2023年秋に放送され、大きな話題を呼んだTVアニメ『MFゴースト』。その待望の続編となる2nd Seasonが現在絶賛放送中です。今回は2nd Seasonの第8回目である第20話“決着”が放送されましたので、視聴してみての感想をお届けします。
TVアニメ『MFゴースト』2nd Season 第8回“決着”感想(通算20話)
雨と霧の中の死闘──MFG第2戦“芦ノ湖GT”の決勝がいよいよ決着しました。首位攻防戦の勝者は、そしてカナタのお立ち台の行方は……? って、もちろんここでその結末をつぶさに書くつもりはないですが(笑)。なんといっても最後まで手に汗握る展開でしたから、無粋なことはしたくないですもんね。
ちょこちょこ言葉を濁しつつ、個人的にとくにアツかったのはカナタのハチロクと赤羽海人のフェラーリによる3位争いでした。本当にもつれにもつれたというか、チェッカーフラッグが振られた時点での差はわずか50センチほど。マジで僅差すぎてビックリですよ!
クルマのポテンシャルだけで考えたら、本来歯牙にもかけてもらえないほどの差があるだけに、カナタの異常なドライビングセンスが際立つというものです。
ニッサン GT-Rを駆るカミカゼヤンキー・相葉 瞬が、最後の最後で前を行く坂本雄大のアウディ・R8クーペ V10plusにオーバーテイクを仕掛けるシーンもお気に入り。
“サイドバイサイド”の言葉どおり、マジで互いのクルマが擦れるんじゃないのかってレベルでの接近戦には、思わず呼吸を忘れるレベルで見入ってしまいました。近ッ……マジで近すぎッ! この緊張感……からのカタルシス! 痺れますよね。相葉センパイがめちゃくちゃカッコよく見えました。
カッコよさといえば……レース終了後、ハチロクから降りたカナタが、雨上がりの空を見上げて満足げな笑顔を見せたシーンにゾクッと来まして。なにこの爽やかボーイ、男の僕から見ても超イケメンなののだがッ! そりゃあレン(ナンバーセブン)が惚れてしまうのもわかりますよ(笑)。
ちなみに、先ほど原作コミックを読み返したのですが、この空を見上げるシーンはアニメオリジナルの描写のようですね。……道理で見た覚えがなかったし、完全に意表を突かれる形でハートをキャッチされました。ハンドルを握ってる時の真剣なカナタもいいですが、やっぱりこの柔らかい表情の彼も好きだなって思えます。ホント、主人公のことが大好きになれるアニメですよね、この『MFゴースト』は!
興奮も冷めやらぬなかでのBパートでは、早くも次回の第3戦“ザ・ペニンシュラ真鶴”に向けて気になる部分がいくつか描かれていたのもポイント。とくに取り上げておきたいのは、『頭文字D』ではあの藤原拓海と並び“プロジェクトD”のダブルエースを張っていた高橋啓介が手塩にかけて育てた秘蔵っ子が、ついにMFGに参戦することになったシーンでしょう。
拓海と同様“公道最速理論”を髙橋涼介から叩き込まれている啓介だけに、彼が仕込んだドライバーともなると、テクニックは並じゃないはず。カナタにとって手ごわいライバルになることは確定的といえるのでは! なんと今回、ラストで顔見せ(&愛機であるスープラ見せ)までサービスされたわけで、その不敵な表情に、僕なんかは独特の“強者オーラ”を感じてしまいました。
その名も諸星瀬名(もろぼし せな)。スープラのボディカラーを黄色にしているところも、啓介へのリスペクトが伝わってきていい感じでしたね。こいつは間違いなく強敵になりそうで、ここからの活躍が本当に楽しみッ!
TVアニメ『MFゴースト』2nd Season第8回(通算第20話)で印象に残ったセリフはこれ!
いわゆる“『MFゴースト』名言コーナー”のつもりで書いているこのコーナー、今回はこちらの2つをピックアップさせてください。
「レースが終わった後っていうのは、なんでこんなにエロい気持ちになるのか。一刻も早く沙奈に会いたい(沢渡光輝)」
まずはレースを終えてなお興奮冷めやらず、といった風情の沢渡光輝が心のなかで呟いたこのセリフ。お、お前というやつは……なんと欲望に忠実なのか(苦笑)。
こちらの沢渡の独白シーン、図らずも上で紹介したカナタと同じように空を見上げる構図となっておりまして。同様の演出だからこそ、2人の人物特性の違いがうまく表現されていて素晴らしかったです。
理性と知性を感じさせる爽やかな笑顔のカナタと、獰猛なオオカミのような野性を迸らせている沢渡。この2人がガチでぶつかり合うことになったら、いったいどうなるのか? 第3戦に期待しちゃいましょう。
「レースが終わった後っていうのは、なんでこんなにエロい気持ちになるのか。一刻も早く沙奈に会いたい(沢渡光輝)」
まずはレースを終えてなお興奮冷めやらず、といった風情の沢渡光輝が心のなかで呟いたこのセリフ。お、お前というやつは……なんと欲望に忠実なのか(苦笑)。
こちらの沢渡の独白シーン、図らずも上で紹介したカナタと同じように空を見上げる構図となっておりまして。同様の演出だからこそ、2人の人物特性の違いがうまく表現されていて素晴らしかったです。
理性と知性を感じさせる爽やかな笑顔のカナタと、獰猛なオオカミのような野性を迸らせている沢渡。この2人がガチでぶつかり合うことになったら、いったいどうなるのか? 第3戦に期待しちゃいましょう。
しかしまあ、ホントに面白いです沢渡ってヤツは。芦ノ湖ではあんなにカッコいいバトルを繰り広げておきながら……このギャップたるや(笑)。闘争心を燃え上がらせたがゆえの昂ぶりが……と解釈すれば、納得感はありますけどね。さすがはセブンティーンコンプレックスの男、やっぱりいいキャラしてますよ。
「わたしは今、名前のなかに“夏”の文字がつく男の子に、恋をしています(西園寺レン)」
2つ目は、ヒロインのレンが心の中で思い浮かべたこのセリフ。うわあ、眩しくて目がくらみそうッ! 長いことレースにスポットが当たっていたから忘れるところだったけど、こっちのアオハル要素も『MFゴースト』の重要なテーマですからね!
レンがこのセリフを思い浮かべるまでの一連のシーン、彼女のキュートな部分が前面に出ていました。いきなり自身の夏に対する印象や思いを語り始めたり、爽やかさのなかに“カナタを独占したい”という生々しさをほんの少しだけ垣間見せたり……なんというか、いよいよヒロインオーラ全開になってきた感があります。
カナタとレンの関係値にも、この先大きな変化が生まれてきそう……なーんて期待を膨らませてしまうセリフじゃないですかね。
レースに、恋に、父親探しにと、カナタの忙しい日々はまだまだ続きそう。次回はハチロクにターボが搭載されることも決まりましたし、パワーを得た“エイトシックス”に乗り込んだ彼がどんな走りを見せてくれるかにも引き続き注目ですね。ますます目が離せなくなってきたことは間違いない。
早くも来週に想いを馳せつつ、それでは今回はこのへんで!