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『NINJA GAIDEN 4』プレイレビュー:滅却に絶技に鵺の型。敵を斬るバッサリ感健在の超忍アクションが完全復活

文:シュー

公開日時:

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※『NINJA GAIDEN 4』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。 ※18歳未満の方は購入できません。

 コーエーテクモゲームスのTeam NINJAとプラチナゲームズによる共同制作で開発が進められている、Xbox Game Studiosより10月21日に発売される『NINJA GAIDEN 4』。

 メディア向けのプレビューハンズオンイベントが開催され、実機プレイのほか開発陣へのインタビューが行われました。この記事ではシリーズ経験者であるアクションゲーム好きのライターによるプレイレビューをお届けします。

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 電撃オンラインのYouTubeチャンネルでは『NINJA GAIDEN 4』の動画を公開しており、別の記事では開発チームへのロングインタビューも掲載しているので、そちらもあわせてご覧ください。

敵をバッサバッサと斬り"滅却"していく爽快感が蘇る!!【NINJA GAIDEN 4レビュー】


 部位欠損した敵を"滅却"で即殺するあの爽快感。長いコンボで敵を攻めるのではなく、いかにして最速で"滅却"するかに励んでいた『NINJA GAIDEN 2』にドハマリしていたあの頃を思い出しました。プレイしての第一印象はまさにその感じ。あのときのスピード感、バトルの展開の速さのままでした。

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 『NINJA GAIDEN』シリーズは『忍者龍剣伝』をベースに制作された3Dアクションゲームで、1対1の戦闘に特化したハイスピードのコンボアクションゲームとして人気を得たタイトル。13年ぶりのナンバリングタイトルとなる『NINJA GAIDEN 4』では、新たな主人公・ヤクモをメインにシリーズ主人公であるリュウ・ハヤブサも登場する注目の内容となっています。

 今回プレイできたのはチャプター3まで。ゲームは歴代と変わらずステージクリア制を採用しており、ステージ最奥の目的地orボスを倒すことでクリアとなるルール。体力がゼロになっても何度もリトライができ、ほぼ直前の状態からリスタートできる点は現代のアクションゲームの流れをしっかり踏襲。

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 ただし、リトライしたぶんだけステージクリア時の評価がガタ落ちするため、最高評価の超忍を目指すプレイヤーにとっては見逃せないやり込み要素も早々に確認できて、ここでもついニヤリと笑ってしまいました。さすがにそんなに甘くないな、と。

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 『NINJA GAIDEN』の魅力はやはりそのハイスピードな攻防が行われる戦闘の爽快感と駆け引き。本作は1対多数が基本で、1人を相手しているとあらゆる方向から来る攻撃にさらされ、あっという間にゲームオーバーになってしまいます。時代劇のように1人ずつ襲ってきてくれるような気遣いは相手にありません。

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 そのため、1人を攻撃しつつも回避を挟んだり、忍の者らしく手裏剣を投げて牽制したり、または相手の頭を踏んでジャンプしたりと、さまざまな行動で敵の攻撃の軌道を避けつつ1人ずつ斬り伏せていくバトルが基本。攻防をどこまで切り替えるかの駆け引きの緊張感がいいんですよね。

 またそれらを可能にしているのが動きの軽快さ。基本的に忍者らしく攻撃のモーションが短めで、ジャンプや特殊な回避方法、ガードなどで即座に行動をキャンセルできるゲーム性のため、自分の感覚、反応速度に追い付いてくれる故のハイスピードさが『NINJA GAIDEN』の持ち味。新しいシステムがあるにも関わらず、その反応速度に追い付いてくれる感覚が過去作と変わっていない点は感動モノです。

 そして、攻撃をし続けることで敵の部位が欠損し、欠損状態となった敵に対して特定の攻撃をすると"滅却"という発動中完全無敵のシステムが発動。確実に倒すことができます。そのため多数の敵から狙われる状況ながらもスキをみて敵を"滅却"し、数を減らしていく。この一連の流れがかなり速いテンポで行われるので、本作特有のスピード感と"滅却"の感覚がクセになるわけです。

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 何よりもこのスピード感のアクションのコンボが、基本的に速い攻撃と強い攻撃の2種類のボタン組み合わせとレバー入力で使い分けられるのですから、ある意味でお手軽な操作方法でもあります。

 ちなみに新主人公であるヤクモでも、従来の主人公のリュウ・ハヤブサでもその爽快感は変わらず、しっかりと堪能できました。とくにヤクモには武器の形状を切り替える特殊なシステムがありながらも、そのスピード感が損なわれていないので、期待が増し増しです。

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武器を変質させ、全く異なるプレイスタイルを実現する"鵺の型"【NINJA GAIDEN 4レビュー】


 ハイスピードの攻防のなかでさらにもう1つの攻撃の選択肢として、ヤクモは武器を"鵺の型"というシステムを用いてまったく別の形態に変質できる特徴を持ちます。例えば攻撃速度が素早く、手数に優れる二刀を、敵を一撃で両断できるパワーと攻撃範囲に長けた太刀に変質させたりと非常に面白いキャラクターでした。

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 "鵺の型"の発動には専用のゲージを必要としますが、これは敵への攻撃や"滅却"などで蓄積していくため、アクティブに攻撃を加えていればいるほど気兼ねなく使用でき、スピード感を損なわずに展開できるため、現時点でも十分バランスよく作られているなと思った部分でした。

 ちなみに、"鵺の型"は自由に組み替えられるものではなく、必ず2種1対になっていました。プレイした範囲では二刀/太刀、螺旋剣/錐槍があり、後者の武器はレイピアのような刺剣からドリルに変質できるもので、ドリル状態では圧倒的なヒット数で敵を圧殺するのがクセになる快感でした。

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 リュウは武器変質ができない代わりに一部の攻撃が強化される特徴を持ち、影分身による強力な連続技を繰り出すことが可能でした。お馴染みの忍術ももちろん使用可能!

パリィするか回避するか。敵の行動を崩すかは自由【NINJA GAIDEN 4レビュー】


 まだまだ紹介していない行動は多々ありますが、個人的にいいなと思ったのはアクションの選択肢が多く、ある種プレイスタイルを固定しないでフレキシブルに戦える部分です。

 例えば本作にはパリィ、ジャストパリィからの反撃など防御手段もしっかり用意されているほか、回避やジャスト回避も存在します。さらに、敵のガード不能攻撃を"鵺の型"で妨害も可能。これらを駆使しないと戦えないことは一切なく、あくまでアクションの選択肢の1つであり、どのように攻略するかはプレイヤーに自由なのがいいと思いました。

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 使用キャラはストーリーの展開に沿って変わるようでしたが、チャプターセレクトモードではヤクモ、リュウどちらかを自由に選択でき、ヤクモで挑んだステージをリュウで遊び直すなど、さまざまな遊び方ができるようになっていたりと、発売後の期待もさらに高まりました。

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 現代に蘇ったハイスピード超忍アクション『NINJA GAIDEN 4』。かなり爽快なプレイが楽しめる忍者アクションの最新情報がこれからも見逃せませんね!

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