1月8日、ゲーミングデバイスブランドSteelSeriesの新型ヘッドセット『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』が発表され、同月16日から発売が開始されました。
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これは有線イヤホンジャック、2.4GHzワイヤレス、Bluetoothの3通りの接続方法に対応したゲーミングヘッドセット。最長50時間の連続使用を可能とし、360°空間オーディオを実現したというネオジウムマグネティックオーディオドライバーを内蔵しています。
この『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』が筆者の手元に届いたので、開封してみましょう。
大進化を遂げた無線式ゲーミングヘッドセット
ゲーミングオーディオ製品は、すさまじい進化を遂げました。
ApexやPUBGのようなシューターゲームには、「音の方向を聞く」という要素があります。
銃声がどこから聞こえるのか、それを瞬時に判断する行動が結果を左右します。言い換えれば、ヘッドセットの音ズレはあってはならないということ。これが有線式ヘッドセットであればあまり問題は発生しませんが、無線式の場合はどうしても音ズレが発生してしまいます。
この音ズレを少しでも軽減させることが、無線式ゲーミングヘッドセットにとっての最大の課題です。
その上で、360°空間オーディオ(メーカーによって呼び方は異なりますが)の実装もゲーミングヘッドセットに求められる必須条件です。
「どこから敵の足音がするのか」ということを詳細に聞き分けることができる製品でなければ、シューターゲームでの勝利は困難。
そうしたeスポーツの選手の要望に応えた無線式ヘッドセットが、ここ数年で充実するようになりました。
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『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』は、冒頭にも書いた通り有線イヤホンジャック、2.4GHzワイヤレス、Bluetoothの3方式の接続が可能。
ここで注目すべきは、2.4GHzワイヤレス。専用のドングル(USB-Cプラグ)をPCに設置すれば、即座に『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』と接続する仕組みです。
個人的には、専用ドングルを使用する2.4GHzワイヤレスはBluetoothよりも使い勝手がいいと考えています。
Nintendo Switch2にドングルを挿入することも
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そして考えてみれば、このドングルをNintendo Switch 2に設置して活用するということもできるのではないでしょうか。
Nintendo SwitchのUSB-C差し込み口は本体下部に1つしかない設計でしたが、Nintendo Switch 2は上下に1つずつ、つまり2つあります。
下の写真のように上に充電ケーブル、下に『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』のドングルを設置するという使い方はどうでしょうか。
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実際に試してみたところ、正常に作動しました。ゲームの音が、『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』にしっかり伝わっています。
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今回プレイしたのは、『マリオカート ワールド』。『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』は360°空間オーディオが備わっている製品ですが、今回はよりカジュアルなタイトルをプレイしてみようと思い立った次第。
また、任天堂は幅広い世代に刺さる楽曲を作品に惜しみなく実装しています。ヘッドセットの音質面を確認する上で、任天堂のマリオシリーズはこれ以上ないソフトではないでしょうか。
というわけで、やってみましょう。
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『マリオカート ワールド』はレースゲームという性質上、BGMもそれに相応しくノリのいい曲ばかり。歴代マリカーシリーズお馴染みの曲もあります。
そして、『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』でそれを聴いていると『マリオカート ワールド』自体がひとつのサウンドトラックであることに気づかされます。
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それでいて、SEもはっきり聞き取れるようになっている点は「さすが」と言うしかありません。
任天堂は、昔からこうした部分に一切手抜きのない仕事をしています。今回の検証で、改めて任天堂の技術力や「芸の細かさ」といったものを確認することができました。
エルヴィス・プレスリーの名曲を聴いてみる
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『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』の音質について、より細かく吟味するためドングルをiPhone 16eに設置し、音楽を聴いてみました。
ここで選んだのはエルヴィス・プレスリーの『Jailhouse Rock』です。日本では『監獄ロック』と呼ばれています。
今でこそ「ロックの古典」と呼ばれている『監獄ロック』ですが、この曲が発表された1957年当時のプレスリーは「不良」「反抗児」と言うべき存在でした。
プアホワイト家庭に生まれたプレスリーは13歳の頃にテネシー州メンフィスに引っ越し、そこで貧しい黒人と接する生活を送っています。
特に強くエルヴィス少年の心に作用したのは、ゴスペルやR&Bといった黒人由来の音楽。本人も公言していたように、黒人音楽こそがプレスリーの革命的なサウンドの土台になったのです。
ギターを激しく弾きながら、手拍子足拍子でさらにリズムをつけ、その合間に観客に向かって腰を振ります。21世紀の現代ではよくあるパフォーマンスですが、当時のアメリカ、しかも保守的なプロテスタント信者の多い南部州では「破廉恥な行為」と見なされ、プレスリーは牧師やPTAや教育評論家から大バッシングを食らってしまいます。
それだけでなく、警察からは「歌う以外のことをやったら逮捕する」とまで警告されています。
しかし、手拍子足拍子や全身の動作でリズムを刻むプレスリーの音楽こそ、白人のカントリーミュージックと黒人のR&Bが融合した「新時代のジャンル」でした。
1957年収録の『監獄ロック』を、まずは3,000円台の低価格ヘッドセットで聞いてみます。このヘッドセット、決して悪い製品というわけではなく、音質は間違いなく値段以上。
しかし、どうしても限界が露呈してしまうのも事実で、収録の中でプレスリーが行っているはずの足拍子が消えかけています。これがなければ、プレスリーの超人的なエネルギーを感じ取ることができません。
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一方、『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』で『監獄ロック』を聴くと、足拍子をはっきり聞き取ることができるだけでなく「かかとからつま先に至るまでの接地の流れ」が分かってしまいます。
この時代の人は現代のようなスニーカーではなく、男性なら誰もがレザーソールの靴を履いているはずで、そのレザーソールのステップ(と、それが奏でる音)がちゃんと鼓膜に伝わります。
低音の強さも変に脚色されたものではなく、静かながら確実に響き渡る色合いで「自然な立体感」がそこにあります。
収録中のプレスリーを見守るプロデューサーになったような気分を味わうことができます。
今回試聴してみた『Arctis Nova 7 Wireless Gen 2』は、ブラック・ホワイト・マゼンダの全3色展開です。
参考価格は33,310円。Amazon、楽天市場、そして全国の家電量販店で販売されています。