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『放送局占拠』5話感想と考察:“妖”リーダー般若の正体は伊吹(加藤清史郎)! 化け猫(入山杏奈)、河童(柏木悠)の正体も明かされ、ドラマ『潜入兄妹』との繋がりも判明!

文:電撃オンライン

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 日テレ系列2025年7月期より土曜夜9時から放送中の、櫻井翔主演のタイムリミットサスペンスドラマ『放送局占拠』第5話の感想と考察を掲載します。

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武蔵三郎(櫻井翔)の3度目の戦い!


 2023年から放送され、考察しがいのある先の読めない展開や、敵役のキャストが名前を伏せられ、劇中で少しずつ判明していく仕掛けなど、さまざまな魅力で話題になったドラマ『○○占拠』シリーズ。

 2023年の『大病院占拠』、2024年の『新空港占拠』に続いて、この夏から最新作『放送局占拠』が放送中。

 前作の事件から1年、新たな舞台は“放送局”。妖(あやかし)の面を被った武装集団と、今は警視庁刑事部BCCT捜査員になった武蔵三郎(櫻井翔)との戦いが開始されます。

 過去作で登場した警視庁刑事部BCCT管理官のさくら(ソニン)や警視庁刑事部BCCT情報分析官志摩(ぐんぴぃ)など、お馴染みの面々も登場。さらに、第一作目でテロ集団のリーダーだった“青鬼”こと大和耕一(菊池風磨)も再登場。過去最大のタイムリミット・サスペンスが幕を開けます。

 2025年の夏ドラマでもとくに注目の本作について、その感想記事をちょっとした考察を交えて紹介していきます。


この記事には、ドラマのネタバレが含まれます。

『放送局占拠』第5話 感想

前回までのおさらい


 “妖”の指示により、現職都知事の大芝の隠された闇を暴いた武蔵たち。しかしその大芝は、指揮本部内で感電死させられてしまいます。

 占拠されたテレビ局では、大芝ともつながりがあるディレクターの日出が呼び出され、死のパイ投げ装置を取り付けられます。武蔵は、日出の隠された闇を暴くため、捜査を開始するのでした。


日出の隠された闇を探せ


 ビリビリ椅子的な装置で感電死した都知事の大芝。捜査班は、大芝殺害捜査チームと、武蔵率いる日出の闇を暴くチームに分けられます。

 日出について調べていると、そこで浮かび上がったのが、5年前に起きた、消防車への飛び込み自殺事件。被害者は記者の高津国光。彼は、ある女子寮で起きたのぞき事件(通称あかなめ事件)で、容疑者とされ、誹謗中傷に耐えきれず自殺していました。

 その容疑者となった理由が、日出が捏造したニュースによるものだったのです。そして本当の犯人は、日出自身でした。自分の犯罪を隠すため、高津を容疑者に仕立て上げたということですね。

 さらに日出のトランクルームを捜査した武蔵は、そこでニュースの捏造に加担していた坂手に襲われますが、あっという間に鎮圧。彼の証言と、トランクルームで見つけた証拠で真相を知ります。

 ここでも妖怪の名前! 今回分かった飛び込み自殺の事件も、第1話で武蔵が見せられた複数のニュースの1つでした。やはりあそこで流れていたニュースが、暴くべき謎なのでしょう。そしてそのすべてに、妖怪の名前がついているようです。

『潜入兄妹』とも繋がる!


 ここで化け猫と河童の“妖”の顔が正体が判明。死んだ高津の2人の子供、高津美波(入山杏奈)と高津波留斗(柏木悠)でした。

 ちなみに姉の高津美波は、本作の姉妹作である別ドラマ『潜入兄妹』に出ていたメインキャラクターの1人。彼女が関わったという特殊詐欺事件は、『潜入兄妹』で描かれた事件のことです(実は志摩も少し関わっていました)。

 『潜入兄妹』では、最初悪役側で、最後は味方側になっていい感じに終わった(逮捕されたけど)のに、また犯罪に加担とは、なんとも波乱万丈ですね。

 弟がいたことは『潜入兄妹』では明かされていないので、これも“いなかった身内が新作で増える現象”の1つかな。こんな過去があったこともまったく感じられませんでしたし、なんかちょっと性格も違うような。まぁそこはいいか。

新しい仕掛けは、風船爆破ゲーム


 武蔵が闇を暴いたおかげで日出は解放されますが、スタジオには、裕子を除く残り全員が呼ばれ、おかしなセットに閉じ込められます。中でVTガスを詰めた風船が膨らんでいき、時間になると破裂して噴き出すという仕掛けのようです。

 そしてセット内には防護マスクが5つ。入る人質は6人。このままでは1人死にます。仕掛けの詳細はまだわかりませんが、この仕掛けを解除するため武蔵に課せられた捜査は、なんと武蔵自身の闇を暴くこと!

 ここでいよいよ般若が仮面を取るのですが、仮面の下から現れたのは、なんと最初に“妖”に拉致された(と思われていた)伊吹でした!!

伊吹&青鬼パートはクライマックス!?


 伊吹と青鬼は、捕らえた殺し屋“のっぺらぼう”の逆襲にあい、逆に捕まってしまいます。青鬼は“のっぺらぼう”のアジトを探していたので、どうやらわざと捕まっていたようです。

 2人は拷問を受けるものの、突然輪入道が現れ、2人を救います。ここで一気に多くの事実が明らかになります。青鬼の本当の目的は、自分の後継者を探すこと、3ヶ月後にテレビ局を占拠する計画があること、そして、伊吹を般若として仲間に入れようとしていること……。

考察:時間の違いが明らかに


 今回で、伊吹パートの時間軸が違うことがハッキリしました。最初にテレビ局で拉致されたシーンは伊吹たちの芝居で、廃墟で伊吹が捕まっている場面以降が、3ヶ月前の出来事だったようです。

 多くの人に予想されており、状況証拠から確実とされていましたが、ここで明かされるのは想定外。もっと引っ張るかと思っていました。

 時間軸違いのトリックとしては映像作品では『Saw2』などが有名で、わりと使い古されていたものなので、最後のどんでん返しとしては弱いかも。なので、早々に明かしたのでしょうか。

 ちなみに『潜入兄妹』との繋がりもハッキリしましたが、化け猫は逮捕されていた経歴もあったので、本作は『潜入兄妹』よりも後の話ということになります。

 過去の話ということになると、廃墟で見つかった2人の焼死体が誰かも見えてきます。“のっぺらぼう”とその父親(信者)というパターンと、“のっぺらぼう”に殺された2人の警察官というパターン、2パターンが考えられそう。

ここまでに残っている謎を整理
●1話のバス立て籠もり事件との関係は
●伊吹の恋人が関与していた“かまいたち事件”とは
●伊吹の監禁現場にあった2人の焼死体は誰
●焼死体の下にあったQRコードの理由
●SAT隊員の動きが読まれ、侵入が阻まれた理由
●大芝のビリビリ椅子を仕掛けたのは
●“妖”がテレビ日本で探している“例の場所”とは
●天狗&ガシャドクロと青鬼の関係
●天狗&ガシャドクロのテロ参加理由
●大芝や般若が語った傀儡子とは
●武蔵の隠された闇とは
●テレビスタッフ6人の隠された罪とは
●座敷童/輪入道の正体

人質とその隠された闇


式根潤平:国民的俳優
奄美大智:プロデューサー
灘見寛治:キャスター
日出哲磨(あかなめ事件):ディレクター
⇒自身の犯罪を隠すため記者の高津国光に濡れ衣を着せ、自殺に追い込んだ
忽那翡翠:AD
真鍋野々花:アシスタント
沖野聖羅:都知事候補
大芝三四郎(女郎蜘蛛殺人事件):都知事
⇒官製談合を内部告発しようとしていた政策秘書を突き飛ばして殺し、閑正建設を通じて隠蔽した
三河龍太郎(コックリさん事件):都知事候補
⇒サッカーチームで生徒への体罰で自殺させた

ここまでに判明した『妖』のメンバーと役目/出演者と⇒標的


般若:(伊吹裕志/加藤清史郎)⇒?
アマビエ:(津久見沙雪/ともさかりえ)⇒息子の自殺の原因になった三河
唐笠小僧:(小笠原舷太/駿河太郎)⇒妻を殺し事件を隠蔽した大芝
化け猫:(高津美波/入山杏奈)⇒父親を陥れ自殺に追い込んだ日出
河童:(高津波留斗/柏木悠)⇒父親を陥れ自殺に追い込んだ日出
天狗:(????/芝大輔)⇒?
がしゃどくろ:(????/瞳水ひまり)⇒?
座敷童:(????)⇒?
輪入道:(????)⇒?

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