『グッドオールドデイズ』レビュー：少年たちが繰り広げる冒険にワクワクが止まらない！なつかしさで胸が一杯になるジュブナイルメトロイドヴァニア【電撃インディー#792】

文：電撃オンライン

公開日時：2024年09月26日(木) 11:20

　電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、グラビティゲームアライズが近日配信予定のNintendo Switch/PC（Steam）用ソフト『THE GOOD OLD DAYS』の体験版レビューをお届けします。

　本作は、幕張メッセで9月26日～9月29日に開催される東京ゲームショウ2024でプレイアブル出展されます。多くの新作ゲームを遊べるイベントなので、気になる方はぜひ！

　なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます！

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少年たちが大冒険！子供時代のなつかしさに浸れるメトロイドヴァニア【グッドオールドデイズ】

　本作は、80年代のジュブナイル映画やレトロゲームをオマージュした世界観のメトロイドヴァニア。

　主人公の“ショーン”は、気の合う仲間たちとともに冒険団“ヌーギーズ”を結成し、いつか本当の冒険をすることを夢見ている少年です。

　ある日、ショーンが家に帰ると、そこには借金取りが待ち構えていました。話によれば、なんと父親が3万ドルもの借金を残していて、それを今日中に返済しろというのです。

　そんな無茶な……と思ってしまうところですが、仲間を人質に取られてしまっては拒否することもできません。とはいえ、借金取りも考えなしにそんなことを言っているわけではないようです。

　どうやらこのあたりの地下にはショーンの祖先が残した財産があるらしく、それを回収して借金の返済にあてるようにアドバイスしてきます。

　さらに、探索に役立つ道具として、爆弾をもらうことができました。意外と面倒見のよい借金取りのようです。

▲ショーンと借金取りの話を盗み聞きする、あやしい人影も……

　さっそく、ショーンはありとあらゆる手段を使ってお金を集める旅に出ます。なんとも世知辛い話ですが、それでも彼はなんだかワクワクしているようです。どうやら、冒険ができるのがうれしくて仕方ない様子。

　そんな前向きなショーンの性格にこちらが勇気づけられつつ、探索を進めていきます。まずは、家の周囲から探してみましょう。草の影にもお金が隠されていることがあるので、くまなく調べることが大切です。

　本作には、さまざまな隠し通路が用意されていて、パッと見では分からないようなところに秘密の入口があることも。例えば、井戸の中へ飛び込んでみると……さっそく地下空間を見つけることができました。

　ショーンや仲間たちはそれぞれ特技を持っていて、ときにはそれを使わないと先へ進めないことがあります。

　ショーンの特技は、先ほど借金取りにもらった爆弾です。数に制限はないので、どんどん使っていきましょう。ドクロのマークが書かれた壁は、爆弾で破壊することで隠されたアイテムをゲットできます。

　ちょっとした小技ですが、この爆弾は爆発するまでのあいだ足場として使うこともできます。ジャンプではあと少しだけ高さが足りない、というときに便利な活用法です。

▲行き止まりに見えるところでも……

▲隠し通路が。スミズミまで調べ尽くしていきましょう！

　爆発に巻き込まれるとダメージを受けてしまうので、爆弾を使うときは慎重に。ダメージを受けてもゲームオーバーになることはありませんが、借金返済までの残り時間が減ってしまいます。

　本作の体験版は、今年の7月に開催されたBitSummit Driftにも出展されていたのですが、東京ゲームショウ2024では新しく追加された要素を遊ぶことができます。

　今回の体験版では、プレイアブルキャラクターの“フーディ”が新たに登場。彼はとても力持ちで、ショーンでは動かせない大きな障害物をどかすことができます。

　その代わり、ジャンプの高さはショーンほどではありません。それぞれ得意・不得意があって、それをお互いの特技で補っているのが、まさに仲間という感じでいいんですよね。

　みんなで協力して先へ進もうとする姿に、なんだかちょっと涙が出そうになります。なつかしくて、ちょっと切ない感じ。筆者は、小さい頃に友達と秘密基地を作って遊んでいたことを思い出しました。