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レビュー:2Dドット絵RPG『Artis Impact』ストーリー&キャラクター編。クールな美少女(?)アカネと辛口AIの掛け合いが最高!【おすすめ度:9点/電撃インディー#1389】

文:文章書く彦

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、2025年8月7日に発売され、Steamレビューでも“非常に好評”を博しているRPG『Artis Impact』のレビューをお届けします。


 本作はSteamですでに発売中(日本語未対応)、Nintendo Switch版は9月17日発売予定となっています。また、“Gotcha Gotcha Games”が主催する
“RPG Maker Award 2026”で大賞を受賞しているタイトルでもあります。


 本稿では“ストーリー&キャラクター編”と題して、本作の物語の魅力や、世界観、個性豊かな登場人物たちを深掘りしていきます。

 独創的なゲームシステムについては、別記事の“システム編”にて詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください!

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

※本記事はハピネットの提供でお送りします。

【Artis Impact】謎めいた導入、徐々に明かされていく設定、ギャグとシリアスが入り混じった独特な世界観!【おすすめ度:9点】


 本作『Artis Impact』は、基本的にはシンプルなコマンド選択型RPGです。

 いわゆるJRPGに近い作りですが、ほかの多くの同ジャンル作品と同様に、またはそれ以上にストーリー描写が重視されており、少しアドベンチャーゲームのような雰囲気も持ち合わせています。

 ストーリーパートは手描きの線によるマンガ的な描写で描かれており、その独特なタッチも相まって、唯一無二の空気感を形成しています。

 本作の主人公は“アカネ”。“Lith”という組織に所属している戦闘員(?)です。Lithは、AIと呼ばれる人類に敵対的な機械と戦うための組織で、黒を基調とした格好いい衣装に身を包んでいます。

 ストーリーの特に冒頭部分では、背景が詳しく説明されないまま物語が進行していくため、先が非常に気になると同時に、とても謎めいた印象を受けます。


 天野喜孝氏の作品を連想させるような、シリアスで頭身の高いキャラクター描写。それとは対照的に、本作ではかなりコミカルなギャグ描写も目立ちます。

 謎めいた世界観、ギャグ、そしてシリアスな画風がないまぜになり、本作の世界観は非常に独特なものとなっています。小さな部屋がいくつも繋がったようなマップ構造も独創性を際立てており、ゲームとしてはスタンダードな2D・RPGでありながら、極めて特殊なプレイ感をもたらしています。

 ストーリー面では、徐々に明らかになる設定や、急にぎょっとするようなシリアスな展開の訪れなど意外性が高く、プレイしていて決して飽きることがありません。その語り口やテンポも、独特ではあるのですが、不思議と心地よいものです。

 メインストリームのゲームではちょっと味わえないこういう雰囲気は、インディーゲームを遊ぶ醍醐味のようなものを感じさせられます。

 ジャンルとしては、ストアページにも記載がある通り“ポストアポカリプス”もののSFといった趣ですが、情報の開示タイミングが非常に独特。「え、そんなにシリアスな話だったの!?」と驚くこと請け合いです。このあたりは詳しく説明してしまうとネタバレになるため、ぜひ読者の方には、実際にプレイして確かめてもらいたいポイントです。

アカネやボットをはじめ、魅力的でクセの強いキャラクターたち


 主人公の“アカネ”は、黒服・長髪の人を寄せ付けないような美人として描かれますが、性格は非常に無邪気で善良。少しとぼけた行動も見せるコメディリリーフ的な側面も持ち合わせています。

 アカネの可愛らしさやとっつきやすさは、主人公として非常に優秀で、プレイしていればすぐに好きになれること請け合いです。細部まで描き込まれたキャラクター描写は魅力たっぷりで、これは本作の優れた点の1つといえるでしょう。


 そんなアカネと常に行動をともにするのが、黒い四角形に赤い光点という、極めてシンプルなデザインのAI“ボット”です。

 AIと人類が敵対している設定の本作ですが、ボットはなぜかアカネとともに行動しており、彼女のとぼけた言動に対してAI目線で冷静にツッコミを入れる役割をこなします。

 ただ、ボットはあくまでAIなので、ときおり非人道的な提案をしてくることも。そんな場合は、逆にアカネがボットを諌める側に回ることもあります。

 こうした2人の掛け合いは本作のストーリーパートの多くを占めており、非常におもしろく、ときにはスリリングに描かれていきます。


 アカネが冒険の最中に出会うほかのキャラクターや、Lithのメンバーも、クセが強く一筋縄ではいかない面々ばかりです。なかには非常に攻撃的な発言をしてくるようなキャラクターもいて、世の中のままならなさがよく表現されているように感じます。

 特に、女性嫌悪的かつ保守的な発言を繰り返す“ビリー”というキャラクターが筆者は気になりました。人によっては度を超えていると感じるような発言を繰り返す彼ですが、そんな彼がストーリー上でどのように扱われ、どのような目に遭うのか。注目して遊んでみるとおもしろいかもしれません。

ストーリー、キャラクター、世界観はどれも唯一無二で一級品


 本作のストーリーや世界観、キャラクターはどれも非常に独特で、かつ完成度が高く、ミステリアスな魅力に満ちています。

 独創性は極めて優れており、本作を“ぜひプレイすべき唯一無二の体験”たらしめています。筆者は本作のことをほとんど知らない状態でプレイし始めましたが、進めるうちにキャラクターたちやこの世界の真実が気になり、プレイを止められなくなりました。

 インディーゲームのファンだけでなく、物語重視のゲームやアドベンチャーゲームが好きなプレイヤーにも自信を持って推せる本作。ぜひ多くの方にプレイしてほしいと感じました!

 システム面については、別記事の“システム編”で詳しく解説していますので、そちらもあわせてご参照ください。

Switch版『Artis Impact』が9月17日に発売!


 Switch版が9月17日にパッケージ版、ダウンロード版ともに同時発売されます。初回特典は“描きおろし A-Lith IDカード(アカネ)”となっています。

▲ゲーム内序盤にアカネが身分証明として提示するシーンのアイテムを再現した、描き下ろしのデザインになります。


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