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【にじさんじ】“さくゆい”(笹木咲&椎名唯華)が万人に愛される理由を探る。TikTokでバズった『さくゆいたいそう』も新規ファン獲得に好影響

文:渡辺美咲

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 今年(2024年)8月に6周年を迎えた“にじさんじ”所属の笹木咲さん、椎名唯華さんからなるユニット“さくゆい”は、にじさんじファンであれば知らない人はいないほどの人気コンビだ。

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 公式番組への出演やオリジナル楽曲の発表などマルチに活躍する2人は男女を問わず支持が高い。今回は、そんな“さくゆい”が人気を博している理由について注目し、考察していく。

ユニット性を強調した公式チャンネルやグッズ展開

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 現在、にじさんじではChroNoiR、VΔLZ、Nornisなど多くのユニットが自らの個性や長所を生かして活動している。自分の好きなライバーが所属するユニットは必然的に知ることとなるが、それ以外は数も多く、なかなかすべてを認知するのは難しい。

 筆者がユニットを知る大きなきっかけとしては、主に公式番組への出演やコラボ配信、グッズ・CDの発売などが思い当たるのだが、さくゆいも2022、2024年に周年グッズを販売、2022年12月には初のシングルとなる『さくゆい』がリリースされ、このような展開の多さが従来のファン以外にも認知を広げるきっかけに繋がったのではないかと考えられる。

 また、YouTubeでは
“さくゆいちゃんねる”が開設されており、適度な頻度で動画やライブ配信が行われている。さくゆいの雰囲気を知るのに本チャンネルはうってつけだ。

TikTokでバズを生んだ『さくゆいたいそう』


 さくゆいが新たなファン層を獲得した理由として、オリジナル楽曲『さくゆいたいそう』の存在も挙げられる。

 1stシングル『さくゆい』に収録されている本楽曲は、2017年に発表されたボカロ曲『ポジティブ☆ダンスタイム』の制作で知られるキノシタさんが手がけており、MV内のダンスシーンには過去にアイドルグループ“日向坂46”の振り付けを担当したいりぽんさんが携わっている。

 一度聴いたら忘れられない曲調や覚えやすい踊りはTikTokで大流行し、にじさんじを知らない若者にも『さくゆいたいそう』が知られるきっかけとなった。また、天宮こころさんや星川サラさんをはじめ、多くのにじさんじライバーが“踊ってみた”動画を投稿したことも本楽曲が浸透した要因だといえる。

【MV】さくゆいたいそう【笹木咲 / 椎名唯華】

 さらに笹木さんは
2022年11月に実施した個人配信で、本楽曲をきっかけに女性ファンが増えたことを明かし、うれしさを露わにする様子も見られた。新規ファンの増加や彼女たちが広く知られるようになった理由として『さくゆいたいそう』は間違いなく影響しているだろう。

配信で見せる“ゆるさ”や“衣装”に注目


 “にじクイ”へのゲスト出演や企画動画の投稿など、日々彼女たちが配信で見せる“姿”にもファンを夢中にさせる要素が詰まっている。2024年9月に公式番組“くろのわーるがなんかやる(くろなん)”に出演した2人は、くろなんの名物企画でもある“大食い”にあやかり“ピンクの食べ物を1万円分食べる”ことに。

 ゆるさが感じられるやりとりや苦しさから本音をさらけ出したりと、さくゆいのありのままを伝える動画はは観る人を選ばず、なおかつ視聴者を飽きさせない構成となっている。

【達成ならず】さくゆいが1万円分食べる企画に挑戦した結果… #くろなん

 加えて彼女たちが着る衣装にも注目していただきたい。2022年に発売された“さくゆい4周年記念グッズ”ではセーラー服を模したデザインの衣装を着用している。かわいさの中にも上品さが溢れたコスチュームは同性からも受け入れられ、男性だけでなく女性ファンの増加に一役買っているのではないだろうか。


 「かわいい」「おもしろい」と思ってもらえる展開や配信作りは視聴者層を変化させ、万人に愛されるユニットへと発展しているはずだ。

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 今後、ますます成長していくこと間違いなしの“さくゆい”。2人だからこそ成し得る配信のコミカルさや予想できない展開は、行く先々で多くの人々を没入させていくだろう。

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