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制作中の『かくれ鬼』の魅力って? ホラー苦手なのにホラゲを作ってるゲーム開発VTuber七縹ななはさんに聞く本作の魅力と過酷(?)なロケハン、そしてTGS出展感想【電撃ぴくせれ~ど!#4】

文:ことめぐ

公開日時:

 ゲーム開発VTuberユニット“ぴくせれ~ど!”は、朱珠(しゅしゅ)ウララさん、うーたまぽよさん、七縹(ななはな)ななはさんによる3人組VTuberユニット。そんな彼女たちを応援する特別連載“電撃ぴくせれ~ど!”をお届けします。

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 今回、メンバーの“ななな”こと
“七縹ななは(ななはなななは)”さんに、VFXアーティストのお仕事やアートディレクターを目指す思い等をお聞きするべくインタビューを実施しました。

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 メンバーの朱珠ウララさん、うーたまぽよさん、先輩の“BlackPixelade(ブラックぴくせれ〜ど)”の詩々鼠ちるさん、ニャンディ・ステラさんも同席!

 和気あいあいとした雰囲気の中、たっぷりとお話を聞きました。

 今回お送りするのは、
現在開発中のホラーゲーム『かくれ鬼』についてです。

ゲーム開発VTuber“ぴくせれ〜ど!”とは?


 
ゲーム開発VTuberユニット“ぴくせれ~ど!”は、朱珠(しゅしゅ)ウララさん、うーたまぽよさん、七縹(ななはな)ななはさんによる3人組VTuberユニット。

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 YouTubeとTikTokでゲームをつくってるリアルな作業風景やアイディア会議、ちょっとした雑談、ゲーム実況&分析などの動画を公開しています。

 
「自分たちのゲームをたくさんの人に楽しんでもらいたい!」という思いから、ゲームの開発を行っています。

 配信開始時の挨拶は
「こんぴく!」で、配信終了時の挨拶は「おつかれ~ど!」

  • ハッシュタグ:#ぴくせれーど
  • 配信タグ:#ぴくエスト
  • ファンアートタグ:#ぴくあーと

七縹ななは~ほかのメンバーが自由すぎる

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七縹ななはさんは、書道の師範の資格を持つユニットのまとめ役。アートディレクションについても勉強中です。本業はVFXアーティスト。

  • 誕生日:4月10日
  • 身長:164cm(厚底込み)
  • 血液型:B
  • 好きなゲームジャンル:スローライフ系、パーティーゲーム
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  • 配信タグ:#なななクエスト
  • ファンアート:#ななはな絵巻

『かくれ鬼』は短時間で、仲間とホラー体験できるのが魅力!

ーー今回は開発中のゲーム『かくれ鬼』について教えてください。本作はどんなところが魅力ですか?

七縹ななは(以下、ななな)
3分間という短い時間の中で、仲間と一緒にホラー体験ができるというのが最大の魅力だと思います。

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ーーなぜホラーゲームを開発することになったのですか?

ななな
ぽよと河川敷で殴り合って負けました(笑)。

うーたまぽよ(以下、ぽよ)
勝ちました!

ななな
ボコボコに殴られてこうやって引きずられて……。

ぽよ
「ホラーを作るよ」って言って帰りました!

ななな
髪もひっぱられて。ああ〜! って(笑)。ディベートに負けたんです。熱量が足りませんでした。

ーー本当はどんなゲームを作りたかったのですか?(笑)

ななな
ホラー要素のないパーティーゲーム……(笑)。

一同 (笑)

ななな
みんなでワイワイ楽しめるゲームです。……それで言ったら『かくれ鬼』も一緒なんだよね(笑)。今やってるやつのホラー要素がないという部分ぐらいですかね?

ぽよ
じゃあ、ほぼ一緒かな。

詩々鼠ちる(以下、ちる)
ほぼ一緒? だいぶ違うのよ。あるとないとじゃ……。

ーーぽよさんがパーティーゲームにもなる、ホラーとパーティーは成り立つと言ってましたもんね(笑)。

ぽよ
なななも納得してくれたかなって思ってやってます。

ななな
まあ、そうですね(棒)。

「二度と行きたくない!」と思いながら毎回ロケハンへ

ーーなななさんは『かくれ鬼』のどの部分を開発しているのでしょうか?

ななな
主にエフェクトと、タイトルのデザインも担当しています。あとはアートを、ちる先輩と一緒に見てるという感じですね。

ーー夜の学校の見え方などについて意見を出したりはしていますか?

ななな
『かくれ鬼』を作ることになってから、ホラー体験に実際に行ったりもして、行ったメンバーで「あ、この暗さだよね」「ああこの見え方だったよね」「この視界の狭さ、分かる分かる」みたいな感じで、私だけじゃなくて、実際に体験したメンバーと一緒に見え方等を見ながらやってます。

ーーホラー体験には初期の段階から行かれているのですか?

ななな
そうですね(笑)。

ーーなななさんはホラーが苦手とのことですが、無理やり連れて行かれた感じなのでしょうか?

ななな
私はその1回切りのつもりだったんですけど、なんか強制メンバーになってて。いつも「あれ?」って思って(笑)。

 よく言えば貴重な体験ではあるんですよ。自分の意思で神社とか廃墟とか夜の山とか行かないじゃないですか。で、実際夜の街灯が全くない山ってこんなに暗いんだとか、意外と月明かりってこのぐらい明るく見えるんだとか、実際に体験しないと見えない景色はあるので、そういった面では行って良かったなと思うんですけど……やっぱり怖いものは怖い!!

 もう二度と行きたくないって思いながら毎回行ってます(笑)。

ーー一説(いっせつ)によると、月1ぐらいで新しいスポットに行っているとか?

ぽよ
月に1じゃない……もう月2です(笑)。
ちる
でもアートディレクター的には行ってほしいですよね(笑)。いろんなところを体験して、いろんなところを見て経験してほしい!

ーーブラックぴくせれ~どのお2人も含めて、この5人で行くこともあるのですか?

ちる
全員では揃っては行ったことないんですけど、全員がどこかに行ったことがある感じですね。

ーー行く人は仁平社長が決めてるんですか?

ちる
「今回はこの子かな」とか「行きたいって言ってる」とか。ウラさんが行きたそうにこちらを見てたんで「じゃあ行くか〜」って行ったり。

お化けの“黒モヤ”は“実物”を思い出しながら作った……!?

ーー『かくれ鬼』を作っていて面白かった部分や、逆に苦戦した部分はありますか?

ななな
人型のお化け、お化けについてる煙とかのエフェクトも分担していて。ちる先輩が作っていたり私が作っているものもあるんですけど、煙は全部私が担当していて。煙を作る時も、参考になる煙の出方…タバコの煙みたいなものなのか、線香の煙みたいなものなのかとか、煙の出方も色々種類があるので、リファレンスを探そうと思ったけど、実際見た方が早いなと思って。

 実際見た黒いモヤを思い出しながら作って、出したら「えっ! いいじゃん」って言われて。

ーー若干話がとんだ気がしますが(笑)実際に見たものですか?

ななな
お化けがいっぱい出るよって言われている場所に行くと、モヤが見えたりするんですよ。私もそれがあって、実際に闇の中から出てきたモヤが、ちょっともたっとしてるというか、なんか不思議な動きをしているモワモワみたいな感じだったな〜と思い出しながら。

 なかなか煙のリファレンスを探そうと思っても、なんて検索に入れたら出てくるんだろう? みたいことが多くて。

ーーみなさんは同じモヤは見ましたか?

ちる
なななほど暗い闇から出てくる黒いモヤみたいなのはよくわからないんですけど、暗いところを見ると一層暗い。「闇ってこれなんだ」みたいに思いましたね。

   だから、「これこのままエフェクトで作ったら映えないな〜。でもこれが実際なんだよな〜」って思うんですねよね。そういう意味では共感はあるのかな。

ななな
暗いというより黒い。黒いですね。

ちる
みんな言うよね。

ーーぽよさんは霊感がありそうですが?

ぽよ
私、見えないんですよ。見えるタイプじゃなくて聞こえるタイプなんです。だから視界の情報に関してはあんまり共感できなくて、「へー」って感じです。「すごいね、私は聞いたよ」って。

ーーウラさんとニャンディさんはどうですか?

ニャンディ・ステラ(以下、ニャンディ)
私はまだ1回しか行ったことないから、まだそこまで見えない。

ちる
そこまで?

朱珠ウララ(以下、ウラ)
見えることは見える。

ニャンディ
なんか分かんないけど、ちょっと違和感なんかたまに感じたことはあるんですけど、みんな言ってたモヤモヤとかは全然見えないです。

ななな
ちょっと初回だと「気のせいかな?」になっちゃって、飛びつかない。

ウラ
私は全く見えないです。私も1回しか行ったことなくて。見えないですけど、でも明らかにおかしいなというのはありました。見えないんで信じきれてはないんですけど、これは明らかにおかしいのはあったので、やっぱりお化けなのかな。

ぽよ
信じざるを得ないみたいな?

ウラ
2人が嘘をつくとは思えないし。怖がりの人が1番見えるという(笑)。

ななな
最初の話に戻りますが、私の意見として反映されてるのはそのマルチプレイがいい、協力がいいっていうところですね。楽しい、面白いものになってるので結果オーライです!

ーー『かくれ鬼』で1番嫌な幽霊はいますか?

ななな
今実装されているものだと、やっぱりあの人型の幽霊。迫ってくるヤツが気づいたら横にいたりするんでイヤなんです(笑)。今開発中の段階で出せてない部分だと、みんなが実際に見たお化けが徐々に徐々に追加されていて、ちょっとそいつらが怖いかな。

ーーその辺りのキャラデザはぽよさんがイメージとしてデザインしたものがやはり多いのでしょうか。

ぽよ
どちらかというと、幽霊というより子供達のキャラクターデザインですね。……お化け、見たこともないしですし(笑)。

ーーできるだけ怖くしてという指示出しなどは?

ぽよ
そうですね、監修はします。「もうちょいこういう風にしたほうがいいんじゃないかな〜」みたいな(笑)。

TGS出展感想。相変わらず鬼役・ぽよさんが強すぎた!?

ーーTGS出展はいかがでしたか? プレイヤーの反応などを教えてください。

ななな
まだ『かくれ鬼』は開発中で、私達もVTuberデビューしたばかりだったので、どういう反応が来るかな? とちょっと気にしてたんですけど、想像以上にたくさんの方に遊んでいただけまして。

 その反響がすごく大きくて、とても嬉しくて。実際にみなさんと一緒に遊んでいて、直接遊んでる人の表情とか楽しんでくれている表情、「こういうとこ良かった」とか、直接感想をいただけるのってやっぱり嬉しいなと思いました。

ーーなにか印象に残っていることはありますか?

ななな
駄菓子を最初に所持金分選ぶんですけど、こちらからオペレーションとして「これがおすすめですよ」とか色々言ったりはするんです。

 でも、1番安いやつを買う、できるだけ買うとか、その時点で自分なりの楽しみ方を見つけてくださってる方がいました。トランシーバーのシステムも初見だとちょっと難しいかもと思ってたんですけど、みなさん上手いこと使って下さって。めちゃくちゃ話しかけてくださったりして、「こうやったら面白いんじゃない」とか「あ、電気消したらバレないじゃん!」「こうやったらいいじゃん!」みたいな感じで、自分達で遊び方をどんどん開拓して下さっている感じがすごく印象に残っています。

ーーウラさんとぽよさんはいかがだったでしたか?

ぽよ
私、TGSの時鬼だったので、捕まえる側じゃないですか。だから「捕まらないぞ」みたいに息込んでる人を見ると「捕まえてやるぞ〜!」という感じで逆に燃えて(笑)。「もう1回やりたいです!」って言われると「また捕まえてやるぞ」みたいな感じになって楽しかったです。悔しがってくれるのが一番嬉しいです。(ニッコリ)

ウラ
遠慮がない……!

ななな
もう1回やりたいって思ってもらえるのが嬉しかった。

ーーTGSは鬼が強すぎたという説もあるようで(笑)。

ウラ
やればやるほど強くなってくから。

ぽよ
やればやるほど経験値が溜まっていきますから。

ちる
かわいそう(ボソリ)。

ーーちるさんはどうでしたか?

ちる
ちるは1番最初に見つかって、生き残ってたのが2、3回しかないんです。

ぽよ
少な〜い!

ちる
2日間やったのに。ほぼ1日中みんなと一緒にやってましたけど。最初に“見つかる”、最初に“見つける”もいっぱいあって。ずっと「あ、鬼いた」「あ、鬼。3階にいる」って言い続ける人みたいな(笑)。

ウラ
逆にちるさんからの情報がめちゃくちゃ大切だったていう(笑)。

ちる
みんな助かったでしょ?

ななな
あ、ちる先輩がいるってことは近くに鬼もお化けもいる。逃げろ〜!

ちる
そうそう。お化けも引き連れてくるんです(笑)。

ななな
これも体質ですよね(笑)。

ーー霊感がある人の方が見つかりやすいのかもしれないですね(笑)。ウラさんはいかがでしたか?

ウラ
ゲーム内でプレイヤーさん、会場の方と会えたら「うわ、誰々さんいた〜!」とか「出会えた!」みたいなこのやり取りがやっぱり楽しいなと思って。

ちる
確かに、あの暗い空間で最初1人で始まるんで、そこでなんか誰かと「あ、誰かいる!」「あ、誰か他のプレイヤーだ!」みたいな、あの嬉しさはあるよね。

ウラ
でもちるさんがいる時は逃げないと! ってなってました(笑)。

ぽよ
鬼はそうやってキャッキャしてる2人をまとめて捕まえるのが楽しいんですね。

ななな
油断していたら捕まえられる(笑)。一緒にいると気が緩むんですよね。

ちる
そう。誰かがいるという安心感で。安心感があるけど、喋ってるから鬼の足音に気づかなくて後ろから……そう、実際のホラー体験でもそうね。1人でいる時と2人でいる時の心の持ちようが全然違う。2人だと「まあ、いるから何かあっても2人だしなんとかなる!」って思うんですけど、1人だと本当にもうとにかく情報を集めないといけないので。足元には何があってみたいな。もうね、考えること全然違うよね。

ななな
全然違います。

ちる
そこは『かくれ鬼』にすごく反映されてると思います(笑)。

――2人いると逆にまとめてやられちゃうんですよね……。

ぽよ
そうなんです、ありがたいですね。

――個人的には“かばう”は欲しいですね。2人いるんだったらどっちかだけでも逃したいみたいな。

ななな
確かにそうですね。

――TGSでは小さいお子さんもプレイされていましたが、ぽよさんは手心を加えたりしましたか?

ぽよ
……私的には加えたつもりです。

ちる
容赦はなかった。

ぽよ
あれ? え、でも見逃してたりしてた。

ちる
でも最終的に捕まってたりしたじゃん。「1回見逃してやるか」って言って、「あ、2回目」って。

ウラ
容赦ない!

ーー一応少しは手心を加えていたようですね(笑)。

ぽよ
私の優しさが伝わってない!?

 次回は“ホラー・オカルト体験”についてを更に深堀りします! 更新をお楽しみに!

ゲーム開発会社社長のホラー体験コラム「怖い話してもいいですか?」連載中


 ホラーゲームの開発を行う株式会社FORCESの仁平孝佳氏が体験または聞いたオカルトエピソードをお届けするコラム「怖い話してもいいですか?」を連載中です。ホラー好きの方はぜひ読んでみてください。

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