メイド喫茶を舞台に心温まる物語とスローライフが楽しめる恋愛ADV『電気街の喫茶店』レビュー。経営SLGパートは意外とやりこみ要素もあってハマりすぎ注意【電撃インディー#853】

文：sexy隊長

公開日時：2024年12月09日(月) 12:30

最終更新：2024年12月09日(月) 12:33

　電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、11月18日にSteamで配信開始された、冒険者酒館が贈るPC（Steam）用メイド喫茶スローライフADV『電気街の喫茶店』をレビューします。

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　なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます！

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“アドベンチャーパート”と“経営パート”の2つのパートが楽しめる

　本作は、大阪のオタクの街“日本橋”を舞台にしたメイド喫茶スローライフADV作品。

　ブラック企業を辞め、衣食住を失った主人公が行き着いたのは、日本橋の片隅にある潰れかけのメイド喫茶。

　そこでシロというメイドさんと出会い、ひょんなことから店長代理としてメイド喫茶の経営を任されることになり……という感じにストーリーが始まります。

　ゲームシステムとしては、日本橋を散策する“アドベンチャーパート”とメイド喫茶を運営する“経営パート”の2つが楽しめます。

“アドベンチャーパート”は実質“恋愛テキストADV”

　日本橋を散策するADVパートは、まずはメイドさんになってくれる可愛い女の子を見つけるために、さまざまなオタクショップが建ち並ぶ日本橋の街を探索するところから始まり、後述で紹介する“経営パート”と交互にプレイしていくことになります。

　探索では、コーヒーの淹れ方が学べる本や移動用の自転車を購入できたり、休憩して体力を回復したりとさまざまな楽しみ方ができます。基本的には4人のメイドさんとの恋愛テキストADVパートがメイン。メイドさんといいますか……もう普通に4人のヒロインです。

　“ふわふわ日常系ストーリー”が楽しめるという触れ込みになっていますが、買い物も誰かと一緒に行くこともできます。他にも、映画館やゲームセンターを一緒に楽しむこともできてしまうし、自転車に二人乗りで移動することもできてしまう。もうこれって普通にデートじゃん！

　どのヒロインも魅力的ですが筆者は、食いしん坊のゲームオタクギャルである“ミユ”が一番好……と言いたいのですが、メガネっ子でしっかりもので関西弁、他にも要素モリモリの“ほのか”も捨てがたい……。一見ミステリアスで厨二病満載だけど仲良くなれば……な“ファフナ”も良いが、結局最初に出会って失意の底にいた私を救ってくれた“シロ”も良い。という感じで4人それぞれ個性的で魅力的です。

　しかも、基本的にヒロインたちは声優さんのボイスがついており、会話の雰囲気やヒロイン4人のそれぞれストーリーなど、上質な恋愛ADVが味わえてしまいます。

意外とやり込み要素が豊富な“経営パート”

　経営パートでは、営業開始前にキッチン担当やホール担当など、メイドさんたちに仕事を割り振ります。営業が始まると、キッチンでコーヒーを淹れたり、ホールのメイドさんたちをサポートしたりと、やることが盛りだくさんなところが特徴です。眺めているだけではなく、プレイヤー自身が積極的に動く場面が多いので、しっかり楽しめます。