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【独占コメントあり】VRアイドル・えのぐのライブ“enogu online one-man Live 『X-DAY』”レポート。過去の悩んだ自分と正面から向き合い、認めたあとに、前へと進んでいく新衣装“レガシー”をまとう3人がアツすぎた!

文:カワチ

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 VRアイドルえのぐが、8月23日にオンラインワンマンライブ“enogu online one-man Live 『X-DAY』”を開催。約5年ぶりとなる新衣装や新曲のお披露目など、見どころが満載だったライブのレポートをお届けします。

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 なお、ライブは9月30日まで動画配信プラットフォームのZ-aNでアーカイブが購入できるほか、えのぐのYouTubeチャンネルにて冒頭が無料配信されています。

 無料配信はメンバーの日向奈央さんの新衣装お披露目まで観ることができるので、今回のライブの雰囲気がバッチリ掴めるハズ。記事を読んで気になった方はぜひこちらもチェックしてみてください。

●動画:【冒頭無料配信】enogu online one-man Live『X-DAY』〜約5年ぶりの新衣装お披露目!〜【#えのぐXDAY】

ストーリー仕立ての新衣装公開が素晴らしかった


 こんにちは。電撃オンラインでえのぐの活動を追いかけているライターのカワチです。

 今回の“enogu online one-man Live 『X-DAY』”は彼女たちの進退をかけた重要なライブということでとくに注目していましたが、えのぐの3人が自分たちのコンプレックスや未来への不安もすべてをさらけ出し、過去のすべてを包み込んだうえで前へと進んでいくことを伝えるライブになっており、とても胸を打つ素晴らしい内容になっていました。

 このレポートも内容は伝えていきますが、彼女たちがこれまで背負ってきたもの、これから未来に託していくものは、ぜひライブのアーカイブで直に観てみて欲しいです。

 今回のライブはバーチャル・エイベックスが製作を担当。オンラインライブならではの演出や抜群のカメラワークで見応えのあるものに仕上がっていました。とくにライブの冒頭で旗を掲げたえのぐの3人がリフトで舞台上にせり上がってくる演出は見応えがありました。

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 なお、今回のライブのコンセプトはメンバーの鈴木さんがXでポストしているのでそちらをチェック。


 ライブはおなじみの“プロローグ”からはじまり、“真っ白は色褪せない”のしっとりと聴かせるナンバーでスタート。圧倒的な歌唱力を披露しました。

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 その後は白藤さんの「X-DAYは全員が主役です!」の言葉とともに“栞”を歌唱。

 日向さんの「クラップ(手拍子)お願いします!」や鈴木さんの「みんな一緒に!」といった掛け声で、一体感を上げています。早くもファンが盛り上がるなか、「みなさんに紡ぐ言葉を夢で終わらせないために全力で歌います!」と“絵空事”を届けました。

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 “絵空事”を披露したあとは、初のMCパートに。改めて“enogu online one-man Live 『X-DAY』”の開幕を宣言。5年ぶりの新衣装の公開とともに、えのぐの進退をかけた大事な公演であることを伝えました。

 ここで大事だったのは、えのぐの活動もいつか終わりが来ることをしっかりと伝えたところ。

 えのぐは世界一のVRアイドルになるために活動していますが、そのえのぐの活動が終わったとしても語り継がれるものでありたいと鈴木さんは訴えました。

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 今回のライブはえのぐのメンバーが自分たちのすべてをさらけ出す内容だったと思いますが、ライブをすべて観終わったあとに振り返れば、この最初のMCはその宣言でもあったのかもかもしれません。

えのぐの3人が語る物語


 その後のパートは“物語”と称して各メンバーのソロパートへ。最初は日向さんのパートで、自分がアイドルであることを悩んでいること、アイドルとはなにかを考えることを伝えて、ソロ曲の“それでも。”を披露。

 日向さんが作詞を担当するこの曲は、アイドルになることへの不安と希望を伝える内容のもの。

 5年前の18歳のときに初披露したこの曲を、23歳になった彼女が改めて歌うことになりました。ソロ名義の曲は誕生祭などで披露されることが多く、えのぐのライブで披露されることは少ないのでファンは驚きとともに歓喜していましたね。

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 “それでも。”を歌い終えた日向さんはアイドルというものが分からなかったものの、大好きだったバンドの人たちと同じライブ会場に立ち、自分たちのライブをファンに届けることができて、“それでも。”の歌詞に綴った“向こう側”に来れたのではないかと語りました。

 日向さんはこの8年間で“アイドルはもっと自由でいい”ということに気付いたことを告げ、これまでの“ステラ”に変わる新衣装を公開。そのまま新曲である“ユメノツヅキ”を披露しました。

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 こちらは爽快な曲で、道に迷ったりすることもある日向さんが、それでも自分の音を信じて、楽しんで、夢に1歩ずつ確実に進んでいきたいという想いを込めて作られた曲だそうです。

 新曲“ユメノツヅキ”を披露したあとは、プロデュース曲の“NoReason”を歌唱。“ユメノツヅキ”とは異なる大人の雰囲気あふれるナンバーで、彼女の表現の幅の広さを披露しました。

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 日向さんのパートが終わったあとは、白藤さんのパートへ。

 さっそくソロ曲の“好きすぎてしんどローム”を歌い、会場を盛り上げました。

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 白藤さんも日向さんと同様に物語を紡ぐ構成で、彼女はえのぐが大好きでこの状況をいつまでも続けるために自分の意見や感情を押し殺していたことを告白。

 ただ、誰かの顔色を窺っていたのでは上辺だけのアイドルになってしまう、本当は自分もナンバーワンになりたいという本音を打ち明かし、新衣装へ。新曲である“愛して推されたイズム”を披露しました。

 白藤さんのソロ曲は遊び心たっぷりの曲ばかりですが、この“愛して推されたイズム”もセリフのパートやラップのパートが存在する、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかな曲になっていました。

 ファンのテンションも上がるなか、白藤さんは「そろそろみんな身体が疼いてしょうがないんじゃないですか?」「全員、飛び跳ねろ~!」とプロデュース曲の“とぶらぶっ!!”を歌い、さらにライブを盛り上げました。

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 白藤さんに変わって登場したのは鈴木さん。ふたりと同じくソロ曲である“Twilight”を披露。

 儚さと芯の強さが両立した鈴木さんらしい楽曲を素晴らしい歌唱力で歌い上げました。

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 歌い終えた鈴木さんは自身の物語を語ることに。白藤さんのようにチームをまとめたり、日向さんのようにライブパフォーマンスを考えたりすることができない自分がなにができるのかを考えて、いつか引っ込み思案の自分も変えていかなければいけないと思っていたそうです。

 ただ、岩本町芸能社が廃業してアイドルを続けられるかどうか分からなくなったとき、それが“いつか”ではダメだと気付いたと打ち明けます。

 世界一のVRアイドルになるセンターにふさわしいアイドルになることを宣言して新衣装に。存在の証明をテーマにした新曲“透明の雫”を披露。

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 切ないメロディーでありながら、聴く人の背中を優しく押してくれるような力強さを持つ曲を歌い上げました。そして、ソロパートの最後は長いあいだ一緒に戦ってくれたステラ衣装に捧げるということで、プロデュース曲の“またね、って言うよ”を披露しました。

 ソロパートが終わったあとは3人が揃い、新衣装の“レガシー”を説明。これまでの歴史を将来に受け継ぐ意志が込められたものだと解説しました。3人がデザインした衣装は過去のワンマンライブの要素が組み込まれているそうです。

 また、腕の炎はえのぐのメンバーが灯した決して消えることのない勇気の火、腰の鎖は決して切れないファンとの絆を表わしているとのこと。

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 そこからは新衣装を身にまとった新生・えのぐの1曲目として“僕色インフィニティ”を披露。

 立て続けに”LIVE Ⅳ LIFE”、“星は三度瞬く”、“BRAVER”、“フラストレーションガール”といったライブで盛り上がる曲を次々に披露していきました。

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 クライマックスは“BAD DANCE”からの“Possible”ですが、ここは日向さんのロングシャウトが必見です。

 ここまで一気に歌っていたえのぐですが、このラストスパートで驚くべきシャウトを披露。えのぐのライブは生ならではの臨場感や迫力が見どころですが、ここの日向さんの叫びは8年間の集大成にも感じました。

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 えのぐのライブは定番の曲を披露したとしても、そのときの全力を生で披露しているため、決して以前と同じものにはなりません。毎回パフォーマンスが進化しているのも特徴で、今回の“enogu online one-man Live 『X-DAY』”も素晴らしい歌唱とダンスを披露してくれています。ぜひ、その目でライブを目撃して欲しいです。

 怒涛のライブパートが終わったあとはMCへ。大切なお話として、自分たちがグループを結成した2018年はヴァーチャルアイドル自体が黎明期でやることのすべてが手探りで、一歩ずつ手探りでVRアイドルとはなんなのかを模索していくなかで、あっという間に8年が過ぎてしまったことを語りました。

 そのなかで未来になにを残せるのかを考えることが増えたそうです。自分たちがえのぐとして世界一のVRアイドルを目指すことができる時間は有限ですが、その活動をしてきて燃やした灯は決して消えないことを力強く語り、孤独を感じたときやくじけそうになったときはえのぐの灯が道を照らすことを伝えました。

 そして、その灯として新曲“X-DAY”を披露! “いつかじゃなくて今”、“這いつくばっても掴み取る”といった、えのぐの執念を具現化したような曲で素晴らしかったです。

 それぞれのメンバーの見せ場もあり、フォーメーションダンスも見どころたっぷりでした。

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 新曲で盛り上がるまま“Defiant Deadman Dance”“ヴァーチャルバーサーカー”というライブでとくに盛り上がるナンバーをチョイス。ここまでのライブで溜まっている疲労を凌駕するほどの気迫で曲を歌い上げました。

 終盤はファンへの感謝を綴った“Re:all”と、このライブに相応しい“灯し火”を披露。多幸感に包まれた結末となりました。

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 そして熱は冷めやらぬままアンコールへ。夏らしい“SUN HIGH SUMMER!!!”を披露したあと、MCで改めて新衣装のポイントを紹介。

 グローブのデザインがそれぞれ異なるなど、こだわりのポイントを解説してくれました。

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 その後は6つのお知らせが公開。まず、新曲“X-Day”が8月23日にリリース、最新ソロ曲の3曲が9月に同時デジタルリリースされることが公開されました。

 なお、ソロ曲に関しては曲に合わせて描き下ろされたオリジナルジャケットでリリースされるそうです。さらに3つめの告知として10月にはX-Dayとソロ曲3曲を収録したCDがリリースされることも発表。

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 4つめの発表として今回のライブ“X-DAY”のオリジナルグッズの発売が告知されました。

 レガシー衣装を使用したアクスタやキーホルダーといった多彩なグッズが紹介されました。

(※)グッズの受注は9月8日で終了しました。[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

 さらに5つめの発表としてライブ“X-DAY”のBlu-rayのリリースが決定。

 発売は来年春予定でライブの内容をを余すことなく収録するほか、Blu-ray限定の曲も収録されるとのこと。

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 ラストのお知らせはえのぐのグループ8周年記念ワンマンライブプロジェクト始動のお知らせ。

 こちらは来年の8周年にリアル会場でワンマンライブをするために盛り上げていく企画で、詳細は近日発表されるそうです。情報を楽しみに待ちましょう。

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 告知が終了したあとはラスト2曲を披露。まずは「自分たちにはアイドルしかない」「アイドルは人生です」と伝えて、改めて新曲の“X-Day”を歌い、最後は彼女たちの初のオリジナル楽曲で原点でもある“えのぐ”を披露。

 新衣装をまとい、過去のすべてを背負いながら前へと進んでいく姿を見せました。

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 “enogu online one-man Live 『X-DAY』”は2025年9月30日まで
アーカイブ視聴が可能。記事を読んで気になった人はぜひチェックしてみてください!

えのぐのみなさんからのメッセージをお届け!


 今回もえのぐのみなさんから電撃オンラインに頂いたメッセージを掲載。ライブを終えての感想をお聞きしたのでぜひチェックしてみてください!

鈴木あんずさん

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 『enogu online one-man Live "X-DAY"』、あらためてご視聴ありがとうございました!!

 このライブのために準備してきたものや、皆さんの応援、周りの方々とのご縁とご協力があったからこそ叶ったものがたくさんあったので、いつも以上に気合いを入れて、感謝の気持ちを込めて臨みました…!

 メンバーそれぞれの本音、えのぐとしての想いをたくさん詰め込んで、形にして伝えられたライブになったな、と思います。

 始まりがあれば終わりもあって、それはいつだって突然訪れるものです。約8年間、アイドルとして活動してきて、たくさんの出会いと別れを目の当たりにしてきて、やっと本当の意味で「今ここでアイドルとして立てること」の尊さに気付きました。あまりにも気付くのが遅すぎたけど、私に今できること、私たちがのこしたいものを引き続き築いていきたいです。

 この場所に立てる限り、全力で生きるぞ! えのぐの物語はまだ続きます。X-DAYを観ていただけたら私たちのそういう決意すべてが伝わると思うので、すでに観てくださった方は何度でも! まだ観ていない方はぜひこの機会に目撃してくださいね!!

 そしてまた一緒にライブをつくって、最高を更新しましょう!

白藤環さん

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 『enogu online one-man Live "X-DAY"』ご来場ありがとうございました!!

 昨年実施したクラウドファンディングで、みなさまの応援のおかげで実現した新衣装のお披露目や新曲の発表など、見どころ盛り沢山なライブをつくることができてすごくうれしかったです!!

 盛り沢山なライブの中でも、たまき的に1番の思い出! 感情昂りポイントとしては、やっぱり新衣装お披露目の瞬間です!!

 芸能活動9年目、グループ活動8年目の私が、長い間ずっと口に出せなかった“1番になりたい”という気持ちを宣言して新衣装をお披露目したんですが…

 実は直前まで本番で言えなかったらどうしようってずっと不安だったんです。言えてよかったし、言ってよかった…。たくさんの方が受け止めてくれて安心しました。

 このライブを通して、アイドルとして、そして1人の人間として、成長出来たんじゃないかと思えるそんな最高のライブになりました!

 改めて、一緒に戦ったメンバー、力を貸してくれたスタッフさん、そして!目撃してくれたあなた。ほんとうにありがとうございましたーーーっ!!

 これからもたくさんの人の心に、私たちのパフォーマンスで革命の灯を燈してみせるので、目を離さないでいてくださいね!!

日向奈央さん

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 『enogu online one-man Live "X-DAY"』ご来場ありがとうございました!

 今回のライブを実現できたのは、昨年行ったクラウドファンディングで、私たちの想いにみんなが応えて、叶えてくれたからです。本当にありがとうございます! このライブは私たちにとっても、応援してくれるみんなにとっても、1つの節目みたいなライブだったのかなと思ってます。

 レガシー衣装は、かなりこだわってデザインしたので発表する前すごく緊張しました。ガラッと印象は変えつつ、今までの"日向奈央らしさ"も残したかったので、良いバランスにするのが難しかったですが、みんながたくさん褒めてくれたから嬉しかったです! こだわった甲斐がありました!!

 そしてソロ曲の新曲「ユメノツヅキ」! サビは、一緒に歌ったり、自然に乗れるようなリズムを入れてもらったりと、私自身の活動のテーマでもある「音楽を楽しむ」ことが盛りだくさんな楽曲になってます! そして今回の曲も私が作詞をしたのですが、「この先も自分らしく音楽を楽しみ、音楽で楽しませたい」という想いを込めて制作しました。これからもずっとずっと、みんなと一緒に音に溺れていきたいです!

 改めて、『X-DAY』の開催と、新衣装・新曲の発表を叶えることができたのは、みんなの応援のおかげです。本当にありがとうございました!

 これからもひなおらしく頑張りますので! 応援よろしくお願いします!!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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