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最新作『界の軌跡』から『イース』シリーズまでファルコムの名曲ぞろいのライブをレポート。最後は全員で「Go Fight」!

文:電撃オンライン

公開日時:

 『イース』シリーズや『軌跡』シリーズなどの人気シリーズを世に送り出してきた日本ファルコム。40年にも及ぶ長い歴史の中で数々の人気タイトルが生まれ、同時にたくさんの楽曲が作品を彩ってきました。


 そんな楽曲たちを楽しめる“Falcom jdk BAND LIVE 2024 SUMMER”が8月24日に開催。本稿ではその模様をレポートします!

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シリーズの垣根を超えてファンを魅了。知らない曲があったら調べたくなる……


 会場である代官山UNITは満員……チケットは完売で、多くのファンがこの日を楽しみにしていたことが伺えます。物販コーナーにも列ができており、熱意の高いファンが集っていたことが伝わります。

 開演の時間が近づくにつれ、早く始まってほしいというような雰囲気が高まっていく中、ついにそのときがやってきました。

 8人のメンバーがステージに立ち、『英雄伝説 創の軌跡』の主題歌
『No End No World』で開幕。楽曲紹介がなくても演奏が始まった段階で、集まった人にはどの作品のどの楽曲かは一目瞭然だったのでしょう。持っていたペンライトを楽曲のイメージに合わせた色に変えて振り始めます。訓練されている……。

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 『英雄伝説 碧の軌跡 Evolution』の主題歌
『碧き願い』、『英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-』主題歌『CRIMSON SiN』と異なる曲調の楽曲を連続で演奏。楽曲ごとにペンライトの青色と赤色を使い分けており、全力で楽しんでいる空気が伝わってきます(関係者エリアは一般エリアの後方にあったので、皆さんの様子がよく見えました)。

 そしてMCを挟み、インスト楽曲のパートへ。『英雄伝説 零の軌跡』の
『Inevitable Struggle』から始まり、『イース・オリジン』の『GENESIS BEYOND THE BEGINNING』、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』の『ストッパー』を披露。特に『ストッパー』は、一部から大きな反応があったような印象です。『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』は1992年に発売されたタイトルですが、こういったところでもファルコムの歴史の長さを感じます。

 シリーズの垣根を超えて、さまざまな楽曲を聴けるのはこういったライブならでは。ギターの速弾きを始め、ベース、サックス、バイオリンが主役となるパートが豊富に用意されており、ステージの最前で圧巻のパフォーマンスを披露。これらの楽器とは違い、移動して演奏できないドラムやキーボードにも多くの見せ場があり、どれが欠けても成り立たないと思わせる演奏には聴き入ってしまいます。

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▲ちなみにこちらはあの《C》さん(とのこと)。ギターまで弾けるとは万能すぎます。

 ふたたびボーカルも合流したところで続けて『東亰ザナドゥ』より主題歌
『Seize the day』。ひずませたベースの音色から疾走感のあるメロディーが奏でられます。

 インストやボーカル、あらゆるタイトルの楽曲が織り交ぜられた豪華なパートでは最新作『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-』の主題歌
『シロイセカイ』のフルバージョンが初披露。


 新たな始まりや展開を思わせる楽曲(歌詞が不穏とのことですが……)は、ライブもまだまだこれからだと感じさせてくれます。

 MCでのメンバー紹介を挟み、続いて『英雄伝説 空の軌跡FC』のメドレーへ。空を思わせる青色で照らされた会場で、バイオリンとサックスの音色が共鳴する
『Sophisticated Fight』『ピンチ』『撃破』と続きます。

 ピンチの後に勝利するのは望ましい結末。次の楽曲に行く際には全員で回転したり共通のアクションを行って、視覚的にも楽曲が切り替わったことを分かりやすくしていた印象です。演奏だけではなく、演出や曲順でも楽しませてくれます。

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 そして、『イース』より
『FIRST STEP TOWARDS WARS』、『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』より『Overdosing Heavenly Bliss』が演奏。その後、ステージ上にボーカルとキーボードの2人だけになり、キーボードを軸に『黎の軌跡II』のエンディング曲『現在という煌めき』が奏でられます。どこか切なさや儚さを感じられるアレンジがされていました。

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 ライブも終盤に差し掛かり、ここからはボーカルとインスト楽曲が入り乱れて、『英雄伝説 黎の軌跡』の主題歌
『名もなき悪夢の果て』、『イース -フェルガナの誓い-』より『バレスタイン城』、『イースVI-ナピシュテムの匣-』より『Mighty Obstacle』、『イースII』の名曲『TO MAKE THE END OF BATTLE』と『イース』シリーズの楽曲を中心にラストスパート。

 MCで最後の楽曲と紹介されたのは『空の軌跡FC』の
『星の在り処』でした。テンポが速く、激しい楽曲のラストスパートから打って変わって、どこか切ない楽曲はここまでの時間をひとつの冒険とした終わりが近づいていることを感じさせます。

 ただ、ここまででたくさんの楽曲が披露されましたが、まだまだ聞きたい楽曲がたくさんあるのは事実。そう思わせるアンコールの声にあわせて再登場したFalcom jdk BANDによって、『那由多の軌跡』より
『那由多の星の物語』の演奏が始まります。

 主題歌から始まり、エンディングで締めくくられたライブ本編と同じようにアンコールも主題歌からスタート。となれば、アンコールもエンディングで締めくくられる……かと思いきや、実際に最後の楽曲となったのは
『Go Fight』。こちらは『スタートレーダー』のイントロアレンジ+歌詞が足された『みんな集まれ!ファルコム学園」のオープニングです。

 間奏では会場が今日いちばんの声で叫び、「Go Fight!」と声が枯れるほど叫び、最後の最後まで多種多様な作品と楽曲で構成されたライブが終幕しました。

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公演概要

  • 公演名: Falcom jdk BAND LIVE 2024 SUMMER
  • 開催日:8 月24 日(土)
  • 会場: 代官山UNIT

セットリスト

  1. No End No World(英雄伝説 創の軌跡)
  2. 碧き願い(英雄伝説 碧の軌跡 Evolution)
  3. CRIMSON SiN(英雄伝説 黎の軌跡II)
  4. Inevitable Struggle(英雄伝説 零の軌跡)
  5. GENESIS BEYOND THE BEGINNING(イース・オリジン)
  6. ストッパー(ドラゴンスレイヤー英雄伝説II)
  7. Seize the day(東亰ザナドゥ)
  8. シロイセカイ(英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-)
  9. Sophisticated Fight~ピンチ~撃破(英雄伝説 空の軌跡)
  10. FIRST STEP TOWARDS WARS(イースI)
  11. Overdosing Heavenly Bliss(英雄伝説 空の軌跡 the 3rd)
  12. 現在という煌めき(英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-)
  13. 名もなき悪夢の果て(英雄伝説 黎の軌跡)
  14. バレスタイン城(イース -フェルガナの誓い-)
  15. Mighty Obstacle(イースVI -ナピシュテムの匣-)
  16. TO MAKE THE END OF BATTLE(イースII)
  17. 星の在り処(英雄伝説 空の軌跡)
  18. 那由多の星の物語(那由多の軌跡)
  19. Go Fight(スタートレーダー)

『軌跡』シリーズ最新作『英雄伝説 界の軌跡』9/26発売!


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