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レビュー:2Dドット絵RPG『Artis Impact』システム編。格ゲー風の戦闘アニメに一目惚れ! 自由度の高い育成が楽しい一作【おすすめ度:8点/電撃インディー#1388】

文:文章書く彦

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、2025年8月7日に発売され、Steamレビューでも“非常に好評”を博しているRPG『Artis Impact』のレビューをお届けします。


 本作はSteamですでに発売中(日本語未対応)、Nintendo Switch版は9月17日発売予定となっています。また、“Gotcha Gotcha Games”が主催する
“RPG Maker Award 2026”で大賞を受賞しているタイトルでもあります。


 本稿では“システム編”と題して、ゲームシステムを中心に解説しています。

 物語や登場キャラクターについては、別記事の“ストーリー&キャラクター編”にて詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください!

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

※本記事はハピネットの提供でお送りします。

【Artis Impact】スタンダードな部分と独特な部分が入り混じる“インディーらしい”ダイナミックな作り!【おすすめ度:8点】


 本作『Artis Impact』は2Dドット絵のRPGで、操作などは基本的に非常にシンプルな、いわゆる“JRPG”的な作りになっています。

 旧作やインディーゲームなどでこうしたRPGをプレイした経験があれば、ほとんど違和感なく遊び始めることができるはず。筆者はこうしたドット絵の2Dゲームを遊ぶのが久しぶりだったこともあり、どこか新鮮さのようなものもありました。

 インディーゲームにはドット絵RPGのイメージが強くありますが、「意外と最近、こういう作品をやっていなかったな」という感覚です。


 基本的な作りは非常にスタンダード、とはいえ、本作には独特な部分も多くあります。まず特徴的なのが、マップ内でインタラクトできるポイントが非常に多く設定されている点です。

 主人公のアカネの部屋を見てみても、電灯のスイッチを切り替えたり、蛇口をひねったり、暖炉に火をつけたりといった多種多様な動作が可能です。また、なかには電灯のスイッチをオン・オフすることで発生するイベントまで存在しています。

 マップは細かく小さなエリアがいくつも繋がっている構成で、最近の流行であるいわゆる“オープンワールド”式とは真逆の作りですが、非常に作り込まれているため、隅々まで探索したくなります。


 アカネの部屋だけでもこれほど多くのことができるのですから、街でできることの多さはかなりのものです。買い物や探索はもちろん、例えばジムに通って身体を鍛える、なんてこともできてしまいます。

 本作ではリアルタイムと連動して時間が流れており、ときにはコントローラーを置いて画面を眺めていることしかできない場面も存在します。例えばアカネがジムでトレーニングをしている間、プレイヤーは基本的に時間の経過を待つことしかできません。

 このあたりは、せっかちなプレイヤーにとってはじれったい“好みの分かれる点”かもしれない、と感じました。しかし、この“時間の経過を主人公として過ごす”という豊かな感覚は、本作の独特な魅力の1つであることは間違いありません。

 たとえば車や電車での移動時間もこのような“リアルタイム”の待ち時間が生じるのですが、風景の変化などを感じることもでき、ドット絵のRPGなのに本当に自分が旅しているかのような感覚が味わえます。

戦闘もスタンダード、だけれどとっても目に楽しく、オプションもいっぱい!


 本作の戦闘は、きわめてスタンダードなコマンド選択型です。通常攻撃に加え、MPなどのリソースを消費して放つ強力な“アーツ”、そして防御とアイテムという、直感的に理解しやすい行動から選択することで戦闘を進めていくことができます。

 特に筆者がプレイした序盤では、通常攻撃や防御はほぼ使わず、アーツをできる限り連打して体力が危なくなったら回復する、という戦術で十分に対応できました。

 前述したジムでの育成やレベル上げをうまく利用すれば、本作の難易度はそれほど高くありません。難易度オプションも用意されているため、RPGが苦手なプレイヤーでも安心して遊ぶことができるでしょう。


 戦闘システムはシンプルですが、それは本作の戦闘が“退屈である”ことを意味しません。戦闘シーンのドット絵アニメーションが非常によく描かれており、演出などが非常に格好いいため、見ていて飽きないからです。

 まるで格闘ゲームのような真横からのアングルは新鮮で、アカネの剣技は見惚れるほど美しいです。また、敵キャラクターも恐ろしく、不気味に描かれており、そのスタイリッシュな格好よさは、これもまた本作の大きな魅力の1つといえるでしょう。


 また、本作では主人公アカネを強化する要素が多岐にわたり用意されています。たとえば先述したようなインタラクト箇所の多いマップでは、特定の行動をすることによってパッシブスキルを習得でき、恒久的にアカネが強化されることがあります。

 武器の強化システムや、相棒となる“ボット”の装備変更など、戦闘におけるオプションは非常に幅広いです。システムがシンプルであるぶん、やろうと思えばいろいろなことが試せる自由度の高さがうれしいですね。

 さらに、本作には通常のインタラクト操作とは別に特殊なインタラクト操作があります。例えばアカネの家で料理を作るところを特殊なインタラクト操作をすると、たいまつに火をつけられたり、調べる場所によってはイベントが発生したりするのも、本作を攻略していく上で重要なポイントとなります。

システムは全体的に完成度が高く、満足できる出来。RPGファンでなくとも、試してみるべき一作!


 本作『Artis Impact』は、堅実なRPGらしさと本作ならではの独創的な要素が合わさり、優れたビジュアル面によってそのおもしろさが補強された傑作です。JRPGやインディーRPGのファンはもちろん、これまでこのジャンルに触れたことがないプレイヤーであっても、一度触れてみる価値のある作品だと感じました。

 先述した通り、時間の経過を待つ場面などでは、何をすべきか分からず不安になってしまうポイントもいくつかありました。本作を遊ぶときは、ぜひ心に余裕を持って「アカネと一緒に時間を過ごすのだ」という気持ちでプレイすることをおすすめします!

 ストーリーや世界観については“ストーリー&キャラクター編”でまとめていますので、そちらの記事もあわせてご覧ください!

Switch版『Artis Impact』が9月17日に発売!


 Switch版が9月17日にパッケージ版、ダウンロード版ともに同時発売されます。初回特典は“描きおろし A-Lith IDカード(アカネ)”となっています。

▲ゲーム内序盤にアカネが身分証明として提示するシーンのアイテムを再現した、描き下ろしのデザインになります。


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