スクウェア・エニックスの新作となる『FINAL FANTASY RESONANCE(ファイナルファンタジー レゾナンス、以下FFレゾナンス)』。本作は、2025年10月にサービスを終了したスマホ向けゲーム『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS(ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス。以下、FFBE)』をベースにしたタイトルです。

こう書くと、よくある“ソシャゲ”のオフライン版……? と、思えるかもしれません。実際、筆者も最初にお話を聞いた時はそう感じました。
ですが、本作は『FFBE』の世界観こそ踏襲していますが、あらゆる要素がゼロから“再構築”されています。先行で遊ばせていただいた結論から言うと、本作は「“ソシャゲ”のオフライン版」とは大きく異なる、「あの『ファイナルファンタジー(FF)』の新たな大作RPG」でした。
そこで本記事では、先行でプレイできた『FFレゾナンス』のプロローグと第1章の途中までの要素を中心に語っていきます。
索引
閉じるプロローグから“バハムート”降臨! ドットと3Dが融合した“シネマティックピクセル”に冒頭からハートを掴まれまくり

導入となるプロローグでは、本編より過去の時代に勃発した“大きな戦争”の顛末が描かれます。開始早々気になることばかりです。
そしてプレイヤーは“ヘスの魔人”と呼ばれる謎の少女を操作して、彼女の視点から戦争を追体験していく流れに。

筆者がまず目を奪われたのが、本作のウリでもあるすばらしいグラフィックです。
ドットと3DCGが巧みに融合した画面がとても煌びやかで、記事に掲載している静止画ではお伝えしきれない迫力を感じさせます。
鮮明な3DCGの背景+動き回るドットのキャラクターがいい意味で“異物感”を醸し出していて、本作独特の雰囲気が演出されていました。
ドットというと“ノスタルジー”あるいは“ピクセル感が素朴でいい”といった印象になりがちですが、本作はただただ豪華さに圧倒されます。既存のドットから一線を画す“進化したドット”としか表現できないクオリティです。
そんな本作の映像表現は“シネマティックピクセル”というのですが、確かに映画(シネマティック)のようでした。ぜひ、劇場の大スクリーンで本作を遊んでみたい……!


チュートリアルでは戦闘の基本を学びながら敵と戦っていきます。
謎の少女は非常に強く、ボス戦ではシリーズおなじみの幻獣“バハムート”を召喚する一幕も。美麗なバハムート登場ムービーに、つい「最初からバハムートを使えていいんですか!?」と大興奮しました。
最後は謎の少女が姿を消し、不穏な気配とともにプロローグは終わります。
大迫力のグラフィックで最強クラスのキャラやバハムートを操作できた余韻も醒めぬ内に、多くの謎を提示して幕を閉じるプロローグ……プレイヤーのハートをしっかり掴む導入シナリオに、早く本編を遊びたい気持ちにさせられました。
昔ながらのターンバトルRPGで世界を冒険。気持ちよさと戦略性を兼ね備えた“ブレイク”がポイント

本編となる第1章では、グランシェルト王国の騎士であるレインとラスウェルの2人が主役となり、王国を襲う陰謀と対決していきます。
王国が守っている“土のクリスタル”の調査のためにダンジョンへ向かい、いよいよ本格的な冒険とバトルが始まるのです。

戦闘はドット時代の『FF』を踏襲したかのようなターンバトルで進みます。
行動順や技の効果を考えながら戦える形式で、道中の敵とのバトルではボタンを押しっぱなしでサクサク進められるのが非常に楽でした。
倍速モードもあるので、戦闘のテンポはかなり良かったですね。

特筆すべきなのが、バトルシステムの根幹を担う“ブレイク”です。
敵にはHPゲージとは別に“ブレイクゲージ”が存在し、こちらが攻撃するたびに少しずつ減少し、ゼロになると敵がブレイク状態になります。
そのターンの敵の行動をスキップできる上、味方が総攻撃を仕掛ける“EXTRA PHASE”が発動。非常に強力なので、いかにブレイクを発動させるかが勝利のカギとなります。

ブレイクが決まると非常に気持ちよかったのも高評価です。作戦がうまくハマった達成感、プレイヤーを祝福するかのようなド派手な演出、そして総攻撃で敵を畳みかけるカタルシス……すべてが心地よく、1時間ほど遊んだだけで「ブレイク中毒」になりそうでした。
ブレイクの分かりやすい気持ちよさと戦略を考える楽しさ、その両方を味わえます。
しかし、ボス戦のブレイクゲージは簡単に割れるものではありません。とくに1章の途中で戦うボス“ヘルズハーレー”は本気で戦っても苦戦する強さで、初心者の壁になりそうでした。
全体を通して歯応えのあるバトルを満喫できそうです。

ちなみに“昔ながら”はバトルだけではありません。レインとラスウェルの故郷を探索していると意外な所に抜け道があり、その先に宝箱が待っているサプライズが。
フィールドを隅々まで歩き回って抜け道を見つけるやりこみプレイは、SFCやPS時代の2DRPGでは「あるある」でしたが、3Dがメインとなった最近では少し珍しくなってきました。
本作では世界をくまなく歩き回るプレイングもおすすめです。
『FF』シリーズのキャラと共に戦える“ビジョン”。決め技の“レゾナンス”にビルド要素と楽しみが盛りだくさん

バトルでもう一つ語りたい要素が、別世界の戦士の幻影という形で『FF』過去作のキャラクターを召喚する“ビジョン”システムです。
扱いとしては装備品、あるいは『ファイナルファンタジーV』のジョブに近く、本作のキャラと会話があるわけではありません。いうなればお助けキャラですね。
今回は、『ファイナルファンタジーVII』の主人公・クラウドのビジョンを中心にお見せします。
ビジョンはそれぞれ原作のイメージに沿った性能になっていて、クラウドはクリティカル攻撃に特化した能力でした。
シリーズのファンなら「あのキャラはどんな性能だろう?」と予想するのも楽しそうです。


ビジョンを装備すると、ブレイク後のEXTRA PHASEで“レゾナンス”を使用できます。総攻撃の最後に発動できるレゾナンスは威力も演出もシメにふさわしい必殺技です。
本作のタイトルにもなっているワードですので、どんな意味があるか、つい深読みしてしまいます。
また、ビジョンのマスタリーランクを上げると本作のキャラを強化する“アビリティ”が習得できます。いろいろなビジョンを育ててアビリティを集め、自分だけのビルドを作りあげる育成要素も本作のだいご味のようです。
こういったやりこみ要素もコンプリートしようとすると、プレイ時間は80時間を超えるだろうとのこと。やりがいがありそうです……!
第1章だけでも見所だらけ。レインやラスウェルの関係性が気になる

今回は第1章の途中まで体験しましたが、早く続きが遊びたくて仕方ないストーリーでした。
本作のベースとなった『FFBE』未プレイの筆者としては、主役のレインとラスウェルの関係性が見逃せません。


レインはいつも明るく前向きな好青年で、実力と人望で王国を護る騎士たちの隊長を任される逸材です。
前向きすぎて無暗に突っ走る癖もありますが、そんな時は副隊長のラスウェルが冷静にツッコんでくれます。正反対だからこその相性がいいコンビですね。
さらに、2人は同じ町で生まれ育った幼馴染です。長年連れ添った相棒のようなレインとラスウェルですが、だからこそ今後対立をするのではないか……と思えてなりません。
『FF』ですし(という、謎の信頼(?)もあります)。

とくに、レインの父親・レーゲンへの考え方の違いは気になります。
子供の頃から家族を顧みなかった父親を「あいつ」呼ばわりするレインと、レーゲンを尊敬すべき騎士と考えているラスウェル。クリスタルを巡るスケールの大きな本筋だけでなく、父と子の物語としても楽しませてくれる予感がします。

本作は『FFBE』をベースにしつつもストーリーは脚本から再構成されており、まったく同じではありません。『FFBE』を遊んだプレイヤーも、改めて遊ぶ価値は十分にあるのではないでしょうか。
まとめ:「新時代の『FF』」を予感させる超本格RPG
本作はグラフィック、バトル、ストーリーの全てがハイクオリティである一方、ドット時代RPGへのリスペクトが本作にはあふれています。
昔懐かしいドットベースのビジュアルなのに新時代を感じさせる、多くのゲーマーが原体験として抱いている“超大作RPG”が令和の時代にやってきた……。そんな大いなる期待を抱かせてくれました。
今回は1時間ほど遊ばせていただきましたが、できれば10時間、いや100時間遊ばせてほしかったのが本音です。今もそう思っていますが、その気持ちは発売日まで封印しておきましょう。
『FF』ファンはもちろん、本作から『FF』に興味を持ったビギナーの皆さんも、発売日まで今後の情報をお見逃しなく!
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