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『FF14』オフィシャルバンド“THE PRIMALS”の全国ライブツアー“THE PRIMALS Dark Decades Toure”スタート。KT Zeep Yokohamaにシャキった光の戦士たちの熱気と歓声に過重圧殺された

文:編集O

公開日時:

 スクウェア・エニックスのオンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FFXIV)。そのサウンドディレクターである祖堅正慶氏を中心としたオフィシャルバンド“THE PRIMALS”が、現在全国のZeppをめぐるワンマンライブツアー“THE PRIMALS Dark Decades Toure”を開催中です。

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 7月23日のKT Zeep Yokohamaを皮切りに、国内5カ所と台湾を周り、ラストは日本武道館を2Days(9月29日~30日)で締めくくる壮大な本ツアーは、完売が続出しプレミアムチケットとなっています。

 そこで今回は、参加できなかった人が少しでも会場の空気感を味わえるように、初日であるKT Zeep Yokohamaのライブの模様をお届け。

 なお一部の曲名は紹介しているものの、これから各地でツアーに参加する光の戦士(『FFXIV』プレイヤー)たちのためにセットリストやアンコール関連についてはシークレットにしていますので、安心して目を通してください。

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 ちなみにKT Zeep Yokohamaでは吉田直樹プロデューサー兼ディレクターも会場入りしており、開演前には光の戦士たちに向けてペンライトを振ると会場からは大きな歓声が上がり、いい感じに会場の空気を温めていました。

<“THE PRIMALS”メンバー(敬称略)>

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▲祖堅正慶(Guitar、Vocal)
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▲マイケル・クリストファー・コージ・フォックス(Vocal)
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▲GUNN(Guitar)
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▲イワイエイキチ(Base)
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▲たちばなテツヤ(Dram)

ライブはコンテンツファインダー風の演出後、『FF』のプレリュードでしっとりとスタート


 “THE PRIMALS”のライブといえば、おなじみのコンテンツファインダーでの“シャキーン”からのスタート。そこに映し出されているのは祖堅氏を中心としたメンバー5人で、コンテンツ名はもちろん“THE PRIMALS”。

 そんな演出後はいきなりド派手にライブがスタートするのかと思いきや、『FF』シリーズのプレリュードをバックにメンバーたちがしずしずと登場。嵐の前の静けさではないですが、「ここから始まるぞ!」と期待感を煽る演出にワクワクが止まりませんでした。

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女性ボーカル曲も男性ボーカル版に調整され、力強く聴きごたえバツグンの曲調に!


 楽曲の合間に祖堅氏のトークが挟まれるのも、本ライブのみどころのひとつ。“月満ちる夜 ~喜びの神域 エウプロシュネ~”や“忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~“など、今回のセットリストでも女性ボーカルの楽曲が多いのですが、今回のライブツアーではゲストを呼ばず、“THE PRIMALS”単独でのライブとなっているため、ボーカルには苦労したことを祖堅氏が告白。

 さらに、祖堅氏から話を振られたGUNN氏はキーを調整した際に低く調整しすぎたと明かしたり、曲はできたけど「誰が歌うの?」となったりもしたと、ツアーの準備にだいぶ苦労していたことも明かしていました。

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“至天の座アルカディア”の関連楽曲では祖堅氏がダンサーに大変身!?


 ライブ序盤に披露されたのは、『黄金のレガシー』のレイドとして登場した“~至天の座アルカディア~”関連の楽曲。このコンテンツは戦う相手がそれぞれ個性的で、楽曲もこれまでにないテイストのものが多く、高い人気を誇っています。

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 今回のライブでは“Bee My Honey ~至天の座アルカディア:ライトヘビー級~ (Masayoshi Soken&GUNN Vocals)”、“Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~”、“Back to the Drawing Board ~至天の座アルカディア:クルーザー級~”、“Not Afraid ~至天の座アルカディア:クルーザー級~”の4曲が披露されました。

 演奏前には祖堅氏が髪にレギュレーターを装着し、赤色に光らせて本気モードに入るといった演出も。あわせてレギュレーターのグッズを身に着けた会場の光の戦士たちにも「青色ではなく赤色に変えて本気だそうぜ」と呼びかけて笑いを誘っていました。

 そんな“至天の座アルカディア”関連の楽曲ですが、会場を沸かせたのは“Bee My Honey ~至天の座アルカディア:ライトヘビー級~”。こちらは演奏中に流れる映像に「みなとみらい」の写真と文字が差し込まれたのですが、じつはコールアンドレスポンスを予告し忘れるという段取り抜けで、まさかの再演奏をするという形に(笑)。

 ちなみに、使われるワードは横浜にちなんだ「赤レンガ倉庫」「崎陽軒」「みなとみらい」「横浜DeNAベイスターズ」から4択で選ぶことになったのですが、ファンの拍手で選ばれたのは「崎陽軒」。その決定に祖堅氏は「パッケージも黄色だし、曲にあっているしいいか」と語り、演奏が終わったあとは「もし崎陽軒の社員の方がいたらコラボレーションしましょう」と告げて会場は爆笑の渦に(笑)。

 また、“Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~”では、祖堅氏がコージ氏にド派手なピンク柄の衣装を着せられ、サングラスをかけて演奏に挑む流れに。その姿はまさにゲーム中に戦う“ダンシング・グリーン”本人で、演奏中は彼に扮して踊りを決めるなど、エンターティナーとしても盛り上げて歓声を浴びていました。

 さらに“Back to the Drawing Board ~至天の座アルカディア:クルーザー級~”の演奏前には、ゲームの楽曲中に聞こえる高音の女性ボイスが、じつはコージ氏の声にエフェクトをかけたものであることを祖堅氏が明かすと、会場からは「えー!?」と驚きの声が上がる形に。ただ、ライブでは何も加工せずに歌いますと続けると、コージ氏に温かい声援が贈られていました。

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 ちなみに、この4曲にとどまらずライブ楽曲全般に言えたことですが、曲の冒頭でスクリーンにコンテンツのスタート動画が流れ、その後は楽曲のイメージに合わせたミュージックビデオ風の映像が投影される形となっており、サウンドのBPMに合わせてエフェクトが変化するなど、視覚的にもノレる演出となっていました。

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“女神ソフィア討滅戦”のアコースティックバージョンをGUNN氏がしっとりとギターで聴かせる


 テンション上げ上げな楽曲が続く中、ちょっとした箸休めとして演奏されたのが、GUNN氏がソロで演奏した“女神 ~女神ソフィア討滅戦~(Acoustic ver.)”。「ドリンクやトイレ休憩などにどうぞ」と振りがあったのですが、誰もがその場から動こうとはせず、その癒しの音色に耳を傾けていました。

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 ちなみに、演奏後はメロディに合わせて祖堅氏が会場で販売中のグッズを紹介するコーナーになったのですが、即興で紹介文を歌に載せて歌うGUNN氏のテクニックにほれぼれしたファンも多かったはず!

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過去イチの音量で圧殺された“過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~”


 公演のラストを締めくくったのは、“THE PRIMALS”を代表する名曲“過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~”。重低音とコールアンドレスポンスが魅力のこの楽曲ですが、祖堅氏が「床ペロする人がでてくるかもしれない」と冗談交じりに語ったように、演者側も全身全霊で演奏。

 その音量はまるでタイタンに揺らされているかの如く、会場全体からブルブルと震えを感じるほどでした。この楽曲で全力を出し尽くした……と、床ペロ気味になったファンも多かったのではないでしょうか(笑)。

 というわけで、全国ライブツアーの初日のレポートをお届けしましたがいかがだったでしょうか。ツアーは今後も各地で開催され、きっと横浜でのコール&レスポンスのような仕掛けも用意されているはずです。「来てよかった!!」と満足できると断言できる内容だったので、追加公演となる9月29日、30日の日本武道館公演を含め、これから参加予定の方はぜひご期待ください!

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