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『薬屋のひとりごと』46話感想(2期22話)。マオマオと壬氏のアッサリした再会シーンは安心感がすごい。楼蘭に渡した簪が生存フラグであってほしい…(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

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 現在放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』の第46話(2期22話)“禁軍”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『薬屋のひとりごと』第46話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

マオマオと壬氏のアッサリ気味の再会シーンは安心感がすごい【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 今回のハイライトは、何とっても壬氏(じんし)の軍服姿!

 すでにビジュアルとして公開はされていましたが、ふだんの宦官姿とはうって変わって、男性的な凛々しさにあふれていますね。こうして見ると、ガタイの良さが際立ちます。


 羅漢(ラカン)や羅半(ラハン)の献策をスッキリ呑み込めているあたり、軍事面の知識にも秀でている様子の壬氏。とはいえ、流石に最前線で戦っていたのは少々無茶な気がします。まあそんな無茶をしたからこそ、禁軍の士気も上がって作戦がうまくいったのでしょうね。

 マオマオを救うために“漢大尉(羅漢)の娘が囚われている”という説明をしたのも、なかなかうまい理由付け。実際はマオマオを助けたい壬氏の私情が入っているのでしょうが、これなら政治的に軍を動かす理由になりますし!


 マオマオと壬氏の再会シーンがアッサリ気味に終わったのも、兵たちの前であまりはしゃげないという立場上の理由もありそうです。ここ最近の怒涛の展開もあって、2人のいつも通りのテンションが癒しですね。

 それにしても、壬氏の正体がハッキリ分かったときのマオマオのリアクションも薄い(笑)。まあ、元々感づいていたのもあるのでしょう。

 実際はマオマオとそんなに年齢が離れていないということで、今後の2人の関係性の変化がどうなるのかに注目です。

楼蘭に渡した簪が生存フラグであってほしい…【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 悲壮な決意を見せる楼蘭(ロウラン)。具体的にどんな行動をとるかはまだ不明ですが、その諦めにも似た表情から、おそらくすべての罪を背負うつもりなのだと思われます。

 主な目的は彼女のいう通り“意地”と、翠苓(スイレイ)を救うことにあるのでしょうが、悪しざまに言う母親に対しても情を捨てきれてはいない印象です。

 そうして去ろうとする楼蘭の手を引っ張るマオマオは、やっぱりカッコいいですね。ここ数話、一話ごとに主人公感が増していっている気がします。


 そういえば、願掛けと称して壬氏からもらった簪(かんざし)を楼蘭に預けましたが、メタ的には生存フラグが立ったような気がします。

 次回壬氏の手に簪が戻ってマオマオに返されるような展開にならなければ……もしかしたら楼蘭が子翠(シスイ)として生きられる可能性も? まあおそらく十中八九なさそうですが、あってほしい展開です。

子昌の愛情のすれ違いが切なすぎる!【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 子昌(シショウ)の過去も明らかに。事実関係だけはすでに分かっている内容でしたが、彼の先帝への忠義と神美(シェンメイ)への愛情などが判明したことで、なかなか悲しい行き違いがあったことが分かりました。

 子昌としては、先帝の娘を妻として迎える条件で神美を後宮から救い出したつもりだったのでしょうが、それが神美にとっては先帝に捨てられたように映ったのでしょうね。自尊心が極端に強い女性なので、幼女趣味の先帝に相手にされなかったのもあって、ますます人間性がゆがんだのだと思います。

 一方、翠苓の親子に関しては、ある意味仕方なく結婚したというだけあって、心の底から愛情を注げてたのかは不明。にも関わらず、本当に愛していたであろう神美の嫉妬心を煽る結果になったというのも、なかなか救いのない話です。

 そんな子昌が、最後の最後に楼蘭から共犯として頼られたのは、救いだったのではないでしょうか。


 次回タイトルが“子の一族”ということで、子昌や神美にもスポットが当たりそうです。楼蘭と会話する壬氏が血がにじむほど手を握りしめていた様子から、何か悲劇的な展開の予感もします。

 それと、今回マオマオが最後に言っていた「子翠(シスイ)から託されたこと」というのが何なのかも気になるところ。おそらく翠苓を救うために何かするのだとは思いますが……マオマオの次回の動きに注目したいですね。


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