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【軌跡シリーズ名言集:オズボーン】それが叶わなければ、私――ギリアス・オズボーンが全てを滅ぼす!(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

公開日時:

 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

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 本記事で紹介するのは、『閃の軌跡』シリーズに登場するキャラクターの1人、オズボーンのセリフ。世界大戦を主導した帝国の宰相にして、ただの敵に留まらない彼の名言を紹介していきましょう。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

【軌跡シリーズ名言集】それが叶わなければ、私――ギリアス・オズボーンが全てを滅ぼす!(オズボーン)

●最終幕 散り行く花、焔の果てに(英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-)

 ギリアス・オズボーン(以下、オズボーン)は、『閃の軌跡』シリーズの舞台であるエレボニア帝国のかじ取りを行う宰相という立場の人物です。とある事情により皇帝陛下の信任を得て、帝国を戦争に突き進む道へと主導しています。

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 ロイヤルな一族と並び立つオズボーン(右)。決して皇帝陛下の権威をかさに着た小物ではなく、長年の活動の果てにこの立場を築いた傑物です。だからこそ、容易には止められません。

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▲「軌跡」シリーズ全体でも登場回数は多く、『空の軌跡 the 3rd』『碧の軌跡』でも登場し、戦わないまでも底知れない潜在的な“敵”として描かれていました。

 彼の主導により帝国は強大な軍事国家へ成長。さらに《巨イナル黄昏》という超常現象で国民全体に“闘争”を促す洗脳のような効果を与え、文字通り後のことを考えず資源をありったけ注ぎ込む戦力増強に成功します。

 結果、それに危機感を覚えた周辺各国が連合軍を組み、対抗しようとする“世界大戦”の図式が出来上がっていきました。

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▲シリーズファンからすれば懐かしい顔ぶれも登場した本作。主人公たちは連合軍に協力しつつ、戦争自体を止める方法を模索する道を選びます。

 オズボーンがそうまでして世界大戦にこだわった理由は、帝国を影から蝕み“闘争”を促してきた悪神のような存在、《黒の騎神イシュメルガ》を滅ぼすためでした。

 かつてないほどの“闘争の渦”を巻き起こすことでエネルギーを集め、形なき悪意の塊であるイシュメルガを《巨イナル一》として再錬成しつつ、自らの命をもって葬るつもりだったと思われます。

 しかし難しいのが、騎神だけを壊してもイシュメルガは滅びないことと、一見するとイシュメルガの目的に沿って動いているように見せながらその道筋を誘導することです。ゆえに、世界大戦という舞台が必要だったわけですね。

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 黒の側近いわく、オズボーンは最後まで諦めずイシュメルガのみを滅ぼす方法を模索していたとのこと。

 イシュメルガの悪意を封じ込め、欺きつつ模索していたのだから、並大抵の苦労ではなかったでしょう。

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 ノーマルエンドでは、オズボーンとの一騎打ちに勝ったリィンがイシュメルガの悪意を引き受け、呪いに浸食されながら大気圏外へと飛び去る結末を迎えます。逆にオズボーンが勝ったとしても、やはり自分を犠牲にしてイシュメルガを滅ぼそうとしたと思われます。

 これを踏まえて《VII組》とオズボーンと戦う際のセリフを見てみると、セリフの意味がより分かりやすくなります。そしてここが今回の名言となります。

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▲なお、アルベリヒが「まだ早いって! エネルギーが足りないよ!(要約)」と諫めても、「十分だ」のひと言で流し、不十分なエネルギーのまま儀式を行うことを許容していました。イシュメルガ側からすれば不都合なことですが、オズボーンの真の目的のためには都合がいいからです。
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「それが叶わなければ、私――ギリアス・オズボーンが全てを滅ぼす!」

 このシーンのセリフは、本当に敵ながらシビれました。

 普通に考えれば、世界大戦を主導している彼が滅ぼす対象は共和国、連合軍、ひいては世界そのものといったところでしょうか。その意味だけで見れば倒すべき“悪”となるのですが、彼の真の目的を知っていると話は変わってきます。

 主人公たちの力と意志、可能性が自分に届かなければ、「私がすべてを終わらせる」と言っているのですが……それは《巨イナル一》の力を手に入れた際は、元凶たるイシュメルガも滅ぼす、という意味もあります。そう考えると「あとは任せろ」と言ってくれているようにも聞こえる力強さです。

 ただし、その過程でなにが失われようと容赦はしません。連合軍は撃破され、総力戦を強いられている帝国国民は疲弊し、誰もが不幸になる未来が待っています。そうなりたくなければ、「自分を越えてみせろ」と言っているのです。

 すべてをコントロールし、数多の悲劇を生んでなお、その責任は自分が背負う。決して揺るがない大樹のような覚悟と信念は、オズボーンがただの強大な敵ではなく、乗り越えるべき“壁”であったことを印象付けています。

 威厳があり、剣技に長け、知略に優れ、絶大な権力も備える完璧な敵。彼を越えるラスボスは、容易に思いつけないほど圧倒的な存在感でした。『空の軌跡』から仕込まれていただけあって、本当に印象深い敵でしたね。

 はい、というわけで今回の名言「それが叶わなければ、私――ギリアス・オズボーンが全てを滅ぼす!」をお送りしました。本当なら彼の正体や、イシュメルガに取り憑かれた経緯なども振り返りたいところでしたが、長文になり過ぎるので今回は割愛させていただきます。そちらはまたの機会に紹介できればと。

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▲必殺技のカットインも強大さを感じられて好きでしたね。3パーティーで総当たり戦を仕掛けていくのも、オズボーンの圧倒的強さを表現していてとても印象的でした。

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらを不定期にピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

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