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“バイク×美少女”なテンセントの新作RPG『チェイシング・カレイドライダー』レビュー。スピーディな物語の展開や多彩な演出で気づいたらつい没頭してる良さがある

文:キック一郎

公開日時:

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 テンセントが新たに立ち上げたスタジオ“Fizzglee Studio”によるiOS/Android向け新作RPG『チェイシング・カレイドライダー』のNAVIテスト オフライン先行体験会が開催されました。

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 本作では、近未来都市を舞台に、“カレイドライダー”というバイク乗りの女性たちと、常人の目に見えない“癇獣”との戦いが描かれます。

 プレイヤーは、ただひとり“癇獣”を視認可能なナビゲーターと呼ばれる存在として、ライダーたちを統率し、“癇獣”や管理体制を生み出した社会に潜む謎へと迫っていきます。

 本記事では、先行体験会のプレイで判明した情報をもとに、ストーリーやゲームシステムなどについてお届けしていきます。

濃厚なストーリーとセミリアルタイムで展開される爽快カードゲームを体験!【チェイシング・カレイドライダー】


 先行体験会では、序盤のストーリーやキャラクターの獲得など、基本的なプレイサイクルを確認することができました。

 まず本作で目を引くのは、ハイクオリティなグラフィックモデルのライダーたち! テーマカラーやキャラクターコンセプトが明確で、必ずひとりはお気に入りのライダーが見つかるはず。

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▲序盤のストーリーに登場するのは左から、プローム、ユウキ、ナナ、アドールの4人。
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▲プロームはシリアスな状況でも、どこかとぼけたマイペース女子。
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▲ストーリーの開始時、屋上から落下した主人公はプロームに助けられるのですが、なぜか彼女は手を離して確実に死ぬような高さから再び主人公を落とすほどのマイペースっぷりを披露します。
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▲アドールは、見た目に違わずハイテンションな女の子。
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▲フワフワした甘い口調ですが、武器は爆発物が中心の危険なライダーです。
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▲ユウキは、小柄な体格でギター片手に戦うライダー。
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▲マイペースなプロームやアドールとは対照的に、状況を整理する役割を買って出ることも多く、小さな背中に他人を引っ張る気質を兼ね備えた独特な人物像が印象的でした。
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▲ナナは、右も左も分からないを主人公を導いてくれるお姉さんポジション。とはいえ強引なライダーたちを完全に制止することはなく、あくまで一歩引いて見守るような立ち振舞いを見せます。
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▲後述の推理パートでも、主人公の手助けをしてくれるのでチームのブレインと言っても良いかもしれません。
 ほかにも、ストーリー外のUIでは、年齢やカラーリングといったキャラクター造形が異なるライダーを数多く確認できました。

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 また、ライダー一覧の画面が非常に特徴的。ステータス、スキル、装備など、ライダーそれぞれの項目を遷移するときに3Dモデルがぬるぬる動き、画面映えバッチリのポーズを決めてくれます。

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 各ライダーは、それぞれテイストが異なる無数のバイクをプレイヤーの選択に応じて、装備品のように乗り換えられます。バイクは、それぞれ異なるステータスとライダー適性があり、素材を使ったレベルアップも可能。

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 意外にバイク×美少女が全面的にフィーチャーされたアプリゲームは少ないので、フィクション特有の幻想的なバイクが好きな人にとっては待望の作品だと言えるかもしれません。

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▲ライダーとバイクは、品目ごとに独立したガチャから獲得可能。
 なお今回の先行プレイでは確認できませんでしたが、公開されたPVによれば、各ライダーとのデートシステムがあるとかないとか……。

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▲PVにはナナとの水族館デートのワンシーンが収められているので、気になる人は公式YouTubeチャンネルで要チェック!

プロローグから怒涛の展開の連続で物語に引き込まれる! コミカルな面もありつつ愛と絆を感じるライダーとの関係性も見どころ【チェイシング・カレイドライダー】


 本作のストーリーは、前述のなぜかプロームに落とされてしまった場面からスタート。主人公は走馬灯のように、そこに至るまでの経緯を思い返します。

※以下、本項目のストーリーネタバレにご注意ください。

 回想中、主人公は人間の感情を計測できる機器“OGAS”を発明し、大勢の前でお披露目することになります。しかし、どういうわけか公開前から不評で、主人公はおずおずと発表の場に立とうとするのですが……。

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 ここで早くも“癇獣”が登場! “癇獣”は人間のネガティブな感情から生まれた存在なので「なるほど、周囲に見くびられていた“OGAS”を使って、その相手を助けつつ見返してスカッとする展開か!」と、なんとなく流れが感じ取れます。

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 ところが、“OGAS”は周囲の圧倒的なネガティブな感情を知らせるだけで、それとは関係なく主人公の瞳が光り、なぜか“癇獣”を視認できてしまいます。

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 さらにこのストーリーシーンでは、画面の指定された位置をスワイプしたりタップしたりで進行するクイックタイムイベント(QTE)が発生。

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 ちなみに入力しない場合でも、QTEを入力するまでムービーが止まってくれるので、往年の家庭用機向けQTEゲームのような難しさはなく、安心してムービーを楽しめます。

 そんなこんなで主人公がそれなりの時間、QTE耐久避けに興じていると、ようやくプローム、アドール、ユウキ、ナナが登場! 会場から連れ出された主人公は、それぞれのライダーに片手でブンブンと遠投され、なぜか別々の地点にいたライダーにパスされていきます。

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 最終的にプロームがビルの屋上で主人公をキャッチ。ここで回想前の時間軸に戻り、プロームは屋上から下の車道へ主人公を落とすために手を離してから、もう一度バイクに乗り、再び車道で主人公を受け止めるのでした。

 コミカルなテンポで主人公が振り回され(物理的にも)、とくに意味もなく主人公の扱いが悪いのは、往年の日本のラブコメ作品と似た空気感があるので、そのころの作品群になじみ深いプレイヤーにとっては、非常に懐かしく没入しやすいシナリオだと感じました。

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 その後、ライダーと“癇獣”の本格的な戦いが始まり、バトルのチュートリアルに突入。

 本作は、ハイクオリティなグラフィックを備えながらも、ムービーとバトルの切り替えがまったくなく、完全にシームレスでバトルに入ります。ムービー中の臨場感を損なわない設計も、本作の魅力的な要素です。

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 チュートリアル後には、巨大な“癇獣”に飲み込まれ、全員が“癇域”と呼ばれる異空間に飛ばされてしまいます。

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 そして“癇域”で戦闘をこなし、異空間を進む一行……。いくら進んでも元の道に戻ってきてしまい、“癇域”から脱出できません。

 すると特殊なエフェクトとともに、推理パートのようなシーンが登場し、“癇域”から脱出するための謎を解くことに。プレイヤーは画面に提示された選択肢をタップして、推理を進めていくことになります。

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 ここで前述したナナの活躍が! ナナと主人公のふたりは、息ぴったりの推理で“癇域”の謎を解きます。

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 謎を解いたことで脱出したかと思いきや、一行は“癇域”の最奥に到達してしまい、最も強力な“癇獣”とのボス戦へ。作り込まれたグラフィックのボスは、ストーリー序盤ながら、かなり骨太な相手で、プローム、アドール、ユウキ、ナナのバトルスタイルを存分に体感できます。

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 ボスの撃破後、“癇域”からの脱出には成功するものの、現実に残った“癇獣”の攻撃を避けるうちに倒れ込み、勢いよく唇を重ね合わせてしまう主人公とプローム! その結果、主人公の“癇獣”を目視できる力が、プロームにも発現するというイベントが発生します。

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 どうやらライダーたちは、これまで“癇獣”をはっきりと視認できず(一般人は知覚さえできない)、もやのような姿と気配を頼りに戦っていたらしく、プロームは主人公とキスしたことで先ほどのボス“癇獣”の現実に残ったコアが見えるようになったとのこと……。

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 ということは、まさかライダー全員と主人公が口付けを交わす必要があるということなのでしょうか……!? PVにあったデートシステムも、ライダーの戦力増強という、かなり実務的な側面があるのかもしれません。

 それはともかくパワーアップしたプロームは、爆発によって周囲を巻き込むボス“癇獣”のコアにトドメを刺すべく銃の狙いを定めますが……。唐突に謎の声がプロームの脳内に響き、引き金が引けなくなってしまいます。

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 しかし、ナナが駆け付けて身を挺し、間一髪で主人公とプロームを爆発から遠ざけます。

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 そして次に主人公が目を覚ますと……。なんとそこは25年後の世界!? ライダーではない主人公は爆発でかなりのダメージを負い、寝たきりになっていたそうです。そんな主人公を、プロームが25年間も付きっきりで看病していたのだとか。

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 さらに25年後の世界では、主人公が発明した“OGAS”を流用して“癇獣”を退ける組織ができたらしく、社会は“癇獣”の発生原因となる人間のネガティブな感情を抑えるために、抑圧された管理社会になってしまったのでした。

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 ここまでがプロローグで、ここから拠点やUIの遷移が自由になり、ゲームを本格的にプレイできます。

 怒涛の展開の連続かつ、ムービー中もQTEや推理パートなど多彩な演出でプレイヤーが飽きないように楽しませてくれる本作。リリース後は、どのような物語がくり広げられるのか、期待せずにはいられません!

バイク×美少女な世界観に浸れる意欲的なバトルシステム!【チェイシング・カレイドライダー】


 本作では、セミリアルタイムで進行する爽快感満点のバトルが展開。パーティに4人まで編成したライダーは、時間経過に応じて自動で通常攻撃を放ちます。

 ライダーの攻撃手段は銃器がメイン。バトル中は、つねに走行中のバイクから攻撃を放つため、バイク×美少女な世界観を存分に味わえるはず。

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 プレイヤーは時間経過でたまるエナジーを消費して、ライダーそれぞれが持つ固有のスキル攻撃を選択できます。

 選べるスキルはカードゲーム風の形式になっており、場にある4つから選択することでスキルが発動。使用したものは場からなくなり、新たなものが追加される、という流れです。

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 スキル選択や効果の確認時には、リアルタイムで進んでいたバトルが超低速のスローモーションとなるので、焦らずにスキルを選べます。

 スキル選択時のスローモーションはバトルの臨場感を損なう類の演出ではなく、むしろスタイリッシュさが際立ち、世界観を増強する演出とゲーム性がうまくマッチしたバトルシステムが構築されていました。

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▲スローモーション中は、ライダーが決めポーズといっしょにこちらを向いてくれるので、いっしょに戦場に立っている感覚も深く味わえます。
 さらにダメージ増加などの恩恵がある特殊環境をバトル中に展開する“総攻撃”というシステムもあり、各自の行動で貯まるゲージが100%に達すると発動可能に。選択時のライダーに応じた圧巻の演出で、“総攻撃”状態へと切り換わります。

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 もちろん各モーションの演出も高精細かつ、カメラアングルが非常に凝っており、バトル画面ひとつ取っても新規スタジオの作品だからといって侮れない圧倒的なクオリティを感じることができました。

 演出面では、ストーリーパートで紹介したムービーとバトル移行時のシームレスさに加えて、味方ではないライダーとの並走劇がバトル中に展開されることもありました。

 視覚的にも激アツなワンシーンがムービーではなく、セミリアルタイムで展開する爽快カードゲームのバトルシステム上でしっかりと表現できていることも、本作の特筆すべき点だと言えるでしょう。

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 新規スタジオによる1本目の作品ながら、グラフィック、ストーリー、バトル、どれを取っても隙がないクオリティの本作。東京ゲームショウ2025への出展などリリースに向けてまだまだ多くの情報が出てくると思いますので、これからも要チェック!

 ちなみに、9月12日からNAVIテストが正式にスタートしているので、実際に遊んでみたいという方はぜひダウンロードして参加してください。

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