2025年8月20日にスタジオあっとほ~むよりSteamにて配信されたS・RPG『Dragon’s Chronicles~暗黒大魔王と北斗の剣(つるぎ)~』。
先日当作品の制作者がSNSで「スタッフロールを埋めるのに人が足りない」と募集したところ、うっかり”10万人”の募集があり、ひたすら名前を入力するハメになったとバズった件をご存じの方もいるだろう。
先日当作品の制作者がSNSで「スタッフロールを埋めるのに人が足りない」と募集したところ、うっかり”10万人”の募集があり、ひたすら名前を入力するハメになったとバズった件をご存じの方もいるだろう。
【募集】
— 持辺高志@新作SRPG8/20発売 (@highmotivation8) July 10, 2025
現在エンディング用のスタッフロールを作っているのですが、ほぼ一人と関係者数名で製作しているため尺が全く足りません
そこで、全然関係ないけどスタッフロール埋めに載ってもいいよという方はいいね下さい
全員載せます
応募なければ架空のベトナム人100人くらいで埋めます
さて肝心の本作であるが、現在のSteamレビューは好評(43件・93%好評/9月9日現在)と高水準で推移中。『ヴェスタリアサーガ』などでおなじみのSRPGstudio製作品であり、グラフィックはSFC時代を思い出させるクラシックなものとなっている。


しかし、作り手の創意、バランス感を細かく感じられるステージ設計と戦術的な自由度の高さはなかなか他に類を見ない出来なのだ。
往年の『ファイアーエムブレム トラキア776』や『ベルウィックサーガ』といった、1ターン、一手の油断も許さないコッテリした難易度のSRPGに脳を焼かれたユーザーは是非チェックするべき怪作なのである。
基本は王道S・RPG『Dragon’s Chronicles~暗黒大魔王と北斗の剣~』
『Dragon’s Chronicles~暗黒大魔王と北斗の剣(つるぎ)~』は『ファイアーエムブレム』に代表される、キャラユニットを個別に運用&育成していくS・RPGジャンルの作品だ。プレイヤーは太陽の王子アーサー、復讐の月光の王女レイアの姉弟2人を主人公として大陸の動乱に立ち向かっていくことになる。


本作はS・RPGとしての王道的システムを踏襲しつつ幾つかのシステム的特徴がある。
●二分隊制
プレイヤー部隊はアーサー隊、レイア隊の二部隊に分かれており、双方のステージを任意の順にクリアしていく。部隊のアイテムは共有、ユニットもチャプター終了時に(一部メインキャラをのぞいて)入れ替え可能。

●同時ターン制
全ユニットを交互に指示するのではなく、お互い1ユニットずつ動かして全ユニットを行動させると1ターンが終了。どこでどの敵が動いてくるか、毎ターン緊張感が止まらない……。
●ユニットの疲弊、EPシステム
S・RPGにありがちなのが、最強ユニットによる無双状態。それを防ぐ意図で実装されたのがユニットのスタミナを表すEPシステムだ。こちらは戦闘時に武器に応じたEPが消費され、消費量が足りなくなると攻撃、反撃ができなくなるというもの。EPは毎ターン回復及び休憩によって大幅に回復できるが、どんな強ユニットも長丁場の戦いを1人で戦い続けることは難しい。
逆にこれは攻略にも利用できるシステムで、やっかいなシューターや強敵のEPを削って行動不能にすれば……。ちなみにEPとは別に、必殺技などに消費されるFPという(いわゆるMPやSP的な)システムもある。
全ユニットを交互に指示するのではなく、お互い1ユニットずつ動かして全ユニットを行動させると1ターンが終了。どこでどの敵が動いてくるか、毎ターン緊張感が止まらない……。
●ユニットの疲弊、EPシステム
S・RPGにありがちなのが、最強ユニットによる無双状態。それを防ぐ意図で実装されたのがユニットのスタミナを表すEPシステムだ。こちらは戦闘時に武器に応じたEPが消費され、消費量が足りなくなると攻撃、反撃ができなくなるというもの。EPは毎ターン回復及び休憩によって大幅に回復できるが、どんな強ユニットも長丁場の戦いを1人で戦い続けることは難しい。
逆にこれは攻略にも利用できるシステムで、やっかいなシューターや強敵のEPを削って行動不能にすれば……。ちなみにEPとは別に、必殺技などに消費されるFPという(いわゆるMPやSP的な)システムもある。


●捕縛システム
ほとんどの敵ユニットは負傷状態や睡眠状態にすることで「捕縛」が可能。捕縛した敵からは好きな持ち物を奪うことが可能で、レアな武具やアイテムを集められる。
ほとんどの敵ユニットは負傷状態や睡眠状態にすることで「捕縛」が可能。捕縛した敵からは好きな持ち物を奪うことが可能で、レアな武具やアイテムを集められる。

待機は甘え。一手の油断も許されないプレイ感!
さて数々のシステム云々より、本作最大の魅力は作り手の意図を感じられるステージ構成と、その歯応えのある難易度にある。
本作ではS・RPG作品には珍しく各ステージには規定ターンが定められているわけだが、普通に目標に向かってクリアするだけならばそう大変ではない。しかし、コアユーザー向けに設定されたEXミッションの達成や、レアな武具&アイテムの収集といった「完璧なプレイ」を目指すととたんに難易度が跳ね上がる。
やべえスキルを持つ強敵、即行動の増援、当たらない命中90%、なんでここでの負傷状態、やめていつだってお財布はもう空っぽ!


このギリギリに設定された難易度に、大きく遊び幅を広げるのが各ユニットの豊富なスキルとアクセサリーの付け替えである。
本作ではどのユニットにも5~6種類以上のスキルが設定されており、そのユニットができることが多い。さらに「反撃」や「追撃」といったスキルを付与できるアクセサリーの付け替えにより、反撃役になるか、杖を振るうか、負傷を狙った攻撃を繰り出すか、プレイヤーごと、プレイごとにまったく異なる戦術を採用できるのだ。


このヘヴィな思考的カロリー(と、呆れるほどのセーブ&ロード)の末に到達した完璧なクリアは、油ギトギトのラーメンを汁残さず平らげた感動がある。そう、『Dragon’s Chronicles~暗黒大魔王と北斗の剣(つるぎ)~』S・RPG界のラーメン〇郎。
体に悪いから汁を残せ? いいじゃんEXミッションの1つくらい。うるせえ俺は全部食べるんだ!!!
意外と物語もおもしろい
物語は前述の通りアーサー王子とレイラ王女が、それぞれ仲間たちとともに大陸の動乱に立ち向かうという王道的な設定……からの、色々衝撃的な展開が待ち受ける。
作者曰く「本作は資料(出典民明書房)に基づいた厳格な中世の世界観となっており、中世当時の時代描写のため、やむを得ない暴力的な表現や差別表現その他性的な描写や厳格なドスケベビキニアーマーなどが登場します」とのこと。
ゲーム性に全振りなのでラーメン屋の高菜とか紅ショウガくらいに思って物語を読んでると案外おもしろくなるから油断できないのである。



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