映画『007』シリーズを題材に、若かりし頃のジェームズ・ボンドを描いた作品『007 First Light(007 ファースト・ライト)』が、IO InteractiveからPS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch2/PC(Steam)にて発売されました。

本記事では、映画大好きなライターが本作をプレイして感じた見どころなどを、プレイ日記としてお届けします。
新米スパイのジェームズ・ボンド|007 First Light
私が初めて触れた「007」は、ピアース・ブロスナンの「トゥモロー・ネバー・ダイ」だったと思います。当時は吹き替えで観ていたのですが、声のトーンも相まって、ものすごく色気のあるスパイだなぁと子供ながらに感じていました。あの格好良さ、セクシーさには憧れさえ抱いたものです。

本作のジェームズ・ボンドは00ナンバーに成りたての、なんならなる前の訓練生の頃から描かれる新米潜入捜査官。
常に自信に満ち、自分の直感を信じて突っ走り、熱くなっては失敗をし……でも決める所はしっかり決める。そんな若さと経験不足ゆえのジェームズ・ボンドを体験できるタイトルとなっています。

ゲームは007として、さまざまな潜入ミッションをクリアしていくアクションアドベンチャー。面白いのはストーリー進行にいくつもの選択肢が用意されていること。
例えばホテルに潜入する際、2階の窓から侵入する方法もあれば、正規のパスを入手して堂々と入る方法など、さまざまな手段の中から1つを選んでストーリーを進められます。

相手の注意を引く、近くで盗み聞きをする、スリをする、ハッタリをかましてその場をしのぐ……ありとあらゆる技術で、事を荒立てずにスマートに任務を遂行する。もちろんその過程でおなじみのガジェットも利用しながら任務を行います。
ときにはホテル従業員になりすまし、ときには警備担当として近づくなど、映画以上に素早い変わり身。堂々としていれば案外バレないものなのかなぁ。

"時間はいくらでもある"ホテルへの3つの潜入方法
チャプター3"時間はいくらでもある"の冒頭では、怪しい人物を追ってホテル内に潜入することになりますが、正規のパスを持っていないジェームズ・ボンドは3つの手段のいずれかを用いてホテル内を目指さなければなりません。

1つが外壁を伝って窓から潜入すること。しかし、周囲に見張りがいて外壁につながるフェンスを乗り越えることができません。
ただ、フェンス近くには乾いた藁が入った手押し車(猫車)があるので、ライターで燃やせば注意を引くことができそうです。

ということで今度はライターが必要に。見張りの近くにライターが落ちているので、まずはこの見張りを動かすために、ホースがつながった水道の栓をひねります。
そうすると見張りがいなくなってライターの入手が可能に。こんな感じで順序よくクリアしていくと目標に近づくわけですね。

2つ目は、プレスパスを入手する方法。まずは電話しているご婦人の近くで聞き耳を立ててみます。すると下層の低い外壁の植木鉢の中に隠してるとの情報をゲット。
せっかくのプレスパスなのに、なんとも適当な管理で大丈夫か?と疑いたくなりますが、これで安全にホテルへ入れます。


そして3つ目が警備の人たちにハッタリを効かせて、怪しまれずに奥の配管を伝って2階に入ることもできたりします。
ボンドも適当なことを言ってるっぽいし、警備の人もいいのか通しちゃって。実際はめちゃくちゃ怪しいけども!


"時間はいくらでもある"ランドリールームへの潜入方法
ホテル内をうろつく怪しげな金髪の男がランドリールームへ入るのを目撃。後を追いたいボンドですが、パスコードが必要な扉があって先に進めません。


ここでも情報を集めると色々な方法でランドリールームへアクセスすることができますが、まずはパスコードの入手から。パスコードはホテル受付裏の支配人室にありますが、そう簡単には支配人室には入れないのがお約束。
ボンドは潜入に役立つさまざまなガジェットを持っており、その1つ"Qレンズ"で受付にいる警備員を見ると鍵を持っているのが分かります。

なので警備員をこれまたガジェットで体調不良にさせ、スタッフの鍵を盗みます。ガジェットで体調不良にさせって、文字にすると絶妙な違和感を覚えますね(笑)。

支配人室は立入禁止区域内にあるため、ホテルスタッフや警備に見つからずに通り抜ける必要があります。ここでもガジェットを用いて注意を引きつつ、机の上にあるパスコードまでたどり着きましょう。

重要なのはガジェットに使用する洗剤の位置を把握すること。これがないと対象を体調不良にできないからです。「体調不良にできないので」……こういうゲームでしか通用しない独特なワード、個人的に大好きです。

2つ目が貯蔵庫の鍵を入手すること。受付正面にあるスタディルームで鍵の話をしているスタッフがいるので、彼から貯蔵庫の鍵を盗むことでパスコードなしでもランドリールーム内に潜入することができます。警備の目をかいくぐる必要がない点では、こちらの方が楽かもしれませんね。


ちなみに支配人室の金庫を開けても貯蔵庫の鍵が手に入ります。支配人はワイン通のようで部屋の中にもワインがいくつも展示されており、隠されたメモを見るとサクリメンタルというワインがお気に入りの様子。

部屋内にあるサクリメンタルワインが1952年ものなので、パスをその通りに打つと金庫を解錠できます。こちらのルートは色々と仕掛けがあって困難ですが、ゲーム内収集物もあるのでコレクター向けかもしれませんね。


といった感じで色々な手段でストーリーを進行できるのが本作の魅力。スマートに通り抜けてもいいし、警備に見つかって大立ち回りして気絶させちゃえば目撃者は存在しません。ちなみに銃は相手が発砲してこない限りこちらから撃つことはできない仕様です。
いくら"殺しのライセンス"を持っているとはいえ、最初から派手に銃撃戦をしてしまっては潜入捜査になりませんからね。この見つかる→ハッタリを効かせてやり過ごすorそれでも敵が怪しんで攻撃→銃撃戦への過程の移り方が自然でいいなぁ。素晴らしい没入感を生み出しています。まさに「スパイになりきっている」というワクワク感を存分に味わえる一作です。
