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『エルデンリング 黄金樹への道』感想レビュー。ギャグ漫画ながらゲーム体験に近い展開と圧倒的な画力は原作ファン必見。最新8巻ではしろがね村であのイベントが…!?(ネタバレあり)

文:Ak

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 最新第8巻が発売となった『ELDEN RING 黄金樹への道 (原作:株式会社フロム・ソフトウェア、漫画:飛田ニキイチ先生)』のレビュー記事をお届けします。

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ギャグマンガなのに原作体験に近い面白さが味わえるのが魅力!【エルデンリング黄金樹への道:感想レビュー】

 本作は、『エルデンリング』初のコミカライズ作品。連載開始前に予告カットが公開されたときは、まずその画力の高さで話題を集めました。

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 そして連載開始。導入から“破砕戦争(はさいせんそう)”とデミゴッドたちの姿が描かれ、描きこみのすごさに圧倒されます。マレニアとラダーンの戦いのシーンがとにかくカッコいい!

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 そんなシーンからの、主人公のこの姿の落差。デミゴッドたちと違う意味でインパクトがすごい……(笑)。

 冒頭や予告カットでは重厚なストーリーマンガかと思わせておいて、タイトル後のシーンでまさかのギャグマンガであることが判明。この驚きの構成には、『エルデンリング』界隈がおおいに盛り上がったのをよく覚えています。

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 『黄金樹への道』の主人公……通称“褪夫(あせお)”は、何もわからずに裸一貫でこの世界に放り出された人物。

 とはいえこの褪夫は、そんな境遇に悲壮感を覚えることもありません。行き倒れてパッチの配下になったり、円卓を初めて訪れた際にギデオンの書斎にプライベート空間を作ろうとしたりと、けっこういい性格をしています。

 ノリと勢いで突き進み、ことあるごとに酷い目にあって素寒貧に戻るのは、ギャグ漫画の主人公としてお手本のようなキャラクターですね。弱音は吐きまくるもののメンタルは非常に強いので“死にゲー”向きの性格と言えるでしょう!

 何も分からないままに先に進み、困難に立ち向かっていくことになるのは、ある意味“狭間の地”で目覚めて世界を旅することになるゲームのプレイヤーと立場は似ています。

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 褪夫は目覚めたあと、ストームヴィル城→湖のリエーニエ→ケイリッドという順番で旅をしていきます。

 原作ゲームは攻略の自由度が高く、プレイヤーによって攻略の順番は自由ですが、褪夫は比較的多数のプレイヤーが選びやすい順番で旅している印象。各地で出会う人物も含めてプレイヤーのゲーム体験に近いものになっているので、感情移入がしやすいです。

 とくに広大なフィールドに出た直後に意味深な言葉で不安にさせてくるヴァレーに殴りかかりたくなるのは、全プレイヤーが共感できるハズ!

 通しで読むとより褪夫の旅のライブ感を味わえるので、ぜひ発売中の8巻まで一気読みするのがオススメです。

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 初期のころは頼りない印象だった褪夫も、旅を続けるなかでやるときはやる魅力的な人物になっていきます。成長したというのももちろんありますが、周囲の人物がハチャメチャすぎて、ツッコミ役に回らざるを得なくなってまともになっていったという見方もあるかも?

 さらに戦力的にも褪夫はすごい速度で成長。戦技や魔術をどんどん習得しながら、強敵たちと戦っていきます。あえて装備を脱ぐことで軽装になり、素早くローリングして回避するような『エルデンリング』らしい戦術も!

 初期のころにメリナに「こいつアホだから知力伸ばしておこう」みたいなノリで能力を半ば強制的に伸ばされたのが、後々の多彩な戦闘スタイルに生かせているのが面白いですね(笑)。

ぶっ飛んだ個性を持つ魅力的なキャラクターたちに注目!【エルデンリング黄金樹への道:感想レビュー】

 褪夫以外のキャラクターたちも、かなりぶっ飛んだ個性を持っています。基本的には原作にも登場したキャラクターたちではあるものの、大胆すぎるアレンジで原作プレイヤーほど衝撃を受けると思います。

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 その原作からのギャップこそ本作の面白い部分なので、あえて多くは語りませんが、とくに注目してほしい一部のキャラクターを紹介します。

メリナ

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 原作ゲームでは要所要所に現れて貴重な助言をくれる導き手として登場したメリナ。ただし本当に大事なところのみの登場なので、出番自体はそこまで多くありませんでした。

 それに対して『黄金樹への道』のメリナは、褪夫が道中で迷うたびに業を煮やしたように現れては辛辣な助言(ツッコミ)を浴びせていきます。

 原作ゲームでの神秘的な雰囲気は皆無ですが、褪夫の相棒感はありますね。本作の貴重なツッコミ役として出番も多く活躍してくれます。経験値やらレベルやら、メタ的な発言も多いです(笑)。

ラニ

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 ラニもまた本作における貴重なツッコミ役。褪夫の突飛な行動にプンスカしながらも助言をくれるのがとにかく可愛い! 原作ゲームとはまた違った可愛さが味わえます。

 またラニを取り巻く人物たちも非常に個性的。作中に登場する“ラニ会”の正体については……ぜひ実際にマンガをご覧ください!

ギャグだけじゃない! 超画力で描かれるラダーン戦の迫力はファン必見【エルデンリング黄金樹への道:感想レビュー】

 『黄金樹への道』は原作ゲームを独自に解釈した世界観を描いている作品ですが、外伝作品のように原作ゲームで語られない設定が語られる、といったことはありません。

 とはいえ、原作ゲームにあった印象的なロケーションや戦いが圧倒的な画力で描かれることもあり、『エルデンリング』ファンは必見です。

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 なかでもケイリッドでのラダーン戦(6巻収録)の迫力がすごい! 飛田ニキイチ先生の画力をこれでもかと生かした圧倒的な表現力で描かれるラダーンのアクションに注目です。

 デミゴッド戦は比較的ギャグテイストで描かれることが多いですが、ラダーン戦はギャグが少なめ。真っ向からラダーンに立ち向かっていく褪夫と仲間たちがカッコよすぎる! とくに決着のシーンの駆け引きは熱いです。

最新8巻ではしろがね村で新たな出会いが…!?【エルデンリング黄金樹への道:感想レビュー】

 3月3日発売の『ELDEN RING 黄金樹への道』最新8巻では、ついに“しろがね村”に到達。割符を探すなかで出会う新たな人物とは……!?

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 原作ゲームプレイヤーならピンとくるとは思いますが、8巻で訪れる“しろがね村”はゲームクリアには直接関係しないロケーション。そこが『黄金樹の道』に登場するということは……!?

 もしかしたら“あの場所”での冒険も今後描かれるのかもしれませんね。今後の展開が楽しみになる第8巻も必見です!

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