TVアニメ『キングダム』第6シリーズ5話“列尾攻城戦”の感想をお届けします。
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山界の死王の檄に大興奮! 山の民の軍、強すぎ……【キングダム】
趙の国門である列尾(れつび)をめぐる攻城戦は、互いの将が激を飛ばしあい、戦意を高めあうところからスタートしました。秦軍の先鋒を務める将は楊端和(ようたんわ)。『キングダム』の登場キャラのなかでも個人的に屈指のお気に入りキャラなのですが、今回も彼女に魅せられっぱなしでしたよ!
敵将の檄で血気盛んな趙軍の怒号にも似た声を「あんなものが雄たけびとは片腹痛い」と笑い飛ばすあの勇猛っぷり。美しい声で「血祭りだァァッ」と咆哮し、自軍を奮い立たせるその胆力。ああ、なんと麗しいのか……。威風堂々としたその姿、まさに“山界の死王”という異名がピッタリ。マジでかっこよすぎですよ。惚れてしまいそう……。
敵将の檄で血気盛んな趙軍の怒号にも似た声を「あんなものが雄たけびとは片腹痛い」と笑い飛ばすあの勇猛っぷり。美しい声で「血祭りだァァッ」と咆哮し、自軍を奮い立たせるその胆力。ああ、なんと麗しいのか……。威風堂々としたその姿、まさに“山界の死王”という異名がピッタリ。マジでかっこよすぎですよ。惚れてしまいそう……。
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最近は信にも将としての風格が備わってきて、それはとても頼もしいのですが。武器を手にしての戦闘力はさておき、檄の飛ばし方や兵たちの鼓舞については、さすがにまだ楊端和に及ばない気がしますね。それほどに楊端和の檄は圧倒的。思わずビビって表情が固くなった趙軍を見て、ついニヤニヤしてしまいました(笑)。
彼女が率いる山の民の強さも相変わらずヤバい。「列尾は半日で落とす」と口にした楊端和にどんな秘密の策があるのかと思えば、まさかの真っ向勝負を挑むだなんて……ちょっと予想できませんよね。
バジオウの戦闘シーンなんて、圧倒的すら通り越してむしろ爆笑もの。勢い任せのキックが鉄製の盾にめり込む威力って……やっぱりこの男、ガチのバケモノですね。とはいえ、こういうめちゃくちゃな強さを見せられても「まあ、山の民だしな……」と妙にしっくりくる謎の説得力、なんというか最高です。ここらへんの描写力の素晴らしさはアニメも原作に負けていないと感じました(笑)。
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一方で、飛信隊には一抹の不安も? 新人兵士たちにはツラい現実が【キングダム】
山の民の後詰めとして戦う飛信隊ですが、こちらは本領を発揮できたかといえば……正直、ちょっと不安要素もあるなって印象。今回が初陣である歩兵の干斗(かんと)や、弓兵の仁(じん)と淡(たん)の兄弟は、それぞれ脆さを隠しきれていませんでした。
干斗なんてガチで死の一歩手前状態。あんなに練兵を重ねたのに、こんなにもあっけなくやられてしまうのかと、彼が見せた絶望の表情に僕も心臓をつかまれた気分でしたよ。そこに助けに入ったのは……いや、語りすぎるのは野暮ですね(苦笑)。飛信隊の古参たちが見せる飄々とした強さと勇ましさも、山の民とは違ったカッコよさがあります。やっぱり『キングダム』は戦が始まってからが華!
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そんな飛信隊にあって、ひときわ存在感を発揮したのは主人公の信。なんといってもこの趙攻略戦で彼が手にしているのは、王騎将軍から受け取ったあの矛ですからね。活躍しないわけがない。久しぶりに「ルァァァァァァ」の怒号とともに、敵を数人まとめてぶったぎるその姿にシビれました……って、それだけで終わらないのが本作の面白い部分。
なんと信、矛のあまりの重さが災いして満足に扱えないという……。いわゆる“主人公のパワーアップ回”、普通の作品であれば徹底的に無双させると思うのですが、本作はそんな王道展開などどこ吹く風。武器に振り回される主人公を徹底的に描くというのもなかなかオツに感じました。「このクソ矛、重すぎだろ!」のセリフには、これまた笑いをこらえられず(笑)。
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こういう部分が信の愛嬌であり、憎めなさでもあるのかな……と。彼がまだまだ発展途上であることもうかがえた戦いだったといえるでしょう。
波乱を含みつつも、秦軍の大勝利で終わった列尾戦。しかし、城に入った総大将・王翦(おうせん)の顔に余裕がまったくなかった点には、ちょっとした違和感を覚えましたね。どうやらこの列尾、李牧(りぼく)によるなんらかの策が施されているようですが……それっていったい何なのか?
めちゃくちゃ気になるところで終わったので、次回はいったいどうやることやら……。続きを楽しみに待ちつつ、それでは今回はこのへんで!