アニプレックスが3月27日にリリース予定の新作アプリゲーム『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra(マギアエクセドラ)』(まどドラ)。
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『魔法少女まどか☆マギカ』(まどマギ)を始め、『魔法少女おりこ☆マギカ』や『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(マギレコ)などシリーズ作品の追体験ができる作品です。
本記事では、そんな『まどドラ』先行プレイレビューをお届けします。
なお、電撃オンラインでは2025年春におすすめしたいアニメに関連するゲームを特集する“春だ! アニメだ! ゲームも遊ぼう(電撃春アニメ×ゲーム)”を展開中。この記事もその企画の一環として、X(Twitter)でのプレゼントキャンペーンを実施中ですので、ぜひご参加ください。
シリーズを追体験して感情を取り戻すストーリー
『まどマギ』から始まる本シリーズの売りのひとつはストーリー。本作では“かつて魔法少女だった”という記憶だけを持つ少女が主人公です。
彼女は自分が魔法少女だったということ以外、名前どころか自分の姿すらも失っていました。そんな状態で、魔法少女の記憶の光を灯す“灯台劇場”と呼ばれる場所に迷い込んでしまったようです。
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魔法少女だったことだけを覚えているのは、魔法少女として強い力を持っていたのか、それとも能力によるものなのか。結びつきが強かったのかもしれませんね。
“灯台劇場”がどんなところかもわからない少女……“ナマエ”の前に、魔法少女とは切っても切れない関係のキュゥべえが現れます。と思いましたが、よく見ると目や耳の色が緑色で、少々異なっています。何者?(この時点で既にヒヤリとするものが)
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この生き物は自分のことを、キュゥべえではなく“A-Q”と名乗ります。
“灯台劇場”では何らかの理由で魔法少女の記憶の光が散らばってしまっており、A-Qが記憶を取り戻すために記憶の光の捜索を提案。ナマエがそれを承認したことで、ふたりは記憶の光を集めることになります。
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これに関してA-Qが「契約は成立」と話しており、その見た目からキュゥべえとの関係性が気になるところ。そして不安にもなる台詞……。
A-QのQはキュゥべえだとしてAは? それともA-Qでひとつの単語なのでしょうか。永久、もしくはAはアナザー? と、色々と考えたくなります。
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違ったベクトルで気になるところが多いふたり。その関係がはっきりしたところで、いよいよ記憶の光を集め始めます。
ここからがシリーズ作品の追体験となり、最初からプレイできるのは『まどマギ』のストーリーです。
探索パートとアドベンチャーパートに分かれており、ステージ制になっている探索パートを進めることでストーリーが徐々に解放されていく流れとなっています。
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ナマエとA-Qが話しているときは、3Dモデリングされたキャラが動きながら進んでいきます。動きなどが細かいので、見ていて飽きがこないですね。モデル自体の出来がいいのも拍車をかけています。ところどころにムービーも用意されていて、画面的に飽きがこないような工夫もされています。
通常部分では盛り上げていき、重要な部分はムービーで一気に爆発させる……うまいバランスです。『まどマギ』のキャラたちも3Dモデリングされています。
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また、『まどマギ』シリーズのひとつでもある『マギレコ』ではアドベンチャーパートでLive2Dのキャラが登場していましたが、本作にも登場しています。
比べてみると『マギレコ』からリアルを追求したというよりは、柔らかさが強くなっているように見えます。クオリティが非常に高い。
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ストーリーを読み進めていると、これこそが追体験だと思えました。なんとアニメのカットが登場したのです。
それも一瞬だけ表示されたのではなく、その場面がまるまるアニメのカットという仕様! これだけで没入感が増します。
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アニメのカットを見る前は追体験というより、振り返りという感じでした。
こういうものを見ると、当時のことをより鮮明に思い出せるので“追体験”という感じがしますね。
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ちなみに『まどマギ』は原作がアニメですが、漫画が原作で映像化されていないシリーズ作品もあります。これはどのように表現されるか気になりますね。
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探索パートでは、そのストーリーの中心人物を操作して進めることになります。『まどマギ』とはいえ、ずっとまどかを操作するのではありません。
マミさんを中心としたストーリーのときはマミさんを操作できました。
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道中には使い魔との戦闘や記憶の光が落ちているので、回収しながら最奥部を目指し、たどり着くと新たなステージが解放されます。
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特定の条件を満たすと解放されるステージもある様子。記憶の光をすべて集めようとしたところ、すべてのステージを網羅する必要がある場面も。
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すべてを知ることで追体験が完了する、という感じでしょうか。
ストーリーを見て、自分たちが感じる感情と同じような“感情”をナマエが取り戻していくので、追体験以上のものがあります。
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シリーズ作品を追体験しながら、それを包括したナマエのストーリーが魅力で今後も気になります。
ちなみに魔法少女ごとにストーリーも用意されているので、気になった魔法少女のことをさらに知ることができるのもうれしいところ。
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進化した3D演出で繰り広げられる必殺技は見逃せない
『まどドラ』のバトルは最大5キャラを編成して行うコマンドバトルで、タイムラインの上から順番に行動を選択します。
青色が味方で赤色が敵なので、ぱっと行動するキャラを把握できます。
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使用できるコマンドは通常攻撃、戦闘スキル、必殺技の3種類。戦闘スキルはパーティで共有しているSPを消費する攻撃で、通常攻撃で回復します。
SPはパーティ共有ですが、回復も簡単。場面によっては温存しつつ、攻めるときは一気に攻める、という形で使い分けていくのがよさそうです。
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必殺技は攻撃、敵を倒す、ダメージを受けるとたまっていくMPが最大になると発動できる強力な技。こちらはSPとは違い、キャラごとに設定されています。
効果が強力なのはもちろん、敵味方の行動に割り込んで発動できるという破格の性能。さらに一発逆転の可能性も秘めています。
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コマンドとしてはこれだけなのでプレイするだけなら簡単。ここにいくつかの要素が加わることで奥深くなっています。
大きな要素としてはブレイクゲージ。敵の頭上にはふたつのゲージがあり、上の青色に見えるのがブレイクゲージ、下の緑色がHPです。ブレイクゲージは攻撃すると減っていき、削りきるとブレイク状態になります。この状態では攻撃するたびにブレイクボーナスの倍率が上昇し、与えるダメージが増加します。
さらに敵をブレイクさせると味方を有利にしてくれるようなスキル効果を持ったキオクも存在するので、戦闘を有利に運ぶなら積極的に削りにいってもいい、と言える要素です。
大きな要素としてはブレイクゲージ。敵の頭上にはふたつのゲージがあり、上の青色に見えるのがブレイクゲージ、下の緑色がHPです。ブレイクゲージは攻撃すると減っていき、削りきるとブレイク状態になります。この状態では攻撃するたびにブレイクボーナスの倍率が上昇し、与えるダメージが増加します。
さらに敵をブレイクさせると味方を有利にしてくれるようなスキル効果を持ったキオクも存在するので、戦闘を有利に運ぶなら積極的に削りにいってもいい、と言える要素です。
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このブレイクゲージにも関連するのが属性。HPの下にあるマークが弱点属性となり、ダメージアップやブレイクゲージを減らす量が増加します。
これらの効果に加え、ブレイクすれば行動順も遅くできる、となれば狙わない理由はありません。
とくにボスの魔女は強力で、油断していたら負けそうになることもあったので、こちらを上手く絡めつつ戦略を立てる必要がありそうです。
これらの効果に加え、ブレイクすれば行動順も遅くできる、となれば狙わない理由はありません。
とくにボスの魔女は強力で、油断していたら負けそうになることもあったので、こちらを上手く絡めつつ戦略を立てる必要がありそうです。
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また、いくら作戦を立てたとしても、能力差で押し切られてしまうこともあります。魔法少女の強化はもちろん、ロールも意識すると攻略しやすいです。RPGを普段遊ぶ方ならば、このあたりはすぐに掴めるはず。
ロールはその魔法少女の戦い方や性能の方向性を表すもので6種類あり、攻撃が得意だったり、ブレイクさせやすかったり、といった特徴があります。
- アタッカー:ダメージを与えやすい
- ブレイカー:ブレイクゲージを削りやすく、ブレイクボーナスの上昇率が高い
- バッファー:味方の強化が得意
- デバッファー:敵の弱体が得意
- ディフェンダー:味方の受けるダメージを減少させられる
- ヒーラー:HPの回復が得意
アタッカーやヒーラーといったわかりやすいロールや、本作の仕様で優秀なブレイカーはどのようなパーティーでも使いやすい印象を受けました。
反対にバッファーやデバッファーは、一手の差が生死を分けるような高難度の戦いでこそ輝くロールかもしれません。ですが、そこに“推し”がいるならば、編成していきましょう(筆者もしました)。
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強化要素としてはキオクのレベルアップ、同じキャラを入手するとできる限界突破、特定のアイテムを使う魔力解放、必殺技のレベルアップがあります。
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キオクのレベルアップと限界突破、必殺技のレベルアップは分かりやすいシステムですが、キオクのレベル上限はプレイヤーレベルと連動しています。
必殺技のレベルを一定以上にするには特定のアイテムのほか、限界突破の段階も関わっているようです。
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魔力解放は特定のアイテムを使って強化できるのですが、1段階ごとに強化されるものが違っており、1段階目ではHPで、2段階目は攻撃力、のように様々なステータスを強化することができます。
一度でまんべんなく強化できるわけではありませんが、スキルなどのレベルも上げられるようなので、強くなるためには忘れないようにしたいところ。
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あまり強化要素が多いとストーリーを進める手が止まりがちなので、これくらいシンプルですっきりしていると助かります(笑)。本作を始め、『まどマギ』シリーズの売りはストーリーだと思うので、要素が多すぎてストーリーを読む時間がないとなったら本末転倒……。
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とっつきやすいシンプル寄りの成長システムを備えつつ、システムや演出も含めて楽しませようとしているのが感じられます。
プレイするまではシリーズ作品の追体験はどうするのかと思っていましたが、アニメのカットや新しいLive2Dなど懐かしさと新しさを両立させるとは思っていませんでした。
『マギレコ』に比べると方向性は違うかもしれませんが、3Dのクオリティが高いのでストーリーや戦闘なども見ていて楽しいです。
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もし、アクションなどの操作が要求されるゲームだったとしたら、高いクオリティの3Dキャラをじっくり見る余裕がなかったわけで。そう考えるとシンプルなコマンドバトルをベースにさまざまな要素がミックスされたこの形は、うまくバランスがとれていると思います。
はやく『まどドラ』がリリースされないかな……という気持ちにさせられます。完全版のストーリーを体験したいですね。待ち遠しい!
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