セガの人気タイトルの1つ『龍が如く』シリーズ。本企画では、シリーズを愛するライターが物語の中で出会った心に残る名言を紹介していきます。
第4回となる今回は、桐生一馬とともに歩んできた少女“澤村遥”のセリフをピックアップ。2月12日に発売された『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』で発した一言に込められた、彼女の想いを振り返ります。
※本記事には『龍が如く3』のストーリーに関するネタバレが含まれます。未プレイの方はご注意ください。
※本記事内の記述はライター個人の解釈によるものです。
第4回となる今回は、桐生一馬とともに歩んできた少女“澤村遥”のセリフをピックアップ。2月12日に発売された『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』で発した一言に込められた、彼女の想いを振り返ります。
※本記事には『龍が如く3』のストーリーに関するネタバレが含まれます。未プレイの方はご注意ください。
※本記事内の記述はライター個人の解釈によるものです。
「今日は 思いっきり遊びたい……おじさんと一緒に遊びたい」(澤村遥)
おじさんと遊びたい、その裏側は
「今日は 思いっきり遊びたい……おじさんと一緒に遊びたい」


このセリフは、物語の序盤で登場します。桐生一馬は、沖縄で児童養護施設“アサガオ”を運営することを決意。遥を連れて神室町を離れる直前、彼女はこの言葉を口にしました。
一見すると、子どもらしい素直な願い。しかし、この言葉の裏側には、まだランドセルを背負う年齢の少女が抱えた、ある覚悟が見え隠れしています。

1つは、神室町との別れ。辛い記憶のほうが多かったかもしれませんが、桐生一馬と出会った街。会えば挨拶する知人も増えました。やはり、そこから離れることに対して思うところがあったのでしょう。

そして沖縄に行けば、遥は桐生にとって“唯一の子ども”ではなくなります。アサガオには身寄りのない子どもたちがおり、桐生は彼らの父親代わりとなるのです。
遥自身もそれを理解していたのでしょう。だからこそ「思いっきり遊びたい」という言葉が出てきた。自分だけのおじさんに、最後に思いっきり甘えておきたい……そんな想いが込められていたように感じます。


守られる側から守る側へ
沖縄に渡ってからの遥は、驚くほど成長。アサガオでの彼女は、子どもたちの面倒をよく見るお姉さんとして頑張っています。


甘えたセリフはほとんどなく、むしろ桐生を支える頼もしい存在として描かれているのです。

本編を通して、遥が子どもらしく甘える場面はこの神室町でのシーンくらい。つまり彼女は、沖縄へ行く前に“子どもとしての自分”にけじめをつけていたのかもしれません。
守られる立場から、守る立場へ。その覚悟を固めるために必要な、最後の甘えだったのではないでしょうか。
『龍が如く 極3』では、アサガオでの暮らしがより深く楽しむことができます。宿題、料理、裁縫などの家事を通じて子どもたちひとりひとりとじっくり向き合います。もちろん、アサガオで奮闘する遥の様子もより細かく描かれますよ。
無邪気な言葉に宿る切なさ
「思いっきり遊びたい」という言葉は、子どもであれば誰もが口にしそうなフレーズです。しかし、遥がこの言葉を発した背景には寂しさや決意、桐生への信頼など多くの感情などが入り交じっていて、とんでもなく深いひと言です。

まだ幼い彼女が、自分の居場所が変わることを理解し、新しい役割を受け入れようとしている。その健気さと、子どもにそこまでの覚悟を強いてしまう状況の切なさが、この名言には詰まっています。彼女にはもっと、子どもらしくいられる時間があってもよかったのに……とも思ってしまいますね。
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