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ドットでレトロな良ゲー『ふたごうさぎのご近所ツーリズモ』レビュー。かわいい女の子たちのおしゃべりを楽しみながら、軽妙な岩垂徳行サウンドでドライブ!

文:電撃オンライン

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 Project Rabbie(プロジェクト ラヴィ)とピクセルが5月30日に発売予定のNintendo Switch用ソフト『ふたごうさぎのご近所ツーリズモ』をレビューします。

※この記事には『ふたごうさぎのご近所ツーリズモ』のネタバレが含まれています。

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 なお、エビテンでは、作中で車に乗ってドライブを楽しむミウとリントのアクリルキーホルダー付きの商品が予約受付中です。
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明るい掛け合いと音楽で、レースというより気分はドライブ!【ふたごうさぎのご近所ツーリズモ】


 クルマや音楽にまつわるプロジェクトを展開するキャラクターコンテンツ『
プロジェクト ラヴィ』。本作は、そこに登場するキャラクターたちによるレースゲームを楽しめます。


 レースやドライブ系のゲームと言えば、2Dや3Dといった違いはあっても、ひとつの作品内で遊べるレースの種類はあまり多くありません。しかし、本作では、横スクロールや縦スクロールのコース、見下ろし型で固定画面の中で駆けぬけるコース、決まった範囲内を自由に走り回れるコースなどレースゲームで考えられるさまざまなコースが用意されています。
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 そんなさまざまなコースでレースをするのは、双子の鈴乃音ミウとリント姉妹。2人は、街中で噂される“透明のうた”の真相を確かめるために車に乗り込んで飛び出しました。
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▲鈴乃音ミウ(声:琴宮歩夢)、鈴乃音リント(声:広瀬ゆうき)のどちらかを選んでスタート。ステージやストーリーは共通ですが、ミウはグリップ走行、リントはドリフト走行と操作感が少し異なります。
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▲いくつかのコースをクリアしていけば、ストーリーが展開されていきます。
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▲操作方法などの詳細はタイトル画面のオプションから確認できます。

 さまざまな種類のコースが用意されていますが、いちばん最初に挑戦することになるのは横スクロールのコース。ミウとリントは、“透明のうた”の真相を確かめるために走っているので、基本的にレースでは順位を競うのではなく、車が壊れないようにゴールを目指すことになります。
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▲キャラクターの下にあるピンクのゲージが車の体力です。
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▲中にはバトルをするコースも。敵に体当たりするとダメージを与えられます。

 一部のステージを除いて順位という概念がないので、レースゲームがあまり得意ではなくても、気軽にプレイできるのも特徴。自分のペースで気楽にプレイできますね。良質なドット絵アクションという感覚ですね。
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▲スコアやタイムが記録されますが、どれだけ速いタイムや高いスコアを出したとしても、ストーリーなどに違いはありません。一種のやりこみ要素です。
 順位を競わない自分のペースで気楽にプレイできるからこそ、別の要素を十二分に楽しめます。それが、ミウとリントによる掛け合いです! かわいくてにぎやかで、楽しすぎる!

 ミウとリントは同じ車に乗っているので、レース中にはさまざまな会話をしながら車を走らせています。2人の仲の良さがわかるものからレース中の行動にあわせたものなど会話のレパートリーは豊富に用意されています。
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▲掛け合いがあるときには車のまわりにマークが出現。ほかのキャラクターが登場するコースでは、そのキャラクターとの掛け合いも用意されています。

 順位を競うとなると、掛け合いに注目する余裕がなくなってしまうので、豊富な掛け合いと順位を競わないゲーム性の親和性が高いです。

 さらに、同じ理由から掛け合いだけではなく、まわりの風景や音楽を楽しむ余裕も。ゲーム内の音楽は『グランディア』『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』や『アマガミ』などの音楽を手掛けた岩垂徳行氏が制作しています。

 基本は、明るく疾走感がある音楽なのでワクワクしながらレースを楽しめます。音楽と掛け合いがどちらも明るいので、レースというよりはドライブ感が強めかもしれません。コースによって音楽が変わるので、そちらにも注目して見るのもおもしろいですね。

フェアリカの力を借りてコースを爆走! スキル選びで難易度が大きく変化【ふたごうさぎのご近所ツーリズモ】


 レース部分では、ほかの車や岩などの障害物をよけながらゴールを目指します。ミウとリントが乗る車以外に走っている車もあれば、工事をしている作業車、岩を輸送しているトラックなど。

 走っている車はぶつかっても車の体力は減りません。コースの行く手を遮る障害物のような感じですね。
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▲怪しいオーラをまとっている車はぶつかるとダメージを受けてしまいます。

 工事をしている作業車はコースの特定の場所に止まっており、ぶつかると無条件でダメージを受けてしまいます。

 作業車がいる場所に近づくと“DANGER”という必ず表示されます。“DANGER”が表示される位置によって、だいたいの作業車がいる位置がわかるので、回避するのは難しくありません。
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▲作業車のまわりのコーンにぶつかるとダメージは受けず、スコアを獲得できます。
 ただ、ほかの車がいるとルートがふさがれてしまって、よけにくくなってしまうことも。さらに、岩を輸送しているトラックは急に道路に岩を落として妨害してくるので、タイミングが重なるとルートどりが重要になってしまいます。
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 そんな障害物もジャンプ台を使って大きくジャンプすれば飛び越えることも可能。さらに、ジャンプした先によっては、高架下のコースに行くことも。
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 ほかの車や作業車など妨害するものもあれば、サポートしてくれる要素も用意されています。ミウとリントのどちらでプレイするかを決めますが、同時にパートナーとしてもう1人選ぶキャラクターがフェアリカでスキルでサポートしてくれます。
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 フェアリカによって、それぞれスキルを持っており、車の体力にある青いゲージが溜まると発動。ゲージはコース内にある“?”マークに触れると、ルーレットが回りだし、止まったマスに応じて増加します。
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▲運が良ければ、1回でスキルが発動できるかも。
 スキルはゲージがなくなるまで効果を発揮し続けるので発動後に操作はいらず、ゲージも溜めやすいので、出し惜しみしないで使っても良さそう。

 とくにエルザやスフィアの一定時間無敵になるという効果がどのような場面にも対応できるのでかなり使い勝手がいいです。

フェアリカごとの効果
  • アルト:車の後ろから煙幕をはって巻き込んだ数だけスコアを獲得
  • エルザ:車が大きくなり一定時間無敵
  • レティ:車が小さくなり障害物を避けやすくなる
  • スフィア:球体のバリアを張って一定時間無敵
  • ミライ:ボムを前方に射出して当たるとスコアを獲得


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▲効果を及ぼす範囲が前か後という違いはありますが、高いスコアを出すならアルトかミライのスキルをうまく使いたいです。

 フェアリカのスキルは、どれも便利なのですが、1つだけ注意点が。スキルの有用度はステージによっても異なります。

 バトルをするコースもありますが、そこではスキルは使えません。もし、使えたらボムを前方に射出できるミライは、効率よく体力を減らせますし、無敵状態になれば敵の攻撃をやり過ごせます。


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▲ちなみにスキル発動時のカットインがかわいい。

 一度選んだフェアリカはプレイ中に変更はできません。ゲームに慣れるまでは無敵系のフェアリカでクリアを目指し、スコアアタックを楽しむようになってきたら攻撃系のフェアリカを選ぶのがよいと思います!

 ちなみにちょっと特殊なのが、車が小さくなるレティ。小さくなっても障害物などにはぶつかるのでそこまで難易度を下げられるわけではないのですが……普通は避けられないような微妙な隙間をくぐりぬけた時の気持ちよさというか達成感がたまりません! 魅せるスーパープレイを目指すような人におすすめなので、実況プレイをする際に役立ちそうでした。

 女の子たちの軽妙な掛け合いやノリノリな音楽を楽しみながら、ときには緊迫感のあるレースも楽しめる良ゲーです。コースの種類も豊富で一度クリアしたコースはタイトル画面から選んでプレイできるので、やりたいコースだけを手軽にプレイできるのもうれしいですね。

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▲車の体力がなくなってもコンティニュー可能なので、カジュアルに楽しめます。

 見た目は8ビットでドット絵なレトロなドライブアクションですが、実際に遊ぶと今風のプレイフィールでハイテンポに楽しめます。一度遊び始めると、ノンストップでエンディングまで遊び続けてしまう人はおおいんないでしょうか? とってもキュートなミウやリントが気になった方はもちろん、ドット絵アクションが好きな方にもおすすめする良ゲーです!


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    ふたごうさぎの ご近所ツーリズモ

    • メーカー:ピクセル
    • 対応機種:Switch
    • ジャンル:レーシングアクション
    • 発売日:2024年05月30日
    • 希望小売価格:3,500 円+税