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【スパロボY参戦作品紹介】コードギアス 復活のルルーシュ:あまりに生存力が高すぎた『30』のランスロット。第3弾PVで判明した3機の合体攻撃の演出が最高だった【スーパーロボット大戦Y】

文:米澤崇史

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 『スーパーロボット大戦Y(スパロボY)』に参戦する作品を紹介。連載第16回は『コードギアス 復活のルルーシュ』及び『コードギアス 反逆のルルーシュⅢ 皇道』について語ります。

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 2025年8月28日にバンダイナムコエンターテインメントから発売予定の、シミュレーションRPG『スーパーロボット大戦』シリーズ最新作となる『スーパーロボット大戦Y』。機体のみのものも含め、21作品が本作に参戦します。


 『スーパーロボット大戦30』から数えると(間にDLCや追加ストーリーはありましたが)、4年弱ぶりのコンシューマ向け『スパロボ』ということで、久しぶりにワクワクしているシリーズファンも多いのではないでしょうか(もちろん筆者もその一人)。

 『スパロボ』でまったく知らない作品に触れる……というのも、勿論立派な楽しみ方の一つではあるんですが、ある程度作品の知識があったり、原作を見たことがあれば、「こんなクロスオーバーを仕込んできたか」みたいな感動を得られたりするのも、『スパロボ』ならではの魅力。

 そこでこの連載では、『スパロボY』に向けての予習・復習を兼ねて、参戦作品についての大まかなあらすじや、『スパロボY』での注目ポイントを紹介していきます。

 なお、核心に触れるようなものは避けますが、
ある程度の作品のネタバレを含む内容となっているので、未視聴の場合はご注意ください。

『コードギアス 復活のルルーシュ』とは?【スパロボY参戦作品紹介】


 『コードギアス 復活のルルーシュ』は2019年に公開された劇場アニメ。

 2006年から放送されたTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』と、2008年に放送された『コードギアス 反逆のルルーシュR2』をベースに、キャラの生死といった物語展開やセリフなどが再構成された劇場三部作(『コードギアス 反逆のルルーシュI 興道』『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道』『コードギアス 反逆のルルーシュⅢ 皇道』)からつながる作品です。


 『復活のルルーシュ』で描かれるのは『皇道』のラストから1年後。ルルーシュが自らの命を賭して実行した“ゼロ・レクイエム”によって世界に平和が訪れたのもつかの間、世界人道支援機関の名誉顧問として活動していたルルーシュの妹・ナナリーと、仮面の男“ゼロ”として活動する枢木スザクが、正体不明の武装勢力に拉致される事件が発生。

 かつて黒の騎士団の一員としてルルーシュと共に戦った紅月カレンが事態を解決するべく行動を開始する中、表向きには死んだとされていたルルーシュとの再会を果たすことになり、物語は動き始めます。


■『コードギアス 復活のルルーシュ』を見る

毎回“戦術指揮”で輝くルルーシュ。『30』のスザクの生存力も凄かった【スパロボY参戦作品紹介】


 『コードギアス』が初めて参戦したのは、PSP向けに発売された『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』(2011年)。以降のシリーズにも継続して参戦し、『スパロボ30』では『復活のルルーシュ』も参戦するなど、人気シリーズだけあり『スパロボ』への参戦回数も多めです。

 中でも思い出深いのが、『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』。『第2次Z』は前後編で構成されている作品で、『破界篇』ではTVシリーズ第1期、『再世篇』では第2期のストーリーが再現されており、条件を満たすと終盤で黒の騎士団がルルーシュと決別しないIFルートへと派生します。

 原作だと死亡していたキャラが多数生存するなど『コードギアス』ファンが見たかったIFストーリーが展開されたので、胸が熱くなった方も多いかと思います。

 また『スパロボ』シリーズを通して、主人公のルルーシュが独特な性能をしているのも特徴的なポイント。

 基本的に『スパロボ』では、各原作における主人公が一番強いユニットに設定されることが多いのですが、直接的な戦闘力という意味では紅月カレンや枢木スザクの方がルルーシュよりも強めなことが多いです。

 原作でも戦闘力という意味ではルルーシュはカレンやスザクに操縦技術で明確に劣っている描写があるので、忠実にイメージが再現されています。


 だからといって『スパロボ』のルルーシュが使えないかというとそんなことはなく、“戦術指揮”という範囲内の味方パイロットの能力値を底上げする唯一無二の能力を持っているので、非常に存在価値が高いです。

 味方にバフ的な効果をかけられるユニットが限られていることもあり、撤退するボスを倒すのに僅かにダメージが足りない際などの一押しとして役立ちました。

 『R2』で蜃気楼に乗っている時以外は、ルルーシュはC.C.との二人乗りになるので、支援に特化したC.C.の精神コマンドを使えるのもありがたかったですね。

 カレンやスザクについても、主役級の性能が設定されているだけあって強いことが多いです。

 近年だと『スパロボ30』でのスザクは、HPが減ると能力値が上がる“ギアスの呪縛”と“底力”が重複する仕様になっており、HPがある程度減ると撃墜されるのが難しくなるレベルの生存力を発揮していました。こと耐久面に関しては、味方の全ユニット中最高だったんじゃないかと思います。


 エースボーナスがダメージアップ系で『Z』シリーズを通じて大活躍だったカレンといい、『コードギアス』が参戦している時は、どの『スパロボ』でもこの3人のいずれか一人は性能的に強いことが多く、必ず誰かしらはレギュラーで出撃させている印象があります。

第3弾PVで判明した3機のKMFによる合体攻撃【スパロボY参戦作品紹介】


 『スパロボY』には『皇道』と『復活のルルーシュ』の2つが参戦していますが、『皇道』についてはゼロ・レクイエムの再現イベントのための参戦であることが明かされており、メインとなるのは『復活のルルーシュ』になります。

 『スパロボY』における人類同士の戦争終結にはゼロ・レクイエムが契機になっていると予想できるので、ゼロ・レクイエム後に起きる事件である『復活のルルーシュ』のエピソードは、おそらく再現される形になる……と予想していたのですが、このあたりは先日配信が始まった体験版でいろいろ詳細が判明しました。

 まだプレイされていない方も多いと思うのでネタバレは避けますが、体験版では『コードギアス』に関連するストーリーも描かれているので、気になっている方は早めにプレイされることをオススメします……!


 その上で、クロスオーバーでまず鉄板かなと思ってるのが『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』との絡み。

 共に巨大な体制側の組織と立ち向かう主人公という共通点があるからか、現状『コードギアス』が参戦した『スパロボ』では必ず『ガンダムW』も同時参戦しており、ヒイロが黒の騎士団と行動を共するなど、ルルーシュとはズッ友なイメージがあります。

 “ゼロ”というキーワードが共通しているのもあってか、『スパロボDD』ではルルーシュ専用のウイングガンダムゼロが用意されるというぶっとんだクロスオーバー企画も行われていました。

 『スパロボY』でも、黒の騎士団がブリタニアと戦った『反逆のルルーシュ』時代に、ヒイロたちもOZと戦ったりしていたんじゃないかと妄想が広がります。


 あとはちょっと面白そうなのが、新規参戦の『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』とのクロスオーバー。直接的な戦闘力よりも頭で考えることの重要性が高い作品なので、頭脳明晰なルルーシュはシナリオに絡ませやすそうですし、ゴジラを始めとした怪獣への対抗策をルルーシュが練ったりする展開を想像するとワクワクしてきます。

 また、8月7日の生放送で公開された第3弾PVにて、ランスロットsiN、紅蓮特式、月虹影帥の3機による合体攻撃らしき武装が追加されていることが判明。

 漫画版で追加されたランスロットsiNのゼロ・バーストモードが演出として組み込まれていたのも驚きましたし、地上を滑走するランスロットsiNの動きがランドスピナーで戦っていた頃を連想させるようなアニメになっていて、本当に最高すぎました。

 あの後にまだ紅蓮や月虹影帥による追撃があると想像すると、ものすごい長さの武装になりそうです。


 前作の『スパロボ30』では、3機ともそれぞれ強みはあっても必殺武器の攻撃力が低めで終盤のボス戦ではやや火力不足に陥りがちな弱点もあったので、合体攻撃の追加は性能的な部分でもかなりプラスになる気がします。

 『スパロボ30』の時にはなかったランスロットsiNと紅蓮特式のフレームコート装備も登場することが確定していますし、『復活のルルーシュ』としては2回目の参戦ではありますが、楽しみなポイントが満載です!

『スパロボY』参戦作品紹介バックナンバー(第13回~第15回)


米澤崇史:ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。幼少期の勇者シリーズとSDガンダムとの出会いをきっかけに、ロボットアニメにのめり込む。今もっとも欲しいものは、プラモデルとフィギュアを飾るための専用のスペース。

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