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『キングダム』第6期6話感想。列尾の攻防は秦軍が勝利…それすら李牧の術中? 早くも頭脳戦は始まっていた!

文:タダツグ

公開日時:

 TVアニメ『キングダム』第6シリーズ6話“列尾の罠”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『キングダム』第6シリーズ6話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

鄴への侵攻、初戦は信たちの活躍で大勝利! ……で合ってます???【キングダム】

 楊端和(ようたんわ)が率いる山の民の軍、そして我らが飛信隊の活躍もあり、趙の国門である列尾(れつび)の攻防戦は秦軍が大勝利! 半日で陥落させる無双っぷり、これはこの先の戦いにも期待が持てる……。そう思っていた時期が僕にもありました。

 いざ、列尾に入城してみたら、いきなり総大将の王翦(おうせん)が近衛の重臣たちを連れて失踪。残された命令は「3日待機」だけっておい……なんかめっちゃ暗雲が立ち込めてません? さらには列尾陥落を知った李牧(りぼく)が「あの城には私が施した秘密がある」とか口にしてるんですけど……なんか全然勝利した気がしない(汗)。

 この奇妙な状況の真意が明かされたのは、王翦が不在のまま始まった軍議でのこと。なんとこの列尾、“奪われてもすぐに奪い返す”をコンセプトに、あえて守りにくい城として設計されているようです。すげえこと考えるな李牧は! 殴られたら殴り返せばいいとでもいう、めちゃくちゃ蛮勇な理屈で思わず笑ってしまいましたよ。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 さておき、兵站の要となるべき場所があえて脆弱に作られているって、趙の奥地まで進撃しなければならない今回の戦いでこれほど厄介な城はないですね。蒙恬(もうてん)や王賁(おうほん)をして全軍撤退を進言するこの状況、李牧にしてやられるのが悔しすぎます。

 ……と、そんな若き将たちの作戦を一笑に付し、桓騎(かんき)が口にした作戦には思わず口があんぐり。その後、鄴の偵察から列尾へ帰還した王翦が桓騎と同じことを口にしだしたときは、もはやあんぐりを通り越して頭が“!!!???”となりました。

 ウソだろ、早くも僕なんかの考えが及ばない領域に突入し始めている……ってコト!? まだ鄴に攻め込んですらいないのに!(汗)

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 とはいえ、王翦のこの作戦にはあの李牧ですらビックリしていたようですし、一周回ってこれは望みがあるのかも。桓騎いわく王翦は「負ける戦いはしない」とのことで、これは勝てる気がして……こないですね、やっぱり(笑)。早くも始まっていた王翦と李牧の頭脳戦、ここからの削り合いが楽しみであり、不安もありって感じです。

予想外の待機時間で飛信隊の結束が強まったのは収穫か【キングダム】


 今回、王翦が少数の手勢で鄴の偵察に出たことで、図らずも列尾で小休止をすることとなった秦軍。初陣をなんとか生き残った干斗(かんと)や仁(じん)と淡(たん)の弓矢兄弟にとっては、この束の間の休息がいい息抜きになった可能性もありそうです。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 戦場の雰囲気に呑まれて思ったように力を出せないなか、目の前で展開する命の奪い合いに気圧されていた干斗をはじめとする歩兵たち。彼らの不安な心に松左(しょうさ)や崇原(すうげん)がそっと寄り添い、酒を飲みながら戦いにおける兵士の在り方を説く姿には、不覚にもグッときましたね。飛信隊はやっぱりあったけぇ……。みんなの心が潤っているのは、隊長である信の人徳なのかも。

 一方で、多くの武功を立てておきながら、命を奪ったことに対して葛藤していた弓兵の仁。彼に対しては河了貂(かりょうてん)が心のケアを図ったところに少なからずビックリしました。仁の手を取って彼を勇気づける河了貂の姿には、大きな成長を感じるとともに、ちょっとしたロマンスの可能性も……とかすぐ考えてしまうのは無粋なのかもしれませんが(笑)。この2人にはこれからもそれとなく目を向けておきたいところです。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 何はともあれ、しばしの休息を経てついに鄴を目指しての行軍を開始した秦軍。王翦が李牧の策にどのような対抗策を思い浮かべているのか。そして、まだ王騎の矛をうまく使いこなせない信にさらなる覚醒の瞬間は訪れるのか? 来週からはまたもや激戦が展開していくことになりそうで、期待大ですね!
 
 願わくば速攻で李牧をけちょんけちょんにしてもらいたいのですが、きっと簡単にはいかないだろうなあ~と、苦戦の予感をヒシヒシ感じつつ。それでは今回はこのへんで!

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