2024年5月27日にサービス終了を迎えた全方位にハマる! ギリギリアクションRPG『キュービックスターズ(キュビスタ)』。そのメインストーリー集をお届けします。
この記事では、第四章“砂漠の惑星”16話“天空の神ホルス”~18話“創生の神アトゥム”を掲載します。
この記事では、第四章“砂漠の惑星”16話“天空の神ホルス”~18話“創生の神アトゥム”を掲載します。
第四章 砂漠の惑星 16話~18話
16話 天空の神ホルス
パンドラ:どこまで行ってもおんなじような景色ドラ~……。
ノストラダムス:ここに閉じ込められちゃったダムス~?
ソロモン:さっきのはたぶん、異界への転送魔術に近い物だと思う。どうにかして打ち破らないと、ここから出るのは難しいかも……。
アトゥム:くっ……。本来の力があれば、このような空間など……!
パンドラ:あれ……? アトゥム、何か光ってるドラ!
アトゥム:これは……。
ソロモン:それって、ホルス神からもらったものだよね?
アトゥム:眼から光が溢れて──。
ノストラダムス:光があっちを指してるダムス!
ソロモン:もしかして出口の方向を指してるのかも……!
アトゥム:わからぬが……しかしこれは間違いなく、ホルスの力だ!
アトゥム:……ホルスはこのような事態を想定していたのだな。
ノストラダムス:それなら、さっそくこの先に行ってみるダムス~!
アトゥム:ああ! 闇を照らせ、天空の光よ!
17話 太陽の神ラー
パンドラ:なんだかどんどん奥に言ってる気がするドラ~……。
ノストラダムス:こっちは出口じゃないダムス?
ソロモン:空間の魔力が強くなってる……。たぶんこっちがこの空間の中心部なんだと思うよ。
ホームズ:ならこの空間を作り出す力の源があるのかもしれないね。それをどうにかすればいいという事なのかも──。
???:……こっちです……! ……こっちに……来て……!
パンドラ:声が聞こえたドラ! こっちであってるって!
ロビンフッド:おい待てパンドラ! もしかしたら罠かもしれないのに──!
アトゥム:──いや、この声はラーの声だ! ラー! そこにいるのか!
ラー:……お兄ちゃん……!? 助けに来てくれたの!?
アトゥム:ああそうだ! 待っていろ、ラー! 今助けるぞ!
ラー:お兄ちゃん、気をつけて……! この空間はアアルが私の力を使って作った異空間なの! 侵入者を邪魔をする為の罠も……!
ロビンフッド:罠なら俺に任せときな!
ノストラダムス:全部突破して助けに行くダムス~!
ラー:その声は……誰……?
アトゥム:安心しろ、ラー! 我の仲間たちだ!
パンドラ:はじめまして! 助けに来たよ、ラーちゃん!
ソロモン:今助けるから、待っててね!
ラー:そうなんだ……! 皆さん、ありがとう! お兄ちゃんも気をつけてね!
アトゥム:案ずるなラー! すぐに助けてやろう!
18話 創生の神アトゥム
アアル:ククク……どうしたツタンカーメン。お前の力はその程度か。
ツタンカーメン:く……! なんだこの異様な力は……!
アアル:体力を消耗したお前が私に、敵うわけがない。すぐにアトゥムたちの元へ送ってやろう。
ツタンカーメン:おのれ……! アトゥム神たちをどこにやった……!
アアル:奴らは私の用意した闇の空間にいる。二度と出ることができない、牢獄の世界だ。
アアル:お前は楽園にはふさわしくない。──さらばだ。
ツタンカーメン:この……! ここまでか……! すまない、我が民よ……! そして我妻、アンケセナーメンよ──!
アアル:──なんだ?
ツタンカーメン:今の爆発は……!? それに空間が歪んでいる……!? これは……!?
???:──我は、始まりにして終わりなる者なり。
アトゥム:我が名はアトゥム──天地創造の太陽神、アトゥムだ!
アアル:なにっ……!? 我が闇の空間を打ち破ったというのか!? いったいどうやって……!
アトゥム:ここまでこれたのは、ホルス、ラー……そしてこの者たちの協力のおかげだ!
ホームズ:……名探偵の前では、真犯人の陰謀というのは崩れるものなのさ。だからここで君の企みは、全て潰える。
ノストラダムス:この恐怖の大王、ノストラダムスを敵に回したのが運の尽きダムス~! お縄を頂戴するダムス!
ロビンフッド:そのスカした顔に一発くれてやらねぇと、俺も気がすまねぇ所だ!
ソロモン:大勢の人たちを苦しめる、あなたの身勝手な行動こそ、許されるべきではないわ!
パンドラ:誰かを悲しい目に合わせちゃ、いけないドラ~!!
アアル:フン……! 一人では何もできぬ劣った神と、その神に従うだけの烏合の衆め!
アアル:お前たちも我が楽園にはふさわしくない! 我が審判の時に怯え震えるがいい!
アトゥム:……古来より神とは民に加護を授けるものでもあるが、同時に信仰により民たちに支えられるものでもある。
アトゥム:この地においては、数多の神々が人々の信仰と共に存在してきた! 何者も支持せぬお前に、負けたりはせん!
アアル:ならばどちらが正しいか……ここで決めてやろうではないか!
神々の和解
アアル:く……!? これが太陽の力を取り戻した創生の神の力か……!
アトゥム:我は一人ではない。皆の力を背負ってここにいるのだ! 他者を信じないお前に、負けるはずがない!
アアル:戯言を……!
アアル:ぐあっ……!? この攻撃は……!?
???:我が聖域にて、随分と好き勝手やってくれているようだな……。
アアル:貴様……! オシリス!! どうしてここに!?
ネフティス:私が説得したから、かな~。ふわぁ……。
ツタンカーメン:ネフティス神……! そうか、オシリス神のアヌビス神への嫌疑のきっかけはネフティス神がさらわれたから……!
オシリス:事情は全て聞いた……。よくも我々神々を愚弄してくれたな。
オシリス:その所業、万死に値する。その魂朽ち果てても、未来永劫安寧が訪れる事はないと知れ。
アアル:……原初の創世神に加え、冥府の王に守護神まで現れたとなると一度に相手にするには少々骨が折れそうだな。……いいだろう。今回の審判はこれぐらいにしてやろう。
アアル:だが、貴様たち神々を認めたわけではない。お前たちもまた、裁かれる側なのだからな。
アアル:……それではさらばだ。自らの傲慢さ、夢々忘れるなよ。
ツタンカーメン:貴様、逃がすと思っているのか!
アアル:ククク……ハハハハハ……ハハハハハ!
ツタンカーメン:くっ……!? おのれ……!
オシリス:……奴は異質な力を持っていた。逃げに専念すれば、追うのは難しいか。
アトゥム:──ラーを助け出せたならそれでいいだろう。それにオシリスがここにいるという事は、冥界の混乱も終わったようだしな。
オシリス:……ああ。迷惑をかけたな、アトゥムよ。
アトゥム:よい。我にも油断があった。奴の話を肯定するようでしゃくだが、反省すべき点は我にもある。
アトゥム:だがまずは……我々神々が平和に顔を合わせられた事を喜ぼうではないか。
オシリス:……ふ。そうだな。
アトゥム:ラーも救えて、冥界の混乱も収めた。──此度は間違いなく、我々の勝利だ。
エピローグ
ラー:みんな、助けてくれてありがとうね!
パンドラ:どういたしましてドラ~!
ホルス:アトゥムよ、この度は動けぬ我の分までラーの為よく働いてくれたな。礼を言おう。
アトゥム:なに、ホルスの協力もあってのことだ。助かったぞ。
アトゥム:それに、全ては協力してくれた皆のおかげだ。何度も助けられ、支えられた。
アトゥム:改めて礼を言おう。……ありがとう。
ソロモン:いいえ、気にしないで。
パンドラ:いっぱい冒険して楽しかったドラ~!
アトゥム:地上にも太陽が戻ったし、アアルも少なくないダメージを負っていた。あれだけ力を消耗すれば、しばらくは再起できぬだろうな。
ラー:アヌビスやネフティスもお礼を言ってたよ! ありがと~って!
パンドラ:えへへー! それほどでもないドラ~!
アトゥム:──此度の働き、誠に大義であったな。何か褒美を与えよう。望みを口にするがいい。我にできることなら叶えてみせよう。
ノストラダムス:本当ダムス!? じゃあ、記念にあの黄金のマスクが欲しいダムス~!
ロビンフッド:あー、いらんいらん。俺たちは旅の途中なんだ。そんなマスクなんて、あってもしょうがないだろ。
ノストラダムス:む~、わかったダムス。
ホームズ:それじゃあ私の為に、スフィンクスに歯ごたえのある問題でも作っておいてもらうようお願いしておこうかな?
アトゥム:ああ、いいだろう。我からスフィンクスに頼んでおこう。きっとやつも喜んで作ってくれるぞ。
パンドラ:……あっ! はいはーい! あとはあとは、ラーちゃんともお友達になりたいドラ!
ラー:ふふ、そんなことでいいのー?っていうか、私たちもうお友達だよ! パンドラちゃん!
パンドラ:やったぁ~! ともだち友達~♪
ロビンフッド:……さて、名残惜しいが俺たちはそろそろ次の星に行くとするぜ。ずっとここにいるわけにもいかないしな。
ラー:そっかぁ……。みんな、また来てね……!
アトゥム:次に来た時は、我らが地上と冥界をすみずみまで案内してやろう。……この地は、美しいぞ。
パンドラ:うん! 絶対ぜったい、また来るドラ! ……それじゃあバイバイ! またね~!