TVアニメ『MFゴースト』待望の続編“2nd Season”が現在絶賛放送中です。今回は2nd Seasonの第6回目である第18話“芦ノ湖スカイラインの悪魔”が放送されましたので、視聴してみての感想をお届けします。
TVアニメ『MFゴースト』2nd Season 第6回“芦ノ湖スカイラインの悪魔”感想(通算18話)
いよいよファイナルラップに突入した“芦ノ湖GT”は、レーススタート時から降りしきっていた雨があがったことでコース周辺の気流が変化。これにより、火山灰が路面状況を悪化させているデスエリア“スリッピートラップ”に濃霧が立ち込めるという、ドライバーにとっては最悪のコンディションに突入しました。
当然、各ドライバーは“事故なく走りきること”を前提にペースダウンするのですが……ハチロクを駆る主人公・カナタだけは猛然とスパートをかけることに!? しばらく沈黙を守っていたカナタにとって最大の見せ場となる今回のエピソード、じつはイチファンとして放送を超楽しみにしてた回でもあります。
当然、各ドライバーは“事故なく走りきること”を前提にペースダウンするのですが……ハチロクを駆る主人公・カナタだけは猛然とスパートをかけることに!? しばらく沈黙を守っていたカナタにとって最大の見せ場となる今回のエピソード、じつはイチファンとして放送を超楽しみにしてた回でもあります。
結論から言うと、期待を大幅に上回るクオリティに衝撃を受けましたよ。見せるべきシーンをしっかりと“魅せる”神コンテンツ! 悔しいかな、テキストでその魅力をすべて語ることは不可能だな……という諦観すらあります。
僕は原作の大ファンでもあるのですが、今回のエピソードにかんしては“映像だからこそ”の凄まじさが、いつにも増して群を抜いていたように思いますね。原作愛にあふれた絵コンテとセリフチョイスに、映像で見るからこそ伝わってくる“周囲が見えない霧の恐怖”。そのなかを躍動するハチロクの限界ドライブ。BGMとクルマのエキゾーストノート、そしてタイヤが鳴らすスキール音を持ってしか成しえないカタルシス……と、すべての演出が素晴らしすぎました。
これらの要素が絡み合い、その化学反応で互いのクオリティを更に押し上げていく。そこにはアニメスタッフの心意気というか、原作アリのコンテンツを映像化するという行為に対するリスペクトとこだわりをビンビンに感じてただただ感動。マジで最高でしたよ!
……などと、なんとも概念的なことばかり書いてしまいましたが(苦笑)。これも心の底から感動しているがゆえということで、勘弁してください。霧の中を切り裂くように走るハチロクが、前を行く前園和宏のNSX、そして赤羽海人のフェラーリをオーバーテイクしていく描写には、心底惚れ惚れしております。今もこのテキストを書きながら、そのシーンを何度もリピートしているほどに。
たぶん、前園や赤羽にとってはちょっとしたトラウマだよな……ってくらいの瞬殺っぷりには、皆さんも爽快感とともに戦慄すら覚えたのではないでしょうか。並走している時間が一瞬過ぎて、もはやバトルですらないなんて。神フィフティーンの上位ランカーを赤子扱いというか、エリートたちをまるでモブみたいに抜き去っていくカナタのハチロクがカッコよすぎますよね!
そんなデスエリアを駆け抜けたことで、ついにクライマックスが近づいてきたこの“芦ノ湖GT”。次回、いよいよ決着するのか? いつにもまして、本当に楽しみで仕方ない! 来週の日曜日が心から待ち遠しいです。
TVアニメ『MFゴースト』2nd Season第6回(通算第18話)で印象に残ったセリフはこれ!
毎エピソードごとに自分が気になったセリフをピックアップしているこのコーナー。今回は本当にたくさんあるのですが……勇気をもって(?)、2つに絞りたいと思います!!
「不測の事態が発生した場合は、すべての責任は私にある(上有史浩)」
1つ目は、MFGを運営している統括本部長である上有史浩のセリフ。霧の発生によりレース続行の可否や、濃霧が立ち込めているゾーンに限っては追い越し禁止などの特別ルールを提案された史浩が、そのすべてを却下してレースをそのまま続行することを伝えたシーンです。
MFGがサーキットではなく公道を利用して行われるレースである以上、天候を含めてさまざまなアクシデントが起こりえるわけで……。そしてそれをどう攻略するかはすべてドライバーに委ねられているというのが、MFGの発起人であるリョウ・タカハシが考えた基本理念。求められるのは“対応力”なんですよね。
「不測の事態が発生した場合は、すべての責任は私にある(上有史浩)」
1つ目は、MFGを運営している統括本部長である上有史浩のセリフ。霧の発生によりレース続行の可否や、濃霧が立ち込めているゾーンに限っては追い越し禁止などの特別ルールを提案された史浩が、そのすべてを却下してレースをそのまま続行することを伝えたシーンです。
MFGがサーキットではなく公道を利用して行われるレースである以上、天候を含めてさまざまなアクシデントが起こりえるわけで……。そしてそれをどう攻略するかはすべてドライバーに委ねられているというのが、MFGの発起人であるリョウ・タカハシが考えた基本理念。求められるのは“対応力”なんですよね。
史浩はその概念を正しく理解し、レース続行を決断するわけです。その際、責任は自分にあることをしっかりと明言するところがじつに心憎い! こんなん惚れてまうやろーッ!! ……って、断言したあと机で頭を抱えて「頼むから何も起こらないでくれよおおお」と独り言をつぶやくところも含めて素敵(笑)。史浩のことが大好きになる名言でした。
そんな史浩を慮るかのように、解説役の池田竜次が彼なりの言葉でMFGの理念を語り、その姿勢を支持してくれたことにも感動しましたよ。『頭文字D』時代からの彼らの関係値を思うと、ちょっと泣けてきてしまいますね。
「今日のレースでボクが持っている100%をふりしぼるタイミングは……NOW。GO!! エイトシックス!!(片桐カナタ)」
2つ目は主人公であるカナタの決めゼリフ! 正直、これ以外にも「ヘビィフォグ!! ハレルヤ……」や「戦闘力を望んでいる。ボクはいつの間にか欲張りになってしまっているんだ。眠っていたレーシングドライバーとしての本能が目覚め始めたのか……」など、ピックアップすべきであろう言葉は数多いのですが。上記のセリフがあまりにもカッコよすぎましたから(笑)。3週間ぶりにしゃべっただけのことはあります。
あらためて、霧の中を疾走するハチロクは本当にシビレましたよね。赤羽のフェラーリを仕留めるにあたり、カナタ1人で成し遂げたわけではなく、セコンドブースの緒方さんと力を合わせて成し遂げたところもエモい。第1戦“小田原パイクスピーク”に続いてのカウントダウン作戦は最高に素晴らしい演出でした。
「GO!! エイトシックス!!」と口にしてからのカナタのマジモードも最高。これまでは涼しい顔をしていた彼が汗を浮かべながら走る姿って、かなり新鮮といえるのでは。まさに100%のドライビング、心なしか言葉のトーンもいつもより低めになっていて、そこもまた激アツでした。
日常シーンでレンと話す、ふわふわと優しくて甘いトーンのカナタも好きですが。やっぱりこの超集中モードのカナタこそが、彼のカッコよさの本質だなって個人的には思っております。超お気に入りキャラ!
ここまでくると、霧の中で偉業を達成したカナタが順位をキープして表彰台に登れるかどうかが、来週以降の注目点となるわけですが……はたしてその結末はどうなるのか? 沢渡光輝とミハイル・ベッケンバウアーの首位攻防戦にも今から期待してしまいつつ。それでは、今回はこのへんで!