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シミュレーションゲームにTRPGの要素を取り入れた『Idle Calibur:Zero』をレビュー。部位破壊もあるターン制コマンドバトルもおもしろい【電撃インディー#837】

文:電撃オンライン

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は绝汪が開発するSteam用シミュレーションゲーム『Idle Calibur:Zero』のレビューをお届けします。

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 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

TRPGの要素を随所に取り入れたシミュレーションゲーム【Idle Calibur:Zero】


 本作は過酷な運命を背負った青年が運命に抗っていくシミュレーションゲームです。貧しい生活を送っていた主人公は突如手に入れた運命を変える力を使って過去を変えていきます。

 そのようなストーリーなのですが、変えるのは主人公の運命だけではありません。ストーリー中には美麗なビジュアルで描かれた女の子たちがたくさん登場しますが、敵として戦う場面も少なからずあります。

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 運命を変える力は無制限に使えるわけではなく、ゲーム内の時間を進めるとたまる“運命ポイント”が必要になります。制限はあれど運命すら変えてしまう。それが主人公たるゆえんなのかもしれません。

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▲仲間になれば交流で仲良くなれます。特定のキャラクターにはストーリーも用意。
 そんな本作では、ストーリー以外でも楽しめることがたくさんあります。随所にTRPGの要素を取り入れた冒険もそのひとつ。3マスの中から任意のマスを選んで進んでいき、移動状況が最大になるとストーリーやイベントなどが発生します。

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 マスには戦闘が起こったり、アイテムを入手できたりするマスがあるのですが、基本的に選ぶまで何が起きるかわかりませんが、主人公の能力に応じて確率でオープンする仕様となっています。

 さらに、一部にはダイスを振って成否を決めたり、能力によって成否の範囲が変わったりするところはTRPGらしさがありますね。

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 戦闘は、ターン制のコマンドバトルとなっており、かなりシンプルです。弱点の武器や属性で攻撃するともう一度行動できるという要素があったり、コマンドの選択肢の多さがあるところが魅力。ちなみに、すべての敵を倒せば勝利となります。

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 その他、アクションバトルのように特定の部位を攻撃して破壊することで弱体化させることも可能です。また、敵が同じ人間など意思疎通ができる存在だと会話ができ、その結果によっては倒さずとも戦闘を終わらせることができます。しかも、確率で仲間になることも!

 相手を倒すだけではなく、あの手この手で戦闘を進められるので、できるだけ人間とは争わないといったロールプレイも楽しめます。

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 部位の破壊など、アクションゲームではよくある要素ですが、本作はコマンドバトルなので複雑な操作のいらないのはアクションゲームが苦手な人でも楽しめるところであり、ありがたい要素です。そのかわり、確率で成否が決まりますが、能力を高めれば成功させやすくなりますし、“運命ポイント”を消費すればやり直すこともできるので、さまざまな行動を狙うハードルは低いです。

 ストーリーを進めると主人公は領主のような立場となり、施設の建築や内政、投資などやれることが加速度的に増えていきます。ただ、多すぎるようにも思えますが、ひとつひとつにかかる時間は短いため、なかなかサクサク遊べるんじゃないかと。ちなみに、領主としての要素はやらなくてもストーリーを進められるので、やりたい人だけが楽しめるようになっているところもうれしいポイント!

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 随所に用意されたTRPGらしさをベースに、さまざまな要素を取り入れてやれることが多彩な本作。それぞれが気軽にできるバランスになっているので、ゆっくりちょっとずつプレイすればかなり長く楽しめそうです!


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