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『放送局占拠』6話感想と考察:鎌鼬事件の真相解明、黒幕は屋代警備部長! そして“妖”の次の標的は、なんと青鬼!?(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

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 日テレ系列2025年7月期より土曜夜9時から放送中の、櫻井翔主演のタイムリミットサスペンスドラマ『放送局占拠』第6話の感想と考察を掲載します。

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武蔵三郎(櫻井翔)の3度目の戦い!


 2023年から放送され、考察しがいのある先の読めない展開や、敵役のキャストが名前を伏せられ、劇中で少しずつ判明していく仕掛けなど、さまざまな魅力で話題になったドラマ『○○占拠』シリーズ。

 2023年の『大病院占拠』、2024年の『新空港占拠』に続いて、この夏から最新作『放送局占拠』が放送中。

 前作の事件から1年、新たな舞台は“放送局”。妖(あやかし)の面を被った武装集団と、今は警視庁刑事部BCCT捜査員になった武蔵三郎(櫻井翔)との戦いが開始されます。

 過去作で登場した警視庁刑事部BCCT管理官のさくら(ソニン)や警視庁刑事部BCCT情報分析官志摩(ぐんぴぃ)など、お馴染みの面々も登場。さらに、第一作目でテロ集団のリーダーだった“青鬼”こと大和耕一(菊池風磨)も再登場。過去最大のタイムリミット・サスペンスが幕を開けます。

 2025年の夏ドラマでもとくに注目の本作について、その感想記事をちょっとした考察を交えて紹介していきます。


この記事には、ドラマのネタバレが含まれます。

『放送局占拠』第6話 感想

前回までのおさらい


 テレビ局を占拠した、“妖”を名乗るテロ集団。そのリーダーである般若の正体は、武蔵の妻の弟、伊吹でした。

 そして、新たに6人の人質がステージに上げられ、風船爆弾(毒ガス入り)の餌食にされようとしています。助けるには、武蔵が、武蔵自身の闇を暴くしかないようです。

 また、伊吹と青鬼が“のっぺらぼう”を拉致したのは、実は3ヶ月前のことだったことも判明しました。

般若の目的は、彼女の無実を晴らすこと!


 そして今回は、その3ヶ月前の出来事がまず語られます。伊吹は、自身の彼女が関わったとされる、鎌鼬事件に関する情報で、青鬼に呼び出されます。占拠当時、“妖”に拉致されたのは、武蔵たちを欺くためでした。

 そして現在、武蔵は自分の闇と向き合うことになります。人質の入っている毒ガスルームの制限時間は2時間しかありません。

 そこで明らかになるのは、5年前に起きた鎌鼬事件です。男女2人が殺害されましたが、その犯人が、伊吹の交際相手神津風花だったのです。そして武蔵の闇とは、彼女を逮捕したことでした。伊吹さん、さすがに逆恨みが過ぎます。

 伊吹の目的は、風花の濡れ衣を晴らすことですが、もう1つ、何か大きな目的があるようです。

鎌鼬事件の真相を探る!


 武蔵は当時事件を担当した神奈川県警へと向かいます。

 そこで、事件当時、現場から逃げていく男女2人が目撃されていました。それがなんと、“のっぺらぼう”とその父親(信者)でした。さらに、廃ビルで見つかった焼死体がこの2人だったのです。

 武蔵たちは“かまいたち”のことを知らないので平然としていましたが、これはなかなかの衝撃。過去編と一気に繋がりましたね。

 武蔵は焼死体のあった廃ビルに向かい、鎌鼬事件の真犯人が“のっぺらぼう”であることを突き止めますが、そこへこれまでずっと武蔵をサポートしていた刑事の天草が、武蔵に銃を向けます。

 武蔵はいつも通り簡単に返り討ちにして、なんとか放送に間に合い、般若に事件のあらましと、鎌鼬事件の黒幕が屋代警備部長であると告げます(犠牲者のうち記者の方は屋代が殺しており、その後始末を“のっぺらぼう”に頼んでいた)。その証拠も揃っていました。

 また、天草は屋代警備部長に騙され、武蔵が都知事殺害の真犯人と思い込んでいただけのようです。

現在の青鬼は、捕らわれの身


 なんとか武蔵は無事自身の闇を晴らした(真相を知らず、風花を逮捕したこと)武蔵ですが、次は誰の闇を晴らすのかと思ったら、なんと放送で映し出されたのは、冷凍室に監禁されている青鬼! 最初はアドバイザーとして“妖”を実質率いていたようですが、途中で何かあったようです。

人質たちは全員助かるも……


 人質ルームでは、毒ガス部屋に人質6人、内部には5つのガスマスク。時間切れになったとき、誰がマスクを被り、誰が死ぬのかで揉めます。

 そうしたなか、官房長官の息子で俳優の式根が、ガスはフェイクだとにらみ、マスクを付けずに過ごそうとします。しかし寸前で気が変わり、ADの忽那からマスクを奪います。武蔵が闇を明かしたので、追加のマスクが支給され全員助かったのですが、式根は無様な姿を世間にさらすことになるのでした。

考察:青鬼と“妖”の間に何があったのか


 焼死体が“かまいたち”たちだった予想は当たりました。が、だったら過去で撃たれた警官2人はどうなったのか。死んでないとしてしても十分事件になりそうなのですが。もう“のっぺらぼう”が処理したのかな。

 今回、天狗としゃどくろが正体を明かします。「え、知ってるけど」と思ったら、よく考えたら捜査本部の人たちはまだ知らないのでした。

 彼らは、鎌鼬事件で犠牲になった被害者の兄妹だったのです。よく考えたら名前も分からなかったですが、犯行目的とともにようやく判明です。ちなみに天狗の方は、神奈川拘置所の刑務官でした。それで青鬼を脱走させることができたようですね。

 ところで神津風花を犯人に仕立てたプロセスに若干無理があって、微妙にモヤります。どうやってあの場所に死体を置いたのかなど、もうちょっと説明があった方が良かった気がします。


ここまでに残っている謎を整理
●1話のバス立て籠もり事件との関係は
●焼死体の下にあったQRコードの理由
●“妖”がテレビ日本で探している“例の場所”とは
●大芝や般若が語った傀儡子とは
●テレビスタッフ6人の隠された罪とは
●座敷童/輪入道の正体
●青鬼に何があったのか

人質とその隠された闇


式根潤平:国民的俳優
奄美大智:プロデューサー
灘見寛治:キャスター
日出哲磨:ディレクター
⇒自身の犯罪を隠すため記者の高津国光に濡れ衣を着せ、自殺に追い込んだ
忽那翡翠:AD
真鍋野々花:アシスタント
沖野聖羅:都知事候補
大芝三四郎(絡新婦殺人事件):都知事
⇒官製談合を内部告発しようとしていた政策秘書を突き飛ばして殺し、閑正建設を通じて隠蔽した
三河龍太郎(コックリさん事件):都知事候補
⇒サッカーチームで生徒への体罰で自殺させた

ここまでに判明した『妖』のメンバーと役目/出演者と⇒標的


般若:(伊吹裕志/加藤清史郎)⇒恋人に濡れ衣を着せた警察全体?
アマビエ:(津久見沙雪/ともさかりえ)⇒息子の自殺の原因になった三河
唐笠小僧:(小笠原舷太/駿河太郎)⇒妻を殺し事件を隠蔽した大芝
化け猫:(高津美波/入山杏奈)⇒父親を陥れ自殺に追い込んだ日出
河童:(高津波留斗/柏木悠)⇒父親を陥れ自殺に追い込んだ日出
天狗:](安室駆流/芝大輔)⇒兄妹を殺した屋代警備部長
がしゃどくろ:(安室流華/瞳水ひまり)⇒兄妹を殺した屋代警備部長
座敷童:(????)⇒?
輪入道:(????)⇒?

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