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『シンデュアリティ』10月中旬時点の感触を二見Pにインタビュー。テストで見せた部分はまだまだ序の口に過ぎなかった…。ボリューム感はかなりある模様【SYNDUALITY Echo of Ada】

文:てけおん

文:Ak

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 2025年1月23日にPS5/Xbox series X|Sで、1月24日にPC(Steam)で発売される新作TPS『SYNDUALITY Echo of Ada(シンデュアリティ エコー オブ エイダ)』。本作のプロデューサーである二見鷹介さんへのインタビューを2024年10月中旬に行いました。

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 TGS2024のタイミングで発売日を発表した本作。現時点での状況や、発売日に向けてどうしていくのかなどを聞きましたので、ぜひご一読ください。

海外ユーザーからは世界観やグラフィックが高評価【シンデュアリティ インタビュー】

――2022年9月14日の発表から2年経って、ついに発売日を発表できた今の心境をお聞かせください。

二見
ようやく発売日を発表できたということで、アニメチームにも顔向けできるかと思っています。CBTやCNTなどでユーザーに触れていただく機会を多くとらせていただきまして、おかげで調整する時間が確保できたのはよかったと思っています。

――3月に実施されたCBTの時から、Discordやラジオなどでも積極的に改善点をユーザーに説明していました。ラバーバンド現象なども発売前にしっかりと対処できて、安心したファンも多かったと思います。

二見
そうですね。本作ではDiscordでいろいろとユーザーとコミュニケーションを取りながら進めていきまして、本当にゲーム市場の変化を実感しています。5年前は考えらえれませんでしたが、いまやPCゲームが主戦場の中、シューター系の国内タイトルはまだまだ少ないので、そこにアプローチができるのが本当にうれしいです。

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――Discordといえば、Discord参加ユーザーには体験会などで本作に触れる場もありました。二見さんも直接ユーザーといろいろお話をされたと思うのですが、その反応はいかがでしたか?

二見
本作は特殊なゲーム性で、PvPvEというジャンルということもあって、日本では決してメジャーではありませんが、体験会に集まったユーザーの熱量はすごく感じました! 質疑応答でも、武器の調整やマップの広さまで、かなり細かい部分まで注目して見てくれている方が多く、ありがたかったです。Discordに参加していただいている方々の協力もあって、どんどんブラッシュアップしていけた感じですね。

――海外のユーザーからの反応はどうでしょう?

二見
海外には本作のようなジャンルを好むユーザーも多く、非常によく受け入れられている印象です。「メイガスが可愛い」という声も多かったですね。とくにSF好きなユーザーからは世界観やグラフィックに好意的な意見をいただいています。

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――現在の予約状況では、どのプラットフォームの人気が高いですか

二見
PCやPS5の予約が多いですね。アーリーアクセス権がある影響で、デジタルエディションの人気が高いです。PS5のパッケージ版はファンアイテムのような位置づけで、“特装版”ではフィギュア(Figure-rise Standard ミステル)、さらに“超特装版”ではフィギュアに加えてアニメのスペシャルコンテンツを収録したBlu-rayディスクやサントラCDなどが付属しています。

――現在の開発状況はいかがですか?

二見
現在はバランス調整の段階です。これから発売日までにONT(オープンネットワークテスト)を開催予定なので、そこで最後の大人数によるネットワーク関連の問題がないかのテストも行わせていただきます。

ノワール型やミステル型の、アニメ版との関連は?【シンデュアリティ インタビュー】

――ONTには引き継ぎ要素はありますか?

二見
いいえ、引き継ぎは想定していません。本作はゲームをスタートしてからメイガスと成りあがっていく過程を楽しんでほしい作品なので、製品版の発売で足並みをそろえてプレイしてほしいと考えています。このゲームのプレイフィールについては、『不思議のダンジョン』シリーズをオンラインでプレイしたら? がきっかけで参考にさせていただいた部分もありますので、強いていうなら“これまでのテストで蓄えた経験”こそが引き継ぎ要素になるんじゃないかなと。

 またゲームの設計上、メイガスは“一度作ると基本的に作り直しができない”ので、これから実施するONTでは自分好みのメイガスを試すチャンスとして使ってもらいたいですね。メイガスタイプはビジュアル・性格で6体、行動タイプで5つの型がありますから、これまでの2回のテストで2パターンしか試していない人も多いと思います。メイガスのカスタマイズをじっくりしてもらって、詳細設定をスクショしておいてもらえれば製品版で復元して楽しむことも可能です。詳細設定はステータス画面から確認可能です。

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――“一度作ると基本的に作り直しができない”とのことですが、通常版以外には特典として“リメイクチケット”も付属しますね。

二見
あれは“救済措置”だと思ってください。基本的にはメイガスは、再カスタマイズできない仕様になっていますが、例えば本作に1週間触ってから変えたいと感じることもあると思うんですよ。あとは「ある程度プレイしてから調整したい」という人もいるでしょうし。そのための救済要素として、特典として用意しました。ちなみに、“リメイクチケット”は有償での販売も予定しています。

 有償にしているのは、自分で作成したメイガスに愛着を持ってもらいたいからです。あとは、大事なユーザーのメイガスのデータをサーバーで保全しているのでその費用……というところですかね。

――ダウンロード版アルティメットエディションの特典には、Noir(ノワール)型メイガスを製造できるパスも付いてきます。

二見
それに加えて、Mystere(ミステル)型メイガス製造チケットも付属します。ちなみにこれらの特典は別個に購入も可能なので、別バージョンを購入した人でもご安心ください。

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――その2人を特典として用意した狙いはなんでしょう?

二見
やっぱりアニメ版のファンも多いので、ノワール型とミステル型は入れておかないとなと。ちなみに企画当初からこの2人は入れる予定でした。ゲーム版はアニメ版の20年前の設定ではありますが、アメイジア製である両タイプに関しては、時代背景的にもゲーム版に存在してもおかしくはないです。

 ただノワール型とミステル型はどちらも古賀葵さんが演じているので……収録は本当に大変でしたね。通常のメイガスでも2,000種類くらいのボイスがあるのに、単純計算でその2倍なので(笑)。

――2人の性格などはアニメ版と同じなのですか?

二見
そうですね。性格や口調などはある程度同じものにしていますが、アニメとは厳密にいえばパラレル設定になっています。ミステル型に関しても、カナタに対する態度ほどには厳しくないかと思います。甘くはないですが、ドリフターを導くメイガスとしてしっかりしている感じです。

 対してノワール型は、アニメ版ではポンコツ感もあったとは思いますが、ゲームではちゃんとお仕事します。ゲームでポンコツだとプレイヤーが困るので(笑)。ただ、雰囲気自体はアニメ版と近しいものもありますね。

――アニメとは別個体だと思っていいと?

二見
そこはプレイヤーの判断に委ねようかと思っています。あくまで同じ型の別個体だと思ってくださってもいいですし、もちろん「ミステルはミステルなんだ」みたいに思ってくださっても構いません。

――ノワール型やミステル型を入手したプレイヤーは、最大3体のメイガスがガレージにいる状態になるのですか?

二見
はい、通常のメイガスとは別に所持しているぶんだけ表示されます。ガレージに登場するのはいずれか1体のみです。好みによって切り替えてもらえればと。アニメファンの人であれば、最初からずっとノワールやミステルを相棒にしてプレイしてもらうこともできます。

――アニメファンにとっては、ムートンやシュネーなど別のメイガスの登場も気になりますが……?

二見
わかります……! ですが、メイガスは先ほどもお伝えしたようにボイスの量もぼう大で、新しく作るのは大変で……ひとまずは初期4種類+特典2種類の合計6種類だと思っていてください。種類を増やせるかは、本作の売れ行きしだいかなと。

ゲームの本番は“アメイジア東地方”に到達してから!【シンデュアリティ インタビュー】

――CBT/CNTでは北方地域と南方地域で遊べましたが、あれはゲームでいうどれくらいの進行度の地域なのですか?

二見
実はあれはまだ2章で、全体で言うとチュートリアルの段階にすぎません。

――あれはまだチュートリアルだったんですね。

二見
そうなんです。CNTでテストさせていただいた“アメイジア東地方”という20人以上が探索できるマップが、本来の、メインの舞台になります。そこは北方地帯と南方地帯を統合した新マップになっているので、いろんな環境変化と合わせて変化に富んだ探索が楽しめます。CBT/CNTなどでは装備品のレアリティを一定以下に限定していましたが、当然製品版ではテスト以上のレアな装備が入手できます。どんどん変化していく体験が味わえるので、ご期待ください。

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――PvEモードである“アメイジア事故調査委員会”の魅力について教えてください。

二見
途中の依頼から派生するステージ踏破型のゲームモードです。プレイヤーはドリフターとしてアルバとエイダの記憶の欠片――さまざまな映像やボイスデータを収集していきます。難易度は少し難しいですが、ロストなどの心配はありませんので、気軽に楽しんでください。収集品をすべて集めて、映像やボイスデータを楽しむと全体で8時間ぐらいの遊びになるのかなと思っています。『シンデュアリティ』の世界の謎についても知ることができるので、世界観が好きで本作をプレイしようという人は楽しみにしていてください。

――発売後のゲーム運営についても教えてください。

二見
本作はシーズン制となっています。まずシーズン1では“成り上がり体験”――つまりボロボロで汚いガレージや弱いクレイドルコフィンからメイガスと一緒に徐々に成りあがっていく体験がテーマになっていますね。まだ内容については秘密ですが、シーズン2にももちろんテーマがあって、毎シーズン違う体験が味わえるようにしていく予定です。ドリフターパス(バトルパス)も用意していて、シーズンに合わせた楽しみ方ができるようになっています。

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――ほかに発売前後の施策はありますか?

二見
このゲームをまだ知らない人に向けて、実際に触れてもらう機会を増やしたいと考えています。本作はフレンドと一緒に出撃はできませんが、ソロプレイ+PvPvEなので、対戦のひりひり感や緊張感、ほかのプレイヤーとあった時の1人ではない世界にいる感じなど、この作品ならではの楽しさに触れる機会を増やすことで伝えられればと思います。最近では、本作に限らずソロプレイを楽しむプレイヤーが多いと聞きますし、シューターが好きな人には、実際に触れてもらえれば魅力をわかってもらえると思いますね。

――本作は“PvPvE”というジャンルですが、おっしゃる通りソロプレイを好み、PvPが苦手な人にも楽しめるタイトルだと思います。“PvPvE”というジャンルの魅力についてもう少しお聞かせいただけますでしょうか?

二見
PvPvEの魅力は基本が平等ではないことですね。相手がもしかしたらやられる寸前かもしれない。でも強い武器を持っていたらどうしよう? PvPでは勝てないから、PvEだけしてアイテムをゲットしたい。でもエネミーと敵対していたら、もしかしたらPvPでも勝てるかもしれない。逃げれるかもしれない。本作はパーティでプレイできないため、人数で囲まれることも少ないので、“自分のプレイスタイルでこの世界に用意された遊びを楽しめる”ことが本作におけるPvPvEの魅力だと考えています。

――本作はオンラインプレイがメインということで、同接しているプレイヤーの数を気に掛ける方もいらっしゃるかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?

二見
周知が足りていないところもあるなと思っていますが、本作は基本的にマッチングを気にする必要はないつくりなんです。

――詳しくお聞かせいただいてもいいでしょうか?

二見
本作のプレイにはオンライン必須となっていますが、基本的にシングルプレイがメインであり、そもそもマッチングが存在しません。1つのマップに代わる代わるプレイヤーが入っていくので、感覚的には“シングルプレイのプレイヤー同士がマップで遭遇することがある”と思っていただければいいかと思います。そのため、「マッチングができないのでプレイできない」なんてことはありませんので、気楽にプレイしてみてください。

 CBTやCNTを見ていると、7時間8時間連続でプレイ……なんて方もいたので、そうしたプレイヤーに途切れずに楽しみを提供していけるかどうかが課題だと思っています。先ほども伝えた通り、“アメイジア東地方”をはじめとして、プレイヤーの皆さんに楽しんでいただける部分はまだまだたくさんあります。

 今後は、まだ本作を知らない人には本作の楽しみ方を、すでにテストにご参加いただくなどして楽しみ方を知ってくださっている皆さんには、まだまだたくさんの楽しみが待っているよということを、より伝えていけるよう頑張っていきたいと思います! 11月以降も楽しみにしていてください。

公式Discordも展開中!

 『SYNDUALITY Echo of Ada』には、ファン同士で交流ができたり、公式の発信を行ったりする公式Discordが存在しています。本作の最新情報を追いかけたり、ゲーム内の様々な情報をいち早く知っておきたい! という人は、参加してみてはいかがでしょうか?

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