マガジンポケットで連載中の渡辺静先生の漫画『デッドアカウント』を原作としたスマートフォン向けゲーム『デッドアカウント~二つの蒼い炎~』のオフラインイベント“弥電学園交流会”が4月11日に開催されました。そのレポートと、ゲーム開発陣へのインタビューを掲載します。

索引
閉じるゲーム『デッドアカウント~二つの蒼い炎~』初のオフラインイベントとして実施された“弥電学園交流会”。
今回のイベントは、アニメでも描かれた温泉回がテーマになっているようで、フォトスポットでは縁城たちが浴衣に身を包んだビジュアルに。会場の入口には湯のれんがかけられ、温泉のコマの展示も見られました。




目玉となっていたのは、今回のイベントのために原作者・渡辺静先生が描き下ろしたイラスト。イラストの前には多くのファンが集まり、撮影で賑わっていました。


その他にも、同じキャラクターの絵柄を2枚引ければもらえるスクエア缶バッジが2枚になるクジ引きやキャラクターイラスト、キービジュアルの展示など様々なコーナーが用意されていました。






ゲームプレイ映像が公開に。キャスト陣による生アフレコでは漆栖川の粘着質な台詞も【デッドアカウント〜二つの蒼い炎〜】
イベントがスタートするとMCを務める森遥香さんの呼び込みにより、漆栖川 希詠役のファイルーズあいさんと、灰島 ひより役のMachicoさんが、それぞれのキャラクターをイメージした衣装で登壇。
今回のイベントでは、カードケースやアクリルキーホルダーなど多数の限定グッズが入ったギフトボックスがプレゼントされており、ファイルーズさんはそれを衣装につけていたのですが、複数あるランダム絵柄のグッズが漆栖川ではなく霞流ばかり出ていることを明かして、「霞流推しみたいに見える」と笑いを誘っていました。




また本作の開発を手がけるIANGAMESのメンバーも韓国から来日。パク・ヨンジェ代表は日本語で挨拶を行い、「原作のファンも初めての方も、みんなが楽しく遊べるカジュアルアクションゲームを一生懸命作っています。好きなキャラクターをスマホの画面いっぱいに詰め込みます」と、ゲーム開発への熱い意気込みとファンへの感謝を語りました。
その後はゲームプレイ映像が公開され、ゲームシステムについての紹介が行われました。
本作のゲームジャンルはローグライトRPGで、見下ろし型の視点からキャラクターをタップして操作するアクション性も存在。ステージを進めていくと、ランダムで変化する様々なスキルやバフを獲得できます。

特徴的なのが、キャラクターは移動中には攻撃を行えないという点。ボス戦などでは敵の攻撃範囲が表示されるのですが、範囲外に移動させて攻撃を回避するか、立ち止まって攻撃を行わせるかの選択が発生します。
一定量ダメージを与えると、ボスが“ブレイク”状態となって一定時間ダウンすることもあるようで、その場合には一気に集中攻撃を仕掛けて大ダメージを狙うことができます。
キャラクターは最大5人までのチームとして編成でき、それぞれに個性的なスキル(一度発動すると一定時間は再発動不能に)を所持しており、スキルを使うタイミングや発動する地点も重要になるようです。

また、キャラクターのレアリティごとに異なる衣装が用意され、事前登録特典としてゲームの正式サービス開始時に衣装が破れた状態の“SSR漆栖川 希詠”もプレゼントされます。
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— デッドアカウント~二つの蒼い炎~ (@DDAC_GAME_JP) March 5, 2026
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その後には、ゲーム内カットシーンのセリフを生アフレコする特別企画を実施。どのシチュエーションのセリフを読むかは、来場者の「いいね(挙手)」の多さで決定するという参加型のコーナーです。
先に挑戦したのはファイルーズさんで、用意されたのは「キレる」「粘着系」「悔しがる」の3択から、会場の圧倒的支持を集めた「粘着系」に挑戦。 バンド“闇苺同盟”のベース担当である紅麗刃のインスタ投稿の日時を分単位で完璧に記憶した、執着心たっぷりの長台詞を、大迫力の生演技で披露しました。
一方のMachicoさんは、「あたふたする」「頑張る」「勇気を出す」の3択から「勇気を出す」セリフが選出されます。
途中ファイルーズさんが「こっち(ひより)だけ選択肢が可愛すぎませんか!?」とツッコミを入れる一幕もありつつ、Machicoさんは「私も……ギュッとしていいですか……」と、思わず守りたくなるようなヒロインらしさ全開の可愛らしいアフレコを披露。会場からは大きな拍手と歓声が巻き起こっていました。

原作者・渡辺静先生が登場。自分自身に一番近いキャラクターとは?【デッドアカウント〜二つの蒼い炎〜】
イベントの後半戦では、スペシャルゲストとして原作者の渡辺静先生がステージに登壇。ファンを前に少し緊張した面持ちの先生でしたが、ファイルーズさんとMachicoさんの温かい歓迎により、和やかな雰囲気でトークがスタートしました。
最初に今回の会場の入り口に飾られていた、渡辺先生描き下ろしの縁城のイラストについてのドローイング映像が上映。
実際に展示されていたイラストには、映像での完成品に霞流や漆栖川、ひよりといったキャラクターが書き加えられていましたが、これはイベント当日、開場前に到着していた渡辺先生が約15分ほどで描いたものだということも判明します。

一方で、自身もイラストを描くというファイルーズさんはドローイングの映像に興味津々で、下書きの段階での書き込みの凄さに驚いたり、左右反転をほぼ行わず凄まじいスピード感で描き進めているプロの技に度肝を抜かれていた様子でした。
さらに会場では、そんな渡辺先生の直筆サイン入りのイラストが30名にプレゼントされるという太っ腹な企画も実施され、当選した喜びで悲鳴にも似た歓声をあげるファンが続出するなど、大盛り上がりとなっていました。
ファンから寄せられた質問にゲスト陣が直接答えるコーナーでは、貴重な裏話が飛び出すことに。
まず作品が生まれた経緯について、渡辺先生の元担当編集者の身内が亡くなられた際、家族のグループLINEに既読がつかなくなったことで死を実感したという実体験のエピソードから着想を得たことが明かされ、その衝撃的かつリアルな誕生秘話に会場は聞き入っていました。

また、「もし自分が電能に開眼したらどんな能力が欲しいか」という質問に対して渡辺先生は、地図アプリからお気に入りの場所に巨大なピンを落として敵を攻撃すると回答。
一方、最近デジタルデトックスを進めているというファイルーズさんは、デジタル機器を強制的にシャットダウンさせる電能、Machicoさんは相手を強制的に満腹にさせ、多幸感を与えつつも攻撃する電能と、どちらも本当に出てきてもおかしくない電能のアイディアを披露して、渡辺先生から絶賛されていました。
「自分に一番近いと思うキャラクターは?」という質問には、「他はヤバいキャラばかり」という消去法の理由で、主人公の縁城の名前が挙げられることに。
渡辺先生自身にもネガティブ思考な一面があり、今回のイベントにも、お客さんが本当に来てくれるのか不安になるあまり、「集まらなかったらそれはそれでアットホームになっていいよね」と担当編集と予防線を張っていたのだとか。

また、トークの間には「せっかくの機会だから」と、ファイルーズさんが個人的に気になっていたという、「コスプレする時の制服の色は、黒と緑のどちらに寄せるのが正しいのか」という疑問をぶつけて「深緑」という原作者の見解が明かされるという一幕も見られました。
イベントの終盤を盛り上げたのは、来場者全員参加で行われた◯✕クイズ“弥電学園実力テスト”のコーナー。
初歩的な問題から「縁城が霊力切れで倒れた際、再テストまでの猶予は1カ月だった」(正解は1週間で✕)という難問、「漆栖川の推しはバンド“闇苺同盟”のギター担当“紅麗刃”である」(正解はギターではなくベース担当で✕)という引っ掛けまで、バリエーション豊かな問題が出題されます。
しかし、想定された以上に集まったファンのレベルが高く、全問正解者が多く出過ぎてしまったため、急遽追加の問題が出題されることに。それでも規定の人数を上回る正解者が残り、最終的にはじゃんけんの勝者にプレゼントのイベント限定マグカップが贈られていました。

そんな盛りだくさんのイベントもあっという間にエンディングへ。
渡辺静先生からの「ゲームもアニメも原作も、皆さんの応援があってこそ」という感謝の言葉をはじめ、Machicoさん、ファイルーズさんからも、ゲームのリリースに向けた期待とファンへの愛がこもったメッセージが送られる形で、イベントは幕を閉じました。
『デッドアカウント〜二つの蒼い炎〜』開発陣インタビュー。ゲーム化の狙いと本作の魅力
イベント終了後、『デッドアカウント〜二つの蒼い炎〜』の開発を手がけるIANGAMESのパク・ヨンジェ代表と、本作のPDを務めるキム・ビョンギ氏に、本作の魅力や開発の裏側についてお話を伺いました。
──本日はイベントお疲れ様でした。まずは、実際にイベントをご覧になられていかがでしたか?
パク氏
ファンの皆さんが非常に情熱的で、『デッドアカウント』というIPに対して深い愛を持っていることを改めて感じました。また、原作者の先生が直接ファンの皆さんの前に登壇し、挨拶を交わしてゲームについて語り合うお姿に非常に大きな感動を受けました。私たちも、ファンの皆様のために本当に一生懸命開発しなければならないと強く思いました。
──本作をゲーム化するにあたり、ローグライトというジャンルを選択された理由を教えてください。
──本作をゲーム化するにあたり、ローグライトというジャンルを選択された理由を教えてください。
キム氏
まず前提としては、私たちはチームでのローグライトRPGというゲーム企画を検討していた最中に、『デッドアカウント』というIPに出会いました。「除霊はチームプレイ」という作品の方向性が、私たちが作りたかったゲーム性と非常によく合致していたため、この二つを組み合わせれば面白くて良いゲームが作れると確信しました。
──具体的にはどんな瞬間に確信を得たのでしょうか。
──具体的にはどんな瞬間に確信を得たのでしょうか。
キム氏
原作の、とあるシーンを読んだタイミングです。「これをチームローグライトのジャンルで具現化すれば絶対に面白いだろうな」と強いインスピレーションを受けました。
──数多くのローグライトゲームがある中で、本作ならではの強みや差別化のポイントはどこでしょうか?
──数多くのローグライトゲームがある中で、本作ならではの強みや差別化のポイントはどこでしょうか?
パク氏
やはり“チームローグライト”という部分になるかと思います。個性的なキャラクターたちをプレイヤーが編成し、実際のプレイではスキルを発動しながら、プレイヤー自身が様々な選択をしていく。それに加えて、ステージごとの戦略性というのも差別化のポイントです。
キム氏
リーダースキルも存在していて、リーダーを誰にするかも重要です。
ローグライトというジャンルだと、敵の攻撃を回避するのがメインになることも多いですが、本作では回避ではなく、複数のキャラクターたちのスキル使って敵を倒していく気持ちよさに注力しています。
ステージが進むにつれて、バフでどんどん攻撃が強化されていきますし、演出やエフェクトにも力を入れているので、ローグライトのゲームの中でも極めて爽快な体験ができるゲームになっていると思います。
――プレイヤーはどのような立ち位置になりますか?
ローグライトというジャンルだと、敵の攻撃を回避するのがメインになることも多いですが、本作では回避ではなく、複数のキャラクターたちのスキル使って敵を倒していく気持ちよさに注力しています。
ステージが進むにつれて、バフでどんどん攻撃が強化されていきますし、演出やエフェクトにも力を入れているので、ローグライトのゲームの中でも極めて爽快な体験ができるゲームになっていると思います。
――プレイヤーはどのような立ち位置になりますか?
パク氏
ちょっと表現が難しいのですが、プレイヤーの分身のようなキャラが存在しているわけではなく、物語に対する読者のような立ち位置というのが近いのではないかと思います。
原作の物語に沿って進むので、縁城が主人公という言い方もできますが、縁城ではない視点のストーリーもあります。それを踏まえると、俯瞰した視点から物語に触れる“読者”というのが一番近いのではないかと思います。
─―課金要素についてはどのような形式を想定されていますか?
原作の物語に沿って進むので、縁城が主人公という言い方もできますが、縁城ではない視点のストーリーもあります。それを踏まえると、俯瞰した視点から物語に触れる“読者”というのが一番近いのではないかと思います。
─―課金要素についてはどのような形式を想定されていますか?
パク氏
キャラクターガチャが中心となります。ただ、本作は、カジュアルなローグライトファンやゲーマーの皆さんにも広く遊んでいただきたいゲームなんです。そのため、確率についてもある程度緩和したものを想定しています。シーズンパスのようなものは検討していますが、課金しないとゲームを進めるのが辛いようなバランスにするつもりはないです。
──最後に、日本のプレイヤーやファンに向けてメッセージをお願いします。
──最後に、日本のプレイヤーやファンに向けてメッセージをお願いします。
パク氏
原作ファンの皆様には、指先で好きなキャラを直接操作して敵を倒していく楽しさを味わっていただきたいです。そしてゲームから『デッドアカウント』に興味を持って新しく入ってこられる方々にも、本作のカジュアルなゲームプレイを通じて、原作の深い世界観に触れてもらえるような作品にしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。



