『サイレントヒル f』でシナリオを担当した竜騎士07さんが見守る実況プレイが、12月22日12時から実施され、大きな反響を集めました。
『サイレントヒル f』竜騎士07先生が見守る実況プレイは裏話が満載すぎる
YouTube“ポメグラニテ公式チャンネル”で配信された今回の実況プレイ。伊藤マサミさんと舞原鈴さんのお二人がゲームをプレイする(操作は舞原さん)のを竜騎士07先生が見守りつつ解説していくという配信スタイルでした。ちなみにこの伊藤マサミさんと舞原鈴さんは、『うみねこのなく頃に』の舞台に関わったお2人なので、その縁で実況プレイを行うことになったそうです。
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お2人はゲーム自体は初めて触るものの、舞原さんは実況プレイだけは見たことがあるとのこと。2人ともそこまでゲームに慣れてはいないようなので、難易度“簡単”を選択した……のつもりだったものの、デフォルトで選んだせいで難易度“難関”を選んでいました。苦難の匂いがします(笑)。
オープニングムービーが流れている最中は、舞台を戎ヶ丘にした理由について竜騎士07先生が改めて語ります。ゼロベースで物語の舞台を考える必要があったので、まずはスタッフの共通認識を組み立てるために取材旅行に行くなかで、岐阜県下呂市金山町の街並みの面白さに惹かれたとのことです。静岡にも実際に行ったものの、富士山が頼もしすぎてホラーゲームに適さないと判断したそうです。
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また冒頭、雛子を初めて操作できるパートは、竜騎士07先生がKONAMIで始めて本作が動作したものを見たところで、当時は四角い箱が積み木みたいになっている状態だったそう。
ゲーム内テキストについては、実際にゲームに登場する以外にももっと大量に作っていたと語る竜騎士07先生。未実装のテキストに関して、ファン的にはどこかで読んでみたい! というコメントもありました。
雛子、凛子、咲子の名前の元ネタは『うみねこのなく頃に』に登場するジェシカの友人!【サイレントヒルf実況』
さらにここで(おそらく)初めて語られる衝撃の事実。なんと雛子、凛子、咲子の3人の名前の由来が『うみねこのなく頃に』EP2で登場する右代宮朱志香(ジェシカ)の友だちが元になっているとのこと。竜騎士07先生的には、あくまで仮の名前を入れ込んでいて、後ほど別の名前に変更する予定だったようです。
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『サイレントヒル f』で膨大なテキストを書いたであろう竜騎士07先生ですが、それでもふだん手掛けているサウンドノベルに比べると大したことはないそう。であるけども、考えるのに使う時間はかなりかかったそうです。
町の探索の話題では、企画段階であった“ダンジョン”の裏話も。初期段階では、鉱山の炭鉱や昔のお店の跡、銭湯など多彩なロケーションを探索できるアイデアもあったものの、最終的には中学校がピックアップされることになったらしいです。
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咲子が●●してしまうシーンでは、初期は背後から霧のバケモノが彼女の頭を握りつぶすという案もあったそう。もっとバケモノの正体を引っ張りたいということで、現在の演出になったとのこと。
また(おそらく)純子が梯子をかけて助けてくれるシーンでは、扉にアクションボタンを表示させて、「開けてください!」みたいな反応をする演出を脚本時は入れたそうですが、実装されなかったそうです。
また超初期のことは、雛子の足の同期が不十分だったのもあって、梯子を上るシーンなどではおみ足がスカートから飛び出ていたことがあったらしいです。布の表現は難しいそうですが、本作の3Dグラフィックを担当した映像制作会社の“白組”が、実際に制服を購入しつつ、ダメージを入れたものをスキャンしたとのこと。リアルなわけですね!
長い髪の毛を違和感なく動かすのも大変で、『サイレントヒル f』はリアルに重きを置くためごまかすわけにはいかず、長髪にするのが難しかったそうです。雛子の髪型の最終案には、今のボブカット以外にポニーテールの案もあったという裏話も。KONAMIがボブカット派、開発会社のNeoBardsはポニーテール派に分かれたらしいですが、キャラクターデザインのkera先生の初期案がボブカットだったのもあって、そのイメージが勝ったようです。
初期案では結婚相手を選ぶ選択肢も! その場合は修にメロい要素があったかも?【サイレントヒルf実況』
『サイレントヒル』お馴染みの回復アイテムである“栄養ドリンク”について、戦闘中にがぶ飲みするのに違和感があったという竜騎士07先生。それに代わるものとして“赤いカプセル”を実装すると同時に……あの仕掛けも考えたそうです。
民家の探索パートでは、鍵のかかった襖もあったようですが、日本のスタッフの指摘で修正されたとのこと。ちなみに民家では行き止まりに初期はバケモノが配置されており、理不尽感がすごかったそう。竜騎士07先生いわく、現在の難易度“難関”も、テストプレイ時に比べれば簡単になっているらしいですね。
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なんとエンディング分岐に関わる裏話も。現在は結婚に関する自由意志がテーマになっているものの、最初期は修と仮面の男のどちらかを選ぶ設計だったようです。初期はもっと修もパートナーとしての演出が多かったようですが、最終的にテーマの絞り込みを行うにつれて現在のような形に。片方が“結婚する”エンディングになった一方で、修が“結婚しない”エンディングになったことで、修に「メロい要素がなくなってしまった」と語りました。
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その後の実況では、ゲームの仕様に関する裏話も満載。難易度“簡単”の実装理由や経緯、赤い花の咲いたバケモノの名称の変化、加藤小夏さんの実況プレイに関する感想などなど、とにかく内容の濃い配信になっていたので、ぜひ実際に動画をご覧ください!
凛子の家で階段から落ちるシーンでプレイはいったん終了。竜騎士07先生から改めてファンに対する感謝が述べられ、配信は終了となりました。