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登場時に声優がシークレットだったアニメキャラ4選。SNSで話題になった【推しの子】や『ブルーロック』など(ネタバレあり)

文:渡辺美咲

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 “芸能界”を新しい視点から描き、人気を博した【推しの子】の2期が2024年7月から放送され、10月6日(日)に最終回を迎えた。

 2期ではアクアや有馬かな、黒川あかねらが出演した舞台『東京ブレイド』の裏側を描写した“2.5次元舞台編”をメインに制作されているが、アニメ22話ではルビーのことを「君(アイ)と僕の子だ」と話す謎の男が登場。その後のスタッフロールではキャスト欄が「???」とシークレットになっていたこともあり大きく話題となった。

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 このように昨今のアニメでは、登場時にあえてキャストを公開しない作品が多数存在し、SNS上で議論が繰り広げられることも。今回は“声優がシークレット”である(だった)がゆえに大きな注目を集めたキャラクターを4名紹介していく。

※以下のテキストには【推しの子】、『WIND BREAKER』、『ONE PIECE』、『ブルーロック』のネタバレが含まれています。

【推しの子】カミキヒカル、ツクヨミ


 第22話“自由”の終盤でアイの墓参りに来ていたルビーとすれ違った男こそ、長い間アクアが探し求めていた“真の父親”だと視聴者も悟ったのではないだろうか。



 帽子やサングラスをかけており風貌があまりわからないものの、アクアとどこか似た雰囲気や2人と同じ金髪姿は星野兄妹との血のつながりを十分に感じさせた。しかしスタッフロールで彼の名やキャスト名は明かされず、SNSでは声優を予想する声が続出。特徴的な声から「宮野真守さんではないか?」といった投稿が多く寄せられた。

 また21話、23話で登場した少女もサングラスの男と同じく、名前やキャストが判明していなかったが、最終回のタイミングで発表。サングラスの男の名前は神木ヒカルで声優は宮野真守さん、少女の名前はツクヨミで声優は木野日菜さんであることが明らかになった。

 同時に第3期制作決定も報じられ、特報映像も公開された。


 2人のキャストが発表され、この先の展開やストーリーも気になるところ。第3期の放送時期の発表など、新たな情報を楽しみに待ちたいところだ。

『WIND BREAKER』梶蓮


 2025年にアニメ2期の放送が決まっている『WIND BREAKER』にも、当初声優が明かされなかったキャラが存在する。

 風鈴高校2年生の梶蓮はアニメ終盤から活躍をみせる人物だがアニメ自体には1話から出演、また4話では同じく風鈴高校3年の柊登馬と通話するシーンもあり、キャスト発表を待ち望んでいた原作ファンも少なからずいただろう。

 しかし4話時点ではキャストは公開されず、SNSでは「岡本信彦?」「松岡禎丞?」といったように声優を予想する視聴者が多数現れ、その後大阪で行われたイベント『ちゃやまち推しフェスティバル2024』にて岡本信彦さんが演じると告知された。

 岡本さんはアニメ!アニメ!でのインタビューで「第4話のアフレコ時に『キャラクター性は出さないで』と言われていた」「自分のXで宣伝しようかなと思っていたらEDのスタッフロールが『????』になっていた」と話しており、自らもシークレットになっていることを放送日に知ったエピソードが語られている。声優に本来求められるであろう“キャラクター性”を失くす演技は、彼にとっても貴重な経験だったのではないだろうか。

『ONE PIECE』イム


●『ONE PIECE』1119話予告「託された伝言(メッセージ)!コブラ王の覚悟」

 誰もが知る国民的作品『ONE PIECE』に登場し、世界政府で多大な権力を持つ五老星よりも上の存在・イムは未だ正体が謎のベールに包まれているキャラクターだ。

 その姿を見た者は生きては帰れず、現にアニメ1119話ではアラバスタ国王であるネフェルタリ・コブラが命を落とし、その場に居合わせたサボも異形となったイムに襲われ命からがら逃亡していた。

 性別さえも判明していないイムは演じる声優も当然トップシークレットとなっており、1120話放送時点でも未だスタッフロールのキャスト欄は「???」表記となっている。また今回紹介している3名とは違い、声が加工されているため予想することもかなり困難だ。

 SNSでは「やはりシークレットなのか」という声が多く、キャストが発表されるのは大分先になるだろう。

『ブルーロック』黒名蘭世


 ここまでアニメ本編に登場したキャラクターを解説してきたが、今秋からアニメ第2期が放送開始となった『ブルーロック』では、他の3人とは少し違う形でキャストが公開されている。

 ピンク色の髪や三つ編みが特徴的な黒名蘭世はアニメ1期最終話で姿を見せたものの、声はついておらず声優の告知はかなり先だと思われていた。しかし2024年4月に公開された『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』の4週目特別映像にて彼が登場。

 同時にキャラクターボイスも解禁され、担当するのは小林千晃さんであることが判明。黒名を演じるにあたって小林さんは「今後の彼の活躍も楽しみ楽しみ」と彼の口調にならったコメントを出しており、以前から黒名を知る原作ファンは思わず反応してしまったに違いない。


 このように『ブルーロック』ではアニメ以外でのキャスト告知を実施しており、9月にはアプリゲーム『ブルーロック Project: World Champion』にてキャスト未公開キャラである清羅刃を加藤渉さんが演じることも明かされている。“声優発表はアニメ登場を機に実施されるもの”といった常識は徐々に変化しているのかもしれない。

 声優をあえて明かさない手法は話題性を生み、視聴者に日々衝撃を与えている。シークレットにする理由としては、現存のキャラが黒幕だったりキャラに対する印象付けなどさまざまなものが想像できるだろう。声優がシークレットとなるキャラが今後増えていくことで、単にアニメを観るだけではなく、キャストを予想してみたりする楽しみも増えそうだ。

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