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『百陽師』最新アプデで“八岐大蛇“がまさかの仲間に!本編後の物語では握り飯から始まる奇妙な絆と、優しさの残酷さが描かれる

文:保坂柊

公開日時:

 ワンコネクトがSteamで配信中の『百陽師』について、最新アップデートが配信され、新たな仲間・八岐大蛇の追加ストーリーや本編クリア後を描く後日談、追加ボス戦などの新要素が楽しめるようになりました。

 神話では畏れられる存在として語られる八岐大蛇との意外な出会い。そして、本編で積み重ねてきた選択の先に待つ後日談には、穏やかな時間だけでは終わらない感情の揺らぎも描かれていました。

 本記事では、八岐大蛇加入ストーリー、本編後の後日談、そして追加ボスまで、最新アップデートで追加された要素を感想も交えながら紹介していきます。

※本記事はワンコネクトの提供でお送りします。

『百陽師』が最新アップデート! 八岐大蛇が仲間になる追加ストーリー。神話の蛇との意外な出会い


 ついに八岐大蛇が仲間になる追加ストーリーが公開されました。

 八岐大蛇といえば、神話では災いの象徴として語られる存在。圧倒的な力や畏怖の対象として描かれるイメージを持っていましたが、『百陽師』で描かれる出会いは、そうした印象とは少し異なるものでした。

 ある日、晴がお酒とおにぎりを持って日向ぼっこをしていると、一匹の蛇が姿を現します。その姿は神話に登場する巨大な怪物とは程遠く、小さく、鱗はくすみ、ところどころ剥がれ落ち、瞳にも力がありません。

 ここで印象的だったのは、演出自体が必要以上にドラマチックではないことです。八岐大蛇という名前を聞くと壮大な登場シーンを想像していましたが、実際は静かで、どこか生活の延長のような空気で物語が始まります。

 突然現れた存在に驚いてもおかしくない場面ですが、晴は特別に警戒することなく自然に声をかけ、おにぎりを分け与えます。戸惑いながら食事を受け取る蛇。震える様子を見た晴は寒いと思ったのか、そのまま膝の上に乗せ、一緒に日向ぼっこを始めます。

 この蛇こそが八岐大蛇でした。かつて化け物として恐れられ、忌避され、刃を向けられてきた存在。封印から目覚めたあとに残っていたのは衰えた力と空腹、そして孤独だけだった。

 そんな背景が語られるからこそ、この穏やかな時間がより印象深く感じられます。特に良かったのは、晴が八岐大蛇を“特別扱い”しないところです。

 正体に気づいていないからではなく、仮に知っていたとしても態度は変わらなかったのではないかと思わせる自然さがあります。


 実際、八岐大蛇が言葉を発した際も、晴の反応は恐怖ではなく「しゃべった!?」というどこか間の抜けた驚き方。そこからさらに「しゃべる相棒なんて楽しそう」と受け入れてしまう空気感が、『百陽師』らしい距離感だと感じました。

 そんな晴に惹かれるように、八岐大蛇は自身がボディーガードになることを申し出ます。一方で晴は「頼もしい、よろしくね」とあっさり受け入れる。

 神話では恐怖や討伐の対象だった存在が、酒と握り飯、日向ぼっこという穏やかな時間をきっかけに仲間になる。その流れは派手な演出ではありませんが、不思議と記憶に残る追加ストーリーでした。

 いや、むしろこの壮大さと穏やかさの対比があったからこそ、八岐大蛇という存在をより身近に感じられるエピソードになっていたのかもしれません。

本編クリア後の後日談。優しさの先に待つ新たな選択【百陽師】


 八岐大蛇との追加ストーリーが穏やかな時間を描く内容だった一方で、本編クリア後に解放される後日談は、空気が大きく変わります。

 ここで描かれるのは、物語が終わったあとの世界ではなく、本編で下した選択がその後どうつながっていくのかという”続き”です。

 本編で晴は、悪道を断罪して終わるのではなく、「その罪を背負い、生きて償わせること」を選びます。一見すると救いのある結末にも見えますが、後日談ではその選択が別の形で返ってきます。

 道にとって生き続けることは赦しではなく、最も深い屈辱だった。だからこそ、晴へ返す答えとして選んだのは、自分が受けたものと同じように、大切なものを奪っていくことでした。

 この流れが単純な復讐劇になっていないのが印象的です。

 優しさがあれば誰かを救えるわけではない。差し伸べた手を受け取るかどうかは相手自身の選択であり、同じ行動でも救済にも残酷さにもなり得る。

 そうした本編から続くテーマが、後日談ではより正面から描かれているように感じました。


 途中、晴が自分の選択は間違っていたのではないかと迷う場面があります。その迷いに対して返される朽縄の言葉も印象的でした。

 差し伸べた手は間違いではなかったこと。けれど、その手を受け取らなかったのは相手の選択だったこと。そして今回の晴に必要なのは、同じように手を伸ばすことではなく、別の決断なのかもしれないこと。

 前へ進むための優しさと、守るために下さなければならない選択。

 展開そのものはぜひ実際に見届けてほしい部分ですが、個人的には”敵を倒す話”というより、”誰かを救うとはどういうことなのか”を改めて問い直すエピソードとして印象に残りました。

追加ボスはBGMにも注目【百陽師】


 追加ボスは後日談にふさわしい強敵が待っています。『百陽師』らしい、妖怪たちの特性を生かしながらバフ・デバフを駆使する。そして、このボス戦に込められた”特別な空気感”がひしひしと伝わってきます。

 まず印象に残ったのは、戦闘が始まった瞬間の空気の切り替わりでした。それまでの後日談では、登場人物たちの感情や選択に目を向ける場面が続きますが、追加ボス戦に入ると一気に緊張感が高まります。

 その変化を強く支えていたのが、戦闘演出とBGMでした。特にBGMはかなり印象的で、単純に盛り上がる曲というより、この戦いが”特別な相手との対峙”であることを自然に感じさせる作りになっています。

 序盤から強くテンションを上げるタイプというより、戦闘開始と同時にじわじわと高揚感を積み上げていき、気づけば戦闘そのものへ集中してしまうような感覚です。

 八岐大蛇との穏やかな出会い、本編の選択に向き合う後日談、そして最後に待つ特別な戦い。今回のアップデートは新要素を追加するだけではなく、『百陽師』という物語にもうひとつ余韻を与える内容になっていたように思います。


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担当者プロフィール

  • 保坂柊

    保坂柊

    世界2位まで突き詰める探求心でゲームの物語の深みを言語化します。 ライター歴5年。eスポーツ大会レポートから最新ゲームの紹介まで幅広く執筆。『Battlefield 6』にてスナイパーキル数世界2位を達成。好きなものを突き詰める探求心をいかして、読者が求める攻略情報、考察記事を提供します。 『ゼンレスゾーンゼロ』『崩壊:スターレイル』などのHoYoverse作品や『ペルソナシリーズ』、Battlefield 6などを中心にプレイ。ゲーム歴:10年。知識:キャラクターのステータス最適化や世界観の深掘りなどを得意としています。

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