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『FGO』10周年! 第2部終章やグランドグラフシステムが気になって5年振りに復帰したら、超快適だし物語の魅力がやっぱりスゴイ。しかも聖晶石1,000個ゲットできる!

文:電撃オンライン

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 iOS/Android用RPG『Fate/Grand Order(フェイト/グランドオーダー)』。

 2015年にサービスを開始した本作は今年で10周年。さらに、2025年12月22日には第2部終章が開幕することが発表されています。


 この記念すべきタイミングをリアルタイムで味わってみようと思い、実に5年振りに復帰してみました。同じように休眠していた(もしくは、している)マスターの皆さんにはぜひ読んでほしいです。

※本記事はラセングルの提供でお送りします。

マスターになってから約3年で時が止まった弊カルデアを再訪する

 自分が『FGO』を始めたのは2017年秋。

 『Fate』シリーズ自体は第四次聖杯戦争に関連するアニメを見たり、ゲームをいくつか遊んだりしたくらい。それも極端にハマったわけではなく、ゲームやアニメを楽しむなかそのひとつとして『Fate』に触れたことがある程度でした。

 当時はマーリンが最高のサポートであるとされており、『FGO』がどんなゲームかまったく知らないまま「今始めればめっちゃ強いサーヴァントが手に入る(かも)」という話を聞いたから始めたわけです。

 『FGO』に限らずスマホゲームには、初プレイ時のみ行える“リ”で始まる出会いの因果を捻じ曲げる手段があり、この手段を利用するつもりでしたが、なんの偶然かあっさりとマーリンを迎えることに成功しちゃったことを覚えています。

 マーリンでサポートしたいバスター寄りのアタッカーには欠けていたものの、宝具の回転率や幻術の対応力はほかのサーヴァントには代えがたく、第1部クリアまではほぼ常時編成に組み込んでいた気がします。

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 第2部開幕直前に起きたカルデアの封鎖をリアルタイムで体験している記憶があるので、第1部と第1.5部をクリアしているはずです。

 そんな自分ですが、2020年に『FGO』のプレイを止めていました。第2部は5章までクリア済み、“地獄界曼荼羅 平安京”の冒頭部分だけ触っているので、2020年末までは多少触っていた様子。おそらく2020年夏ごろからFGOから遠ざかっていき、2021年にはボックスイベントがあっても起動しないくらいまでフェードアウトしています。

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 新型コロナウイルス感染症の流行やそれにともなう環境の変化など、やめた理由はいくつかあるはずですがピンポイントで記憶しているのは“アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕 ”を2020年夏にお迎えできなかったこと。

 黒猫のパンケーキ、作れない……。

 フェードアウト後は、ある程度まとまった量の聖晶石がプレゼントされたと聞いてはログインして、プレゼントボックスにあった石を受け取り、召喚だけしていました。結構こういう人っているのではないでしょうか? 入手順でサーヴァントを確認したところ、いっさい育てていない“雨の魔女トネリコ”をお迎えしていました。

 ……失礼ながら、まったく存じ上げないサーヴァントでしたが、第2部6章のタイトルが“妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ”な時点で、トネリコが6章で重要なサーヴァントであることはなんとなく理解できます。

 ちなみに特別召喚(※対象となっている★5サーヴァントの中から好きな1騎を入手できるというもの)も1回だけ行える様子。こちらはいろいろ調べてからお迎えするサーヴァントを決めます。

 もうこの時点で思わぬサプライズ状態。いろいろやることがあって楽しいですね。かなりワクワクしています。

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 所持しているうちレベル100のサーヴァントはジャンヌ・ダルク(アーチャー)と、アビゲイル・ウィリアムズの2騎。後述しますが、各クラスにレベル100のサーヴァントを1騎ずつ所持するというのが2025年のひとつの基準になるようですので、育成はまだまだこれからです。

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FGO10周年、休眠から復帰へ

 プレイをやめてからというもの、『FGO』関連の情報はほとんど気にしなくなっていきました。

 ですが、そんなレベルでも『FGO』に対するマスターの反応を目にすることはあります。例えば2021年に“戴冠式”が開催されるという公式の発表を受けてざわざわしていたマスターたちをSNSで見かけました。なにかあるんだな、と。

 イベント特有のなんだか世間がワクワクしている雰囲気。さすがにゲームメディアで活動している以上、「ほとんど気にしなくなった」といっても自然と目にしますし、盛り上がりには気づきます。


 リアルタイムでの引用や返信が公式Xの告知にも残っており、すべて確認すると致命的なネタバレを踏みかねないのでチラっとだけ見ましたが動画も含めて“戴冠式”というワードから連想されるポジティブなものではないのだろうということは想像できます。

 虫のように潰され、毒血に倒れる“戴冠式”とか聞いたことがありません。しかも“獣”というワードが含まれているのは……。想像が合っているのかは未来の自分と現役のマスターが知っているのでしょう。


 そんななかで最近またしても聞こえてきたのが、自分のサーヴァントをグランドクラスにできるという新システム。

 第1部をクリアしている以上、“山の翁”がカルデアのために冠位を返上したシーンは印象に残っていますし、マーリンをきっかけに始めたこともあってグランドクラスにまったく興味がわかないといったらウソになります。

 また、上記のとおり、2017年末に第2部プロローグ【序】とともに公式サイトが“査問期間中のネットワークへのアクセスが禁じられた”ことも体験しており、『FGO』には、ユーザー間のコミュニティを抜きにしてもリアルタイムで触れたほうがより楽しめる要素があることも知っています。

 グランドクラスとリアルタイムならではの楽しみ。この2つに後ろ髪をグッとつかまれ引き寄せられ、第2部の世界に足を踏み入れようと思ったわけです。


 このPVを改めて見たら、当時「Lostbelt No.3の子、かわいいけど敵かぁ……」と残念に感じたことを思い出しました。今では弊カルデアで元気に哀れみの涙で命を呪っています。

 また、なにやら自分がまだ知らない部分に関しても今見ると……という要素があるようで、この記事の打ち合わせに参加した別スタッフ(現役ユーザー)はLostbelt No.3の伏字を見て「うわあ…」とつぶやきつつ、驚きを共有したいけど言ったらネタバレになるので我慢しているといった雰囲気でした。

 ちなみに「この動画のコメント欄は見るな!」と言われたので見ていません。おそらくネタバレ配慮の優しさでしょう(笑)。

 ずっとプレイを続けてきた皆さんもぜひ、今一度PVをご覧になってみてはいかがでしょうか? 現役ユーザーならではの気づきがあるかもしれませんよ?

5年振りの『FGO』はメチャクチャ快適になっていた! 休眠勢もここだけは読んで!!

最新サーヴァントがいなくたって十分以上に楽しめる

 さて、5年振りの復帰のため、自分のカルデアには当然新しめのサーヴァントはほぼいません。最新のサーヴァントは2023年夏のトネリコさんですが、プレイに復帰した感覚としては、最新のサーヴァントがいなくても問題なく遊べる様子。

 そもそも『FGO』は個々のサーヴァントに特徴があり、それぞれに活躍の機会があることはプレイしたことがある皆さんならご存知でしょう。自分のカルデアでは、風魔小太郎が陰の立役者になったシーンはあり、“忍術”で敵のチャージ攻撃をしのいだことは数知れず。

 第1部ラストではアステリオスの宝具発動を可能な限り優先して時間をかけて戦った記憶もよみがえってきました。

 そういった要素があるのはさておき、現在もアルトリア・キャスターやスカサハ=スカディがかなり強力なサーヴァントのままのようで、ほかのマスターのサポートにも数多く配置されていました。

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 確認した範囲でキャスターのサポートは、アルトリア・キャスターを筆頭に、スカサハ=スカディ、マーリン、孔明といった感じ。

 自分の過去のサーヴァントが十分に使えることもありがたいのですが、それ以上に“昔覚えた手順”で動かせるというのもうれしいところ。もしかするとより強力なサポートを選べるのかもしれませんがプレイに支障はありませんでした。

 一方で、セイバーをはじめとしたサポート向きのサーヴァントが限られるクラスは、サポートに置かれているサーヴァントがかなりばらけている様子。サポートに置くサーヴァントは自分の推しをアピールしたいという側面もあるのでそれも原因でしょう。もちろん知らないサーヴァントもごろごろいます。

 坂本龍馬なるサーヴァントは知っているけれども、クラスとレアリティが自分の知っている龍馬と一致しないなんてこともありますね。あなたは★4のライダーではなかったでしょうか?

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 知らないサーヴァントも使えばいろいろわかるだろうと、試しにツタンカーメンを借りて使ってみたのですが、宝具を使ったら自分が即死したうえにガッツでよみがえりました。わ、わからない!

マイティチェインで戦闘が楽しくなっている

 そして、休眠中に実装された要素で個人的にプレイ体験が大きく変わったと感じたのが“マイティチェイン”。これはバスター、アーツ、クイックのコマンドカードを1枚ずつ選択すると、全種類の1stボーナスが発生するもの。

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 率直に言って、マイティチェイン実装以前の『FGO』のバトルは、必要なカードを選ぶ感覚と同等に不要なカードを避ける感覚が強いものでした。クイックはなるべく使いたくない、バスターはほかのサーヴァントの攻撃に1stボーナスを乗せる目的以外でまず使わない、そんなサーヴァントいくらでもいましたよね。

 ですが、マイティチェインがあることで全コマンドカードの価値が上がり、以前ならなるべく使いたくなかったコマンドカードが輝く瞬間が増えていると感じます。

スキル演出の高速化が爽快すぎる

 さらに、個人的にとくにプレイフィールをよくしていると感じたのは、スキル演出の高速化。3体のエネミーが出る場所はとりあえずジャンヌ・ダルク(アーチャー)を投入しているのですが、彼女、スキル演出で夏をじっくり満喫しているんですよね。平たく言うとスキル演出が長め。

 そんな彼女が素早くエンジョイ&エキサイ……して一息入れて、スクルージ(クジラ)を呼び出すのがかなり快適。スキル選択時にもう1回タップして演出を高速化する流れは、復帰から早いタイミングで手癖になりました。

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メインストーリーは敗北や撤退してもAPが戻ってくるし、令呪は1日に3画回復だと…!?

 また、あとから追いつこうというなか嬉しいのは、かなり先までメインストーリーの敗北時や撤退時のAP消費がなくなっていること(公式サイトの表記では奏章IIまでありますが、この奏章というものがどのあたりで登場するのかは知らず)。

 複数のエネミーが2~3WAVEにわたって出現するバトルだと思って周回向きの編成で飛び込んだら、大型エネミー1体だけだった。よくある話ですよね。5年前にも何度も体験しました。

 こういったとき、以前ならAPがもったいないので無理やり突破を試みていたのですが、撤退すればAPが戻ってくるのでさっと撤退。単体向けの編成で仕切りなおすことも手軽にできます。

 また、BREAK時にチャージを行うなどの初見では対応できないギミックにやられたらとりあえず撤退してやり直すなんて遊び方も問題なしです。

 しかも、令呪が1日に3画回復するようになっているのもうれしい。『FGO』はメインストーリー上のクエストを一度クリアすると再挑戦できないという仕様なので、令呪未使用を目指す人がいるのは百も承知ですが、個人的にはブランクがある以上その辺りを気にするのは最新のストーリーに追いついてからでいいかと感じています。

★5種火が恒常的に入手できて育成が楽になってる

 また、休眠時点でいわゆる★5種火はあったものの、“種火集め(極級)”が追加されているので恒常的な入手が可能に。過去よりもだいぶサーヴァントのレベルを上げやすくなっている印象です。

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 また、メインクエストクリア時の報酬が過去にアップデートされたことにともない、休眠マスターを含めた多くのマスターにまとまった数の叡智の業火が届いているので、軽い育成なら種火を集める必要さえありません。もっとも無期限でプレゼントに保管できる種火は逆に残しておきたくはありますが!

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 聖杯や伝承結晶については好き放題使えるとは言わないまでもストーリーのクリア段階に応じて
マスターミッションの報酬に追加された様子です。様子と書いたのは……いつの間にか受け取っていたためです。

 最短で進めたとしても★5のサーヴァント3騎はレベル100にでき、全ストーリーを終えれば聖杯は25個入手可能。各クラス1騎ずつとまではいきませんが、ある程度聖杯をストックしていたりレベル100のサーヴァントを作っていたりすれば十分賄える数でしょう。

 自分の場合、いろいろ頑張るとあと14個は聖杯が手に入るようです。

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 そのほか改修された要素や新要素も多数あるのですが、さすがにひとつひとつ触れていたらキリがないのでこの辺で。

 とにかく、5年の休眠期間の間に遊びやすく進めやすくなっていました!

『FGO』を約5年振りに遊んでみて思ったこと(ストーリー編)

 と、遊びやすくなったり進めやすくなったりしたのはもちろんですが、やはり『FGO』で一番気になると言えばストーリー。

 先述のとおり“戴冠式”は、なにやらすごかったとか。そのことを確かめるべく5.5章を飛ばして6章をプレイしました。

 ちなみに、この5.5章を飛ばせるようになったのも、2022年のアップデートからです。ここからは前編(第1節~第9節)、後編(第10節~第24節)、崩壊編(戴冠式以降)に分けて6章の感想をお届けします。
 なお、このあとのテキストでは第2部6章のネタバレが含まれるのでご注意ください。
 また、基本的に後編を読む前に前編部分を、崩壊編を読む前に後編部分を執筆した形になっているので、最終的に明らかになるものに関して前編、後編ではそれぞれ不明瞭なままになっていることがあります。

6章の感想:前編(第1節~第9節)

 改めて6章からプレイして気づいたのですが、あまりの便利さにその人(?)となりをスルーしていたアルトリア・キャスター。彼女のこともいっさい知りませんでしたね。

 宝具などで荘厳な雰囲気を見せていたので、勝手にイメージを作っていましたが、実際に物語を読んでみるとだいぶポンコツ……というよりも自己肯定感低め? な個性的なキャラクターのようで。

 もっとも、異聞帯の登場キャラクターとカルデアに召喚されたサーヴァントは基本的には別物ですので、同一視していいのかは6章のこれからの展開しだいですが。

 穏やかそうな雰囲気から急にシリアス展開になったり、その逆もしかり。レッドラ・ビットの登場に笑わないのは無理がありますって。

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 また、第1部の特異点にせよ、第2部の異聞帯にせよ、『FGO』は現実の歴史を再解釈してIFの世界を構築していますが、6章は第1部5章と同じ歴史を再度別の解釈を行うという異例の章でもあるんですね。

 同じアーサー王伝説を土台にして、アルトリア(・キャスター)が登場。早くから汎人類史のトリスタンは登場しており、異聞帯の円卓の騎士関係者が登場することはほぼ確定したなかでのスタート。

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 そこからの妖精騎士ガウェインの登場におそらくリアルタイムで体験した人は「これは誰?」から「ガウェイン!?」という驚きにつながり、「本当に異聞帯のガウェインなのか」や「真名は?」という疑問を抱いたと思うのですが、自分の場合は……グッズ展開や英霊夢装などで真名だけは目に入ってきていたんですよ。

 つまり、休眠中にバーゲストというサーヴァントが『FGO』に登場したことを知っている状態。

 ですので、「このサーヴァントはバーゲストって名前だっけ?」から「ガウェイン!?」という驚きにつながり、わいた疑問は「なんで名前が2つあるの? どっちが真名?」というリアルタイムで遊んだ人とは少し違うものに。

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 “初めて知る”ということは当然一度限りの体験なので、どちらの体験が優れているかは比較できませんが、すでに完結済みの章について横から少しだけかじった状態で触れてもまた違った味がしましたね。

 また、序盤からどうにも腑に落ちないのがオベロン。わずかなサーヴァントが異聞帯でこちら側につき、右も左もわからないマスターたちへの解説役になるというのは多かれ少なかれ『FGO』で見てきた流れですが、これまでのサーヴァントと比べると舞台を整え過ぎているように感じるんですよね。

 オベロンがかくまっている妖精たちがあまりにほかの妖精と見た目が違うし、実は妖精ではないとか?

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 やっぱり怪しいなぁ……。途中で妖精(?)たちがオベロンのことを“ぼーてがん”と呼んでいるようなシーンもありますが、おそらくヴォーティガーンのことですよね。昔遊んだ『Fate/unlimited codes』(PS2版)の知識が少し役に立ちました。

6章の感想:後編(第10節~第24節)

 で、リアルタイムで遊んでいた人は、9節でいったんお預けになったわけですか。

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 長い間別れていたマシュが合流してようやくまともに共闘できるようになったと思ったらまたお別れ。あまりに人の心がない(笑)。

 リアルタイムで読み進めていないからこそ一気に読めるというのはある種の特権ですね。

 一方で、前編から後編まで間が空いていたということは考察の時間があったはず。前編ラストのモルガンの青い光について答えまでたどり着いた人がいたのか、そもそもあの光を考察する人がいたのか。

 そういったリアルタイムだからこそ共感できるものを味わいにくいのは、今遊んでいるから仕方ない部分もありつつ少し残念ですね。

 そんな青い光が、6章の舞台の成り立ちにかかわっているうえにものの数時間の行動とは。モルガンのとんでもなさが際立つシーンでした。

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 そして、アルトリア・キャスター、前編部分でポンコツなんて言ってすまない。

 身の丈に合わない過剰すぎる期待に応えようとしていながら、報われない。しかも、自分自身で報われないことを理解していながら望まれたことを、望まれたようにこなしていただなんて。なんか、やりきれませんね。

 さらに、今までバーヴァン・シーの独りよがりにも見えたモルガンとの“親子”関係の全貌が取返しのつかないところで明らかになる流れもやりきれない。

 あれだけバーヴァン・シーを痛めつけておいて最期に出た“モルガンの後継者”表記は、この異聞世界を通り越してシナリオライターを嫌いに……
執筆したのは奈須きのこさんですか。それでも今だけは嫌いでいさせてください(笑)。

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 一方で、幕間ではマシュと同行するトネリコの旅路が少しずつ明らかになり、最後にはトネリコの本当の名前も。

 今につなぐための大事な過程だということは理解しているのですが、それ以上に矛盾を生じさせないためにマシュが誰も来ない場所から動かないことと、今にハベトロットなる妖精がいる時点で察してしまいましたね。

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 ときおりギャグシーンがはさまるものの、国に反乱する立場のためシビアな展開が多いなかハベトロットは常にいい子なので、いなくなってほしくないんですけどね。

6章の感想:崩壊編(“戴冠式”以降)

 なるほど。で、25節からが戴冠式と……。ここでもリアルタイムでプレイした人には待ちの時間が訪れたと。リアルタイムで読み進めていないからこそ一気に読めるというのはある種の特権ですね(2回目)。

 ……

 ……

 
あのさぁ!

 
“戴冠式”が開催されるって言ったらさぁ! 傍から見るとねぇ! 後日談のサプライズ実装だと思うわけなんですよぉ!

 
なにも終わってないじゃないですかぁ! むしろここからが始まりじゃないですかぁ!

 ……気を取り直してと。“戴冠式”という本来ならポジティブなワードによる告知で当時のマスターがざわざわしていたわけがわかりました。そりゃああなるよな、と。

 第2部6章を通して、一番短期間で衝撃を受けた瞬間は間違いなく画面右上に“おしまい ?戴冠式?”と表示された瞬間でしたね。

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 上記のとおり、第2部6章を始める前に“戴冠式”の存在を知っていたので、ふんわりとその内容を想像したことがあるんですよ。それが以下のようなもの。

 王がいないことが異聞帯の最後の形としてマスターに受け止められていたところに“戴冠式”というサプライズ。

 マスターたちは開幕まで誰が王になるのかザワザワしていた。“戴冠式”で王が決まり、誰が王になるかの予想合戦もひと段落。ただ、当然ながら汎人類史存続のために消える世界なので、王が決まったところで意味がない。新しい王や王が決まったことに喜ぶ異聞帯の登場人物がマスターたちに寂寥感を与える。


 
なにひとつ当たってない!

 プレイ中も第23節あたりまでは、バーゲストの彼ピとのイチャイチャを見て、メリュジーヌとパーシヴァルの微妙な関係を見て、各地で楽しく過ごす妖精を見て、でもこの世界はなくなるね。さびしいね。くらいが戴冠式で描かれるものだと思っていたんです。

 それが、あそこまで徹底的に壊れてしまうとは。「バーゲストの彼ピは固有グラフィック持ちかなぁ」とか思っていたころの純粋な気持ちを返して!

 ここまでサラリと書いていますが、今では“戴冠式”以降をミッションなどで示す場合、“崩壊編”という言葉が使われているんですね。

 ノクナレアの戴冠式からなにもかもがあっという間に崩れていき、厄災の正体が次々と明らかになっていく姿には唖然としました。ちなみにケルヌンノスは毎日3画回復する令呪の力で撃破。ありがとう改修!

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 アルトリア・キャスターの16歳までの扱いも含めてここまでのもろもろがすべて“はじまりの6人”のせいだと思うと、ほんと許せないわ……。

 オーロラも正直嫌いになったのですが、あの妖精を嫌ったところで当の本人はどこ吹く風だと思うので諦めます。

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 ただ、悪いことばかりではなく、冒頭で書いたとおりマーリンをきっかけに始めたわけですので、仮初めのものとは言えアヴァロンにマップとして立ち入れたことに少し感動。プレイ開始から何度も宝具で見ていた光景ですが『FGO』の物語が物語なので、絶対にプレイ体験としては訪れることがない理想郷だと思っていました。

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 最後の最後にいよいよオベロンの真名が熔解。ヴォーティガーンが関連することはなんとなく想像がついていましたが、オベロンとヴォーティガーンを足すとどういった立ち位置のサーヴァントが生まれるかなんてさすがに予想のしようがありませんでした。

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 ここまでにオベロンによる複数の介入があったことと、オベロンの言葉が根本的に信用できないという話を見ては、改めて読み返さないわけにはいかないでしょう。

 6章を読み終えてからはおなじみの人の心がない概念礼装をゲット。ここまでは想像通りだったのですが、ハベトロットが加入した瞬間思わず「あぁ」って声が出てしまいましたね。……よかった。

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 さて、今までアルトリア・キャスターを第2臨の姿で使っていたのですが、それは「望まれたことを、望まれたように」がアルトリア・キャスターの矜持のようなものだと思っていたからなんですよ。

 あのセリフがある種の呪いだとわかってしまったので、ちょっと今後第2臨のまま使うのは難しいかもしれません。

 また、結末を見届けてから気が付いたのが、弊カルデアに2023年にやってきた雨の魔女トネリコが登場していないこと。

 気になってプロフィールを読みに行ったのですが……なるほど、最初かー。

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心惹かれるなら、思いが残っているなら……また『FGO』を始めてみるといいですよ

 久しぶりに『FGO』に復帰して丸ごと1章分を読み終えたのですが、やはり満足感は格別。楽しい……という感情とは違いますが、間違いなく心を揺さぶるものでした。

 気になった人は早く始めるべきだと思います。

 その大きな理由はここまででも振り返ったストーリーと、もうひとつが冒頭でも挙げたサーヴァントを“グランドサーヴァント(冠位英霊)”に設定できる“グランドグラフシステム”。

 冠位解放戦、冠位選定、冠位研鑽戦、冠位認定戦の4つに分かれており、冠位研鑽戦は周回コンテンツです。聞いたところによると、絆とQP稼ぎ、素材などの面で非常に“おいしい”クエストだとのこと。


 ただ、冠位研鑽戦に挑むには“ストーム・ポッド”というアイテムが必要になります。知らない方向けに説明すると、ストーム・ポッドは1日につき3個配布され、最大9個までしか所持できないという制限のかかったアイテムです。見方を変えると、ストーム・ポッドを消費する冠位研鑽戦は、制限がかかるくらいおいしいクエストとも言えます。

 そんな冠位研鑽戦ですが、実装から1週間は、ストーム・ポッドの消費0。APがある限りはいくらでもチャレンジできちゃうんです。つまり、周回してねってことですね。わかります。

 冠位研鑽戦は各クラスのグランド化が可能になると同時に実装されます。一連の“グランドグラフシステム”に関連するクエストは7月末時点で、セイバー・バーサーカー・ランサーまでが終了しており、8月13日までエクストラI(シールダー、ルーラー、アヴェンジャー、ムーンキャンサー)、8月27日から9月3日までエクストラII(アルターエゴ、フォーリナー、プリテンダー、ビースト)のものが開催。アーチャー、キャスター、ライダー、アサシンも今後開催予定です。

 また、2025年冬には第2部終章が実装予定ですが、第2部終章でもグランドサーヴァントが重要になるとのことです。物語を楽しむためにも、育成をスムーズに進めるためにも少しでも早く始めたほうがよいでしょう。

 とりあえず自分は、メインストーリーと強化クエストも進めていこうと思います。第2部6章のゲストとして登場したトリスタンのおかげで、“祝福されぬ生誕”のデメリットを自分で解消できるようになっていることに気が付きました(笑)。

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復帰したらわからないことがあるのは当然。でも『FGO』は問題なく楽しめる

 5年ぶりに復帰した自分が“今最前線の状況”にいないのは当然のこと。それでも直近のサーヴァントたちがいないから楽しめないってことはなく、快適になったシステムとともに復帰前から地続きでつながっているように楽しめました。ボックスイベントの箱開けもめちゃくちゃやりやすくなっていて感激……。

 上でも書きましたが、スカサハ=スカディでサポートを行うクイック、アルトリア・キャスターでサポートを行うアーツを中心としたパーティは十分実用に耐えるもの。

 バスターのサポーターはさすがにマーリンがトップの座を譲り、光のコヤンスカヤのほうがいいという話を聞きましたが、なんだかんだマーリンも便利でした。

 一方でブランクを感じたのはサポートに配置されたアタッカーとして採用できそうなサーヴァントのうちだれが強いかがさっぱりわからないこと。

 例えば、自分がプレイを休止したタイミングではギルガメッシュはアーチャー最強格でした。それが現在でも最強格かというとこれがわからない。

 ギルガメッシュ自体をサポートに配置しているマスターは多数いるのですが、ギルガメッシュは人気ですからね。強いから配置しているのか好きだから配置しているのか……。

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 ともあれ、そういった強さのわからないサーヴァントに関しては種火クエストなどで試しに使ってみればそのうち知識もついてくることでしょう。
 
 2025年に『FGO』は第2部終章を配信予定。“終章”と書かれている以上『FGO』自体の物語が幕を閉じると想像するのは自然でしょうし、まだまだ描けていないことも多すぎるので“終章”が来ても『FGO』が終わらないと考えるのもおかしくはありません。

 ですが、どちらにせよ、終章が『FGO』の大きな節目となることは間違いないでしょう。そしてSNSも大賑わいになるはず!

 その瞬間をリアルタイムで楽しんでみませんか?

聖晶石が1,000個も……『FGO』10周年にあわせた最大規模のキャンペーンで復帰勢も初心者も遊ぶなら絶対に今!


 ここまで何度か触れてきたとおり、『FGO』は今年で10周年。8月3日の生放送で数々の新要素やキャンペーンが発表されました。

 一部はすでに終了していますが、10周年の新規サーヴァント“星5 U-オルガマリー”のピックアップ召喚が8月17日まで開催中。

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 10周年発表で間違いなく盛り上がった発表の1つが、“奏章IVをクリアしたマスターに聖晶石を1,000個プレゼント”。奏章IVクリア済みで復帰したなら、今すぐに“星5 U-オルガマリー”をお迎えする糧にできます。

 しかも12月20日までに奏章IVをクリアすれば、聖晶石を受け取れます。自分は“星5 U-オルガマリー”のピックアップ召喚期間中に1,000個獲得は間に合わなさそうですが、12月20日までには必ずや! 年末やお正月にあるであろうイベントへのモチベにします。

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 また、12月31日23:59までストーリー召喚の1回召喚が1日1回無料に。特定のサーヴァントを狙うというわけにはいきませんが、期間が長いこともあって思わぬ出会いがありそうです。星5アルトリア(ランサー)も、私が『FGO』から離れていたプレイを止めていた期間にいい強化を与えられていたということで、お越しいただくことを願ってみるのもいいかもしれません。

 そのほか、継続的に続いているサーヴァントのモーション改修なども発表されていますので、10周年で発表されていることの詳細は、下記の記事からチェックしてみてください。


 そして最後に、10周年のキャンペーンなどが発表された生放送のアーカイブを貼っておきます。第2部開発ディレクターであるカノウヨシキさんの最後のコメントと、言葉に詰まってっしまうところ、ちょっとグッと来てしまいました。周年まわりの発表としては、内容も盛り上げ方も、パーフェクトだったと言っていい形だったと思います。

 最後になりますが、この記事を読んで、『FGO』第2部終章をライブで参加して楽しみたいなと思ってくださった方がいれば何よりです。みんなで今年の年末を第2部終章で楽しみませんか?

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