今回で開催28回目を迎える“日本ゲーム大賞2024(Japan Game Awards2024)”では、2024年度を代表する作品を選出する“日本ゲーム大賞2024年間作品部門”の大賞および各賞を決定しました。
大賞を『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(任天堂株式会社)が受賞。また、本年度のベストセールス賞も受賞し、優秀賞と共にトリプル受賞となりました。
このほか、『ストリートファイター6』(株式会社カプコン)が、特別賞と優秀賞のダブル受賞。さらに、今年から年間作品部門内に新設したブレイクスルー賞は、『8番出口』、もう1つのムーブメント賞は、『スイカゲーム』がそれぞれ受賞しました。
このほか、対象期間中に話題になった作品、計11作品(大賞作品含む)が優秀賞を受賞しました。
対象期間は、2023年4月1日から2024年3月31日までの間。日本国内で発売された作品を対象に、本年4月8日から7月19日までの一般投票と日本ゲーム大賞選考委員会の審査を経て、各賞が決定されました。
【TGS2024】日本ゲーム大賞2024「経済産業大臣賞」「年間作品部門」 発表授賞式
大賞・ベストセールス賞・優秀賞のトリプル受賞! 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(任天堂株式会社)
大賞・優秀賞受賞理由
大人気シリーズ「ゼルダの伝説」最新作。淡い水彩画のようなタッチで描かれた広大なフィールドの美しさ。
一新された主人公リンクの能力で、空から地底までシームレスに続く世界を舞台に、探索、冒険の自由度が格段にアップ。さらには、時間と共に変化する風景、そして仲間との再会、共闘などのドラマ。
一般投票では、幅広い世代の多くのユーザーから熱狂的な支持が寄せられ、本年度の年間作品部門の大賞に輝きました。
べストセールス賞受賞理由
前作の広大な大地に加え、空、地底を舞台に、プレイヤーは一新された能力を持つリンクとなって探索冒険する楽しさで、多くのゼルダファンを魅了。対象期間中の最多販売本数を記録しての受賞となりました。
なお、2023年5月12日の発売以来、今年6月末までに全世界累計販売本数は2080万本、
国内累計販売数は375万本を記録しております。
優秀賞受賞理由
2017年に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編。
前作の広大な大地に加え、空、地底が旅の舞台に。
本作では冒険に役立つ新たな能力が新要素として登場。
新機能“ウルトラハンド”を使用して、フィールドにある物を持ち上げ、物と物をつなげて道具を作ったり、さらには“スクラビルド”を使って、自分の装備と物をくっつけ新たな武器を生み出したり。
主人公リンクとなってフィールドを探索、冒険する楽しさに、多くのユーザーから支持が寄せられての受賞となりました。
特別賞と優秀賞のダブル受賞! 『ストリートファイター6』(株式会社カプコン)
特別賞・優秀賞受賞理由
大人気格闘ゲーム「ストリートファイター」最新作。
格闘ゲームとして最新機能を備える本作には、相手との距離を知らせるサウンドや、各種ゲージの残量を知らせるサウンドなど、視覚情報がなくても快適なプレイが楽しめる“サウンドアクセシビリティ機能”が充実。
この機能により視覚障碍者と健常者の対等な対戦を実現し、ゲームの持つ可能性とeスポーツの裾野を拡大した点が評価されての受賞となりました。
また、“ドライブゲージ”での奥深い駆け引き、レジェンドファイターに弟子入りしキャラクターを成長させる“ワールドツアー”、“バトルハブ”でのオンライン対戦はゲームセンターの対戦台を彷彿。
さらには、これまで同様、緻密にコマンドを入力する“クラシック操作”と、極限まで簡略化された“モダン操作”の2種類を用意するなど、格闘ゲームの熱烈なファンから初心者まで多くのユーザーから支持を集め、優秀賞を受賞しました。
2024年度の話題の作品が続々と優秀賞に!
『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(株式会社フロム・ソフトウェア)
人気アクションゲーム「ARMORED CORE」シリーズ最新作。
荒廃した立体的なフィールドで繰り広げられる圧巻のストーリーと、バトルの自由度と極限の緊張感。
そして立ちはだかる強大な敵を倒し、ミッションクをクリアした時の達成感に、多くのファンから「10年待った甲斐があった!」「シリーズ最高傑作」との熱狂的な声が寄せられての受賞となりました。
『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』(任天堂株式会社)
『スーパーマリオブラザーズ』約11年ぶりのシリーズ完全最新作。
特殊効果を持つバッジを手に入れると、帽子を使って滑空できるなど多彩なアクションも可能に。
アクションが苦手な方向けのダメージを受けない“ヨッシー”と“トッテン”をはじめ、シリーズ最多の12のキャラクターが登場するなど、楽しさ満載。
一般投票では小学生を中心に多くのファンからの支持を集め、受賞となりました。
『ドラゴンズドグマ2』(株式会社カプコン)
王道ファンタジーの世界で自由な冒険を楽しむオープンワールドアクションゲーム『ドラゴンズ ドグマ』正統続編。
独自のAIで制御された仲間“ポーン”と一緒に冒険する楽しさ。オープンワールドならではの探索要素と自由度の高さに、発売を待ち望んだ前作のファン、そして初めて本作をプレイしたユーザーから多くの支持が寄せられての受賞となりました。
「ファイナルファンタジーXVI」(株式会社スクウェア・エニックス)
『ファイナルファンタジー』シリーズナンバリング16作目。
『マザークリスタル』の加護を受けた大地“ヴァリスゼア”を舞台に本格的なアクションバトルが繰り広げられるRPG作品。
3つの時代にわたって描かれるシリアスかつ壮大な物語と、ダークファンタジーの世界観に、熱狂的な支持が寄せられました。
『ファイナルファンタジーVII リバース』(株式会社スクウェア・エニックス)
『ファイナルファンタジーVII リメイク』プロジェクト3部作の第2作。
さまざまな表情を持つバラエティーに富んだ広大なエリアをバックに、「忘らるる都」までの原作を元に、描かれるドラマ。
連携技や新たなキャラクターにより進化したバトル、検索スポットを巡りながら広大なワールドを旅する自由な冒険、その圧倒的なクオリティとボリュームに、多くのファンから支持が寄せられての受賞となりました。
『ペルソナ3 リロード』(株式会社アトラス)
2006年発売『ペルソナ3』のリメイク作品。
1年間の学園生活、スタイリッシュなゲームサウンドなどで、シリーズのターニングポイントともなった『ペルソナ3』を、現シリーズを手掛けるP-STUDIOが、最新ハード対応作品としてフルメイク。
多くのファンから「シナリオ、キャラクター、グラフィック、サウンド、その全てが最高」との声が寄せられ、受賞しました。
『ユニコーンオーバーロード』(株式会社アトラス)
アトラス×ヴァニラウェアによる完全新作シミュレーションRPG。
仲間と出会い共に成長し、巨悪に挑む王道のストーリー。
5つの国の広大なフィールドを舞台に、60人以上の個性豊かな仲間キャラクターが登場。精巧なキャラクターモーションとオンライン対戦の楽しさなど、シミュレーションRPGとしての完成度高さで、多くのユーザーから支持を受けての受賞となりました。
『龍が如く8』(株式会社セガ)
大人気『龍が如く』シリーズ最新作。
初の海外ステージ“ハワイ”を舞台に、“春日一番”と“桐生一馬”の二人の主人公が繰り広げるドラマティックRPG。
“新ライブコマンドRPGバトル”ではアクション性と戦略性がさらに進化。
そして豪華俳優陣が演じるキャラクターによる濃密なストーリー展開に多くのファンから支持が寄せられての受賞となりました。
『龍が如く7外伝 名を消した男』(株式会社セガ)
『龍が如く6 命の詩。』以降の空白の物語を描いた作品。
喧嘩スタイルを極めたバトルスタイル“応龍”と様々なガジェットを使いこなす新バトルスタイル「エージェント」で、より豪快になったアクション。
愛する者たちを守るため自身の死を偽装し、困難に挑む主人公“桐生一馬”をめぐる感動のストーリー。
多くのファンからそのエンディングに「心が震えた」「涙があふれた」との声が寄せられての受賞となりました。
ブレイクスルー賞 『8番出口』(KOTAKE CREATE)
受賞理由
地下通路が舞台の短編ウォーキングシミュレータ。
地下通路をよく観察し、異変がなければそのまま進み、異変があれば戻るだけのシンプルなルール。
0から始まり最後の8まで連続で正解すれば無事脱出成功。途中で間違うと0に逆戻り。
おじさん、禁煙マーク、点字ブロック、広告、指示看板、防犯カメラなどなど、途中で目にするもの全てに疑心暗鬼に。いわゆる大作に値する作品が多い中、地下通路という閉鎖された空間で、異変にいかに気づけるかという極めてシンプルなルールを用いた独創的なアイデアが選考委員会で評価されての受賞となりました。
ムーブメント賞 『スイカゲーム』(Aladdin X株式会社)
受賞理由
プロジェクター商品にプリインストールされていたパズルゲームが元祖。
同じ種類のフルーツをくっつけると、少し大きなフルーツに“シンカ”、少しずつフルーツを大きくしていき、最終的にスイカの完成を目指す単純明快なルールながら落ちてくる果物はランダムで、予想しない挙動を起こすことも。
都度の判断が要求されるゲームバランスがプレイヤーをやみつきにさせる作品。
Nintendo Switch DL版での発売後、複数のストリーマーが紹介したことをきっかけにプレイヤー数が急激に拡大、プレイヤーによる新技や専門用語が開拓されるなど一大ムーブメントを起こした点が選考委員会で評価されての受賞となりました。