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『MFゴースト』2nd Season(2期)5話感想:“芦ノ湖GT”2周目はスピン続出の大波乱! 雨のバトルでカナタのハチロクはどうなる!?(ネタバレあり)

文:タダツグ

公開日時:

 2023年秋に放送され、大きな話題を呼んだTVアニメ『MFゴースト』。その待望の続編となる2nd Seasonが現在絶賛放送中です。今回は2nd Seasonの第5回目である第17話“残酷な現実”が放送されましたので、視聴してみての感想をお届けします。

【注意】ここからは記事の構成上『MFゴースト』の物語に関する記述が多々含まれます。ネタバレが気になる方は本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

TVアニメ『MFゴースト』2nd Season 第5回“残酷な現実”感想(通算17話)


 前回の16話では、ベッケンバウアーの首位陥落や上位を走っていた大石のランボルギーニのコースアウトなど、目まぐるしく順位が変動したわけですが……。雨が降りしきる箱根の山。“芦ノ湖GT”の2周目はまだまだ予断を許さないということで、今回の17話でも引き続きバッドコンディションでのバトルが展開することに!

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 トップ争い以上に注目を集めたのは、ダンゴ状態になっている3位グループの攻防でしょう。加速していくトップ2台を尻目に、3位争いの先頭を行く石神風神のポルシェ・911GT3は安定走行そのもの。後続をうまくブロックしつつの立ち回りは堅実ですが、それゆえにタイムが上がることはなく、沢渡 光輝やM・ベッケンバウアーとの差は開いていく一方です。

 石神が採ったこの選択、ドライバーとしては正しいと言えるのかもしれませんが……。見ているこちらとしてはどうにも退屈なんですよね、闘争心が感じられないというのは。そんな自分の走りに満足しているだけならまだしも、リョウ・タカハシを少し甘く見ているような描写もあって……その後の顛末、これは未見の方でもちょっと察してしまうのでは?(苦笑)

 ……まぁ、実際に案の定な形で上位から脱落になってしまうわけですけども。あの発言はイカんでしょ、石神のとっつぁん。調子に乗ってるというより、認識の甘さを露呈してしまった感じがありましたぜ。

 前年度のMFGチャンピオンである石神だけに、彼にはカナタの前に立ちはだかる大きな壁であってほしいんですけどね(個人的な願望)。『頭文字D』にはイカすおっさんはたくさんいたぞ? それこそ今回の解説を担当している池田とか、藤原拓海の父親である文太とかね……。石神にもシブい熟練の技を魅せてほしい!

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 まあ、彼がペースを崩したのは、後ろを行く赤羽海人のフェラーリから繰り出された挑発(テールへの接触)からですし。それでプライドを傷つけられ、ペースを速めようとしたがゆえのアクシデントには、同情の余地もあります。攻めに転じたことによるミスは仕方ないというか、ずっと守りに徹しているよりいいと思う。……ということで、この後の彼の巻き返しにも小さく期待しておきましょう。

 なお、石神によるこのスローペース化、カナタのハチロクにとっては皮肉にも追い風となりました。正確にいえば、カナタ以外のドライバーたちにとっての向かい風というべきでしょうか。全体的にペースダウンしたことで、非力なハチロクがダウンヒルじゃなくても3位争いについていけている状況です。これは僥倖!

 ちなみに、ご覧になった皆さんはすでにお気づきかもしれませんが。今回カナタは、なんと一言も言葉をしゃべっていないんですよね。正確に言えば前回(16話)もそうだったわけでして、まさかの2週間連続セリフなし! 主人公がこんなにしゃべらないアニメというのも、最近ではなかなか珍しくないですかね!?(笑)

 もちろんしゃべっている余裕がないとか、そんなわけではなく。どっちかというと集中しているがゆえの無言って感じの印象を受けました。むしろどんどん集中を高めている真っ最中とでもいうか。

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 現在のカナタの順位は5位。目の前を走るのは、第1戦の“小田原パイクスピーク”でもドッグファイトを繰り広げた前園和宏のホンダ・NSX(前回はシビックで参戦してました)ということで……。来週あたり、さらなる躍進を引き起こせるのかに注目です。

 トップ争いを含め、ここからますます目が離せなくなることは間違いナシですね!

TVアニメ『MFゴースト』2nd Season第5回(通算第17話)で印象に残ったセリフはこれ!

 毎エピソードごとに自分が気になったセリフをピックアップしているこのコーナー。今回はまさかの2つとも女の子のセリフとなりました。も、もちろん偶然ですよ!?

「スピンだって……ぷぷ。だせー、あいつ(北原 望)」

 1つ目はヤジキタ兄妹の妹・北原 望のこのセリフ。華麗な“ひとりサンドイッチフォーメーション”を成功させ、柳田拓也のBMW・M6クーペをオーバーテイクした望。それに動揺した兄・八潮 翔が小さくスピンし、すぐに立て直したことを知ったときのひと言です。

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 テキストにすると若干の嘲笑感が出るかもしれませんが。実際はもっと可愛げがあるというか、おおごとにはならなかったからこそ出てくる安堵のニュアンスも感じられて、すごくキュートなんですよ。望役の声優・芹澤 優さんの演技が光りますね。

 ちなみに望は、この雨の中でもめちゃくちゃアグレッシブに攻めていて、前を走る大谷洋介からは「かわいい顔して、とんだはねっかえりだぜ」と評されるほどのじゃじゃ馬っぷりを発揮しています。自分としてもお気に入りキャラなので、ここからグイグイ前に出てきてほしいドライバーの筆頭なんですよね。要注目!

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「わたしは夏が近づくと、いつも思い出す場所があります(ナンバーセブン/西園寺レン)」

 2つ目はヒロインのレンちゃん(ナンバーセブン)のこのセリフ。こちらはMFGエンジェルスとしてのお仕事中に、「今、一番行きたいところは?」という質問に対しての返答で、まぁ、平たくいえば“大好きなおばあちゃんが住んでいる田舎”ってことなんですけど。

 面白かったのは、ここでギャラリーの男性たちが“麦わら帽子に白いワンピース、素足にサンダルがよく似合いそう”という妄想を繰り広げるところ。原作コミックではセリフだけなんですけど、アニメではビジュアルがしっかり2カットも用意されており、しかもそのレンちゃんがめちゃくちゃ可愛いというファン必見のシーンに仕上げられていました。アニメスタッフのこだわりが感じられるこの描写、素晴らしすぎです!

 ちなみに、そのあと京子姐さんにも同様の質問が投げかけられまして。そちらの答えは「南国のビーチに行きたい。セクシーなビキニを着て、ビーチパラソルの下でトロピカルドリンクを飲みたい」というもの……ちょっとバブリー?(笑)

 この京子姐さんのやり取りにも、しっかり視聴者サービスのビジュアルが用意されていて(原作コミックではこちらもセリフのみ)、好感度上がっちゃいましたよ。アニメスタッフの、少しでも印象に残る映像を作りたいというこだわりと、原作へのリスペクト、そしてファンサービスの精神が伝わってきますね。今後もこういったオリジナル演出をガンガン盛り込んでほしいところです。

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 さておき、レースは2周目の後半。そして来週にはいよいよラストの3周目に突入し、過酷なバトルが繰り広げられることになりそうです。カナタのみならず、神フィフティーンのドライバーたちがどんな走りを魅せてくれるのかマジで楽しみですね。今から期待に胸を膨らませつつ……それでは、今回はこのへんで!

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