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モンストスピンオフ『キュビスタ』ストーリーまとめ13:第四章 砂漠の惑星 11話“冥府の大神官アヌビス”~15話“闇の牢獄”(ネタバレあり)【キュービックスターズ】

文:電撃オンライン

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 2024年5月27日にサービス終了を迎えた全方位にハマる! ギリギリアクションRPG『キュービックスターズ(キュビスタ)』。そのメインストーリー集をお届けします。

 この記事では、第四章“砂漠の惑星”11話“冥府の大神官アヌビス”~15話“闇の牢獄”を掲載します。

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第四章 砂漠の惑星 11話~15話

11話 冥府の大神官アヌビス

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アヌビス:地上から訪れし者たちよ。冥界の問題に巻き込んでしまい申し訳ない。あれは我が父、オシリスの配下の者たちだ。

パンドラ:気にしてないドラ~!

ソロモン:どっちにしろ襲いかかってきそうだったしね。

アトゥム:しかし何があったのだ。

アヌビス:私にもわかりませんが……突然私がオシリスを殺し、冥界の王になろうとしていると言い始めたのです。その為にネフティスをさらったのだと。

ネフティス:私のことも疑われちゃったのね~。

アヌビス:もちろん、私にそんな意思はない。全ては思い違いなのです。

ホームズ:やれやれ。地上も冥界も、気持ちのすれ違いが多いのは変わらないみたいだね。

アヌビス:……時に、アトゥムはなぜ冥界に? ネフティスを送り届けてくれたのですか?

アトゥム:いいや。我はラーを探しに来たのだ。

ソロモン:ラーさんがさらわれて、冥界に連れて来られたみたいなんです。何か知りませんか?

アヌビス:ラーが……!? そうか、ネフティスだけでなく、地上でも神がさらわれていたのか……。

アヌビス:一度、我が神殿に来て欲しい。そこで詳しい話をしよう。

パンドラ:神殿? どんな所かな~! おっきいのかな~!

ホームズ:実際に神が住む場所なのだから、変な事はしないようにね。触っちゃいけないものに触ったりとか。

パンドラ:はーい!

ロビンフッド:お前ら、遠足じゃないんだぞ……。

ネフティス:ふわぁ……。それじゃあ私はやることがあるから、これでお別れね~。

アヌビス:うむ。次はさらわれる事のないよう、我が配下より護衛をつけておこうか。

ネフティス:ありがとう~。でも大丈夫~。次は私も気をつけるわ~。

パンドラ:ネフティスちゃんバイバ~イ! またね~!

アヌビス:……よし、では行くとしようか。ついてくるがいい。


12話 神殿への襲撃者

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アヌビス:……なるほど。地上ではそのような事が起こっていたのですか。

パンドラ:いろいろ大変だったドラ~! 太陽がなくなってず~っと夜だったり、いっぱい死んだ人たちと戦ったり!

アヌビス:太陽が失われたのはラーの誘拐のせいですね……。実はオシリスが私を疑い出したのも、ネフティスを始めとした一部の神がさらわれた事がきっかけなのです。

アヌビス:オシリスは私が裏切り、憎むべきセト神と内通していると信じている。……セトはオシリスを冥界に追いやった。セトへの憎しみがオシリスの目を曇らせてしまっているのでしょう。

ホームズ:おそらく地上や冥界の一連の事件は、同一人物が黒幕のはずだ。何か知っている事はないかな?

アヌビス:同じ犯人によるもの……!? ……むぅ、しかし心当たりのある相手など──。

アヌビス:むっ……!? これは……!?

???:──アヌビス神よ、突然の来訪失礼仕る! 我が名はツタンカーメン! 御身を止めに来た!

アヌビス:ツタンカーメン、いったい何のようだ!

ツタンカーメン:アヌビス神よ! 数々の混乱の騒動の責任を取ってもらう!

アヌビス:……お前もオシリスの話を鵜呑みにしているのか!

ツタンカーメン:我は民達の為、この冥界の混乱を止めねばならぬのです!

アヌビス:……お前の立場は理解しよう。だが、何を聞いたのかは知らんが、私は何もしていないのだ!

パンドラ:一方的に決めつけるのは良くないドラ~!

ツタンカーメン:……何者だ!

ノストラダムス:ふっふっふ! 私は世界を支配する恐怖の大王! ノストラ──!

ロビンフッド:ややこしくなるからお前はちょっと黙ってろ。

ノストラダムス:酷いダムス~!

ソロモン:私達はさっきこの星にやってきたの。

ホームズ:第三者という客観的な立場から言わせてもらうと、アヌビス神が言っていることは本当だと思うよ。

ツタンカーメン:……随分とタイミングの良い来訪者だな。この騒乱の元凶は、お前たちか!

パンドラ:ち、違うドラ~!

ロビンフッド:チッ! やるしかねぇみてえだな!

アトゥム:一旦奴を止める! 話はそれからだ!


13話 冥界を進むツタンカーメン

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ツタンカーメン:くっ……! ここまでか……!

アトゥム:ツタンカーメンよ。オシリスが攻めて来ているというのは本当か?

ツタンカーメン:……ええ。オシリス神の軍勢は既にここへ向かっております。

アヌビス:なんということだ。このままでは冥界に混乱が起こってしまう……!

ソロモン:ツタンカーメンさん。私たちを信じてください。この騒動の原因は私達でも、オシリス神でもないんです。

ツタンカーメン:……私を倒したのに、わざわざ説得する必要はないだろうな。君たちを信じよう。……すまない。

アヌビス:理解してくれたか。それよりもオシリスへの対処を急がねば……。どうしたものか。

ホームズ:そうだ、せっかくだし聞いておこうか。ツタンカーメン、何か最近オシリスの周囲でおかしな出来事はなかったかい?

ツタンカーメン:おかしな出来事……か。そうは言っても……。

ホームズ:……たとえば、不審な人物を見かけたとか? 私たちのように、普段見かけない人物とか。

ツタンカーメン:……一人、心当たりがある。

ツタンカーメン:名は確か……「アアル」と。

アヌビス:アアル……だと? 私の記憶では、それは理想郷の名だったはずだが……。

ソロモン:調べてみる価値はありそうだね。

パンドラ:ツタンカーメンさん! その人を見たところに案内してよ!

ツタンカーメン:わかった。部下たちにも、その者の行方を探させよう。

アヌビス:……アトゥム神、そしてツタンカーメン。そちらの調査は任せます。

アトゥム:アヌビス、お前はどうするのだ。

アヌビス:私はここに残り、オシリスの軍勢を足止めする為に指揮を執ります。しばらくの間であれば、全面的な衝突は避けられるはずです。

アトゥム:わかった。無理はするなよ、アヌビス!

アヌビス:はい。私も戦いなど、望んでいません。……そちらは任せたぞ、地上の者たちよ。

ノストラダムス:任せておくダムス~! 私がぜ~んぶ解決しちゃうダムス~!

ロビンフッド:ま、俺たちは腕に自信がある。安心して任せときな。


14話 冥府に暗躍する影

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ツタンカーメン:兵の話によれば、アアル殿はオシリス神の神殿にいるようだ。

ロビンフッド:調査が早いじゃないか。有能な部下を持ってるみたいだな。

ツタンカーメン:なに、これでもファラオだからな。それにお前達のような凄腕の者まではさすがに部下にはおらぬ。

ツタンカーメン:……時にアトゥム神よ。その者たちは地上の生者のようだが、あなたの従者なのだろうか?

ノストラダムス:従者じゃないダムス~! 私たちはアトゥムに協力してあげてるダムス!

アトゥム:うむ。地上でラーをさらわれてから、共にスフィンクスの謎を解いたりクレオパトラの反乱を鎮めたりと何度も協力してもらった。

アトゥム:従者というよりは、盟友に近い者たちだ。

パンドラ:私たちお友達ドラ~!

ツタンカーメン:そうなのですか……。

ツタンカーメン:それにしても……クレオパトラの反乱と言われましたか?

ホームズ:地上では、蘇ったクレオパトラがネフティス神を幽閉して死者の軍を従えていたんだ。

ツタンカーメン:クレオパトラがネフティス神を? であればますますアアルという者は怪しいな……。

ホームズ:へえ? というと?

ツタンカーメン:実は以前、私はクレオパトラと会っているのだ。その時、彼女はアアルについて話をしていた。望む力を得たとも。

ソロモン:もしかしてその力って、ネフティス神の力の事なんじゃ……!

ツタンカーメン:……オシリス神がアヌビス神を疑っていると話が出たのも、アアルを見かけた少し後のことだったな。

ホームズ:なら、全てはそのアアルという人物が画策したのかもしれないね。この事件の黒幕だ。

ノストラダムス:神様をさらったり、喧嘩させたりするなんて、許せないダムス~!

ホームズ:さて、こんな回りくどいことをしていったい何を目的としているやら。

アトゥム:なんにせよ、黒幕がわかったのであれば幸いだ。アアルを倒して、必ずやラーを救い出してみせよう!

ツタンカーメン:ええ! では急ぐとしましょう。


15話 闇の牢獄

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ツタンカーメン:ここがオシリス神の神殿だ。オシリス神は戦場に出ていて留守のはずだが……。

???:──おやおや、戦いが始まる直前だというのに、わざわざこんな所にやってくるとは。

ツタンカーメン:……アアルよ! ここはオシリス神の神域だ!

アアル:……ファラオごときが、神である私に意見しようなどとは。

アトゥム:貴様がアアルだな……! 我が妹、ラーをどこにやった!

アアル:おお、誰かと思えばアトゥム神か。よくぞ太陽の力を封じられた状態で冥界まで辿り着けたな。褒めてやろう。

アアル:だが──その為に地上の民たちをないがしろにするとは、神としては失格だな。今頃地上では、溢れる死者たちに人々は苦しんでいるだろうに。

ロビンフッド:何を偉そうなこと言ってやがる……! 全部お前が仕組んだことだろうが!

アアル:クク……偉そう? いいや、違う。真実、偉大なのだ私は。お前たちは私を敬う必要がある。

アトゥム:随分と傲慢なやつだ!

アアル:傲慢なのは貴様たちだ、旧態たる神々よ。お前たちは神という立場に甘え、その本来の役目である人々を正しき道に導く役割を怠っているのではないか?

アアル:お前たちも見たであろう。オシリスは復讐に目を曇らせ、ネフティスはその責務を果たせずクレオパトラに捕まる始末……。

アアル:アトゥム、貴様もだ。妹を助けたいという私情を優先し、神という立場にありながら、今も苦しむ人々を放置している。違うか?

アトゥム:それは……。

アアル:だから私が、貴様たちを審判にかけようというのだ! 神々よ! 貴様たちは裁く側ではない! 裁かれる側となり、自らの傲慢に身を震わせるがいい!

ホームズ:……やれやれ。アトゥム、気にしなくていい。彼は典型的なマッチポンプっていうやつさ。自分が災いの種を撒いて、他人の責任にしているに過ぎない。

ソロモン:大切な人を助けたいって気持ちは、間違いなんかじゃない。その思いを踏みにじるような人が、人を正しく裁くなんて、できるわけないわ!

アアル:ふ……好きなだけ吠えるがいい。どちらにせよもう遅い! これから冥界では神々の戦いが起こり、そして私の審判が始まるのだ!

アアル:お前たちにはそれが始まるまでの間、しばらく待っていてもらおうか!

ホルス:なんだこの異様な力は……!

アアル:私の作り上げた、脱出不可能な闇の牢獄にて、さまよい続けるがいい!

アトゥム:ぐああっ……!!

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