2024年5月27日にサービス終了を迎えた全方位にハマる! ギリギリアクションRPG『キュービックスターズ(キュビスタ)』。そのメインストーリー集をお届けします。
この記事では、第五章“天界の惑星”7話“第二の厄災”~“熱き魂の勝利”を掲載します。
この記事では、第五章“天界の惑星”7話“第二の厄災”~“熱き魂の勝利”を掲載します。
第五章 天界の惑星 7話
7話 第二の厄災
パンドラ:さ、ささ、さ……!
パンドラ:寒いドラーー!
ノストラダムス:さっきまでこんな天気じゃなかったのに、なんでこんな猛吹雪になってるダムスー!?
カマエル:この辺は厄災の力の影響を受けて、異常気象が続いてるんだ。
カマエル:遭難するかもしれないから、私からはぐれないようにしろよ。
ノストラダムス:こんなことなら、あったかい服を着てきたら良かったダムスー!
パンドラ:カマエルちゃん寒いドラ~!
カマエル:うわぁっ!? くっつくなって!
カマエル:こういう天気の時は、穴とかが雪に覆われて隠れてたりするから危ないんだ。……昔先輩と雪山に登った時もそんな事があって……。
パンドラ:でもこのままじゃ凍え死んじゃうドラ~!
ノストラダムス:みんなでくっつけば寒くないダムス~!
カマエル:私たち、最前線に来てるはずなんだけどなぁ……。
カマエル:ほら、二人とも! そろそろ厄災の中心部が近いはずだ。
カマエル:そうやって油断してると痛い目に――。
???:――常在戦場、その心構えやよし……!
カマエル:この声……! ――離れろ、二人とも!
シャラクゥ:ぬぅん!
カマエル:お前は……!
シャラクゥ:また会ったな、小娘。今度は戦いを中断することはない……。
シャラクゥ:我が求めるのは、強者との血湧き肉躍る戦いのみ! 思う存分、戦いに興じようではないか!
カマエル:さっきはちょっと油断してたけど、今度はそうはいかない! ボコボコにしてやる!
カマエル:二人とも! ここは私が引き受けた! その間にリアクターを探してくれ!
パンドラ:ええっ!? で、でも……!
カマエル:いいから! 私は……こいつを命がけで引き止める!
シャラクゥ:ほう……大きく出たな。命がけだと?
シャラクゥ:……貴様の命一つで、我を止められると思うな!!
氷雪の脅威
ノストラダムス:全然見つからないダムス~!
パンドラ:ええっと、こういう時はどうしたら~……! う~ん……!
ノストラダムス:なんだかずっと歩いてたから、眠くなってきたような……。
ノストラダムス:……ハッ!
ノストラダムス:見えるっ……! 光も届かない地下深くに……助けを待つ人々の影……!
パンドラ:ダムスちゃんが寒すぎてついに変なことを言ってるドラ~! しっかりするドラ! ダムスちゃ~ん!!
ノストラダムス:痛ぁー!? 私は正気だってば~!! 予言が見えたダムス~!
パンドラ:予言!? じゃあさっきの言葉の通り、地下に誰かが……!?
ノストラダムス:わかんないダムス! でも……とっても寒そうに見えたし、この近くの可能性は高そうダムス~!
パンドラ:この近く……そういえばさっき、カマエルちゃんが雪に隠れた穴があるかもって言ってたドラ……!
ノストラダムス:ならこの下に誰かがいるのかも……!
パンドラ:わかんないけど、時間もないしとにかく調べてみるドラ~!
パンドラ:――暗闇を照らすお星様だよっ! いーっぱい降り注げ~!
ノストラダムス:わぁああ!? 崩れる~!! これじゃ誰かいたとしてもわかんなく……!
ノストラダムス:……あっ! あそこ! 誰か埋まってる!
パンドラ:何人もいるドラ!
ノストラダムス:助けるダムス!
パンドラ:急ぐドラ~!
断罪人シャラクゥ
カマエル:ぐあっ……!
シャラクゥ:無駄だ! 貴様がどれだけ攻撃しようと、我が盾を貫く事はできん!
シャラクゥ:シェリダー様から授けられた我が力は『衝撃の拒絶』! すべてを遮断する最強の盾の前に、その拳は無力だ!
カマエル:……はんっ。……そう……かよ。
シャラクゥ:これ以上戦っても貴様に勝ち目はない。……弱者をなぶるのは好みではないからな。逃げるというなら見逃してやってもいい。
カマエル:……ごちゃごちゃ――。
カマエル:――ごちゃごちゃうるせー!!
カマエル:『絶対に貫けない盾』……? 『勝ち目はない』……? それならさ……!
カマエル:こっから逆転してあんたをぶっとばせば、伝説作れちゃうよなぁ!?
シャラクゥ:……愚かな。戦う相手との力の差すら見極められぬか。
カマエル:『諦める』なんて選択肢、あたしの辞書にはないね! 倒れるまで戦うまでだ!
シャラクゥ:引き際をわきまえぬとは、獣にすら劣る無謀さよ! ……いいだろう! ならばここで死ぬがいい!!
シャラクゥ:――何やつっ……!?
???:――よく言った! カマエル!
???:……そして、よくがんばった! ボクが来たからには、もう大丈夫だ!!
ミカエル:悪いやつは全員、ぶっとばーーーーす!!!
カマエル:……先輩っ!!
パンドラ:間に合ったドラ~!
ノストラダムス:大丈夫!? カマエル~!?
シャラクゥ:ふん、新手か……! だがいくら来ようと、我が最強の盾が破れることは――!
シャラクゥ:ぐっ!?
ミカエル:……なんだって? もう一回聞かせてくれるかな?
シャラクゥ:無駄なことを! 我が『衝撃の拒絶』の力は、どんな攻撃だろうと――!
ミカエル:……『破れない盾』? そんな物――!
ミカエル:――破れるまでぶん殴って、打ち破るだけだっ!!!
カマエル:……ハ、ハハ……! なんだこの先輩……。私よりバカだろ……。
カマエル:……でも。
カマエル:――イイっすねぇ! うちらで新しい伝説、作ってやりましょう!
シャラクゥ:こいつら……! 正気か……!? 勝算もなく、どうして戦える……!?
ミカエル:はっ、正気も正気! ボクらはいつだって、心底大真面目さ!
カマエル:うちらを敵に回した事、後悔しな!
熱き魂の勝利
ミカエル:うおおりゃああ!
シャラクゥ:バカな……! こんなことが……!
カマエル:うちらの絆……なめんじゃねぇーー!!
シャラクゥ:……見ご……と……!
ミカエル:……これがっ! 聖なるっ! 鉄槌だぁーー!!
シャラクゥ:……我が……負ける……とは……。
カマエル:……へ。シェリダーから力をもらったかなんだか知らないけど……うちらに借り物の力で勝てるなんて思わない事だね。
シャラクゥ:ふ……たしかに。その通りだな……。敗北を認めよう、強き者よ。シェリダー様の力に頼った時点で……武人として、我は負けていた。
シャラクゥ:……これを渡そう。
シャラクゥ:クク……! 敗者は……ただ消えるのみ。良い……戦いだった……。
ミカエル:……まったく。自分勝手なヤツだなぁ。
カマエル:とにかく、あとはこいつを封印して……!
カマエル:……よし! これで私たちの勝ちだ!
パンドラ:やったドラ~!
ノストラダムス:どうなることかと思ったダムス~!
カマエル:……先輩! 助けてくれてありがとうございます!
ミカエル:いや、こっちも助かったよ! そこの二人に感謝しないとね!
ミカエル:孤立した住人たちの救出をしてたんだけど、雪崩に巻き込まれちゃってさ。
ミカエル:なんとか全員を守ることができたんたけど、そのせいで雪の中に埋まっちゃって、身動きが取れなくなってたんだ。
パンドラ:それを私たちが助けてあげたドラ~!
カマエル:手がかりもないのに、先輩たちを見つけるなんて、すごいな二人とも!
ノストラダムス:それほどでもないダムス~♪
ミカエル:……さて、もう少しゆっくりしたいところだけど、そろそろ戻ろう。さっきのやつが言ってたことも気になるし。
カマエル:そうですね! 急いで他のみんなと合流しないと……!
ミカエル:それじゃあ行こう! 詳しいことは戻りながら聞かせてよ!