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アニメ『2.5次元の誘惑』先行上映会&ゲーム『リリステ』体験会レポート。まゆりが主役の物語が実装された裏には製作者の熱い想いがあった

文:カワチ

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 絶賛放送中のTVアニメ『2.5次元の誘惑(リリサ)』の10話&11話の先行上映会と、9月3日に正式サービスが開始されるiOS/Android用コスプレバトルRPG『2.5次元の誘惑(リリサ) 天使たちのステージ』(リリステ)の先行体験会がおこなわれました。ここではその模様をお届けします。

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アニメとゲーム、それぞれのこだわり。『2.5次元の誘惑(リリサ)』アニメ10話・11話&ゲーム『リリステ』レポート


 イベントは最初にTVアニメの10話と11話の先行上映会がおこなわれましたが、上映前には『2.5次元の誘惑』プロデューサーの実松照晃さんが壇上に。

 本作のメインヒロインであるリリサとコスプレ四天王のひとりである753がコスプレ会場で競い合う10話と11話はジャンプ漫画の王道である努力・友情・勝利が表現されているので、ぜひ注目して欲しいということを力説。バトル漫画ではないものの、ぶつかり合ってお互いを認め合う展開はまさにジャンプ的であることを伝えました。

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 筆者は原作を最新エピソードまで追っているので、10話と11話がアツい展開になることを知っていましたが、アニメ版は声優陣の芝居や演出によってさらに見応えのある回になっていました。

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 企業案件をこなすプロのコスプレイヤーとして、リリサにコスプレの理念を説いた753はリリサを成長させるきっかけになったキャラクターですが、彼女自身も悩みながら活動していることが判明。好きだったゲームのキャラクターになりきるをきっかけにコスプレの楽しさを知った753は社会人になってもコスプレが続けられるようにプロのコスプレイヤーになりました。

 しかし、企業案件のコスプレイヤーということで、まだ発表されていないキャラクターのコスプレをすることも多く、“753はコスプレ愛が無い”と揶揄されてしまうことに悩まされています。

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 そんな753が純粋にコスプレを楽しむ姿を観てかつての自分の気持ちを思い出す流れは必見。山根綺さんの感情あふれる芝居により、原作の感動的なシーンがさらに臨場感の増した形で表現されています。

 また、今回のストーリーはリリサと753のふたりのコスプレへの思いが交わる展開であると同時に、リリサと奥村の通う学校の新任教師である羽生まゆりのストーリーでもありました。753と同じくコスプレ四天王だった過去を持つものの教師になるためにコスプレを卒業したまゆり。そんな彼女がリリサが立ち直させるためにふたたびコスプレ姿を披露して753と対峙するシーンは盛り上がります。

 ふたりがコスプレを披露するシーンは原作でも多彩なアングルでシーンを盛り上げていましたが、アニメは流れるようなカットでさらに没入感を高めてくれました。

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 引退して伝説の存在になっているコスプレまゆりが復活する展開、そしてそんな彼女がリリサのために出番をゆずる展開は心が踊ります。

 この第10話と第11話はアニメ第1クールの最大の見せ場となっていますので、ぜひ注目してみてくださいね。

 先行上映が終了後は『2.5次元の誘惑』プロデューサーの実松さんがふたたび壇上に。

 本アニメのこだわりとして、カメラのシャッター音はさまざまなメーカーのものを使っていてすべて異なることや、イベント会場のシーンで流れている音は実際のコスプレ会場の会場音を使っていること、カメラマンのカメラの持ち方は何度もリテイクしていることなどを紹介。世界観をリアルに作り上げるために、多彩な部分をこだわっているそうです。

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基礎から作り直したキャラクターの質感。『2.5次元の誘惑(リリサ)』アニメ10話・11話&ゲーム『リリステ』レポート


 続いては『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ』を紹介するコーナーへ。こちらはAimingの竹内正彦さんが本作のコンセプトを紹介しました。

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 まず、本作がゲーム化された経緯については竹内さん自身が原作を読んで感涙したからであることを説明。“どうやったらこの感動をゲームで表現できるか?”チャレンジしたそうです。

 開発制作のなかでの最大の挑戦はキャラ表現の限界を目指したこと。バトルをするゲームだと、キャラクターが素早く動き、エフェクトもたくさん付けることもできるものの、今回は動きが止まることも多いので、徹底的に3Dモデルを作る必要があったそうです。キャラクターの質感表現などは、本作のために基礎研究開発からやり直したとのこと。

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 とくにコスプレイヤーのポージングの美しさをきちんと表現するところは徹底的に作り込み、シワの表現や、前髪の透過表現、指を折るときにほかの指もついてくるような表現などに注目して欲しいそうです。

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 最後にこのゲームの存在意義として、“作品に浸り続けられる空間”を提供したいと伝えました。ゲームのなかで“この子ってこういうキャラクターなんだ!”とそれぞれのキャラクターの解像度が深くなるような作品を目指していくということです。また、今後はゲームだけでしか体験できない長編ストーリーも実装したいという意欲を伝えました。

まゆりが主人公のストーリーが導入された理由。『2.5次元の誘惑(リリサ)』アニメ10話・11話&ゲーム『リリステ』レポート


 ゲームの試遊中には、竹内さんにお話をお聞きする機会も。ここでは印象的だった返答についてお伝えします。

 まず、ゲームに“2.5次元の愛情(まゆり)”が実装された理由ですが、これは竹内さんがアニメの10話や11話で描かれるまゆりのエピソードが大好きで、この作品を作りたいと思ったきっかけでもあったことを明かしました。

 このまゆりのエピソード自体がファンも盛り上がるポイントなので、ゲームの実装タイミングもこのエピソードと同じタイミングでリリースしたかったとのこと。

 ゲーム部分のこだわりとしては、画面ごとのキャラクターと世界観が連続して繋がるようなデザインしたそうです。

 また、ホーム画面はフルのもションキャプチャーで作っており、滑らかでリアルな見え方に。映画的な表現にもチャレンジしており、感動できるアドベンチャーゲームを目指しているそうです。

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 ストーリーにはアニメサイドと協力してTVアニメの素材も使用。アニメのシーンと3Dモデルのシーンの両方で物語が紡がれていきます。

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 育成画面については、タブをタップしたときに、キャラクターの表情を変化するようなものを入れており、これはキャラクター別に全員分を用意しているとのこと。

 また、ホーム画面に設定しておいたキャラクターとの交流やトーク機能については、それぞれ200種類ぐらいが用意されており、キャラクターの魅力がしっかり伝わるようになっているようです。

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 バトルシステムは『2.5次元の誘惑』という作品の性質から人を傷つける内容は違うと思い、“感情”にフォーカスを当てることに。感情が決壊して勝負が決まるシーンは大事に作っているそうです。

 また、バトルに関しては難しくなりすぎないように気を付けたそうです。

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 また、ゲームにはエンドコンテンツのやり込み要素として作中の“アシュフォード戦記”をテーマにしたコンテンツも用意。やり込みがいがあることを伝えました。

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カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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