2026年7月2日、コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)から『がんばれゴエモン大集合!』が発売される。

本作は1986年に発売された『がんばれゴエモン! からくり道中』をはじめ、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイカラーで展開された全13タイトルを収録した豪華版だ。初移植となるタイトルも4本含まれており、ファン垂涎のパッケージとなっている。
今回は収録タイトルの中から、初移植となる『がんばれゴエモン 星空士ダイナマイッツあらわる!!』を中心に、収録されたゲームボーイタイトルを紹介していきたい。
索引
閉じるRPG要素にシューティング、ゴエモンインパクト戦まで、20世紀末にリリースされたてんこ盛りのシリーズ意欲作
『がんばれゴエモン 星空士ダイナマイッツあらわる!!』の発売日は2000年12月21日。残り10日ほどで21世紀を迎えるという、まさに20世紀末のタイミングでリリースされた作品だ。当時、『がんばれゴエモン』シリーズはスーパーファミコンから次世代ハードまで複数のプラットフォームで次々に展開されている状況だった。

そのため、当時はすべての作品を追いきれなかったファンも多かったのではないだろうか。筆者もその一人で、当時は携帯機のゴエモン作品はほぼ未プレイのままだった。今回、シリーズ後期でゲームボーイアドバンスの発売間近に登場した本作を選んだのは、次世代機でハイクオリティなゲームが続出する中、ゲームボーイカラーでリリースされたゴエモンが、どのような仕上がりになっていたのかを覗いてみたかったからだ。
実際にプレイしてみると、思った以上に発色が良く色鮮やかだ。制作陣が今回の移植に際し、色合をかなり吟味したと語っていたが、その成果がしっかりと感じられる。
宇宙人・星空士ダイナマイッツの襲来により、楽しみにしていたイベントを中止にされたゴエモンとエビス丸。全国を飛び回って事件解決に奔走するストーリーだ。


ゲームの進めかたは、スーパーファミコンでリリースされている『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』に近い。マップに点在するステージや町を探索していく形で、開始直後はゴエモンがマップの南側、エビス丸がマップの北側からスタートし、しばらくは最初に選んだキャラクターで進めることになる。



途中の合流ポイントとなる茶屋に到達すると、選ばなかったキャラクターへバトンタッチ。



同じように茶屋まで進めていくと、いよいよふたりが合流し、自由に切り換えられるようになる。基本性能にそこまで差はなく、ゴエモンの上から振り下ろすキセルと、エビス丸の下から振り上げる“コテ”という攻撃モーションの違い程度だ。


また、ゲームボーイの特性上、画面が少々狭く感じてしまうのは否めないが、本作はその狭さが新たなゲーム性を生み出している。ステージ内には武器やライフを強化する招き猫が点在しているのだが、画面が狭いゆえに、一見すると何もない落下しそうな場所に足場が隠されていたりする。招き猫探しのために、行けそうな場所を隅々まで探ってみるという探索の面白さにつながってくる訳だ。

さらに、パワーアップによってゴエモンなら一部の壁が壊せるようになり、エビス丸なら狭い隙間に入れるようになる。一度クリアしたステージに繰り返し挑戦して、アイテムを回収するアクションRPGのようなやりこみ要素があり、こちらも、『マッギネス』と似たような感覚だ。


本作の王道の横スクロールアクション以外にも、シリーズ人気のヤエちゃんとサスケによる特殊なシューティングステージも登場。ヤエちゃんは縦スクロール、サスケは横スクロールシューティングが楽しめる。




さらに、一部のボス戦ではゴエモンインパクトを操作し、一人称視点(主観視点)での迫力あるバトルが展開する。

また、はぐれ町にある施設・ゲーム広場では、単純ながらもついつい何度も挑戦したくなるミニゲームが多数収録されているほか、ボスを含めた全110種の敵データを記録する“わるもの図鑑”のコンプリートを目指す楽しみもある。





単純にクリアするだけならそこまで時間はかからないが、さまざまなやりこみ要素によって、ボリュームアップしている。王道アクションでありながら、シューティング、FPSバトル、ミニゲームに探索要素まで楽しめるゲームだ。
ファミコン版感覚で遊べる、ゲームボーイ1作目『がんばれゴエモン さらわれたエビス丸』
『がんばれゴエモン大集合!』では、そのほかにもゲームボーイタイトルが3本収録されている。まずは、ゲームボーイの1作目『がんばれゴエモン さらわれたエビス丸』。奥行きのあるステージがメインのアクションゲームで、操作感はファミコン版の『がんばれゴエモン』シリーズに近い印象だ。


『がんばれゴエモン 黒船党の謎』は見下ろし型のアクションRPG
続いては、2作目の『がんばれゴエモン 黒船党の謎』。こちらは、見下ろし型のステージを進んでいくアクションRPGである。従来のシリーズとは異なり、上下左右の4方向移動がベースとなるため、慣れるまでは少々戸惑うかもしれない。


ステージ攻略はおもに武器を使ったアクションだが、ボス戦がミニゲーム対決というユニークな仕様も新鮮だった。


主人公は現代の少年!? 本格RPGとしても楽しい『がんばれゴエモン 天狗党の逆襲』
3本目は『がんばれゴエモン 天狗党の逆襲』。ファミコンでリリースされた『がんばれゴエモン外伝』以来のRPGタイトルだ。本作は主人公がゴエモンではなく、現代のふつうの少年であり、『がんばれゴエモン』シリーズの中でもとくに異色の作品と言えるだろう。


作中では『がんばれゴエモン』というアニメが放映されており、少年はその大ファンという設定だ。物語の冒頭でタイムスリップしてしまった少年が、憧れのゴエモンたちといっしょに冒険をくり広げる内容となっている。



今回、プレイレビューに選んだ『がんばれゴエモン 星空士ダイナマイッツあらわる!!』と、『天狗党の逆襲』の2作は、今回が初移植となる。現行機で遊べる唯一の機会なので、ぜひプレイしてみてほしい。
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