです。

 クオン自身の強化や動物スキルの強化はもちろん、戦闘や行動の補助的な強化も存在するので、どんどん強化していくことでアクションが苦手な方でも圧倒的に楽に進めるようになります。

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 強化に必要な“九魂石”は、冥界をちょっと探索するだけで手に入るモノもあれば、結構探索しないと手に入らないモノも。「九魂石集め」という探索要素も楽しめるようになっています。

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 目の前に九魂石が見えるけど、壁が邪魔で取りに行けない……。こういうときはどうしよう、と考えながら遊ぶのも楽しいです。

 九魂石は、赤・青・緑の3色存在します。

赤:クオン自身の強化
青:動物スキルの強化
緑:上記以外の補助的強化

 といった感じでそれぞれ違った特色に。どの強化もかなり強力なので、正直どれを強化するのか悩んでしまいます。

 ちなみに強化した能力は、自由にON/OFFする事も可能なので、ちょっと強化しすぎて簡単になりすぎてしまったな……orやっぱり縛りプレイしたいな! というプレイヤーもご安心を。

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妖魔獣人から強化が可能な“獣人石強化”

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 妖魔獣人を撃破した際に“獣人石”が入手できるのですが、獣人石とホープポイントを消費して、九魂石強化よりも強力な“獣人石強化”を行うことができます!

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 獣人石強化は、ホープポイントが足りていれば妖魔獣人を撃破した時点で強化可能です。ただここで気になるのが、獣人石強化は2段階強化になっており、獣人石を複数個消費することで「極」という更に強力な強化が表示されているところ。

 九魂石は冥界の至る所にあるので、探索することで数多く入手できますが、獣人石は妖魔獣人からしか入手できず、現状1度しか戦えません。再戦する手段があるのでしょうか? 少し気になるところです。

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体験版をプレイする前に!


 配信が開始された体験版。これから遊んでみようかな、という方へ向けて、本作の大事なシステムをサクッとおさらいしたいと思います。

ホープポイント

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 今回紹介した、久遠強化に一番必要と言っても過言ではない“ホープポイント(希望の欠片)”。ホープポイントは、マーキングポイントでマーキングしたり、敵を撃破したり、ボスをフェイタルスタンプで撃破したりすると獲得できます。

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 アニマリヴァイヴでヒトの魂を取り込んでしまった時に、このホープポイントが一定数以上あれば、業魔形態化キャンセル(あらがう)することが可能になり、幼魔形態を保つことができます。

 なので、強化ばかりしていると、ホープポイントが枯渇してしまい、あらがうことができず業魔形態化してしまう……なんてことも。

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 “九魂石”や“獣人石”は消費しても問題ありませんが、ホープポイントは消費しすぎると上記のような問題が発生してしまうので本作中、最も重要なシステムかもしれません! アクションが苦手な方はとにかくホープポイントを集めることが大事です。

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クオンの基本アクション


 クオンのアクションはジャンプ、壁登り、狭い隠し通路に入るための腰を低くして歩く、といった基本的なネコと同じ行動しかできず、攻撃といったアクションは用意されていません。

 それゆえの可愛さというものはもちろんありますが、この基本アクションは“久遠強化”で「壁登り中に壁に張り付き」が可能になったり、「腰を低くしている最中の移動速度がアップ」など強化できます。

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●シャドウスルー
 攻撃アクションが無いクオンの行く手を阻む敵が出てきたらどうするのか? という点を解決してくれるこちらのアクション。あらゆる物体をすり抜けていくダッシュ行動“シャドウスルー”では、敵の攻撃や敵そのものを避けて逃げていくことができます。

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 スタミナゲージが存在するので多用はできませんが、連続で敵や繰り出される攻撃を避ける場面が多々出てくるので、ゲージ管理も大事になってくるアクションです。……と、以前の記事で説明ましたが、このシャドウスルーも久遠強化でスタミナ消費が減ってゲージ管理がしやすくなったり、ジャンプ距離が伸びたりと、使い勝手がかなりあがります。

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●フェイタルスタンプ
 中ボスやボスといった強力な妖魔の攻撃をシャドウスルーで回避すると、敵の妖力を少し取り込むことができます。その妖力が最大まで溜まると、フェイタルスタンプという強力な一撃を叩き込み、撃退することが可能です。
攻撃方法を持たないクオンの唯一の攻撃手段とも言えます。

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 タイミングが難しく、アクションが苦手な方は慣れるまで苦戦するシステムだと思います。ただシャドウスルーを強化しておくとタイミングがかなり掴みやすくなったり、妖魔獣人との戦闘中にキャットウォークが現れ、戦いやすくなったりします。

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●アニマリヴァイヴ
 死んでしまった際に、動物の魂を取り込む特殊能力“アニマリヴァイヴ”。取り込んだ動物にちなんだ様々な“動物スキル”が使えるようになります。動物スキルは、上述した冥界図鑑に様々な情報が記載されています。

 動物スキルも久遠強化で強化できます! トラは攻撃範囲拡大、カラスは舞い散る羽にダメージ付与、チーターは移動中無敵状態になる、などなど、動物スキルに様々な効果が付与されます。

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 序盤は九魂石が足りず、強化できるスキルに限りがあるので、得意な動物スキルを強化するか? 自身が苦手なアクションをカバーできる動物スキルを強化するか? など、かなり悩むことに。

 ただ、アニマリヴァイヴ×久遠強化は無限の可能性を秘めたシステムになっており、何度も何度も繰り返しプレイしつつ、好きな動物スキルを発見して強化する……という楽しみが味わえます!

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 クオンはか弱いネコなので、一度でもダメージを受けてしまうと命を落としてしまいます。そしてアニマリヴァイヴを繰り返していくと、クオンはヒトの魂を取り込み、“業魔形態(ヒト型)”へと変身します。より戦闘に特化した形態になっており、さらに動物スキルも更に強化されるだけではなく、攻撃力や耐久力が段違いに上がり、戦闘に特化したスタイルに変貌。

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 この業魔形態クオンがとにかく強い! 久遠強化と合わさると一気に別ゲーになったと感じてしまうくらい簡単にサクサクと進んでいけます。が、前述したように、そんな状態で進んでいく代償がありそうな予感が……。

※クオンのアクションや(筆者が感じた)アニマリヴァイヴの危険性については、以前の記事にて詳しく述べているのでそちらも合わせてチェックしてみてください!
https://dengekionline.com/articles/219930/


アクションが得意でも苦手でも楽しめるのが本作の魅力!


 本作の魅力はなんといっても、序盤から骨太だと感じ取れるアクションと、やや不穏なストーリーだと思います。本記事で説明した“久遠強化”と“冥界図鑑”といった救済措置システム、戦闘に特化したスタイルの業魔形態、初心者でも楽しめるゲームモードなど、進めやすくなるシステムもあるので、ストーリーやネコちゃんが気になるけどアクション苦手なんだよなぁ……と悩んでいる方は、思い切って本作をプレイしてほしいです。

 アクションなどを中心に紹介してきましたが、真っ先に目に入る切り絵風のグラフィックで描かれる冥界など、他作品では味わえない独特の世界観が味わえます。本記事を読んで気になった方は、ぜひ体験版をプレイしてみてください。1度プレイしたら世界観にどっぷりハマること間違いナシですよ!

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