フロントウイングが贈る最新作『GINKA』は神隠しにあった幼馴染との切ない恋愛を描いたストーリー、どこか懐かしさを感じる離島を舞台に描かれる美しいグラフィックなどが堪能できるビジュアルノベルゲームになります。
昨年の2023年10月26日にPC用ダウンロードソフトとして発売され、今なお高い人気を誇る作品ですが、2024年9月19日にはNintendo Switch版(発売元:ブシロード)・PCパッケージ版(発売元:フロントウイング)が発売されます。未プレイの方はこの機会にぜひ! このレビュー記事では、極力ネタバレなしで『GINKA』の魅力をお伝えしていきます。
索引
GINKAとは?
本作は、神隠しにあった幼馴染との切ない恋愛を描いたビジュアルノベルゲーム。
メインスタッフには『ATRI -My Dear Moments-』の紺野アスタ氏が企画とシナリオ、ゆさの氏が原画とキャラクターデザイン、松本文紀氏が音楽を担当しています。さらにサブキャラクターデザインは渡辺明夫氏、SD原画にななかまい氏という豪華スタッフが参加する注目作です。
メインスタッフには『ATRI -My Dear Moments-』の紺野アスタ氏が企画とシナリオ、ゆさの氏が原画とキャラクターデザイン、松本文紀氏が音楽を担当しています。さらにサブキャラクターデザインは渡辺明夫氏、SD原画にななかまい氏という豪華スタッフが参加する注目作です。
あらすじ
幼なじみの少女“銀花”が夏祭りの夜に「神隠し」に遭い、姿を消してから5年。
高校生になった主人公“青羽流星”は、銀花の行方を確かめるために故郷のひめ島へ戻る。しかし、銀花は依然として行方不明のままだった。
失意の中、再び島を離れようとした主人公は、幼い姿の銀花にそっくりな少女“ギンカ”と出会う。
彼女は自分の名前を忘れてしまったが、“リュウセイ”の名前と恋心だけは覚えていた。不思議な再会を果たした二人が、小さな島で過ごすおとぎ話のような夏休みが始まる。
ちなみに公式サイトでは、ギンカ役の声優である長谷川育美さんによる、朗読あらすじ動画が公開されています。BGMとスチルの雰囲気の良さも感じ取れる動画になっているので是非そちらもチェックしてみてください!
ギンカ(CV:長谷川育美)
島へ帰ってきた流星の前に現れた、不思議な少女。
“神隠し”に遭い、いなくなった銀花とそっくりだが、その容姿は5年前のまま。
自分の名前さえも忘れてしまっているが、なぜか流星の名前と彼への恋心だけ覚えている。
本作のヒロインでありながら序盤から様々な謎を持つ少女。
一言で言うならKawaiiの権化的存在。
“神隠し”に遭い、いなくなった銀花とそっくりだが、その容姿は5年前のまま。
自分の名前さえも忘れてしまっているが、なぜか流星の名前と彼への恋心だけ覚えている。
本作のヒロインでありながら序盤から様々な謎を持つ少女。
一言で言うならKawaiiの権化的存在。
海野 ひまわり(CV:長縄まりあ)
純朴で明るいムードメーカー。
流星が島に住んでいた頃、よく遊んでもらっていたため、“リュウにぃ”と呼んで、今もなついている。
圧倒的な優しさと元気を魅せてくれるのがひまわりの良いところ。
中盤以降のシリアスなシーンで彼女の健気な元気さに救われるプレイヤーも多いと思います。
流星が島に住んでいた頃、よく遊んでもらっていたため、“リュウにぃ”と呼んで、今もなついている。
圧倒的な優しさと元気を魅せてくれるのがひまわりの良いところ。
中盤以降のシリアスなシーンで彼女の健気な元気さに救われるプレイヤーも多いと思います。
ゴン太
でっぷりとした大柄なねこ。通称『ゴロマキゴン太』。
いつものっそのっそとお腹をゆらして、島をパトロールしている。
ひまわりと仲が良く、本作屈指の癒やしキャラクター。
いつものっそのっそとお腹をゆらして、島をパトロールしている。
ひまわりと仲が良く、本作屈指の癒やしキャラクター。
荒羅伎 なずな(CV:安済知佳)
ひめ島にある小学校の教師で、主人公が島にいた頃の担任。
本作、頼れる唯一の大人で、帰郷した彼の面倒を見てくれるなど、様々な点で重要人物。
本作、頼れる唯一の大人で、帰郷した彼の面倒を見てくれるなど、様々な点で重要人物。
七守 草二(CV:森嶋秀太)
流星と同い年で、子どもの頃から彼をライバル視してきた。
生真面目な性格で、不正やひいきはしない。
唯一の男性人物なのだが、他の登場人物に押され気味でちょっと地味な草二。
生真面目な性格で、不正やひいきはしない。
唯一の男性人物なのだが、他の登場人物に押され気味でちょっと地味な草二。
涼代 リン(CV:伊藤彩沙)
主人公のふたつ年上で、島の子どもたちのまとめ役。
大人子ども問わず、面倒見がいい。
キャミソールにホットパンツ? ダメージジーンズ? といった本作では珍しい露出が多いキャラクター。
姉御肌タイプで回りを引っ張っていってくれる安心感がある。
大人子ども問わず、面倒見がいい。
キャミソールにホットパンツ? ダメージジーンズ? といった本作では珍しい露出が多いキャラクター。
姉御肌タイプで回りを引っ張っていってくれる安心感がある。
なんといっても曲がいい!【GINKAレビュー】
本作で語りたいことは色々ありますが、まずはなんといっても曲がいい!
上述した、朗読あらすじ動画を見ていただければ分かると思いますが、BGMによる臨場感がとても良い味を出しており、作品のクオリティを1段階どころか数段階あげてくれています。
中盤以降のシリアスなシーンでは思わず鳥肌が立ってしまうほどの迫力。作品の季節が夏なので、夏ならではの哀愁漂うBGMもとても良く、物語への没入感を高めてくれました。スピーカーよりもイヤホンやヘッドホンでのプレイを推奨したいです!
そして、何より良いのがOP曲である『Star Trail』がとにかく良い!
爽快感と透明感のある美しいピアノの旋律、主題歌を歌う長谷川育美氏の高めのキーで奏でる美しい声、本作のストーリーや世界観にぴったりの曲になっています。加えて、歌詞は本作の企画・シナリオを担当した紺野アスタ氏が手掛けているだけあって、歌詞の解像度も高くプレイし終わったあとにも聞きたくなる1曲です。
クリア後にはFullVer.が聞けるので是非聞いていただきたいです。
上述した、朗読あらすじ動画を見ていただければ分かると思いますが、BGMによる臨場感がとても良い味を出しており、作品のクオリティを1段階どころか数段階あげてくれています。
中盤以降のシリアスなシーンでは思わず鳥肌が立ってしまうほどの迫力。作品の季節が夏なので、夏ならではの哀愁漂うBGMもとても良く、物語への没入感を高めてくれました。スピーカーよりもイヤホンやヘッドホンでのプレイを推奨したいです!
そして、何より良いのがOP曲である『Star Trail』がとにかく良い!
爽快感と透明感のある美しいピアノの旋律、主題歌を歌う長谷川育美氏の高めのキーで奏でる美しい声、本作のストーリーや世界観にぴったりの曲になっています。加えて、歌詞は本作の企画・シナリオを担当した紺野アスタ氏が手掛けているだけあって、歌詞の解像度も高くプレイし終わったあとにも聞きたくなる1曲です。
クリア後にはFullVer.が聞けるので是非聞いていただきたいです。
オープニングテーマ「Star Trail」
歌唱:四ノ宮銀花(CV:長谷川育美)
作編曲:松本文紀
作詞:紺野アスタ
作編曲:松本文紀
作詞:紺野アスタ
ギンカちゃんがかわいすぎる件について【GINKAレビュー】
本作の登場人物は、主人公だけではなく、プレイヤーをも癒やしてくれる元気っ子“ひまわり”や唯一の大人でかわいい側面も持つなずっちゃんこと“先生”、お姉さんキャラ全開で頼もしい“リン姉”など、どこから褒めていいか悩むぐらい皆かわいく、魅力的な登場人物が多数登場します。
ただそんな中で、埋もれること無く圧倒的なかわいさ、ヒロイン力を魅せつけてくるのが“ギンカ”。
日常パートのカレーを食べるだけだったり、ラジオ体操を踊るだけの何気ない仕草だけでもかわいい、そしてシリアスな場面はかなり切ない場面で魅せてくるギンカの表情や仕草も非常によく。このギンカのストーリーも相まって、タイトルがシンプルに“GINKA”なのも頷ける魅力たっぷりなキャラクターになっております。
日常パートのカレーを食べるだけだったり、ラジオ体操を踊るだけの何気ない仕草だけでもかわいい、そしてシリアスな場面はかなり切ない場面で魅せてくるギンカの表情や仕草も非常によく。このギンカのストーリーも相まって、タイトルがシンプルに“GINKA”なのも頷ける魅力たっぷりなキャラクターになっております。
そして何より、作中頻繁に登場するSDキャラがコミカルで非常に好きです。こんなかわいいことあっていいのか!? と、困惑するぐらいかわいくて……ズルい。
光の表現にこだわったCG、背景が美しすぎる【GINKAレビュー】
本作のCGや背景が美しすぎる。特に光の表現へのこだわりが感じられ、昼間と夕方での光の入り方の違いがきちんと表現されているので、昼間の暑苦しさ、夕焼け、夜空、月明かりどれも綺麗に表現されており、没入感を深めてくれます。
個人的には夜のシーンが好きで、終盤のシーンの月明かりに照らされている雰囲気など最高に良く、BGMと相まって思わずグッときてしまいました。
伝奇を中心とした複雑に絡み合うストーリー【GINKAレビュー】
本作のストーリーの特徴として、序盤はほのぼの日常生活を送っていたが、中盤からガラッと雰囲気が変わる。という流れではなく、序盤から多くの謎が散りばめられているのがあります。
特に最序盤で出会う「ギンカは何者なのか?」、「銀花だとしたら何故5年前の姿なのか?」という謎がメインの軸となり、ネタバレになってしまうので伏せておきますがギンカを巡っても序盤からかなり不思議な現象が発生します。
他にも登場人物の過去話がちょいちょい出てくるのに、主人公の過去話だけ全然出てこなかったりと多くの謎を含んだまま話が進んでいくので、話の展開が気になりすぎる!! と、ミステリー好きの筆者にはとても好みのストーリー構成でした。
過去と現在の話が複雑に絡み合っていき、それが終盤になって淡々と1つずつ真実が明らかになっていく展開は、怒涛の展開とは違った読み手の胸に深く突き刺さるものがありました。
過去と現在の話が複雑に絡み合っていき、それが終盤になって淡々と1つずつ真実が明らかになっていく展開は、怒涛の展開とは違った読み手の胸に深く突き刺さるものがありました。
本作のストーリーは、上記の謎と共に“願い事”や“呪い”、“神様”や“島の話”といった伝奇モノ中心に話が展開していきます。この伝奇の話や設定がかなりの量が用意されており、それだけでも読み応えあるので、こういった設定が好きな方には堪らないと思います。筆者は、こういった設定が蔑ろにされると嫌な気持ちになるので、すごく好感がもてました。
ストーリーを進めていくと「えっ!?そうなの!?」、「まじかぁ……」となるような物語の結末に繋がっていく真実が伝奇から明らかになっていく展開……これ以上はネタバレになるので多くは語れないですが、伝奇モノが好きなら本作は楽しめると思います!
ストーリーを進めていくと「えっ!?そうなの!?」、「まじかぁ……」となるような物語の結末に繋がっていく真実が伝奇から明らかになっていく展開……これ以上はネタバレになるので多くは語れないですが、伝奇モノが好きなら本作は楽しめると思います!
ストレスをためにくいつくりで、バッドエンドになっても安心【GINKAレビュー】
本作はノベルゲームではお馴染みの選択肢が存在しますが、選択肢によって大きく話が分岐していくことはありません。大抵は問題ないか、間違った選択肢を選んだ時点でBADENDとなる仕様になっています。(バッドエンドもまた、ノベルゲームの味ですけどね!)
バッドエンドになった場合でも、スキップ機能などが充実しているのでスムーズに遊べて、ストレスになりません。周回プレイもしやすいので、ストーリーに集中しながらストーリーを楽しめます。
パッケージ版には抱き枕が付いてくる!?
9月19日にNintendo Switch版・PCパッケージ版が発売される本作ですが、パッケージ版には通常版の他に特装版と抱き枕カバー付き特装版の2種類が存在。ゲーム本編に加えて、ビジュアルブック、サウンドトラックCD、B2タペストリー、アクリルキーホルダーがついてきます!
さらに抱き枕カバー付き特装版にはこれらの特典に加え、ギンカが描かれた抱き枕カバーと添い寝ボイスCDもセットになっている超豪華版になっています!
さらに抱き枕カバー付き特装版にはこれらの特典に加え、ギンカが描かれた抱き枕カバーと添い寝ボイスCDもセットになっている超豪華版になっています!