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レビュー:『魔女のふろーらいふ』は疲れたカラダにしみる温泉系パズルゲーム! 来世は女の子に飼われるネコになりたい【魔女ふろ】

文:マスクド・イマイチ

公開日時:

 NetEase Gamesから11月26日にリリースされたiOS/Android用アプリ『魔女のふろーらいふ』のレビューをお届けします。

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▲疲れたカラダとメンタルを優しく癒やす、そんなパズルアプリの登場です!

 まずは何はともあれ、本作のアニメーションPVを見てください!

「いい風呂の日」に『魔女ふろ』配信開始!


 PVの出来はいかがでしたか? アニメがゲームになったの? これからアニメ化するの? みたいに思いましたよね。今回11月26日、語呂合わせで「いい風呂の日」に配信となった『魔女のふろーらいふ(以下、魔女ふろ)』ですが、そのコンテンツのスタートは実は少し前にさかのぼります。

 『ミリオンアーサー』シリーズで知られる岩野弘明氏がアカツキゲームスに所属し、本作の原案・プロデュースを担当。シナリオプロデューサーは、電撃文庫で数々の人気ライトノベルを生み出し、現在はストレートエッジの社長も務める三木一馬氏です。

 この豪華タッグで走り出した『魔女のふろーらいふ』は、2023年明けに岩野氏のTwitterなどで新プロジェクトとして情報出しが始まり、先行して同年3月に電撃文庫からライトノベルが発売に。結構前から動いていたコンテンツなんです。

【参考】温泉をポイントに心温まる癒しを。『ミリアサ』などの岩野弘明による新プロジェクト企画書が公開

 同年5月にはNetEase GamesとAkatsuki gamesの共同開発によるゲーム化が発表され、夏のコミックマーケットへの参加や声優陣によるラジオなどの展開が続けられてきましたが、秋に予定されていたクローズドベータテストは実施が延期に。それから約1年。ゲームの品質を高めるべく開発期間を十分に確保し、この冬にようやくゲームリリースにたどり着きました。

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『魔女ふろ』の「優しい世界」で温泉に癒やされよう!


 『魔女ふろ』の世界観を、ひと言で表現するならば「優しい世界」。国同士の争いや命のやりとりなどはなく、ただひたすらにカワイイ女の子たちのビジュアルや会話、温泉をめぐるテキスト描写に癒されます。

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▲見た目通りのかわいらしく、癒やされるキャラクターとストーリー。ボイスもたっぷり収録されているので、やはりアニメやラノベが好きな人にオススメ。

 テーマはズバリ「魔女×温泉×スローライフ」。イラストや展開からも伝わる通り、ライトノベルや「き●ら系」と呼ばれるようなほんわか美少女4コマが好きな人なら、すんなりのめり込めるのでは。

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 物語の冒頭も、仕事に疲れた主人公が会社を離れて温泉へと向かうところから始まります。湯につかり「このままずっとこうしていたいな……」と考えていた主人公は、気が付けばネコになっていました! にゃんとビックリ!!

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▲仕事、辞めさせていただきますッ!(プレイヤーの名前は自由に決められます)

 この温泉街には、ワケあって異世界からやってきた魔女のサピテトルーという女の子がいます。サピちゃんは、この街で活動する「温泉同好会」の女の子たちに誘われ、温泉の魅力にハマっていくことに。

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 チュートリアルではネコの姿のキャラクターエディットもできるので、思うがままに毛色や毛の長さを選びましょう。

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▲温泉に定期的に入らないとネコの姿になってしまう主人公。ネコのまま生きるのも悪くないのではという……。

『魔女ふろ』はオーソドックスな3マッチパズル


 ゲームは縦持ちで進行。ノベル形式のアドベンチャーと、パズル形式のバトルを繰り返していくことになります。

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 この辺は多くのスマホ向けアプリ(RPGなど含む)を想像してもらえればよいのですが、ガチャでキャラクターを集めて4人1組のパーティを構成。キャラクター以外にも思い出スナップという装備品的なものも存在し、それぞれを育成することで能力を上げることができます。

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 各キャラにはパズルバトルを有効に進めるための奥義スキル、パッシブスキルが設定されています。ほかにも属性や攻撃力、会心率などのパラメータが存在し、この辺は戦略的RPG感がありますね。

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▲キャラの性能も細かく設定されており、育成要素もかなりガッツリ目。なんとなくでも遊べますが、しっかりゲームとしても作り込まれていますね。

 パラメータなどを見ると一見複雑そうに見えますが、あまり気にしないでも序盤はサクサク進められたので、そこはご安心を。まずは世界観やキャラクターを気軽に楽しみましょう。

パズルが苦手な人も安心オート機能!


 続いてはパズルの内容について解説します。『魔女ふろ』のパズルは、スマホ縦持ちでのいわゆる3マッチパズルにバトル要素を加えたもの。盤面のピースをスワイプ操作で入れ替えて、同色を3つ以上並べたら消えるというアレです。

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▲親の顔より見たスリーマッチパズル。ルールはいたってシンプル。

 ほかの3マッチパズルでのお約束でもありますが、決められた形に並べて消したり多くのピースを同時に消すと、特殊効果を持ったピースが盤面に生み出されます。また、ピースが空いたところには上段からピースが補充されるので、偶発的な連鎖(コンボ)が生まれることもあります。

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▲かなり偶然に連鎖が生まれやすいので、見ているだけでも気持ちいいです。

 こうしてピースを次々に消すことで、敵にダメージを与えることができ、すべての敵のHPを0にすればステージクリア。コンボを伸ばしたり、敵の弱点属性を付いたりすることで大ダメージを与えることができます。

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▲ターン制となっているので敵の攻撃もあります。中央のHPがゼロになる前に敵を倒しましょう。

 システム自体はかなりシンプルなので、ほかのパズルゲームをプレイしたことがある人は迷うことはないハズ。また、本作にはオートでパズルを進めてくれる機能も存在します。

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▲困ったときはオートボタン! サクサクとパズルを進めて、スキルもどんどん使ってくれます。いい時代になったものですね。

 オートボタンをポチっと押せば、パズルはもちろんスキルも自動で発動してくれるので、プレイヤーは見ているだけでステージをクリアできます(もちろんキャラが育っていない場合はクリアできませんが)。最近のパズルゲームは、温泉のような慈愛と優しさがあふれていますね……!

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ありそうなシステムは『魔女ふろ』にだいたいある!


 ゲームのルーチン的には、シナリオを読むためにパズルでクエストを進める、より先のクエストをクリアするためにキャラやスナップを集めて育成する。この繰り返しになります。

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▲キャラの育成要素も、他のアプリをプレイしている人ならすんなり理解できるかと。レベル以外にもグレードを上げたり、スキルレベルを上げたり。好みのキャラを見つけたらどんどん育てましょう。

 また、昨今のキャラたくさんいる系アプリでよく見られる、キャラとのチャットメッセージ機能や、ミッションクリアに応じた報酬配布&VIPパスでの報酬増加、プレゼントなどでの好感度上げ、放置&派遣での施設強化や報酬獲得などなどなど……この辺のありそうな機能はだいたいあります。

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▲キャラを好きになるための掘り下げ要素や、育成を楽しむための報酬獲得要素など、ザ・最近のキャラ愛でる系アプリといった感じです。

 あえて言ってしまうと、この『魔女ふろ』ならではの特筆すべきシステムはありませんが、だからこそ誰もが遊びやすく、手を伸ばしやすいアプリになっていると思います。やはりこのタイトルの魅力は、温泉を舞台にした優しい世界と、ほのぼのとしたキャラクターたちになっているかと。

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 そんな『魔女ふろ』の物語には、先に紹介したサピちゃん以外にもたくさんのカワイイ女の子が登場します。サピちゃんと仲良しの「温泉同好会」のメンバーや、異世界からやってきたRPG的な設定の女の子など個性豊か。個人的には、どの女の子にもバスタオル姿の差分イラストが用意されているのがイイなと思いました!

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▲現代学園系の女の子もいれば、ファンタジー要素強めの女の子も。

 シナリオについて少し語ると、各章は各地の実在の温泉地が舞台となっています。第一生は修善寺温泉、第二章は熱海、そして草津に鬼怒川……。行ったことがなくても、名前だけは聞いたことがある、そんな有名温泉地をめぐるストーリーが展開します。ちなみにプロデューサーの岩野氏は温泉ソムリエ(という民間資格があるそうです)の資格を持っているそうで、各地の細かな描写や小ネタにも期待できそうです。

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▲温泉地についての小ネタなどもテキストに散りばめられているのはいいですね。ロード中の1コマでも、温泉にまつわる知識を教えてくれたりしています。

 すでにノベルが発売されていたり、声優ラジオが配信されているなど、今後のコンテンツ展開も十二分に期待できる『魔女ふろ』。ゲームではこれからクリスマスイベントの開催が予定されており、新キャラクターも次々に登場するとのことで、ワクワクが止まりません! 殺伐とした現代社会やSNSに疲れてしまったそこのアナタにオススメの、癒やし要素満載のパズルゲームです!

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