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二宮和也主演・映画『8番出口』はゲームをプレイ後の鑑賞がおすすめ。映画レビュー(ネタバレなし)&ゲームの魅力を徹底解説

文:信濃川あずき

公開日時:

 映画『8番出口』の先行鑑賞レビューおよび、ゲーム『8番出口』のプレイレビューをお届けします。

※本記事はアクティブゲーミングメディアの提供でお送りします。
 2023年11月に突如現れ、あっという間に世界中を席巻したゲーム『8番出口』。本作をきっかけに、世の中に異変探しゲームが大流行しました。

 配信者の実況動画で見かけた方も多いと思いますが、やはりこのゲームは自分でプレイしてこその体験です。

 そしてもうひとつ。『8番出口』は、二宮和也さん主演で実写映画化! いよいよ本日2025年8月29日に公開されます。本稿では、改めてこの傑作ゲームの魅力をお伝えすると同時に、映画の先行鑑賞レビューをお届けします。

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業界にブームを巻き起こしたゲーム『8番出口』

シンプルなルールが生み出す緊張感

 ゲームをスタートするとすでにプレイヤーは地下鉄の通路。近くの案内板には“異変を見逃さないこと”、“異変を見つけたら、すぐに引き返すこと”、“異変が見つからなかったら、引き返さないこと”、“8番出口から外に出ること”という4つのルールが記載されています。プレイヤーは、この4つのルールを忠実に守ればいいのです。

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 最初は異変がないので、その“異変なし”状態を頭にたたき込みましょう。先に進むと、もう一度同じ通路に出ます。そこからが、異変探しの始まりです。同じ通路をループしているようで、どこかに異変が隠されている可能性があるのです。もちろん、異変なしの可能性も。

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 異変を見つけたら引き返す、そして異変がない場合は先に進む。このルールを守ることに成功すると、案内板の数字が0→1→2……と大きくなっていく、すなわち出口に近付くことができます。でも、ミスすると一気に0まで逆戻り!

油断したらループから出られない!

 本作の“異変”の素晴らしいところは、ただの間違い探しではないところ。地下通路という閉鎖的な空間、蛍光灯の白い光、何枚も広告が貼られた壁、そして向かい側からやってくる会社員風のおじさんとすれ違う……。日本人なら誰もが見覚えのあるこの光景が、“どこか変”になっているのです。

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 プレイを始めると、最初は「こんなの簡単でしょ」と思うかもしれません。でも、実際に異変が起こり始めると、その巧妙さに驚かされるはず。

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 なお、異変は全部で31種類も用意されています。しかも、映画公開日と同日発売の『8番出口 Nintendo Switch 2 Edition』には、さらに新規の異変も追加されるとのこと! 一度脱出に成功したあともぜひ、すべての異変探しに挑戦してみてください。

異変探しのコツ

 具体的な異変箇所のネタバレはしませんが、異変探しのコツをお伝えします。

①音を出してプレイしよう
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 異変探しに“耳”も使ってください。音で、いち早く異変に気付ける可能性があります。ヘッドホンやイヤホンで没入するのもおすすめ。

②左右も上も……後ろも見て
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 視覚的なコツとしては、とにかく全方向を確認するということ。どの方向にも異変が発生する可能性があります。通路を抜ける前に、振り返ってみることも大事かもしれません。

③急いで通り過ぎずゆっくりと
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 パッと見、異変が見つからなかったとしても、もしかしたら通路を歩いているうちに何かが起こるかもしれません。少し慣れてきても、通路はゆっくり歩いたほうが異変発見率が高くなると思います。ただし、例外的に急がなくてはならない場合も……。

“8番ライク”というジャンルを生み出した革新性

 『8番出口』の影響力は計り知れません。このゲームをきっかけに“8番ライク”というジャンルが確立され、数多くのフォロワー作品が生まれました。閉鎖空間での異変探しという新しいゲーム体験を提示し、ゲーム業界全体にまで及ぶほどの大きなインパクトを与えたのです。

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 その中毒性の高さも特筆すべき点です。一見単調に見える作業なのに、なぜかやめられない。異変を見つけたときの「あった!」という達成感、見逃してしまったときの悔しさ、最後の最後でミスしたときの絶望感、そして次こそは……という気持ちが湧き上がる。このゲームサイクルの絶妙さが、多くのプレイヤーを虜にしています。

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 シンプルなアイデアを丁寧に磨き上げることで、多くの人の心をつかむ作品を生むことができるんですね。そして、この地下通路だけの世界が映画にまで展開することになりました。

映画『8番出口』先行鑑賞レビュー


 さて、続いては映画『8番出口』につきまして。8月29日に公開される映画『8番出口』は、二宮和也さんが主演することや、あまりにも似ている“歩く男”通称おじさん役の河内大和さんが話題になっていますね。

 今回、公開に先駆けて映画を鑑賞させていただけましたので、レビューをお届けします!

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▲ゲームではプレイヤーのポジションに近そうな、“迷う男”の二宮和也さん。
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▲ゲームのおじさんと、実写映画のおじさん。ひとことで言うなら「本物がいたわ」です。歩き方もおんなじ!
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▲映画には小松菜奈さんもクレジットされていますが、ゲームには該当する役の人物が思い当たりませんね。
 そして本作を手がけるのは、川村元気監督。『告白』、『悪人』、『君の名は。』など数々の話題作をプロデューサーとして成功に導いてきた彼が、シンプルながら奥深い『8番出口』の世界観をどう映像化するのか、期待なさっている方も多いのではないでしょうか。

 鑑賞を終えた筆者が言えるのは、そのまま期待していてOKということです。

本当にあの通路に迷い込んだかのような恐怖

 ゲーム『8番出口』には、ストーリーがありません。前述のように、いきなり地下通路の異変探しを始めるのですが、もちろん映画はストーリーとともに進行します。

 映画でも、あの見慣れた地下通路が登場します。ゲームプレイヤーなら息を呑むほどの完璧な再現度で、「やはりこの場所は実在していたのか……」と錯覚してしまうリアルさです。もちろん、あの息の詰まるような異変探しも、恐ろしいクオリティで再現されています。

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▲左がゲーム、右が映画です。

 筆者の個人的な鑑賞の感想ですが……とにかく、もどかしくて楽しい。この“もどかしい”は、すごくいい意味でお伝えしています。

 筆者はゲームを充分にプレイしたうえで映画を鑑賞しましたが、「うわぁぁぁぁちがうーーー!」、「なんてこったー!」のような声が何度も出そうになりました。……いや、しっかり声、出ていました。正直、応援上映があったら絶対に行きます。

 ゲームを未プレイの方でももちろん、ものすごく楽しめる作品だと思います。ただ……ゲームをプレイ済みの人だけしか味わえない感覚があると確信しました。ゲームを知っておくことで、二宮和也さん演じる“迷う男”の気持ちがものすごく汲めるようになると思います。

 ゲームのプレイ時間は15分から、じっくり遊んでも1~2時間くらい。今からでも、映画鑑賞に間に合うはず。筆者は、映画鑑賞前にプレイしておくことを強くおすすめします!

映画『8番出口』作品概要


ストーリー
異変を見逃さないこと。
異変を見つけたら、すぐに引き返すこと。
異変が見つからなかったら、引き返さないこと。
8番出口から外に出ること。

公開日
2025年8月29日(金)

スタッフ
原作:KOTAKE CREATE「8番出口」
配給:東宝
監督:川村元気
脚本:平瀬謙太朗、川村元気
音楽:Yasutaka Nakata(CAPSULE)、網守将平

キャスト
迷う男:二宮和也
歩く男:河内大和


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