セガは、Sports Interactiveが開発する人気サッカーマネジメントゲームシリーズ最新作『Football Manager 26』(以下、FM26)を、11月5日にPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam/Epic Games Store/Windows)、Mac、Netflixにて発売しました。
※Nintendo Switch版およびPS5パッケージ版は12月4日(木)発売予定
今回は『Football Manager』シリーズ未経験の筆者がゲームをプレイしてきましたので、そのプレイレポートをお送りします。
※Nintendo Switch版およびPS5パッケージ版は12月4日(木)発売予定
今回は『Football Manager』シリーズ未経験の筆者がゲームをプレイしてきましたので、そのプレイレポートをお送りします。
※本記事はセガの提供でお送りします。好きなチームの監督となりチーム運営【FM26】
まずは筆者の人生と本作、そしてサッカーとの関連性を述べておきますと、2000年代にJリーグの観戦に何度か行った程度で、ワールドカップくらいは見るミーハー。
一方でシミュレーションゲームは好きなジャンルではあるので、そういった人物が本作を触ったらどうなるか……という内容になります。ご了承ください。
まず本作の概要をおさらいしておきましょう。本作は、監督としてサッカーチーム運営を行うサッカーマネジメントゲームです。
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選手を育成することはもちろん、移籍交渉や資金繰り、試合中のフォーメーションまで、サッカーチームに関することのほぼ全てをプレイヤーが取り決められます。このプレイヤーの介入できる範囲の広さこそ、『Football Manager』シリーズの魅力です。
今作は選手データやサポートが充実
プレイヤーデータも膨大で、誰もが知る世界的なプレイヤーから、日本のU-18リーグの選手まで登場。女子リーグのWEリーグも追加されており、より多くの選手をチームに加えられるようになりました。
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また、丁寧なチュートリアルや、ゲーム内で調べ物が可能な検索エンジン“FMPedia”なども用意され、ユーザーサポートも充実しており、既存ユーザーはさらに遊びやすく、新規ユーザーが参入しやすい仕組みが取り入れられています。
これに関しては筆者もプレイした際に強く感じた部分で、序盤のシステムの説明はかなり充実していました。もちろん、実際にやってみないとわからない部分もありますが、その際にヘルプを見直して再確認しつつプレイしていました。
初心者が『FM26』で遊んでみた
ここからは、筆者のプレイしたゲームの流れに沿って各所でゲームの紹介をしていきます。まずゲームを始めるとプレイヤーは所属チーム、監督の見た目、経歴を設定します。
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所属チームの選択に制限はなく、最も人気が高いとされるプレミアリーグも最初から選べます。ここは好きなチームを選んで問題ありませんが、大きいチームを選ぶほど管理する選手やお金が増えるので、管理することも増えます。もちろん資金も潤沢で、やりたいことができるようになります。
規模が小さくなるとその逆が起こり、管理は容易になりますが自由度は下がる……と思ってもらえばいいでしょう。
筆者は昔にサッカー観戦に行った数少ないチームのFC東京をチョイス。日本チームであれば取っつきやすいという期待も込めての選択でした。
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選手や記者団からの評価に関係する監督の経歴は、初心者である筆者はある程度国内で実績のあるという設定にしてスタートしました。
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最初は項目をクリックするたびにチュートリアルの説明がずらり。文字数の多さに混乱してしまう人もいるかもしれませんが、どの項目もよく読めばあまり難しいことは書いておらず、あとから再確認もできますので、ここでは「へーそうなんだ」くらいのざっくり把握する程度で読み進めても問題ありません。
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ゲーム開始時はシーズン前で、出場させる選手を固めたり、市場に出ている選手にオファーを出したりするタイミング。気になる選手もいましたが、まずは元から所属している選手を中心に試合に臨むことに。
プレイヤーが監督就任したタイミングで、選手たちの興味やモチベーションを見るとなかなか好印象かつ好調な様子。やはり実績を豊富にしたのが効いたようですね。
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タスクはマネージャーに任せてもOK
ゲームを進めていると、日付が変わるたびにさまざまな情報が送られてきます。優先して確認するべきは“タスク”の項目。試合前の準備や記者会見の参加など、必ず対応するべき要素がここに集まってきます。
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届いた情報に目を通して、タスクを完了させて、翌日へ進む……この繰り返しで試合までを過ごしていきます。
このゲームでは、ほとんどの箇所で業務を代理人に代行してもらえます。これが非常に便利かつ有効で、初心者はどんどん活用した方が良いと感じました。
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もちろん、すべてを自分でやった方が正確でいい結果につながるのかもしれません。しかし、こちらはまだまだ新人。あまりのタスク量にチーム運営が滞ってしまいます。
また、現実のチーム運営でも多くのスタッフが関わって成り立っていますし、ゲームでもこれが再現されているのかなと感じました。本作のリアリティを担保している要素の1つですね。
そこで筆者はトレーニングやポジション指定、選手やスタッフへのオファーなど、細かいデータを判断する部分は代理人に依頼して、監督から伝える言葉を選ぶ選手とのやり取りや記者会見は自ら行うように進めました。
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依頼した業務の精度に影響するスタッフの充実と選定は重要になってきそうな印象です。選手にお金を使うことだけがゲームを進める上での正解ではないということですね。
このゲームの上達は、すべてを代理人まかせにせず、少しずつ手動で介入できるようになることのような気がしています。筆者のような初心者は、まずはマネージャーに作業を依頼しつつ、余裕が出たタイミングで内容を自分で調整していくとよさそうです。
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気になる初陣の結果は……
そしてプレイを進め、迎えたリーグ初戦。試合自体は選手たちがデータに基づいて自動で動いて進みますが、プレイヤーも試合中の交代宣言や作戦変更など介入できる部分も多々あります。
最初の設定だと、試合は2Dと3D表現の両方が組み合わさって行われ、各チームのゴールシーンや惜しいシーンは3Dで、そのほかのシーンは俯瞰視点の省略された2Dのダイジェストで映されます。
これをもっと詳しく見たい、もっと簡略化したいなど希望がある場合は、試合カメラ設定から変更可能。
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『FM26』ではグラフィックも大きく進化しており、より試合中の3Dの選手たちの動きがより鮮明に。自分で操作する必要もなく、どうなるかわからない試合展開、加えて自分が関わったチームの試合が見られるとあって、自然と試合観戦には熱が入ります。
試合中の操作はそこまで忙しくもないため、筆者は食べ物を用意して観戦しながら「なに外してんだ!」と選手に野次を飛ばす、監督なのか観戦ファンなのかよくわからない立場で試合を見守っていました。
試合の様子は美しい3Dで描かれるので画面映えしますし、動いているのは実在する選手たちで、選手たちに自分で交代指示もできてしまう。素人の筆者が満足できる内容なのですから、サッカー観戦ファンは細かい動きや活躍ぶりなどさらに見どころがあるはず。
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さて筆者率いるチームはというと、試合前のモチベーションも高く、これは記念すべき初陣勝利となるか……と思いきや1-3で敗北。試合の内容を見ていると、ボール支配率は常にリードされており、チャンスとなるプレーの数も圧倒的に少ない。チームの地力の差を感じる内容でした。
こうした試合内容からチームに足りていない部分を考えるのも面白いですね。マネージャーから試合後に改善点がフィードバックされるので、その後のチーム運営の方針も決めやすいです。
選手のケアは人間性が出て難しい
試合後には選手に声をかけるミーティングがあるのですが、この言葉選びが非常に難しい。筆者は割とお世辞を言いがちな性格なので「残念な結果だったけど悪くなかったよ!」と伝えたくなってしまいますが、今の立場はチームの監督。嫌われるのを覚悟で正直な感想を言わなければいけません。
面白く感じたのは、選手もそれを望んでいるパターンが多いこと。例えば、これがシンプルなシミュレーションであれば当たり障りのない言葉が好感度を上げてくれるのかもしれません。
しかし、今対面している相手はプロのサッカー選手。向上心が高い影響か、下手に世辞を言うよりもはっきりと「ダメだった」と伝える方がモチベーションや支持に良い影響が出ることもあります。
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とはいえ、それだけではなく時には賞賛も必要ではあるのでバランスが大事。モチベーションや支持が下がると練習量や試合内容、延いてはチームの契約更新にも関わってくるので、選手とのやり取りはある意味一番の悩みどころと言えるかもしれません。
やり取りの中で印象深かったのは、スタミナも減ってきてイエローカードをもらってしまった選手をベンチに下げた結果、試合後のパラメーターが不満げになっていたこと。
監督目線だと「しょうがないじゃん……」となりますが、選手目線では活躍の場を減らされたと意気消沈している様子でした。ゲームでもここまで選手の人間味が出るとは……これは丸く収めるのが難しい!
リーグが開幕したので、その後は定期的に試合が行われたのですが、試合の内容を見ると勝つべくして勝っている試合とその逆がはっきり分かれていました。やはり、戦術や準備など、試合の半分は始まる前に決まっていることを痛感させられました……。
試合に勝つための万全の準備には、前述したトレーニングや編成、新戦力の補充などが重要になってくるわけですね。
続けていくうちに初心者に合った進め方を発見⁉
マネージャーに依頼して選手へのオファーなどにも挑戦してみましたが、前所属と同等の報酬では断られることも多く、さらに仲介エージェントにもお金を求められ断念。自分でやると、チームを補強したいという気持ちに加えて、予算を使いたくないケチな面が出てしまい、思うように話が進みませんでした。
苦心しながら故障選手の代わりに出場できる選手をしっかり用意し、その後の試合ではなんとか勝利。試合には勝負勘の戻っている選手を起用することも大切でしたね。
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まだまだ手探りで、マネージャーに依頼することも多いのですが、マネージャーを追加採用したところ、タスクの精度がアップした印象。
初心者は闇雲に放出されている選手を採用するよりも、まずはマネージャーを増やして依頼の精度を上げていき、その傾向を見てどんな選手が必要かを感覚的に覚えていくとよさそうです。
サッカーを知らずともシミュレーションゲームとして遊べる【FM26】
サッカー界の常として、何の対策も立てず放っておくと優秀な選手がほかのチームに移籍してしまうこともあります。あらかじめ移籍に関する話を選手としておくことも大切です。
戦略やお金などデータと向き合いつつも、選手に対しては人同士のコミュニケーション能力も求められる。本作はあらゆるジャンルのシミュレーションゲーム要素が詰まったような作品でした。
サッカーのつま先くらいしか知らない筆者でしたが、この『FM26』は問題なくプレイ……どころか、十分熱を持って楽しめました。サッカーを知っていれば、よりハマること間違いなしですね。
シリーズのベテランプレイヤーのなかには、選手のデータを見ているだけで楽しい、時間が溶けていくなんて声もよく聞きますし(笑)。
また、サッカーマネジメントと名づけられていますが、その中身を細分化していくとマネーシミュレーションや、ヒューマンコミュニケーションなどになっており、サッカーの知識と同じくらい、そのほかのやり取りのテクニックも試されました。
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ゲーム内容は豊富な介入要素とデータで溢れており、シミュレーションゲームとして大ボリュームの本作。サッカーゲームはコアファン向けジャンルというイメージがあるかもしれませんが、シミュレーションゲーム好きも間違いなく楽しめるゲームと断言できるボリュームとやり応えです。
肝心のサッカー部分はというと、試合中の風景はミーハーの筆者ですら興奮するような試合の様子を見せてくれます。途中でも述べましたが、データを元にシミュレーションで動かしているとしても、惜しいゴールが出た際、残り時間僅かの同点時の駆け引きなど、まるでリアルサッカーを観戦しているような手に汗握るシーンが多数ありました。
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逆に、サッカーを知らないからこそ「こんな選手が今はいるんだ」「ここのチームが強豪なんだ」と知見が深まっていく瞬間の面白さもあります。シミュレーションゲーム好きが『FM26』を通りサッカーファンになっていく……というパターンもあるかもしれません。
自分のペースで進められるので、動画を見ながらや待機時間を利用して少しずつ進められるのも遊びやすいポイント。1つの監督のデータだけでもかなり長期的にやり込める作りになっているので、シミュレーションゲームファンはサッカーの知識の有無に関わらず一度本作を触ってみることをオススメします。
度肝を抜かれるほどのボリュームに圧倒されること間違いなし!