劇場版も公開され、ますます勢いが加速しているCygamesのメディアミックスコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』。今回は、6月26日にアプリ版に実装される新育成シナリオ“収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭(以下、大豊食祭)”を、記事制作のために先行プレイさせていただくことができました。
ここでは、実際に遊んでみての感触などをレポートしていきたいと思います。
■ゲーム【ウマ娘 プリティーダービー】新育成シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」PV
索引
新シナリオ“収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭”のレビューをお読みいただく前に
今回のシナリオですが、ファーストインプレッションを一言で表すと“新しい”でした。……新シナリオなんだから当然といえば当然ですよね(苦笑)。でも、過去にも数回に渡って新シナリオ先行レビュー記事を担当してきた身からすると、やっぱりこの言葉が適切に思えるんです。
手触りは紛れもなく『ウマ娘』。プレイしていてしっかり楽しいし、推しを育てる喜びはやっぱり格別です。強いウマ娘を育て上げる手ごたえもちゃんとありました。そのうえで感じたプレイ中の触感の新しさはなんなのか? いや、ここはあえて食感と書くべきかも。なんといっても、新要素であるお料理のために、色々と頭を悩ませるシチュエーションが多かったことが印象的でした。
こう書くと“プレイの難易度が上がっているのか?”と不安に思う方もいるかもしれませんが。個人的には、難しいというよりは新しいって感覚なんですよ。新要素はもちろん複数存在しますが、そのすべてが新しいものづくしではなく、過去シナリオを遊んでいるとスッと理解しやすい同系統のシステムもたくさん存在しますからね。
ただ、これまでのシナリオとはちょっと違った部分で思考や選択を迫られることがありまして。それが新鮮なプレイ感に繋がっているように思えました。それは具体的にどんな内容なのか? さっそくまとめていきたいと思います。
なお、念のため、記事を読む前に知っておいていただいたほうがいいかなという情報も下記に列挙しておきます。ちょっとだけ長いのですが、これは電撃オンラインの新シナリオレビューではおなじみの前置きでもあるので、過去のシナリオレビューを読んですでにご理解いただけているという方は、読み飛ばしていただいて大丈夫です(いつもありがとうございます)。
●プレイした時間は約3時間。育成したウマ娘はナリタタイシンです。
●ストーリーを見ながら進めた初回プレイは約1時間。スキップを用いた2回目以降のプレイ時間は約35~40分でした。
●今回のプレイにおいては“記事執筆のためのメモや相談をしながらのプレイであること”、および“初見のシナリオをプレイしていること”を念頭に置いていただけると助かります。
●取材陣がプレイできたタイミングは、6月24日配信の生放送“ぱかライブTV Vol.42”の配信より前で、こちらの生放送で公開された情報は知らない状態でのプレイとなります。
●本記事に使用しているゲームのスクリーンショットはCygamesからご提供いただいたもので、取材陣がプレイした内容そのままが反映されているものではありません。
●今回プレイしたものは調整段階のものであり、実際に皆さんがプレイされるものとは内容が異なる可能性があります。ストーリーのネタバレ防止のため、シナリオの内容についても一切触れておりません。
●今回の試遊は時間が限られていたこともあり、効率を求めた攻略重視のプレイはしていません。あくまで“イチ『ウマ娘』ファンが新育成シナリオをプレイしてどのような印象を受けたのか?”という視点にとどまっており、攻略という点においては参考にならないと思いますのでご了承ください。
毎度のことながら、前置きが長くて申し訳ありません。それでは、あらためてここからは実際に遊んでみての触感をお伝えしていきます。
育成のカギは“お料理”が握る? 畑を耕して野菜を収穫する新たな思考要素が楽しくも悩ましい
運営さんから「今後は4カ月周期で新シナリオを実装予定」と明言されてから、初の更新となる今回の“大豊食祭”シナリオ。取材レポート用のプレイにあたり、育成ウマ娘は自分の最推しであり、かつプレイの流れをほぼ完全に把握できているナリタタイシンをチョイスしました。スクリーンショットにはかわいい、そして凛々しいタイシンの姿がたくさん写っていると思いますので、そちらもぜひ一緒にお楽しみください。
なお、シナリオの流れやシステム紹介の後には、自分が遊んでみてのプレイフィールもしたためてあります。システム部分については“ぱかライブTV”や他のメディアさんの記事などでおおよそ把握済みだという方は、そちらだけでもご覧いただければ幸いです。……まあ、その場合でもタイシンのスクショに関しては全部見ていってほしい気持ちはありつつ(苦笑)。それでは参りましょう!
新シナリオでの育成の流れと目的
新たに実装されるストーリーは、トレセン学園に眠っていた畑が、我らが秋川やよい理事長によって広くウマ娘やトレーナーたちに開放されるところからスタートします。ついにやってきてしまったわけですよ、“トレセン学園大農耕時代”が!
ということで、ウマ娘たちはトレーニングをこなした後に畑を耕して野菜を育成し、定期的に収穫していくことになります。収穫した野菜は食材としてお料理に使用することが可能。出来上がった料理を食べることで“お料理Pt”が溜まるほか、トレーニング効果を高めたり体力を回復したりといったいくつかの恩恵を得ることができます。
なお、料理は漫然とこなす(=漫然とお料理Ptを溜める)わけではなく、目的がしっかり用意されているのがポイント。その目的というのが“試食会”と“大豊食祭”です。本シナリオではジュニア級の12月、クラシック級の6月と12月、シニア級の6月という計4回のタイミングで“試食会”が実施され、最終的にはシニア級12月に開催される“大豊食祭”に料理を出品し、食べたみんなに満足してもらうことが目的となってきます。
察しのいい方ならすぐご理解いただけるでしょうが、これは現行の“U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~(以下、U.A.F.)”でいうところの“U.A.F.大会”を思い浮かべてもらえればしっくり来るかと。“U.A.F.”シナリオでは半年ごとの大会に向けてスフィア、ファイト、フリーという3種目の競技Lvを上げていきましたが、今回は半年ごとの試食会(そして大豊食祭)に向けて“お料理Pt”を上げていくことが重要になってくる感じですね。
なお、試食会と大豊食祭にはそれぞれ“お料理Pt”の目標値が存在。これを超えることができれば“大満足”状態となり、その後の料理効果がさらに上昇していく寸法です。ここらへんも“U.A,F.大会”で総合優勝を目指すプレイフィールを思い浮かべてもらえれば違和感はないかと。料理効果の上昇による育成効率の最適化を考えると、試食会、大豊食祭ともに最高評価を目指すことが強いウマ娘を育てるにあたって重要になるのかなってところです。
期間中に“お料理Pt”をしっかり上げて……と書くと、いかにもゲームっぽいのでアレですが。つまるところ、
1:トレーニングの後で畑を耕して野菜を育てる!
2:収穫した野菜を使って料理を作り腕を磨いていく!
3:出来上がった料理をみんなで食べてトレーニングのモチベーションを上げる!
……この3ステップが基本的なサイクルだとお考えください。なお、シニア級12月に開催される“大豊食祭”を終えたあとは、URAファイナルズに挑戦する流れとなり、育成期間は“U.A.F.”などのシナリオと同様です。ここらへんを踏まえると、なんとなくのプレイ時間も把握できるのではないでしょうか。
トレーニング後に畑をお手入れして野菜を収穫
プレイの流れをご理解いただいたところで、お料理関連のシステムについても紐解いていきましょう。まずは料理の材料となる野菜と、それの収穫に重要となる畑について説明していきますね。
畑で収穫できる野菜は計5種類
畑から収穫できる野菜はにんじん、にんにく、じゃがいも、唐辛子、いちごの5種類。当然ながら、作る料理によって使用する野菜の数は変化します。
野菜は4ターンごとに収穫可能。収穫高はトレに連動
野菜の収穫は4ターンに1回行われ、収穫高は画面の左にある“収穫数”を見れば把握できるようになっています。ここで覚えておきたいのは、ウマ娘たちがトレーニング後に行う“畑のお手入れ”について。じつは、5つある野菜の畑はそれぞれがトレーニングに連動しており、どのトレーニングを行うかで畑のお手入れ具合が変化します。結果として収穫できる野菜の数に変化が出てくる寸法です。
トレーニングとお手入れを行う畑の関係についてはスピードトレーニング=にんじん、スタミナトレーニング=にんにく、パワートレーニング=じゃがいも、根性トレーニング=唐辛子、賢さトレーニング=いちごとなっております。
お手入れによる収穫高に際限はないので、たとえばひたすらにんじんを集めたい場合は、収穫までの4ターンをすべてスピードトレーニングに充てることで、まとまったにんじんを得ることも可能。ここらへんは臨機応変な立ち回りが重要になってきそうです。
お出かけやお休み、レースや保健室に行ったあとでも畑のお手入れができるのは嬉しい部分。これにより、ターンを無駄にしたと感じることはありません。ただし、これら4つの行動後にどの野菜をお手入れするかはランダムであり、任意で選ぶことはできませんのでご注意を。
“畑Pt”を使って“野菜Lv”を上げていく
それぞれの野菜には1~5まで“野菜Lv”が存在。このLvは、野菜を収穫することで蓄積していく“畑Pt”を消費することでレベルアップさせることが可能です。
Lvが上がった野菜は基礎収穫数、お手入れによる追加収穫数、保管上限数が上昇。Lv3以上になると、特定の料理を作った際に体力回復やレース獲得ステータスアップといった嬉しい追加効果が発動するようになります。
獲得できる“畑Pt”には限りがあるので、どの野菜をレベルアップさせて料理の効果アップを狙うかはプレイヤー次第といえます。なお、料理に使われる材料の多さとしてはにんじん>じゃがいも>唐辛子=いちご>にんにくとなっている模様。ガチ育成を行う際はこれを踏まえたうえで“畑Pt”の割り振りやトレーニング(=畑のお手入れ)を選択することになるのかな、と予想しています。
ちなみにこの要素、“Reach for the stars プロジェクトL'Arc(以下、L'Arc)”シナリオの“海外適性”を思い浮かべる方も多いと思います。それは感覚として正しい一方で、頑張ればすべてMAXまで上げられた“海外適性”と比べると“野菜Lv”はそう簡単にはいかなさそうなのは似て非なる部分。どの“野菜Lv”を上げるかで育成ウマ娘の仕上がりは変化してくるので、思案のしどころかなって思います。
“全力お手入れ”が収穫高をアップするカギ
サポートウマ娘たちとの友情トレーニングが発動した場合など、特定の条件を満たした時は畑のお手入れが“全力お手入れ”に変化します。これによって収穫数がアップするうえに“畑Pt”までもらえるので、積極的に狙っていきたいところ。
夏合宿とURAファイナルズ期間は毎ターン野菜を収穫
夏合宿中、およびURAファイナルズの開催中は、野菜が毎ターン収穫されるのが嬉しいところ。これはプレイヤー心理をよく理解されたうえでの措置だと感じました。
この期間は毎ターン料理を食べて、トレーニング効果をもりもりとアップさせたい時期ですからね。ただし夏合宿中に限り、畑コマンドが選択できない点には注意が必要。畑コマンドから行う“野菜Lv”の上昇は、夏合宿前に行っておくことを忘れずに!
地産地消! 料理を食べて育成効率を上げていこう
畑のお手入れや野菜の収穫についてご理解いただいたところで、今度はそれを用いて行うお料理について説明していきます。
実施するトレーニングを踏まえて料理を作ろう
料理はトレーニング選択画面の一番右にあるアイコンから行うことに。必然、料理を行ったあとにトレーニングなどの行動を選ぶことになるので、ターンの消費はありません。また、料理の効果は食べたその1ターンだけ発動します。ここらへんは“グランドマスターズ -継ぐ者たちへ-(以下、グランドマスターズ)”シナリオにおける、三女神の叡智獲得を思い浮かべてもらえれば理解が早いかと。アレも行動消費などはなく、また発動ターンのみの効果でしたからね。
作れる料理の種類は豊富!
ウマ娘たちが作れる料理は1年ごとに増えていき、必要となる野菜の数や得られる効果が細分化されていきます。前述のとおり、作る料理ごとに影響が出るトレーニングも変化するので、スピードトレーニングを行う場合とパワートレーニングを行う場合では選ぶべき料理が変わってきます。試食会や大豊食祭に向けて、お料理Ptを上げていくことも重要ですね。
ちなみに今回のプレイ中、自分たちの手で作った料理は食べても“太り気味”にはならなかったこともご報告しておきます。
料理の大成功でスキルヒントを獲得!
料理を作る際は確率で“大成功”が発生し、これを食べることでスキルヒントが獲得できます。もらえるヒントは一緒に行動しているウマ娘の所持スキルのほか、それ以外のスキルヒントが獲得できる場合も。
なお、料理が大成功するには2つの要素がポイントになります。1つ目は、確率で料理が大成功する、その名も“大成功率”によるもの。こちらは“そのターンまでに獲得した累計のお料理Ptに応じて確率が上昇する”というものです。“大成功率”は料理確認画面の上部から確認することができ、一度料理が大成功してもパーセンテージがリセットされることはありません。
2つ目は、確定で料理が大成功する“クッキングゲージ”です。こちらは“大成功率”とは異なり、お料理Ptを獲得して“クッキングゲージ”を最大まで溜めると、次に作る料理が確定で大成功になるというもの。この“クッキングゲージ”も料理確認画面の上部から溜まり具合を確認できます。
なお、“クッキングゲージ”はゲージが最大まで溜まった状態で一度大成功するとリセットされる点にご注意。リセット後は、再度0からゲージを溜めていくことになります。また上記2つの“大成功”は互いに干渉せず、タイミングがうまく重なれば連続で料理が“大成功”することもありますよ。
試食会や大豊食祭までに“お料理Pt”を溜めて、目指せ大満足
料理を作って食べることで溜まる“お料理Pt”。計4回の試食会、そしてシニア級12月の大豊食祭までにこのポイントを一定値まで上げていきましょう。大満足を獲得できれば料理の効果がアップするので、育成がより捗りますよ!
……ということで、新シナリオのプレイの流れ、および新要素の解説は以上です。これまでの育成シナリオと比べると、ちょっと変わったプレイ感に仕上げられているだけに、全国のトレーナーさんたちが遊んでみてどのような感想を抱くのか、実装がとても楽しみです。僕も明日はガッツリプレイする予定! もちろん、仕事が終わってからですけどね(笑)。
イチファンとしての個人的な見解
ここまで来て今さらではございますが、そろそろ簡単に自己紹介をしておこうかと思いました。本記事はどれくらい『ウマ娘』を遊んでいる人間が書いたものなのか、気になる方もおられるかもしれませんので(興味がない方は飛ばしていただいて大丈夫です)。
わたくしことゲームライターのタダツグ、この『ウマ娘』はサービス開始当日からプレイさせてもらっております。電撃オンラインにおける記事担当ってことになるかとは思いますが、別に記事の依頼がなくても趣味で遊んでいますし、アニメやコミック、劇場版にライブまで手を出していることも踏まえると、ただのイチファンと言っても差支えはないような。少なくとも、自分としてはイチファンとしてプレイヤーさんに近いポジションで遊んでいて、その目線で記事を書きたいと思っています。……まあ、これは自重しておこう的なブレーキがかかる部分もありますけどね(苦笑)。
そんな僕の推しウマ娘はナリタタイシンです。彼女の育成シナリオの湿度と濃密さ(言うまでもなく日経賞イベントで脳を焼かれています)、固有スキル“Nemesis”のカッコよすぎる演出、そして何より“迫る影”で最後方から強敵たちをぶち抜いていくその姿には心底惚れ込んでおり、基本的には彼女ばかり育成してますね。聖なる一歩半を守りつつ。
トレーナーとしての指標はチャンピオンズミーティングの勝率がわかりやすいかと調べてみたところ、記事を執筆している6月中旬の段階で17勝でした(全部に参加しているので30戦ってことになるハズ)。僕はここ1年以上、タイシンをエースに据えることをモチベに戦っており、勝ったり負けたりなんですけど、それがとても楽しいです。環境的にもっと適したウマ娘たちを育成すれば勝率に影響が出るかも……と思ったこともありますが、そうなるとモチベが低下する可能性もあるので、にんともかんともですね(笑)。
ということで、ここからはそんなイチ『ウマ娘』ファンの筆者が、新シナリオを遊んでみて気づいた部分や気になった部分、自分の個人的な見解なんかを見出しを立てつつ書かせてもらおうと思います。よろしければもう少々お付き合いください。
シナリオリンクは6人! ついに秋川理事長が!?
新シナリオのキービジュアルに描かれていたとおり、シナリオリンクキャラは秋川理事長、ニシノフラワー、ヒシアケボノ、スペシャルウィーク、ライスシャワー、カツラギエースの6人となっていました。ウマ娘たちとは“満腹同盟”を結成し、ジュニア級からシニア級まで一緒に畑を耕す仲になります。まさに同じ釜の飯を食う間柄であり、こういうのがいい!
ここで特筆しておきたいのは、これまで来そうで来なかった(?)秋川理事長のサポートカードがついに実装されたこと。ここらへん、記事掲載予定日の前日に配信される“ぱかライブTV”で公開され、多くのトレーナーさんがどよめき立っていることでしょう。ぶっちゃけ僕も超テンション上がってます!
ここで特筆しておきたいのは、これまで来そうで来なかった(?)秋川理事長のサポートカードがついに実装されたこと。ここらへん、記事掲載予定日の前日に配信される“ぱかライブTV”で公開され、多くのトレーナーさんがどよめき立っていることでしょう。ぶっちゃけ僕も超テンション上がってます!
ちなみに、体験会ではこの秋川理事長のSSRサポートカード(友人)と、同じくぱかライブで公開されたであろうニシノフラワーのSSRサポートカード(パワー)も、すでにテストプレイで触れる状況でした。あくまでテストプレイ環境用であり、様々な部分でまだ調整が入るとのことでしたが、使ってみた感触はどちらもかなり便利な手ごたえ。とくに友人である秋川理事長のカードは、これまで同様に新シナリオにかなり刺さると思いました。
もしかすると新シナリオ以外でも便利なのでは? って感触もあったのですが、そこは他のシナリオで使ってみないとなんともなので、あくまで僕の第一印象ということで。まあ、それくらい便利で使っていきたいサポカってことですね。固有ボーナスや育成イベントの内容もかなり個性が出ていて、秋川理事長への解釈、そして愛着が深まった感覚です。
賢さトレで体力が回復するのが久々で新鮮!
これはもう、見出しどおりのそのまんまです。ここ数カ月、ずっと“U.A.F.”シナリオで遊んでいたもので、賢さトレーニングでも体力が減ることにいつのまにか慣れ切っていた模様。おかげで、今回のシナリオで賢さトレーニングで体力が回復することに、ちょっとした衝撃と感動を覚えてしまいました(笑)。
中盤からは料理で体力を回復することもできるようになり、これに賢さトレーニングもうまく絡めれば、おやすみはほとんど必要なくなる気がします。下手をすれば、友人とのお出かけすらあふれる可能性が……。そういう意味では、体力管理よりもトレーニングの選択や料理を食べるタイミングなどを考えるところに、脳みそのリソースを回すことになるかもしれません。
中盤からは料理で体力を回復することもできるようになり、これに賢さトレーニングもうまく絡めれば、おやすみはほとんど必要なくなる気がします。下手をすれば、友人とのお出かけすらあふれる可能性が……。そういう意味では、体力管理よりもトレーニングの選択や料理を食べるタイミングなどを考えるところに、脳みそのリソースを回すことになるかもしれません。
短距離~マイル向けのシナリオ。インフレを感じたか?
遊んでみた感じ、今回の新シナリオは短距離~マイル用の育成に適したものだと感じました。理由はいくつかありますが、最たるところでいえばステータス上限ですね。“U.A.F.”シナリオとの比較になりますが、今回のシナリオはスピード、パワー、根性、賢さの上限が上がったのに対し、スタミナの上限だけが大きく下がりました。これに伴い、(継承でいくらかフォローが利くとはいえ)中距離や長距離向けの育成は、これまでどおり“U.A.F.”シナリオのほうがラクな気がします。
まあ、あくまでこれはチャンピオンズミーティングやリーグ オブ ヒーローズのような対戦コンテンツで勝利したいやり込み派プレイヤーに向けてのお話。普通に育成シナリオをクリアするだけであれば、さほど問題なくクリアできるのではないかと思います(もちろんサポカなどの資産にもよりますけど)。
そして、この手の運営型ゲームには常につきまとう“インフレ”についてですが……。今回はさほどのインパクトは感じなかった、というのが正直なところです。率直に言って“L'Arc”シナリオから“U.A.F.”シナリオに移行した際は、かなり大きく先に進んだなと感じたものですが(当時の記事にもそのように書いた覚えがあります)、今回の“大豊食祭”に関しては、シナリオとしてそこまで大きなインフレにはなっていない気がしました。比較的ゆるやかなのではなかろうか、と。もちろん、これは開発サイドも狙ったうえでの調整だと思ってます。
まあ、サポカに関しては先に進んでいる感触もありますけど(笑)。それは運営型ゲームの宿命ともいえますし、結局のところ、プレイヤーサイドとしては自分のペースで遊んでいくのが一番いいのかなって思います。
育成シナリオとしての難しさについては?
少なくとも考えるべき要素は過去シナリオから増えていると感じていて、僕はコツを掴むまで時間がかかる気がしています。ここらへん、歴戦のトレーナーさんたちがどうとらえるかマジで気になる部分。
“トレーニングと野菜の収穫高はどちらを優先すべきか”とか。“どの野菜を使ってどの料理を食べるのか”とか。“料理は序盤から積極的に食べるべきなのか、それとも後半で一気に消化すべきか”とかとか。
ここらへん、ほんの数回の試行では答えが出せませんでした。たぶん色々な選択肢が用意されており、いずれも一長一短あったりなかったりするんじゃないかな、と。それを攻略していくことこそが一興ですよね。そもそも、野菜だの料理だのを『ウマ娘』の記事で書いていること自体がちょっと不思議な感覚なわけですが。
新シナリオが実装され、たくさんの方々の攻略論を動画やSNSで見せてもらいながら、自分なりにしっくりくる育成方法を模索している瞬間って、僕にとってかなりお気に入りな時間なので。今回のシナリオもそんな時間が楽しめたらいいなって思います。そのうえで、チャンミにタイシンで勝つ。これが大事!(笑)
ちなみに難易度とはまったく関係ないですけど。今回のシナリオはサポカ娘たちとの“満腹同盟”に加え、お料理フレンズとして数名のウマ娘も練習に参加してくれるスタイルです。これは“L'Arc”シナリオなんかを彷彿とさせて懐かしかったですし、僕は好きなんですよね、練習が賑やかになるこの感覚。この方向性はこの先も続けてほしいところです。
新規アニメ演出は必見! 個人的なオススメは唐辛子料理
今回、料理を食するシーンで新規アニメーション演出が用意されているのは前述のとおりですが。これを見ているだけでかなりホッコリします。基本的に、あまり他者と料理したりご飯を食べたりするのは苦手そうなタイシンが、みんなとおいしそうに食卓を囲んでいるシーンにはイチトレーナーとしてグッと来ました……。
一匹狼な彼女だけに、静かな場所に一人でいることを好んでいるのは知っています。でも、こういう賑やかさもたまには悪くないって思ってくれていたら、それはそれで素敵だよなあ~って。たぶん、ビワハヤヒデやウイニングチケットも同じ感覚を抱きそうというのは、妄想がすぎますかね(笑)。
一匹狼な彼女だけに、静かな場所に一人でいることを好んでいるのは知っています。でも、こういう賑やかさもたまには悪くないって思ってくれていたら、それはそれで素敵だよなあ~って。たぶん、ビワハヤヒデやウイニングチケットも同じ感覚を抱きそうというのは、妄想がすぎますかね(笑)。
さておき、いずれのアニメーション演出もいい感じに凝っていて素敵です。とりわけ、個人的にはシニア級で作れるようになる唐辛子料理の大成功時(襲来! 鬼ヶ島麻婆豆腐)に見られるアニメは気に入っておりまして。明らかに辛そうな料理を食べるにあたり、ちょっと上気した感じでドヤ顔をキメるタイシンがかわいくてかわいくて……。やっぱり僕の推しは最高ですね。また新たな解釈を教えていただいた気分でした。
話がだいぶ長くなってしまって申し訳ありません。そろそろシメようとは思いつつ、最後にもう少しだけ。じつは僕、これまで6カ月だったところが4カ月になった新シナリオ実装ということで、ちょっと簡易的なゲームシステムになるのではないかと勘繰っていた節があったんですよ。開発期間が短縮されるぶん、それも致し方ないだろうとまで思っていたくらい。それが今回、そんなことはまったくなかったどころか、育成シミュレーションとしての味付けはむしろ濃さを増していると感じられて嬉しかったです。
考える時間が増えたぶん、慣れるまでは育成にやや時間がかかりそうという心配点こそありますけどね……。やっぱりゲームである以上、やりごたえや面白さを優先してほしいですから。そういう意味で、攻略しがいがありそうなこのシナリオは今のところポイントが高いです。遊び込んでいくうちにもっともっと好きになれたらいいな……そう思えるシナリオでございました。
ということで、本当にそろそろシメましょう。ここまで長文・駄文にお付き合いいただき誠にありがとうございました。皆さんが実際に遊んで、この新シナリオにどんな印象を抱くのかを楽しみにしつつ。それでは、本日はこのへんで!